新人賞に応募する小説のプロットです。ファンタジー系です。アドバイス等よろしくお願い致します。

掲示板利用規約 フォーラム プロット『相談』掲示板 新人賞に応募する小説のプロットです。ファンタジー系です。アドバイス等よろしくお願い致します。

このトピックには9件の返信が含まれ、3人の参加者がいます。3 週間、 4 日前 左野冠 さんが最後の更新を行いました。

10件の投稿を表示中 - 1 - 10件目 (全10件中)
  • 投稿者
    投稿
  • #39653 返信

    左野冠
    参加者

    題名:『オズの毒薬』

    テーマ:「ひとつの価値観に囚われすぎるな」

    一言で言えば:魔法をぶっ壊していくファンタジー小説。

    〈プロット〉
    1:壁の向こうは悪い世界
     家出してきた主人公セスが、西と東とを分ける壁の外へ行こうとして、門番に引きとめられる。仕方がないのでセスは壁を大回りし、砂漠を渡って西の国へ行こうとする。しかし、砂漠の砂はとても細かく、一歩歩くごとに足が砂の中に沈む。疲労困憊したセスは西の国まであと一歩のところで力尽き、倒れる。

    2:悪いヤツこそ交渉上手
     セスは西の魔女オズに助けられる。それからオズに「私と契約しないか」と誘われる。その内容というのは、「セスのこれからの生活を保障する代わりに、東の国の人々に魔法を使えなくする毒を飲ませる計画に協力する」というもの。最初は断るセスだが、オズに高額の救助費を請求されそうになり、泣く泣く契約をのむことになる。

    3:言い訳上手は堕落する
     オズと契約を交わしたセスは、西の国の街を見て回る。魔法が使えなくとも、道具を使い、便利で幸せな生活をする西の国の人々を見て、西の国へのイメージがガラリと変わる。西の国の人々が「西の魔女はおっかないけど有能な方だ」と口々に言うのを聞き、オズへの印象が改善される。それから、西の魔女の住む「宵の塔」へ戻る。そこには、重罪人が毒を飲み苦しがっているのを見て悦ぶオズの姿があった。

    4:堕落は魔女さえいれば心配いらない
     オズの「娯楽」がひと段落した後、セスはオズに計画の詳細を説明するように頼む。オズはそれを了解し、セスにいくつかの質問をした後、話し出す。

    5:魔女なんて恋で一発
     一日の終わりに、オズが非常に事細やかに日記を書いているのを見て、セスは何故書いているのかと問う。オズは、一日あったことを忘れないために書いているという。ますます不思議に思ったセスが、どうしてそこまで細かく書いているのかを聞く。仕方なさそうにオズは、自分の過去をセスに語る。

    6:恋は計画に必要のないもの
     オズとセスは旅を始める。一日目は西の国を移動。昼までに壁の前まで近づき、その後休息をとってから、夜に「鳥になって」砂漠を越える。オズがセスの夕食に薬を混ぜる。

    7:さらに必要のないものは臆病な心
     二日目は東の国を移動。不審に思われないよう、動物に見えるように魔法をかけて行動。宿は普通に取る。セスにじんましんができる。オズは深夜、穀物庫に忍び込み、毒薬をばらまく。このことをセスは知らない。

    8:だが臆病者は優しかった
     東の塔である「日出の塔」で東の魔女ドロテアと面会。オズは魔力を返すようドロテアを説得しようとするが、ドロテアはこれを拒否。これまでの不満をドロテアへぶつけるセスに、ドロテアは「こうなることが分かっていたから、あなたに分ける最大魔力を少なくしたのです」と言い、「オズを裏切れば最大魔力を増やしましょう」と精神干渉魔法(頭に直接響く声で語りかける。相手を幸せな気分にさせたり、絶望的な気分にさせたりもできる。さらに、相手の判断力を奪う)を使いながらセスをそそのかす。誘惑に負けそうになったセスはオズの喉笛に、オズの銀のナイフを当てる。しかし最後の最後で、道徳心の非常に強いセスはオズを殺すことができず、ナイフを床に落とし、膝から崩れ落ちる。オズはセスを立ち上がらせながらドロテアに種明かし(オズがセスに飲ませたのは判断力を増強させる薬。じんましんが出たのはそのため)をする。それから、オズはセスに自らを担がせ、(またはおんぶさせ、)日出の塔を脱出する。

    9:優しさだけでは帰してくれない
     夕方、日出の塔を抜けだした二人は、壁を目指し、その後もドロテアとその眷族から逃げる。しかし、ドロテアの魔法で、通り道を、オズが苦手な海に変えられてしまう。オズは、一度に一つのものまでしか変身術を使えない。オズはセスに「まっすぐ宵の塔へ――太陽の方へ飛べ」と伝えてから彼を小鳥に変え、自身は海に飛び込む。オズが囮になったために、セスを追いかけたものは皆無だった。セスは日没の塔へ戻った。変身が解かれ、意識がはっきり戻った瞬間、セスはオズのことを思って自分を責めた。

