ラノベ作家・布施瓢箪さんに創作に関する18の質問/『第一回カクヨムWEB小説コンテスト』からデビュー

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  1. 布施瓢箪さんのコメント
    1. Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?
    2. Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
    3. Q3: 作品はどのようなアプリを使って書かれていますか? あるいは手書きですか?
    4. Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
    5. Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?
    6. Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
    7. Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)
    8. Q8: 尊敬している作家さんはいますか?
    9. Q9: アマチュア時代にどのような方法で筆力を高めていきましたか?
    10. Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?
    11. Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?
    12. Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
    13. Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?
    14. Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
    15. Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
    16. Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
    17. Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
    18. Q18: 最後にこれから、布施瓢箪さんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

布施瓢箪さんのコメント

初めまして、布施瓢箪と申します。
数年前から鍛錬投稿室でお世話になっていた者です。
当時の名前を思い出せないので、現在の名前で失礼させてください。

この度、第一回カクヨムWEB小説コンテストのファンタジー部門で拙作『勇者のパーティで、僕だけ二軍!?』が特別賞を受賞いたしまして、2月18日に刊行の運びとなりました。

勇者のパーティで、僕だけ二軍!? 

また、くそたわけという名義で、第十三回MF文庫J新人賞の佳作を受賞いたしました。

投稿時代、ライトノベル研究所さんには本当にお世話になりました。
掲示板には参加したことがありませんが、第一研究所を始めとしたライトノベルを書くにあたっての技術指南は何度も読み返しました。
ちなみに、鍛錬投稿室には受賞作である『勇者のパーティで、僕だけ二軍!?』も投稿しまして(そのときはタイトルが別でしたが)設定は斬新だけど他はね……でも光るところはあると思うよという心優しい感想を賜りました。その節はありがとうございました。

作品自体は投稿サイトのカクヨムでも読めますが、書籍版では設定とキャラを残してほとんど一から書き直した形になっています。
なので、WEB版と書籍版を読み比べていただければ、優秀な編集さんがついたらこれくらいブラッシュアップできるよ、ということの参考になるかと思います。

これからも何卒、よろしくお願いいたします。

Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?

中学生の時に読んだ、涼宮ハルヒの憂鬱です。
思えば道を踏み外したのはあの時でした。

Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?

高校生の頃です。
ホラーだったと思います。

Q3: 作品はどのようなアプリを使って書かれていますか? あるいは手書きですか?

一太郎2011です。
高校二年の頃、ラノベ作家になる! なるったらなる! と思い立ち、退路を断つために大枚をはたいて購入しました。

Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?

最初から順番に書いていきます。
途中でこれ面白いのか? と疑問に思っても取り合えず全部書き上げます。あとで直せばどうにかなるはずと言い聞かせつつ。
まず完成して形にならないとどうしようもないと思うので。

Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?

五年前、高校二年生の頃です。
電撃大賞でした。
たまたま初投稿で三次選考まで残り、「あー。これ俺天才だわ。高校生作家誕生だわ」と調子に乗りまくりました。
結局、高校生作家は誕生しませんでした。

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?

なかったです。

基本的に書くのが楽しかったので。
それと、四年とか五年も書いてるともう引き返せなくなるというか、費やした時間のことを考えると続けるしかなくなるというか……

Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)

ライトノベル研究所さんの第一研究室は穴が空くほど読み込みました。
基本的に人の創作論を読むのが好きなので、作家さんのインタビューとかも読み漁りました。
ハウツー本で言うと、ミステリーの書き方がおすすめです。
純粋に読み物として面白いですし。

Q8: 尊敬している作家さんはいますか?

尊敬というよりは、好きな作家になってしまうのですが、
ラノベ作家:川岸殴魚さん。片山憲太郎さん。伊達康さん。
漫画家:岡本倫さん
シナリオライター:麻枝准さん。
と言う感じです。
物書きになろう、と決めたのは麻枝准さんの作品に触れたのがきっかけなので、とても尊敬しています。

Q9: アマチュア時代にどのような方法で筆力を高めていきましたか?

いっぱい読んで、いっぱい書くことです。
小説って書けば書くほど上手くなるというか、下手になることってないような気がするのでどんどん書いたほうがいいと思います。

Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?

平日は夜の九時から十二時くらい。
休日は昼から夜までだらだらずっとという感じです。
今は学生なのでそんなに疲れることもなくペースを守れているのですが、これが社会人になったらと思うとぞっとします。
兼業作家の人って、ほんとに凄いなって思います。

Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?

文庫本換算で最低十ページは書こうと心がけています。
そうすれば一ヶ月で一冊分くらいの分量になるので。
と言っても、機械のようにずっと同じペースで続けられるということもなく、全く書く気が起こらない日もあります。
そういう時は諦めて、明日は書けますようにとお祈りしてから寝ます。

Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?

平日は三~五時間。
休日は八時間くらいでしょうか。

Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?

書きたいシーンを二三個思い浮かべたら、間を埋めていきます。
足りない部分は書きながら考えていきます。
あんまり詳細なプロットって立てられないんです。

Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?

作品の売りみたいなのは意識しています。
売りというか、ここはキャッチーなんじゃないかという部分というか。
『勇者のパーティで、僕だけ二軍!?』で言うと、一軍の座を巡ってパーティの仲間たちが内輪もめをするという部分でしょうか。
主人公の村人の少年は勇者を倒そうと頑張り、二軍に落とされた魔法使いの少女は他のメンバーを蹴落とそうと暴れまわる。
パーティ内で権力闘争をするというのは斬新だ、と鍛錬投稿室の感想でも頂いた覚えがあります。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

売れるものを書くべきだと思います。
売れないものを書いても、僕も編集さんもイラストレーターさんも、何一ついいことがありません。
売れたら編集さんは喜んでくれるでしょうし、イラストレーターさんはせっかく描いたキャラデザを二巻やそこらで捨てずに済みますし、皆が幸せになります。
でも実際、確実に売れるものなんてないわけで。
結局は自分が書きたいもの(書ける範囲で売れるんじゃないかなーと思ってるもの)を愚直に信じて書くしかないんじゃないかなという気はします。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

自分に才能がないことを認められたからだと思います。度重なる落選で余計な自意識がなくなったというか。
書きたいものと書けるものは違うと気づけたというか。
あとは数を打ったから。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

自作のイラストを拝見させていただいたときです。
めっちゃ嬉しかったです。
お前たち、こんなに可愛かったのか……と感動しました。

Q18: 最後にこれから、布施瓢箪さんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

これは持論なのですが、一作書き上げられる力量のある人なら、技術さえ磨けば誰でもプロと同じくらいの水準の作品は書けるようになると思います。
ただそこから賞に送って、編集さんの目に留まるかは運です。時流もあると思います。
でも今は小説家になろうやカクヨムなどの投稿サイトもあるので、諦めずに書き続けていればいつか必ずデビューできると思います。
僕もまだまだ駆け出しのぺーぺーです。
お互いに頑張りましょう!

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