第4研究室 創作に関するQ&A 09P | トップへ戻る |
十七さんからの質問  
 小説サイトで1ページの文章量を多くすると、最後まで読んでもらえない?

 こんにちは、突然のメール失礼します。
 自分はWeb上で拙いなりにも小説を書こうと思っている一にわか小説書き(苦笑)です、お見知りおき下さい。

 さて、早速ですが質問させて頂きます。
 HPなどで小説を載せる場合、あまり長い文章を1ページに表示するのは得策ではない?という事についてうっぴー様のご見解を少し頂けませんでしょうか。
 自分は小説を書くと、どうしても妙に長くなってしまうのです。
 話の都合上あまりカットしたくもありませんし、壁紙なども使っていないのでブロードバンド化が進んだ今の世の中、表示させるには苦労しないのですが、あまり長すぎるともしかして読みにくいのでは?
 という杞憂をWeb小説を始めた時から持っていました。
 個人的な見解で十分ですので、この事について何卒お聞かせ願えませんでしょうか?
 よろしくお願い致します。

●答え●

 Webサイトのページは縦長一段が基本です。
 1ページの容量が50KB前後なら、ページが重くなることもないので、基本的に縦長ページでOKですね。
 ある調査によると、マウスをクリックさせるたびに毎回数パーセントの人が、サイトから逃げいていくそうです。
 人は誰でもめんどうなことが、嫌いなのです。

 そのためWebサイトは、
 なるべく訪問者に余計なマウス操作をさせないように構成することが大切です。


 マウスをクリックするのとスクロールバーを上下に操作するの、どちらが心理的に抵抗が少ないかというとスクロールバーの方です。
 ページが表示されていれば、人はなんとなく読んでしまいますが、わざわざ表示させなければいけないとなると「なんだか、めんどくさいなあ」となってしまうのです。
 だから、細かくページを分けるより、縦長のページの方が訪問者に読んでもらえる可能性は高いです。
 ただし、あまりに縦長すぎると第1印象で読むのがおっくうになる恐れがあります。
 それを防ぐには、見やすいページ構成を工夫したり、質の高い情報や作品を用意して訪問者の目を惹きつけるといったことが大切です。
 そのページがおもしろいのであれば、訪問者の方は最後まで読んでくれると思いますよ。



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カリプさんからの質問  
 SFを書く際の注意点とは? 

 こんにちわ。この質問をすることを夢見てきました。いろいろお世話になってるカリプです。
 現在SFジャンルに挑戦中なのですが、設定で悩んで、実際書こうとしても、その場の臨場感などがうまく出せません。
 SFは難しいジャンルと聞きますが、今ここで実感。
 SFを書くときに、注意しなければならないことって、何がありますか?


●答え●

 SFは新規参入が難しいジャンルです。
 なぜなら、もはや先人たちによって、あらゆるアイディアが掘り尽くされているからです。
 星間戦争、巨大ロボット、タイムトラベル。なにをやっても、目新しさが無く○○の二番煎じと呼ばれるのがオチです。

 SFはファンタジーより、
 世界観の魅力によって成り立っている面が強いジャンルです。


 読者に夢を見させるような、すばらしい空想科学世界のアイディアがなければなりません。
 また、その世界にリアリティを持たせるための緻密な設定も必要です。
 カリプさんにガンダムや、宇宙戦艦ヤマト、新世紀エヴァンゲリオンに匹敵するアイディアが作れますか?
 破綻のない、現実と錯覚させるほどの世界観を築けますか?
 できないのであれば、別の要素でカバーする必要があります。
 『星界の紋章』という、SFの傑作ライトノベルをご存じでしょうか?
 これは、よくある星間戦争を題材にした作品なのですが、キャラクターとストーリーが秀逸で、舌を巻きました。
 あらすじを語らせてもらえば、主人公ジントの父親が強引に貴族の仲間入りをします。
 そのためにジントも高貴な身分となり、お姫様とまで仲良くなって、そのせいで様々な冒険へと巻き込まれる羽目になるという話です。
 あらずじだけ見ると、なんだか陳腐ですがこれがとてもおもしろい。
 なぜ、おもしろいかと言えば、魅力的なキャラクターたちが織りなす人間模様が、大変優れているからです。
 特にアーヴの皇女様のラフィールが最高!(笑)
 つまり、SFというジャンルも小説なのです。

 
小説の基本は、ストーリーのおもしろさと、登場人物の魅力でしょう。
 世界観にばかり目を向けずに、きちんと基本を押さえること。これが一番大事ですね。


 素人の書くSF小説は、これが逆になっていることが多いです。
 陳腐でつまらない世界観の説明はこれでもかとしているくせに、
 ストーリーや人物描写はおざなり……
 これでは読者にソッポを向かれて当然です。

 世界観で勝負できないのであれば、基本であるストーリーとキャラクターで勝負しましょう。

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Shade さんからの質問  
 文章が稚拙な小説は、つまらない? 

