2017年10月ラノベ業界では異世界モノが飽和し求められなくなりつつある

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しやさんの質問 2017/10/09

今書いてるモノの次の企画のストックの中に俗にいう《異世界モノ》があります。

今年の春に某ラノベ業界最大手出版社主催で『異世界転生』を禁止する新人賞があった為、疑心暗鬼となっています。

書くべきか、書かざるべきか。
書くとしても、新人賞はあきらめて、引抜目当てでWEB発表するか。
どういうレーベルなら可能性は残されていそうか。

こういった指針を持ちたいと思っています。
そういった考えからの質問になります。

①下読みさんから見て、現状、新人賞公募作に『異世界モノを求めない』という業界動向は見受けられるのでしょうか?
また見受けられる場合、それは《一部》ですか?
それとも《全体的になんとなく》という感じになりますか?

②カテゴライズとして、「異世界転生」というものがあやふやです。
出版関係者(下読みさん)から見て、「異世界転生」とは、どの辺りを指すものなのでしょうか?

少し、ぼんやりとした質問なので以下具体的な質問をさせて頂きます。

[2-1] 認識として「異世界転生」と「異世界転移(異世界召喚)」は同じものですか?

[2-2] ジャンルを《異世界モノ》とした場合、
二つの世界を用意しなくても、該当する作品はあると思いますか?
たとえば『ループ』『心霊・怪奇体験』『パラレル』等です。
他ですと『現代メタが多分に含まれたファンタジー』なんかも分かりません。
あとは次元を超えない『表裏一体の世界の裏側』(ハリーポッターみたいなもの)はどうなりますか?

[2-3] ここでいう異世界とは、どういったモノを指しますか?
単純にファンタジー世界(中世風RPG的な世界)を指すものなのか?
もう少し広げて、オタクコンテンツの舞台となりうる世界なのか?
主人公が元いた世界とは異なれば異世界なのか?
どれに該当しますか?

[2-4] 『現代人が他の世界にいく』のではなくて
『(私たちから見て)異世界の住人が、現代社会に来た』というのは、
カテゴライズとして《異世界モノ》となりうるのでしょうか?

[2-5] 主人公が物語で行う目的行動いかんで、
異世界モノを忌避する審査環境下でも、評価対象となりうるでしょうか?
俗に言う『カワリダネ』というヤツです。

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下読みジジさんの回答

書くべきか、書かざるべきか。

これは書くべき動機と「おもしろくなる」確信があるなら書くべきですとおすすめさせていただきまして。

①下読みさんから見て、現状、新人賞公募作に『異世界モノを求めない』という業界動向は見受けられるのでしょうか?
また見受けられる場合、それは《一部》ですか?
それとも《全体的になんとなく》という感じになりますか?

全体的になんとなく、の方でしょうね。
異世界(や異時代)チート転生ものが毎月のように何本も発売されている現状ですが、ある意味でこれはチキンレース状態にあるとも言えます。
いつ読者さんに飽きられるかわからないけれども、今売れているから出さざるをえない状況ですね。

異世界チートにまだ需要があるうち、次の鉄板ネタを探っておきたいのが正直なところでしょう。

[2-1] 認識として「異世界転生」と「異世界転移(異世界召喚)」は同じものですか?

そうですね。お話の構造がテンプレの内にあるならそれは同じジャンルでくくります。

[2-2] ジャンルを《異世界モノ》とした場合、
二つの世界を用意しなくても、該当する作品はあると思いますか?
たとえば『ループ』『心霊・怪奇体験』『パラレル』等です。
他ですと『現代メタが多分に含まれたファンタジー』なんかも分かりません。
あとは次元を超えない『表裏一体の世界の裏側』(ハリーポッターみたいなもの)はどうなりますか?

ループは最近密かに流行しているジャンルかとは思いますが、ともあれ「異世界に転生・スリップする」図式内になく、こちらの世界が舞台になるのであれば、とりあえずは該当しないと考えています。
ですので、パラレルは定義的に言えば異世界でしょうね。

[2-3] ここでいう異世界とは、どういったモノを指しますか?
単純にファンタジー世界(中世風RPG的な世界)を指すものなのか?
もう少し広げて、オタクコンテンツの舞台となりうる世界なのか?
主人公が元いた世界とは異なれば異世界なのか?
どれに該当しますか?

主人公が元いた世界と異なる世界が舞台であれば異世界です。これは世界だけでなく、時間も含みます。この世界の過去や未来という、現代人に正体が知れない世界は異世界です。

[2-4] 『現代人が他の世界にいく』のではなくて
『(私たちから見て)異世界の住人が、現代社会に来た』というのは、
カテゴライズとして《異世界モノ》となりうるのでしょうか?

定義的には異世界ものとしては扱われないかと思います。

[2-5] 主人公が物語で行う目的行動いかんで、
異世界モノを忌避する審査環境下でも、評価対象となりうるでしょうか?
俗に言う『カワリダネ』というヤツです。

これはいつもの話なりますが、おもしろければ正義です。おもしろいものはどのようなものであれかならず評価されます。

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