    10:帰ってくるなら壁の向こうから
     それから、しばらくしてもオズは戻らない。七日経ち、セスが諦めかけたころ、オズは帰って来た。毒を追加で盛ってきたために帰るのが遅れたという。オズによれば、セスは東の国で指名手配されているよう。セスはまだここにいてもいいのかと聞く。オズは「当然だ」と答える。セスは最後に、泳げないというのに、どうやって海から抜け出したのかと質問する。オズは「誰が泳げないと言った。私は、細菌がうようよいるような水の中に入りたくないだけだ」と笑って答える。

    〈登場人物説明〉
    セス・アームストロング(17)
    臆病で優しい少年。非常に魔力が弱い。元は東の国の住人だったが、魔力が低いことを蔑まれ、いじめられる生活に耐えられなくなり(魔力が弱いと蔑まれる理由は後述する)、西の国へ逃げる。魔力が弱いことに強い劣等感を抱えている。魔法がほとんど使えないが、運動神経は抜群。特に足が速く、本気で走れば空を飛んでいる人間より速く移動できる。父はセスが生まれると同時に失踪、母はセスが七歳のころ病死。西の国へ行くまでは叔母に精神的虐待を受けながら育った。叔母の言葉が原因で、「人を物理的に攻撃することができない」。常識人で、よくオズに振り回される。

    オズ
    西の国を統治する魔女。昔、人間の男に恋をし、不老不死の魔法をかけようとした咎で、東の魔女ドロテアに魔力の大半を奪われ、肩に魔法の焼印を入れられた(オズが強い感情を抱くほどに焼印はパックリ割れ、傷が広がっていく。最悪大量出血で死ぬ。入れられた理由は「恋を二度としないように」。憎しみを抱いても割れるので、オズはドロテアを見るたびに出血している。)。砂漠化を防ぐため、魔法を毒薬によって無力化しようとしている。使える魔法は変身術(制限あり)と魔法薬作りのみ。不老不死の魔法が使えないため、魔法薬で若返るが、その代償として若返った分の記憶を失う。機転は利かないが頭はいいので、行動する前に起こりうる問題への対応を考える。普通の人間よりも倫理観に欠けているところがあり(倫理観が無いわけではない)、本人もそれを自覚している(顔には出さないが悩んでいる)。セスの容姿(おもに赤毛であるところ)が気に入っている。水が苦手で泳げない(潔癖症的な意味で)。「水に触れると溶ける」と言っているがこれはただの冗談。

    ドロテア
    東の国を統治する魔女。人々を幸せにしようと魔力を人間に分けたが、それが原因で世界の砂漠化を招いた。根は悪くないのだが、好き嫌いで物事を決めるため、国の運営は歪んだものになっている(要はリーダーに向かない性格)。自分が思う「善いこと」を邪魔するオズが嫌い。

    〈用語解説〉
    壁……西の国と東の国を隔てる壁。壁の両端は砂漠であり、壁を通らずに二つの国を行き来するのは困難。東の国が厳しい入国・出国制限を行っているため、壁の門はほぼ毎日閉じられている。

    魔力……イメージとしては最大MP。魔力が強いほど、大きな魔法を使うことができる。本来魔力は魔女しか持っていないもので、人間が持ってはいけないもの。人間が魔力を持つと、自然環境のバランスが崩れ、砂漠化を引き起こす。
     東の国では、赤ん坊が生まれると、まず東の魔女の住む「明の塔」まで行く。東の魔女は赤ん坊を観察したり、占ったりして赤ん坊が持つ魔力を決める。赤ん坊が(東の魔女にとって)良い人間になりそうなら強い魔力を、悪い人間になりそうなら弱い魔力を与える。このため、魔力が弱いと蔑まれる(生まれ持った徳が低いということだから)。

    魔法……魔法。仕組みは不明(気が付いたら使えていた、というようなもの。東の国の学校で学ぶ際も理論は全くといっていいほどやらず、いつも実技)。本来は魔女のみが使える。魔女には自らがかけたもの以外、基本的には作用しない(ドロテアがオズに魔法を打ち込んでも、通常、オズはへっちゃら)。例外的に、「魔女の禁忌」を破った魔女には、他の魔女が制裁を下すまで魔法が効く(人間に不老不死の魔法をかけようとして自然の摂理を歪めたオズは、ドロテアに魔力を奪われ、呪いの焼印をつけられた)。現在はドロテアが禁忌を破っているため、オズの魔法が効く(だがオズはドロテアに制裁を下せるほどの魔力が無い)。