 二度目のお目見えとなります、Shadeです。
 毎度楽しく通わせて頂いております。では本題突入です。
 ライトノベル不人気投票のコメントなどに目を通すと、一つの作品に「文章が稚拙」と一蹴されていることがあります。
 そう意見した人は「稚拙」としかコメントしておらずに不人気一票を投じているくらいだから、無論その作品をつまらないと思っていただろうし、某小説を既読の上でそのメッセージを見た方も同意するのかもしれません。
 ここで思ったのですが。
 上記のように、小説とは「稚拙な文章が扱われている=つまらない」となってしまうのでしょうか。
 稚拙でも都合よく言い換えれば「解り易い」「読みやすい」に直結しうるだろうし、凝った文章も悪く言えばそれこそ「晦渋だ」と一蹴されるかもしれません。
 月並な銘ですが、私的に申し上げますと小説は「要は面白ければいい」と思います。いちおう娯楽の一つにカテゴリー分けされているのですし。
 当然、より高度な表現技法、文章力をはじめとするスキルは必要と思います。
 ただ、小説家としての高みを目指すあまり、文学的な方向でしか小説をみれなくなってしまう恐れも考えられます。
 つまり原点に戻って何が言いたいかと申しますと、不人気投票に「これは稚拙だからつまらない」みたいな感じで臨んでいる人は小説の本質がみえてないのではないか?
 このままでは真に面白い作品にあらぬ批判が及んでしまうのでは??
 それともやっぱり小説の面白い詰まらないを最終的に決定するのは読んだ本人だから、こればっかりは四の五の言っても仕方がないのか???
 自分の足りないオツムでは整理がつきません。どうかこの件に関し、貴方の意見も含めて演繹願います。


●答え●

 これは、読者の好みの問題ですね。
 市販のライトノベルは、無論プロの文章ですから、本来、稚拙ということはありえません。
 本当に文章能力が無いのであれば、プロになんてなれませんからね。
 ただ、低年齢の読者をターゲットにするために、文章レベルを下げてわかりやすく書くということがあります。
 この場合は、語彙や比喩を少なくして、ノリと勢いで読ませるような作品になります。
 すると、それはどうしてもチープな印象を持つモノとなり、年齢層の高い読者、もっと歯ごたえのある文章を読みたい読者からは、敬遠されます。
 それがいわゆる「文章が稚拙」と言われる作品の正体ではないでしょうか。
 一方、文学的な文章、豊富な語彙や比喩を多用した文章は、年齢層の低い読者や、わかりやすい文章を読みたい読者からは、敬遠されます。
 例をあげればスニーカー文庫の「されど罪人は竜と踊る」 なんて、あまりに難解な文章を書き連ねています。もはや、ついてこれぬ者は、ついてこれなくて構わない!と宣言しているような潔さぷっりです。
 文学的な文章が好きな私も、これにはちょっと閉口しかけたことがあります。
 おそらく、この作品を読めないという人は多いでしょう。おもしろいのですけどね(笑)。
 このように、作家は自分の作風や、編集者の要望に合わせてどんな嗜好の読者をターゲットにするか決めています。

 だから、万人受けするような作品なんてあり得ません。

 一部の人を熱狂させることができればそれで成功なのです。人気のある作品は、それだけ個性が強いので、反面、嫌いな人からはとことん嫌われます。
 でも、真におもしろい作品にあらぬ批判が及んでしまう心配などありません。
 その作品が本当におもしろいのであれば、「文章が稚拙だからツマラナイ」と言う人より、支持してくれる読者の方が多くなるでしょうからね。


