設定とキャラについて/新人賞下読みが回答

トロうまさんの質問 2015/04/11

設定とキャラの関係について教えてください!
僕は以下のように考えるのですが、いかがでしょうか?

ドラえもんの設定は、のび太という主人公のキャラと一体だと思います。
設定は、キャラと一体となってドラマ(読者の感情を激しく揺さぶる状態)を生み出します。

ドラえもんの話というのは、たとえば、ダメキャラののび太が子供らしい見栄やわがままから問題を引き起こして弱り果て、ドラえもんに泣きつきます。ドラえもんが取り出した不思議な道具によって問題は解決し、のび太は得意と歓びの絶頂に立ちます。しかし過剰な使い方をしてしまう結果、事態はいっそう混乱し、のび太とドラえもんは窮地に追い込まれてしまいます。
このように、困って苦しい→喜び爆発→どん底、といった大きなドラマが発生します。

しかし、もしこの設定で、主人公がのび太ではなくて、アンパンマンだったらどうでしょう? たぶん正義のために道具を使ってみんなが幸せになるでしょう。何もドラマは生まれません。
もしも、ちびまるこが主人公だったらどうでしょう? 世間体やまわりの目を気にしながら、先のことも考えつつささやかに道具を使うのではないでしょうか。それはそれで面白いだろうと思いますが、ドラえもんの時のようなドタバタしたドラマは生まれないと思います。

ほとんどの場合、設定自体は使い古された、どこかで見たことがあるものになりがちです。しかし、問題はそこではないと思います。設定とキャラの組み合わせ方が問題だと思うのです。設定が100通りで、どれも見たことがあるとしても、キャラの100通りに掛け合わせれば、10000通りになります。見たこともない設定の使い方はその中にあると思います。

●下読みジジさんの回答

関係、という観点からすれば、設定とキャラは互いに影響を与え合う要素である。となるかと思われます。

いい設定によってキャラの動きに命が吹き込まれますし、いいキャラによって設定がよりクローズアップされ、物語性をいや増します。

挙げていただいたご意見に私の意見を加えるなら、正義の道具をアンパンマンが使うとすれば、その前にバイキンマンやドキンちゃんが立ちはだかるでしょうし、カバオくんがうっかり壊してしまったり誤用してしまうこともありえます。

これはちびまる子ちゃんやサザエさんも同様ですが、設定を動かすエンジン役を、主人公ばかりでなく、まわりのキャラも同様に担っているからこそです。
そして、そのキャラの性格や能力といった魅力を生かすためには、それを発揮するに足る設定(ドラえもんならのび太を中心に据えた状況設定、ちびまる子ちゃんならちょっとおかしな人たちが集まった家族構成やクラス事情)が必要です。

また、設定とはひねりを加えることでいくらでも化けるものです。
最近読んで設定のひねりに感心したのは、犬塚惇平氏の『異世界食堂(ヒーロー文庫)』 (2015/2/28刊行)、

蓮見恭子氏の『ガールズ空手 セブンティーン (ハルキ文庫)』 (2015/2/14刊行)でした。

ともあれ、設定とキャラの関係についてはこのような感じで考えております。

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