    魔女の禁忌……「人間に魔力を与えてはならない」、「子を成してはならない」、「自然の摂理を歪ませてはならない」、「賢者の判断には従え」、などがある。

    賢者……魔女が禁忌を犯しているかいないかを判断する、言わば「魔女の司法」。「他の魔女が制裁を下したか」というのを判断するのも賢者。魔法は全く使えないものの、全ての魔法が効かない。本編には登場しない。

    ――――――――――

     ストーリー重視で作ってしまった気がするので、キャラクターの行動が性格と矛盾していないかが心配です。
     また、見ての通り「オズの魔法使い」を元に作っています。
     当初、「タイトルを見ただけで魔法モノって分かるじゃん! ヒロインが魔法使えないっていう伏線にもなるし!」と思って安直につけてしまったのですが、さすがにやりすぎでしょうか(恥ずかしながらヒロインの「オズ」という名前が気に入り、できれば変えたくなくなってしまって困っています)。

    #39655 返信

    左野冠
    参加者

    すみません、プロットに誤表記が。
    日出の塔=明(あけ)の塔です。

    #39659 返信

    サタン
    参加者

    ちゃんと執筆された本編を読めば違うのかもしれませんが、率直に言ってしまえば、何がしたいのかわからない感じがします。
    たぶん説明不足な点が多いためかなと。
    それも設定の説明不足じゃなくて、展開の説明不足。

    まず、主人公セスが壁の外へ行こうとする理由がわからない。
    家出するだけなら説明不要だと思うけど、理由もなしに砂漠を越えて命がけで西の国へ行くというのはおかしいかなと。
    人物設定にはイジメなど日常に耐えきれず逃げたした風に書かれていますが、そうした理由はあらすじの中に書きましょう。
    西の国では魔力が弱くても蔑まれるような事はないと聞いて外の国に憧れを抱く。とか一文あるだけでも相当違うかなと。
    主人公が外へ行こうとする理由がわからないために、主人公の目的も物語の目的も一切がわからず、話の終着点がまったく読めませんでした。

    次に、「オズと契約を交わした」とありますが、その契約内容が定かではありません。
    状況から察するに「東の国の人に毒を飲ませる」という契約でしょう。
    しかし、このまま解釈すると、これ、魔法と一切関係ないです。
    主人公はそんな口約束無視して逃げ出してもいいわけです。
    主人公の性格上そんなことはしないというのなら、その主人公の真っ直ぐな性格を描写しておかなければ説得力がありませんし、強制力のない契約なので「泣く泣く」と言う割には話の都合がいい方向へ展開してるだけのように思えます。
    でも一応、2話目の流れは良いと思います。
    主人公はただ助けられるだけでなく、断りたい計画に誘われ、しかし断れない状況になって泣く泣く引き受ける。
    この流れは王道ですが、わかりやすいです。
    ただ、その流れのキーになる「契約」に強制力がないので、説得力がないかなと。
    なにかしらの魔法やアイテムを使用しているのだとすると、しかしそれが書いてないのでやはり説明不足かなと。

    4話目は、計画の詳細を語る場面のようですが、その概略も書かれていません。
    物語に関係ないことならあらすじだし省略しても良いと思いますが、ここまでの流れからすると「計画の遂行」が話の本筋なのかなと感じてしまうので、全カットはどうなのかなと。
    また、同じく5話目も「オズが自分の過去を語る」と書いてあるものの、内容が書かれていないので「事細かに日記を書いている理由」と問題提起したまま放置という状況かと。

    おそらく5話目で語るオズの過去が理由になるのかと思いますが、カットされているので、6話目で「オズとセスは旅を始める」とあるものの、なんでいきなり旅に出たのかさっぱりです。
    また、7話目で「二日目は東の国を移動」とありますが、オズの計画は「東の国の人に毒を飲ませる計画」で、その手伝いとして主人公と契約をしたのに、オズが毒をばらまいた事を主人公が知らないのは何故でしょうか?

    8話目はクライマックスですが、そもそも主人公とヒロインが旅をしている目的も理由もわからないので、いきなりドロテアという新キャラが出てきて彼女に魔力を返せと言うヒロインの図という形になり、何のことなのかわからないです。
    主人公セスはドロテアとはこのとき初めて会ったのだと思いますが、「これませの不満をドロテアへぶつけるセス」とあり、これまた何のことなのかわからないです。

    9話目は、ドロテアが砂漠を海に変えたという解釈で良いのでしょうか。
    でも、魔法が理由で砂漠化を招いたのに、その魔法で砂漠を海にできるというのはなんか釈然としないような。
    もちろん、水があれば砂漠化は止められるってわけじゃないんですが。

    10話目は、結局オズが東の国の人にどうして毒を飲ませたかったのかがわからないまま物語が終わったという感じで、何が起こって何が終わったのか何もわからない、という感想です。