Triple-I さんの意見
 初めまして。元村良一さんのサイトから飛んできました。Triple-Iと申します。
 初めてでこう言うメールを送るのもどうかと思ったのですが……Shadeさんからの質問『文章の稚拙な小説はつまらない?』について、ちょっと思うところがあったので、意見を述べさせていただきます。
 まず、『稚拙な文章の小説はつまらないのか』と言う話ですが、

 結論から言うなら、読者の好みだとか、そう言う事は関係なしに、
 『稚拙な文章の小説はつまらない』という事になります。

 これは単純に『表現力の問題』です。
 小説は全てのヴィジュアル的イメージを読者に委ねなければなりません。
 そのため、そういった『表現力が足りず、想像をかき立てられない』文章の小説は、ヴィジュアルをイメージする事ができず、『作品に没入できない』ただ文章を追ってしまうだけのモノになってしまいます。
 そして、結局『つまらない』という事になってしまうのです。
 此処で注意しなければばならないのは、Shadeさんのおっしゃっているような『稚拙』が『解りやすい』『読みやすい』に直結すると言う事はありません。

 それなりに文章力、表現力が身について、
 はじめて『解りやすい』『読みやすい』文章になるのです。

 読者層を考えて難解な表現を避けるのも、本質的には『文章力があるからできる』と言うことができるのです。
 僕自身はアダルト(大人向けノベルスという事。エロ小説じゃない)系を好んで読むのですが、例えば『マリア様がみてる』 を読んだ時、大人向けの小説でよくある難解な表現など、何処にもありませんでした。
 でも、アダルト向けの小説を読むのと変わらない感覚で、『表現が上手いなあ』『描写が凄いなあ』と感じました。
 もしこれを『文章力が稚拙』な作家が書いたとしたら、これほどまでにヒットする事はありえなかったでしょう。これは絶対に、断言できます。
 ここからはちょっと話がずれるのですが、「『筆舌に尽くし難い』は、小説家としての死語だ」と断言した作家さん(誰だったか忘れた)がいらっしゃいます。
 確かに、小説家にとっての『表現力』というのは『文章力』ですから、『文章が稚拙=つまらない』という方程式は、きちんと当てはまるのではないでしょうか?

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satol さんからの質問  
 恋に落ちる瞬間とは? 

 初めまして最近ここに日参している新参者のsatolと言います。
 男女の恋愛についての質問があったので、それに触発される形で質問が浮かんできたのですけど、恋に落ちる瞬間をどう書かれていますか?
 言い換えれば、主人公にヒロインが惚れる瞬間、もしくはヒロインに主人公が惚れる瞬間。
 顔! と言われればそれまでなんですけど、それだけじゃつまらないじゃないですか。
 出会いは最悪だったけれど、何かのきっかけで惚れてしまった王道パターンをこよなく愛する私としては、これは見過ごせない問題です。
 答えにくい質問かもしれませんが、教えていただけると嬉しいです。


●答え●

 恋に落ちる男女の出会わせ方で最良なのは、
 男性が女性を助けるパターンだと、以前、述べました。
 これが、なぜ有効なのか申しますと、女性の男性に対する心理的距離が一気に縮まるからです。
 人間は、自分に親切にしてくれる人、優しくしてくれる人、困ったときに手をさしのべてくれる人に好意を感じます。
 また、男女双方とも、恋人にするならやさしい人が理想だと答える人が多いです。

 
というわけで、恋に落ちる瞬間を描くなら、
 困った状況の中で異性からやさしくされた時がいいでしょう。


 これなら、顔に惚れた。かわいいから好きになった。なんて、下世話な理由よりはるかに説得力を持ちます。
「私を守ってくれるなんて、なんて頼もしい人のなのかしら。感動!」
「この娘、やさしいなぁ。感動!」
 というのなら、

 
顔や容姿ではなく、相手の性格に惚れたことになりますから、
 読者に受け入れられやすいです。

 出会いは最悪だったけれど、何かのきっかけで惚れてしまった王道パターンの「何かのきっかけ」とは、これではありませんか?
 多くの恋愛作品を読んでみるとわかるのですが、たいがい誰かが誰かに惚れるのはこの場合ですね。

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月村 瀬麗音さんからの相談  
 小説の感想を書いて怒られてしまいました 
(研究所の掲示板に書き込まれた文章を一部修正して転載しました)

