文化資本が高くないとベストセラーは出せないのか?

2015/08/17(月曜日) 22:24:25 ラノベの王女さまの書き込み

『変態王子と笑わない猫』のさがら総先生は、小学校から将棋を始め、現在でも将棋道場に通いアマ三段。
その実績が評価されたのか、将棋漫画『駒ひびき』の原作を任されるほどに。
この時点でも十分文化資本が高いのに、本業は中学受験専門塾の講師。

つまり、先生自身も私立中学受験経験者なの(中学入試は高校・大学入試と比較してパズル要素が強いため、入試経験者でないとまず指導ができない)。それだけ(金銭面でも両親の意識の高さでも)裕福な家庭に生まれた証拠ね。

あるいは弓弦イズル先生。
『放課後バトルフィールド』がボッコボコに叩かれる程の文章力であるにも関わらず、なぜ『IS』という一〇〇万部を超えるベストセラーを製作できたのか。その秘密は彼の家族構成にあったわ。
父親が弦楽器を、母親が華道を嗜む文化資本の高い家庭の生まれで、兄が業界に入る手助けをしてくれたんですって。

そりゃ、これだけ高い文化資本があればなんでもできるわよ。

他にも『はたらく魔王さま!』の和ヶ原聡司先生は家に文学全集があったし、『さて、異世界を攻略しようか。』のおかざき登先生も物心ついての読書好きで、中学生から小説を書き始めた(理想郷もなろうもないのに!)とか。

いずれはラノベ作家もエリートに独占されるのかしら?

うっぴーの意見

文豪と言われる夏目漱石は裕福な家の出で、家に大量の文学作品があった。漫画の神様とされる手塚治虫も家が裕福だったので、漫画をたくさん買ってもらえた、大学に行って医師免許を取得できた(ブラックジャックが生まれた理由)といった文化資本があったそうです。

夏目漱石は、帝国大学英文科(現在の東大)を卒業し、大日本帝国の要望でイギリスに留学して、そこでシェークスピアなどの文学作品や最先端の技術を学ぶ幸運にも恵まれています。これだけの文化資本があれば、名作が書けたのもうなずけますね。

環境が人の才能を左右するというのは、かなりのほど真実であるようです。

『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』という本では、ヨーロッパの国々が世界進出して、他の国々を征服支配できるようになったのは、彼らが優秀な人種だったからではなく、ユーラシア大陸のヨーロッパという土地が、イノベーションや技術の発展に極めて有利な土地であったから、という事実を指摘しています。

つまり、才能ではなく環境が人類の発展に大きく影響しているのです。作家としての成功も、これと同じことだと言えます。

現在では、インターネットの発達で、誰でもローコストで勉強や情報収集ができるようになったので、文化資本の差は小さくなった面があります。
しかしながら、親や経済状況の影響というのは絶大でしょうから、子供の頃からの差という面で見ると、文化資本に恵まれた人の方が有利であるというのは、これからも変わらないでしょう。

もし、自らの文化資本を高めたいのであれば、東京や横浜などの蔵書が充実した地域の図書館の近くに住んで、いつでも本を読めるようにすると良いと思います。昔、知り合ったラノベ作家さんは、図書館から歩いて5分のところに住んでいました。私もこれを見習って、図書館の近くに住んでいます。

無料で何かを学ぶのであれば、図書館は最高の環境です。

コメント

  1. うっぴー より:

    成功に必要なのが、生まれ持った才能ではなく、生育環境、あるいは環境であるとしたら、環境を変えることで成功に近づけるということでもありますね。大人になれば自分の環境についてはある程度コントロールできるので、今の環境がマズイと感じたら変えていくのが大切だと思います。