    以上のことは、説明があれば納得できることも多いので、つまりプロットではなく執筆された本編を読めば疑問に思わない事かもしれませんし、プロットは本来人に見せるようなものではなく自分がわかればいいだけのモノなのでツッコミどころではないのですが、公開する以上は作者だけが理解してて伝わってこないんじゃ意味がないので、突っ込ませてもらいました。

    あまりやる気を削ぐような事は言わない方がいいと考えてはいるのですが、ストーリー重視と書いてあるものの、そのストーリーが読み取れず、たぶん雰囲気を重視したんじゃないかと思います。
    雰囲気は良いと思いますし、割りと良く伝わってきます。
    キャラクターについては、矛盾がわかるほどキャラが書かれていないので判断ができません。
    オズという名前については、ファンタジーではあるけど魔法モノではないと思うので、問題ないかと。どちらかと言うと原作「オズの魔法使い」の魔法のイメージに近い雰囲気だと思うので、そうしたイメージをあらかじめ読者に印象付けるという意味では良いタイトルかと思います。

    #39660 返信

    左野冠
    参加者

    サタンさま、ご回答ありがとうございます。

     圧倒的な説明不足ですね、申し訳ありません。
     出ていく理由もあって一応ちゃんと話は繋がっているはずのですが、どうやら全く自分の頭の中にあることを書き出せていなかったようです。これではプロットの意味がない……。
     プロットに大幅に情報を付け足します。すみません。

    #39661 返信

    左野冠
    参加者

    修正しました

    章立て

    1:壁の向こうは悪い世界
     魔力が弱いことに劣等感を覚え、そのことを蔑まれ苛められる生活に耐え切れなくなった主人公セスは、魔法のない西の国に憧れ、西と東とを分ける壁の向こう(西の国)へ行こうとして、門番に引きとめられる。仕方がないのでセスは壁を大回りし、砂漠を渡って西の国へ行こうとする。しかし、砂漠の砂はとても細かく、一歩歩くごとに足が砂の中に沈む。疲労困憊したセスは西の国まであと一歩のところで力尽き、倒れる。

    2:悪いヤツこそ交渉上手
     セスは西の魔女オズに助けられる。それからオズに「私と契約しないか」と誘われる。その契約の内容というのは、「無一文のセスの生活の面倒をみてやる代わりに、東の国の人々に魔法を使えなくする毒を飲ませる計画に協力する」というもの。最初は「『計画に協力する』という自分の義務にあたる文面が不明瞭だということ」と「オズが西の魔女だということ」に身の危険を感じて、断るセスだが、(現在無一文なのにもかかわらず)オズに高額の救助費を請求されそうになり、泣く泣く契約をのむことになる。
    問題点1:契約に強制力がない。→「契約を破ったら死ぬ薬」を飲ませてもいい、が、強制力が高すぎても今後の展開に悪影響をもたらす。そのため「セスが律義」説をとる(実際セスは倫理観が強すぎる性格)。5章か8章、最終章で、オズに「別にあの契約に強制力など少しもないのに、君は守るんだな」等の台詞を言わせれば問題ないはず。

    3:言い訳上手は堕落する
     オズと契約を交わしたセスは、西の国の街を見て回る。魔法が使えなくとも、道具を使い、便利で幸せな生活をする西の国の人々を見て、西の国へのイメージがガラリと変わる。西の国の人々が「西の魔女はおっかないけど有能な方だ」と口々に言うのを聞き、オズへの印象が改善される。それから、西の魔女の住む「宵の塔」へ戻る。そこには、重罪人が毒を飲み苦しがっているのを見て悦ぶオズの姿があった。

    4:堕落は魔女さえいれば心配いらない
     オズの「娯楽」がひと段落した後、セスはオズに計画の詳細を説明するように頼む。オズはそれを了解し、セスに「東の国には動物はいるか」「東の国の人々は部屋の中でも宙に浮くのか」という質問をした後、話し出す。オズが「セスに話した計画」は、「東の魔女と密談(東の国の人々は、西の魔女が「悪い魔女」であるという認識が強いため、会談を公言できない)をする」という名目で、東の魔女に会い、毒薬を飲ませる、というものだった(人民の魔力の供給源である東の魔女が魔法を使えなくなると、魔力を供給する魔法も使えなくなるので、東の国の人々の魔法も使えなくなる)。まず一日目の昼までに壁のすぐ近くまで移動し、夜になってからオズの魔法で「鳥になって」壁を越え、東の国に侵入。二日目に、オズの魔法で「飛んでいるように見せかけ」ながら歩いて東の国を移動する。三日目に東の魔女ドロテアとオズとが密談。密談後、東の国最大の(穀物の)食糧庫に、毒を混入。その後西の国に帰って来る。このようにオズはセスに話した。セスは計画を理解し、一旦自室に戻る。

