2015/07/12(日曜日) 23:34:18 サイラスさんの質問
こんばんは、サイラスです。なぜ恋愛要素で失敗が多いのか?/新人賞下読みが回答を読んでの質問です。
>もうひとつ、応募作のネタや設定によく使われるのだけど、うまく使いこなせていない、活きていないというものの、傾向って、ありますのでしょうか?
上記のとおり、恋愛です。
それ単体での構成でないものが多いこともあるのでしょうが、ほとんどすべての応募作においてエピソード不足、ご都合展開、投げっぱなし等々の辛い扱いを受けています。
個人的な感覚なのですが、一巻完結を前提とした応募作で、恋愛ネタは、文章量上キツい様な気がします。
というのも、異性を恋愛対象として意識するのは、やはり、それなりの時間や接点、共同作業が必要になります。でないと、そのキャラ(特に女子)が惚れっぽいか、性的にだらしないといったネガティブな印象しか持たれないよう気がします。
そうなると、やっぱり一巻完結で、恋愛要素を入れるというのは苦しくありませんか?行けたとしても、相棒や信用してもいい異性といったレベルが限度な気がしますが……
しかも、恋愛関係に落とすとなると、幼馴染など、接触時間が長い要素を加えていくことが必要となり、そうなると、恋愛要素に関しては、少々使える表現や幅が少なくるような感じがします。
●下読みジジさんの回答
そうなると、やっぱり一巻完結で、恋愛要素を入れるというのは苦しくありませんか?行けたとしても、相棒や信用してもいい異性といったレベルが限度な気がしますが……
私がここで述べているのは応募作での失敗の多い要素になります。
男子は自己投影する主人公がヒロインとうまくいくことに強い期待がありますし、これを入れ込むことでカタルシスが大きく高まります。
だからこそ挑戦して失敗する、という一面があるかと思います。
●うっぴーの意見
サイラスさんは、恋愛要素の成功を二人が恋人同士になるところまで書き込むことと定義しているから、難しいと思うのではないでしょうか?
ラノベにおける恋愛要素の成功定義とは、恋愛成就の一歩手前です。
とある魔術の禁書目録、ソードアート・オンラインなど、大ヒットしたラノベは一巻で、ヒロインとの恋愛成就の一歩手前まで描いています。二人の間に信頼関係が結ばれ、お互いを強く意識するところまでです。(続刊では、この状態がキープされなかなか関係が進展しない)
ソードアート・オンラインではゲーム内で結婚しています(現実世界での肉体的な接触はなし)。
とある魔術の禁書目録では、ヒロインを過酷な運命から救って、二人で共同生活するようになっています。
以上の例のように、完全に恋人同士にならず、その一歩手前くらいまで関係が進展することが、読者が期待していることであると言えます。恋愛要素の成功をこのように定義すれば、一巻内で恋愛要素を過不足なく書き込むことは可能であると言えます。(恋愛は、成就一歩手前の寸止め状態が一番ワクワクしておもしろい)
これに成功した作品がヒットするのではないでしょうか?
また、男女を自然に恋愛関係に移行させるための方法として、『男性が女性のピンチを助ける』というのがあります。二人の積み上げた時間とか、接触回数とか関係なく、これをやるだけでOKです。それなら女の子が惚れるのもわかると、読者は納得してくれます。
これをやると、ヒロインが主人公に惚れても、惚れっぽいとか、性的にだらしないといったネガティブな印象は、まず受けません。
例に上げた二作品も古典的なこの手法を取っています。(両作品の主人公とも、女の子たちを助けまくって、いつの間にかハーレム状態になっていきます)
あまり難しく考えず、ピンチのヒロインを主人公が助けることで、恋愛フラグを立たせるような構成にすれば、OKです。
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