新人賞作家となろう作家の思想の違い。読者の興味を引くか?読者に合わせるか?

新人賞を受賞した作家さんと、なろうから書籍化された作家さんは、根底にある思想が正反対です。
前者は、読者の興味を引くような新しいおもしろさを持った作品を作ろう。後者は、とにかく徹底的に読者の好みを調べてそれに合わせた作品を作ろう、という考えです。

なろうから何作品も書籍化されている作家さんによると、なろうで人気を出すための最大のコツは「自分を殺すこと」。すべてを読者に合わせることで、キャバクラ嬢になることだ、と言います。

しかし、新人賞を受賞した作家さんは、それではコピーの再生産になるので、新しいおもしろさを作り出していくことに価値がある、自分がパイオニアになりたい、という思想を持っていました。

また、新人賞そのものがそのような思想で運営されているので、これはと思うような斬新なアイディアの作品は佳作や特別賞を与えられて書籍化されるそうです。

テンプレ通りで70点

ただ、新人賞作家さんもテンプレを否定している訳ではなく、テンプレ通りで70点だと言います。

そこに自分の書きたい物、新機軸となるオリジナリティを追加して100点満点という考え方です。

なろう作家さんはオリジナリティは必要ない。テンプレと流行がすべてだ!と言うので、ここが最大の違いですね。

自分を殺すのは辛い

なろう作家さんは、すべてを読者の好みに合わせなくてはならないので、とにかく辛いと、みんな口を揃えて言います。
私はなろうからプロになるために必要な資質、なろう適正というのがあると考えています。
なろう適正とは。

1・ランキング上位作品を読み込んで、読者の好みを正確に知る分析能力。

2・自分を殺して読者の好みに合わせた物を書き続けられる適応能力。

何人ものプロ作家さんにお会いして、この2つが優れていると、何作品も書籍化が可能だと感じました。
クリエーターではなく、読者の好む物をマーケットに提供するビジネスマンに近い感覚です。