    5:魔女なんて恋で一発
     一日の終わりに、オズが非常に事細やかに日記を書いているのを見て、セスは何故書いているのかと問う。オズは、一日あったことを忘れないために書いているという。ますます不思議に思ったセスが、どうしてそこまで細かく書いているのかを聞く。仕方なさそうにオズは、自分の過去をセスに語る。
     実は、オズは実年齢が300歳くらいなのだが、オズには(魔女になってから)最初の20年間と最近の2年間以外の記憶がすっぽり抜け落ちている。理由は、不老不死の魔法薬の副作用。オズは魔女になってから20年目にある男と恋に落ち、その男に不老不死の魔法をかけようとした咎で、東の魔女ドロテアに魔力の大半を奪われ、肩に魔法の焼印を入れられた。その後のオズには不老不死の魔法を使えるほどの魔力が無く、仕方なく若返りの魔法薬で代用した(魔女には代わりがいないので、不老不死の魔法を使って生きながらえる必要がある)。しかし、不老不死の魔法とは違い、若返りの魔法薬には「若返った時間分の記憶を失う」という副作用があった。オズは見た目年齢が25歳になったとき、若返りの薬を飲み、10年分若返る。そのときに最近10年分の記憶を失う。それらの記憶を補い、記憶が無いことを国民から隠し通すために(ばれると信頼が揺らぐ)、オズは日記にその日会った人との会話文、その日の食事までも事細やかに記載し、若返りの薬を飲んでから半年の間に過去の日記の内容を全て暗記しているのである(オズは暗記能力が非常に高い)。
     これを聞いたセスは「なぜそこまでして記憶を補おうとするのか」と尋ねる。オズは「記憶がなきゃ、長く生きていたって何の価値にもならないし、つまらない」という趣旨の発言で返す。オズは「君は律義なようだから守ろうとしてくれているようだが、別にあの契約はただの紙切れに書いただけの、拘束力のないものだ。別に君、ここで降りてもいいんだぞ」とセスに言う。セスは「今更引けません」と答える。オズは「明日は疲れるから」と、セスに早めの就寝を促し、セスはオズの過去のことを考えながら眠りにつく。

    6:恋は計画に必要のないもの
     オズとセスは「毒薬をばらまきに行く」旅を始める。一日目は西の国を移動。昼までに壁の前まで近づき、その後休息をとってから、夜に「鳥になって」砂漠を越える。オズがセスの夕食にとある薬を混ぜる。

    7:さらに必要のないものは臆病な心
     二日目は東の国を移動。不審に思われないよう、動物に見えるように魔法をかけて行動。宿は普通に取る。セスにじんましんができる。オズは深夜、穀物庫に忍び込み、毒薬をばらまく(セスに言っていた計画の手順とは異なるため、セスは全くこのことを知らない)。

    8:だが臆病者は優しかった
     東の塔である「明の塔」で東の魔女ドロテアと密談。オズは魔力返還交渉をドロテアに持ちかける(カモフラージュのテーマとして。さすがになんの題材もなしに密談をしようとしても怪しまれるから。オズは「ドロテアが魔力を返す」とは全く思っていない)が、ドロテアはこれを拒否。
     これは直談判の良い機会だと思ったセスは、魔力が弱いことに関しての不満をドロテアへぶつける。ドロテアは「あなたが生まれたとき、あなたが邪悪な西の魔女と手を組みそうだと判断したから、ワタシは、あなたに分ける魔力を少なくしたのです」と言い、「オズを裏切れば魔力を増やしましょう」と言う。
     そして精神干渉魔法(頭に直接響く声で語りかける。相手を幸せな気分にさせたり、絶望的な気分にさせたりもできる。さらに、相手の判断力を奪う)を使い、セスをそそのかす。誘惑に負けそうになったセスはオズの喉笛に、オズの銀のナイフを当てる。しかし最後の最後で、道徳心の非常に強いセスはオズを殺すことができず、ナイフを床に落とし、膝から崩れ落ちる。オズはセスを立ち上がらせながらドロテアに種明かし(オズがセスに飲ませたのは判断力を増強させる薬。じんましんが出たのはそのため)をする。それから、オズはセスに自らを担がせ、(またはおんぶさせ、)明の塔を脱出する。

