ラノベ作家・天秤☆矢口さんに創作に関する18の質問/講談社ラノベチャレンジカップ佳作

第六回講談社ラノベチャレンジカップで佳作を受賞された天秤☆矢口さんは、私が東京都内で開いているラノベオフ会、創作勉強会に古くから参加されている方です。

受賞を祝してインタビューをお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

だからオカズは選べない (講談社ラノベ文庫)

Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?

初めてはいつかな? 少なくとも、中学時代の朝の読書タイムで普通にラノベは読んでいたので、それ以前には手に取っていたと思います。

Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?

ちょうどそれまでやっていた役者を辞めて、次の年。今でいうハイファンタジーです。
秋に役者を辞めて、もう書きたいネタがあったのですぐ書こうとも思ったのですが書き方が全く分からないこともあり、書き方の勉強、資料探し。あとは、気持ちの切り替えも考えて新年までは手を付けないようにしていました。

Q3: 作品はどのようなアプリ、ソフトを使って書かれていますか?

Wordですね。めちゃくちゃ重くてちょっと苦労しています(笑)

Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?

基本的には最初から書いていきますが、まずはシーンごとの会話を書きます。

その途中、会話と会話の間にト書きのように箇条書きで「誰々~~する」「情景」「その時の気持ち」などを書いておいて、会話を書き終えてから、地の文を書きます。

Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?

書き始めて、二年後くらいかな? 最初に書いていた作品をブラッシュアップにブラッシュアップを重ねて出しました。
ですので、それくらい時間がかかっちゃったんですよね(笑)

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?

書き始めてから一年ぐらいしてから、正社員の話が舞い込んできて、それに乗りはしたはいいものの、仕事の多忙さから書きたいのに、精神的にも体力的にも時間的にも書けない時期はありました。

Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)

他の先生方も押している 水島ジュンジさん(著)「ラノベの教科書」ですね。大変分りやすく、かつ勉強になりました。

Q8: 尊敬している作家さんはいますか?

榊一郎先生です。「ラノベ作家は消えやすい」と言われる中、自分が高校の時に読んでいた「スクラップド・プリンセス」の頃から今でも現役を走り続けてられているというのはすごいことだと思います。

Q9: アマチュア時代にどのような方法で実力を高めていきましたか?

特別なにかをしていた、ということはありません。ただ、役者の時に得たものは大変役に立っていると今でも思います。

Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?

あまり決まりはありませんね、時間さえ許せば、というところです。

Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?

最初の頃は特になにもしていませんでしたが、最近は一日あたりの文字数を記録して、「この日までにここまではやらないとな」と意識はしています。

Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?

日によりますね。きっちりこれだけの時間、というのは決めていません。

Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?

ど、どのような方法(汗)
他の書き方を知らないのでちょっと分りませんが、自分で見る用と、他人に見せる用とでは書き方は変えます。自分用は自分が分ればいいだけなので基本箇条書きですが、他の人に見せる場合は、見やすく、かつ面白さが伝わるようになるべく努力します。

Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?

『読者のことを考えて書かなければならないが、読者に媚びてはならない』
これは役者時代からの教えをそのまま流用しているものです。
後は、『全てのキャラクター達を、書いている自身が絶対に愛してあげること』
この二つは絶対に守るつもりです。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

難しい問題かとは思いますが、自分は「書きたいものを書くべき」だと思っています。

作品へ対するやる気やモチベーションもそうなのですが「売れるもの」をしっかりと分析、把握ができている人であれば、その大きなカテゴリーの中で「書きたいもの」を書けると思うからです。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

正直、未だに実感がないので分りません。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

上でも書いたように、プロになったという実感は未だにありません。そのため、実をいうと受賞の連絡を受けた時や、校了した時、実際の発売日が決まってからも特に大きな感激というのはありませんでした。

ですが、受賞が決まってラ研のみなさんにご報告させていただいた時、多くの方々から「おめでとう」と言ってもらえたことは受賞の報告などを受けた時以上に嬉しかったです。

Q18: 最後にこれから、天秤☆矢口さんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

特別、偉そうに何かを言える立場ではないので、あまり大きなことは言えませんですが、流行や売れ筋などを気にして、ありきたりな作品になってしまうくらいなら「流行なんてくだらねぇ、俺の作品はこうだ!」「自分が流行を作ってやるぜ!」と言えるくらいパワーのあるものを書いて編集の人を驚かせてあげて下さい。