    9:優しさだけでは帰してくれない
     夕方、日出の塔を抜けだした二人は、壁を目指し、その後もドロテアとその眷族から逃げる。しかし、ドロテアの魔法で、通り道であった橋を壊され、遠回りをしなくてはいけなくなる。このままでは追いつめられると判断したオズは、オズはセスに「まっすぐ宵の塔へ――太陽の方へ飛べ」と伝えてから彼を小鳥に変え、自身は川に飛び込む(オズは一度に一つのものまでしか変身術を使えない。)。オズが囮になったために、セスを追いかけたものは皆無だった。セスは日没の塔へ戻った。変身が解かれ、意識がはっきり戻った瞬間(鳥になると、鳥ほどではないが知力が低下する)、セスはオズのことを思って自分を責めた(このときもセスは、オズがドロテアと密談する前に毒薬を混入していたことを知らないので、計画が全く成功していないと思っている)。
    問題点2:人間に魔法を与えて砂漠化が進んでも、ドロテアが魔法に海に変えちゃえばいい話じゃないか→確かに問題なので、オズとセスの通り道だった橋を壊す、という流れに変えた方が自然。

    10:帰ってくるなら壁の向こうから
     それから、しばらくしてもオズは戻らない。七日経ち、セスが諦めかけたころ、オズは帰って来た。毒を追加で盛ってきたために帰るのが遅れたという(このとき、毒を盛るタイミングについてセスに嘘をついたことをオズは白状する。嘘をついた理由は、「セスがドロテアに記憶を覗かれた場合、毒薬を既に混入していたことがばれるとドロテアが食品を口にしなくなるから」)。オズによれば、セスは東の国で指名手配されているよう。セスはまだここにいてもいいのかと聞く。オズは「当然だ」と答える。さらにセスは、泳げないというのに、どうやって川から抜け出したのかと質問する。オズは「誰が泳げないと言った。私は、細菌がうようよいるような水の中に入りたくないだけだ」と笑って答える。オズは「君はこの計画に素晴らしい貢献をしてくれた」とセスを誉め、「どうだ、もう魔法が使えないという劣等感は消えたか」と尋ねる。セスは頷く。セスは魔法ではなく、運動神経、そして意思の強さでオズに貢献した。この経験が、セスから「魔法が使えない」という劣等感を拭い去ったのだ。

    ――――――

    プロット修正しました。登場人物等の説明はもう一回載せる必要はないかと思い省きました。すみません、確かに前のプロットでは意味が分かりませんよね。人様に見せるというのに、自分本位で書いてしまっていました。よろしければブラッシュアップをまたお願いしたいです。

    #39662 返信

    左野冠
    参加者

    問題点2が太字じゃなくなっている……すみません。

    #39663 返信

    サタン
    参加者

    >問題点1:契約に強制力がない。
    こうした設定部分は、割りと「しっかり辻褄合うように作ろう」と考える人が多く、それはもっともなのですが、「辻褄があうように作る」となるとどうしても論理的な思考になってしまい、狭い考えになります。
    良い例が「契約を破ると死ぬ薬を飲ませると、後々制約が強くなる」と考えている部分です。
    そんなものは、「契約のときに飲ませた薬は、ただの栄養剤だよ」とでも言わせりゃ、セリフ一個で制約なんてなくなります。

    別に「薬を飲ませること」を推奨しているわけではないのだけど、
    >最終章で、オズに「別にあの契約に強制力など少しもないのに、君は守るんだな」等の台詞を言わせれば問題ないはず。
    これだと、「何故か主人公が理由もなくオズに従っている」という理由が最終章になるまで語られない。という事になります。
    要するに、全体で見ると筋は通ってるけど、1話2話部分を読んでる読者は最終章までモヤモヤを抱えることになります。
    主人公の性格による強い行動理由があるなら良いのですが、この場合、その主人公の誠実すぎる性格をオズと出会う前までに語らなければならず、少々序盤の組み立てが難しいかなと思います。
    なにしろ、倫理観が強すぎるんなら、なおのこと見知らぬ人の大量殺戮かもしれない提案に乗るわきゃない。

    ここで言う強制力は、ようは主人公にはオズの世話になる他に選択肢がないという状況にしてやれば良いだけで、しかもそれは「行き倒れてオズに助けられた」という展開で状況的には何も問題ないです。
    問題なのは、そこでいきなり「計画のための契約を結ぶ」という展開になるため、この説得力が薄く、この選択をするための強制力という意味です。
    なので、別にこのシーンでいきなり契約を結ばず、「助けてもらった恩を返したら約束を反故にして出ていこうと考えている」と、妥当な選択に抑えて、その後「街の人のオズの評判を聞いて考えが変わってくる」→「もしオズが本当に大量殺戮を考えているなら止められるのは自分だけ」→「計画の正体は大量殺戮ではなく、むしろ逆の意味を持つものだったために協力の意思を見せ始める」とか、次第にオズの協力者になっていくという形でも良いかと。
    「契約に強制力など少しもないのに、キミは守るんだな」等のセリフは、有効ですが、それは「契約」の時点で説得力がある展開あってこそ有効になるセリフかなと思います。
    つまり、契約の場面で説得力がないとオズのセリフの通り読者も「ほんと何で契約守ってるだろ、この主人公」と思うだけじゃないかな。
    もっとも、この考えは「設定や展開など物語の疑問は後々解決するのではなく、読者に疑問に思われた時点で解決しなきゃならない」と私個人が考えてるためで、それが全てではないので、あくまで参考程度に考えて下さい。

    >この経験が、セスから「魔法が使えない」という劣等感を拭い去ったのだ。
    この一文のおかげで話の全体像が見えてきたと思います。
    主人公に視点を合わせると、つまり「劣等感を拭い去る話」でしょうか。別の言葉にすれば「魔法という一つの価値観にとらわれず、自分の良いところを見つける話」というか。
    しかし、だとすると主人公の活躍がいまいち描かれていないかと思います。
    東の国で毒をばらまくシーンがダイジェストというか省略されてるためかと思いますが、魔力が少ない主人公が運動神経で危機を脱するエピソードや、逆に魔法(ないし魔法アイテム)に頼ろうとして失敗するエピソードなど「劣等感を拭い去る」ためのエピソードが欲しいところです。
    現状では、主人公はオズが考えた計画についていってるだけで、内容は主人公視点から見たオズの人物像を語っている、というのが大部分です。
    主人公とオズの関係性も、気がついたら仲良くなってたくらいの印象しかなく、例えば主人公がこっそりオズの日記を読んでしまい、何十年か前の悲しい出来事とオズの後悔を知るとか、事細かに書いてある日記は主人公がオズを理解するための良いツールなので利用しない手はないかなと。

    全体的には、主人公の話というよりオズの話としてまとまってるように思えます。
    主役はオズで、主人公であるセスは語り部という感じ。
    そう考えると良くまとまっていると思いますが、そうなると逆にオズの印象が強くなるので、今度は「なぜオズは主人公を協力者に選んだのか?」という疑問が湧いて出ます。
    まあ、これは主人公は魔力が乏しく「毒」の被害を受けることはないし、
    東の国から逃げ出してきたと語るセスに「丁度いい出会いをしたな、少年」とかセリフ一個で解決しそうではあるし、執筆時になにかしら書こうという考えはあるのかなと思いますが。

    今回のプロットは前回と比べよく理解できて、いろいろ書きましたが良く出来てると思います。
    キャラの行動の矛盾などは、やはり判断できるほど書かれておらず(主人公の活躍など)、物語の流れが書かれているのみなので、申し訳ないけど何か言うことはできません。
    現状から受け取れる範囲内では、矛盾はしてなさそうだけど、一点上で書いたように「契約を遵守する理由が『倫理観が強いため』なのに、その契約内容には倫理観が反応してない」という部分はひっかかります。

    強いて新たに問題点を上げるなら、新人賞用だという部分です。
    印象としてこのプロットはヤングアダルトくらいの年齢層で、ライトノベルのど真ん中ストレートからは外れた球を投げている感じです。
    それが悪いわけではありませんが、受賞するぞという意気込みなら手直しする部分はキャラや設定を中心に大幅な変更と追加が必要かなと思います。
    繰り返し、悪いわけではないと念を押しますが、そもそもテーマからしてライトノベルにしては重いというか哲学的で軽くないので、ラノベには向かないかなと。
    それをライトノベル風にアレンジするならともかく、直球でシリアスのままなので、受賞を目指すならアレンジは必須かと。

    #39664 返信

    左野冠
    参加者

    なるほど、非常に参考になりました。分かりやすいご指摘、本当にありがとうございます。
    主人公が「契約を守る」理由、また話の中心がオズになっている点、日記の利用の仕方等々、幅広い視点からありがとうございます。そのあたりの矛盾点、提案、しっかり参考にさせていただきます。

    ライトノベルのストレートから外れている点については確かに自覚があります。
    受賞したい気持ちとこの話を書きたい気持ちとでは、後者のほうが強いので、応募する賞のほうを吟味したいと思います。受賞したい気持ちでは小説が書けないタイプの人間なので……。
    サタンさま、本当にありがとうございます!

    #39702 返信

    ワルプルギス

    ざっと読ませていただきました。色々思うところはあったのですが、大事なところはおおむねサタンさんが指摘済みなので、それと重複しないところを3点挙げておきます。

    1.オズの語る計画に、セスの役割が無いこと。
     実際、毒をまくこと自体には一度もセスの手を借りていないので、セスは東の国の道案内程度の補助的な役割だと想像できます。
     しかし、補助役に計画の根幹を話すのは情報漏れの危険を増やすだけです。
     契約に強制力が無いことを知っている割には、オズがあまりにもセスを信用しすぎているなと感じました。

    2.ドロテアに会う必要は?
     ドロテアに毒を盛るという目的は、7章で二日目の夜に終わってます。
     危険を冒してドロテアに会って、どうせ通るはずも無い偽装交渉をするより、
     「オズは西の国から動いていない」と思わせておく方が警戒度を上げずに済む
     =食料庫の毒入り食料をそのまま食べてしまう可能性が高い、と言えます。

    3.魔法の制限に関して
     9章で変身術が一度に一つにしか使えないことが問題になっているわけですが、6章では二人が鳥になって砂漠を越えています。
     また、西の国に入って使う「飛んでいるようにor動物に見せかける魔法」というのは変身術でも魔法の薬でも無いようですが、オズの設定とズレていないでしょうか?

    総合的に見て、ストーリーをとりあえず組んで、一応キャラの配置をしたぐらいの段階のように思えました。
    ベースはよいと思うので、ここからのブラッシュアップに期待ですね。

     私がプロットを組む際は、このぐらいの段階で、主要なキャラになりきった気分でストーリーをチェックするようにしています。
     そうすると、ストーリーを進めるために不自然な動きをしているところや、キャラ設定の欠けなどが見えてくるので、そこを調整。次は別の主要人物になりきって~ということを2周ほどやれば、変なところは減っていきます。
     やり過ぎると無限に設定が増えていくので、そこそこのところで留めておくのがコツ。
     参考になるかは分かりませんが、こういうやり方をしている人も居ますよ、ということで。

    #39719 返信

    左野冠
    参加者

    ワルプギスさま
    すみません! せっかくご回答を頂いたのに、気づくのが遅れてしまい申し訳ありません!

    1に関しては、対策は講じております。セスが自分からオズに説明を頼んだので、オズが答えた、という形にしています。オズは「嘘が嫌い」で「自分でものを考えない奴が嫌い」なので、セスに計画の中身を聞かれたらはぐらかさずに答える(ただし聞かれなきゃ何も言わない)。この「嘘が嫌い」で出来るなら嘘を言わないようにする設定は、小説内で強調するつもりです。また、「自分でものを考えない奴が嫌い」なので、セスが計画の内容を尋ねなければ、逆にセスを「頭の弱い奴」と見なし、信用しないと思います。
    また、セスの道徳心の高さに早い段階で気付き、セスが裏切る可能性は極めて低い、と判断したのだと思われます。八章でセスが操られた際も、ほとんど表情を変えず、逃げることもなく淡々とセスに対応するという設定です。この八章でセスに「この人は分かっているんだ、わかっている上でおれを試しているんだ」というような台詞を言わせるつもりなので、大丈夫じゃないかなあ、と。

    2に関しては、もうおっしゃる通りで、確かにドロテアに会う必要がございません。ですので、
    「西の国から東の国へ、オズが侵入したということをドロテアがとある理由で観測できる」ことにして、
    1:「なんにもせずに東の国でうろうろしていたら逆に警戒される」とするか、
    2:「東の国にいる間、オズが東の国では考えられない行動をとり、怪しい人レッテルを貼られ」、思い付きで「ドロテアに面会するつもりだった!(オズは事前に起こるかわからないことに対しては機転があまり利かない)」と言ってしまってそのまま連れていかれることにするか、でもしようかなあ、と。

    3については、前半は完全に問題ありません。
    オズが先に鳥になって壁を越えたあとに、セスを変身させて後から壁を越えさせるつもりです。
    変身は連続二時間以上変身するのが無理なだけで、解除はいつでも可能ということにしています。
    後半については、変身術の中で、変身魔法よりも一つランクが下である幻影魔法なるものを使わせている設定です。
    この幻影魔法は、変身と同じように、魔法をかけた物体を他のものに見せることはできますが、変身魔法とは異なり、実体化させることができません。
    例:セスに幻影魔法をかけると、他の人に鳥に見せることはできるが、セス自身は飛べない。セスに変身魔法をかけると、他人から鳥に見え、セスは実際に空を飛ぶことができる。

    汎用性としては幻影魔法のほうがよっぽど高いのですが、実体化させないために、変身魔法よりも魔力の消費が極端に小さい、という設定です。あくまで幻影なので、人に触れられると解けてしまいます。
    オズが使えるのは「変身術」であり、これは「変身魔法」とそのワンランク下である「幻影魔法」で構成されております。オズは「幻影魔法」であればほぼ際限なく使えます。
    変身魔法と幻影魔法を同時に使えるかどうかは悩んでいます。同時に使えると強くなりすぎるかなあと思ったので。

    ご回答ありがとうございます! 気づかなくて本当にすみません!

10件の投稿を表示中 - 1 - 10件目 (全10件中)
返信先: 新人賞に応募する小説のプロットです。ファンタジー系です。アドバイス等よろしくお願い致します。
あなたの情報:




49 − 46 =

スポンサーリンク