 前にある小説サイトに行き、その管理人さんの小説を読んだ時の話・・・。
 その管理人さんは独特の言い回しや想像力がとても豊かだなぁ・・・。と思い掲示板に感想を書いたんですよ。
 そして別のサイトの小説を読んで、たまたま似たような感想を書いてしまったんです。
 その後、前に感想を書いてあげた管理人さんが僕のそのカキコを見つけたらしく、怒らせてしまったんです。
 今思えば当然の事ですよね・・・。 
 自分が似たようなカキコを見つけたら当然同じような気持ちになります。
 小説を書く人間として最低ですよね・・・。
 もう二度と相手にそんな思いをさせないように、皆さんの小説は自分が理解できるまで読み込んでから感想を書くようにしています。


●答え●

 この場合、月村さんは100%悪くありません。
 問題はあなたではなく、怒った管理人さんの方にあります。
 小説家は、読者に『作品を読ませてやっている』のではないのです。
 『作品を読んでいただいている』のです。
 よって、

 
読者がその作品に対して、どんな感想を持とうと、それは読者の自由です。
 作者があれこれ口出しできる問題ではありません。


 読者の感想が気に入らなかったら、気に入るような感想を書いてもらえるように作者は努力するべきです。
 また、小説の感想を書く際、一読して理解できなかったら、理解できるまで読み込んでから感想を書くなどという必要はありません。
 その場合の感想は「わかりづらい」「意味不明」「読みにくい」で、ぜんぜんOKです。
 事実ですからね。
 問題は読者の読解力不足ではなく、わかりやすく書けない作者の表現力不足にあります。

 もし、そのような感想を書いて作者が怒るようなら、作品の発表などやめちまえ!
 と言ってやりましょう。物を表現するというのは、なまやさしいことではないのです。


 感想を書いてもらうなんて、本来、とてもありがたいことです。
 ふつう、欲しいと思ってもなかなかもらえません。それを、怒るというのは、いかにも狭量ですね。
 どうか、お気になさらずに。


結城一 さんの意見
 うっぴーさんの言う通り、月村さんに非は無いと思います。
 読者>作者という構図は疑う余地などありません。

 読者の意見は例えどんなに辛辣であったり、また曖昧としているものであったとしても、
 そう書かせたのは作者の力量不足なのです。


 何の論拠もなく一方的に中傷したのなら話は別ですが、そうでないのなら、やはり月村さんに非は無いと思います。


クッパさんの意見
 初めまして、月村さん。クッパと言います。
 私も他の皆さんと同意見です。月村さんが気になさる事はありません。
 それに私も色々と小説を読んでいて思うのですが、正直なところ「面白い」としか例えようのない小説、というのはあります。
 他に言葉にしたくてもできない、ような。それでどうしても「面白い」という言葉一辺倒、もしくは似たような感想になってしまう事はあります。
 でもその作品を面白いと感じて、感想として面白いと書いたのなら、とてもではないですが非があるとは思えません。
 面白い作品を面白い、と素直に感想を書いて何が悪いのでしょうか?
 むしろそういう感想を頂けた事に万々歳なだったりする、普段の私だったりするのですが……

――もちろん、お世辞で面白かったと書く人もいるとは思います。こういう批評サイトだと特に、そういう部分が無いとは言い切れません。
 ただそれでも、面白いと思えて正直にそう書いたのであれば、作者にとってこれほど嬉しい事はありません。

 それなのに怒るというのはお門違いを通り越していると私も思います。

 せっかくの感想、なんですから。自分の思うままに書いていいと思いますよ。
 それでこそ感想ですし、向上心ある物書きさんは常に読み手の率直な感想を欲しい、と思っているはずですから。
 恐れるどころか遠慮なく蹴りつけてやるぐらいの勢いで思ったことを書いてあげた方がむしろ、物書きさんのためにもなると思います。
 長々と失礼いたしました。

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渡部勇さんからの質問  
 恋に落ちる男女の出会い方について

 主人公とヒロインは恋に落ちる・・・という話は多々あると思います。恋愛感情に乏しい作品はいまいち売れませんし。
 しかしその彼らの最初の出会い方とはどうすれば良いのでしょう。礼をあげるとたくさんあります
 朝の登校中に曲がり角でごつんこ
 どこから現れたのか分からない謎の人物
 ピンチを救った命の恩人
 ete.ete.
 どれもオーソドックスな感じがぢて少しいやです。オリジナリティーて大事ですしね。
 だからといってはじめから知り合いにするのも気が引けてしまいす。
 衝撃的なはじめましてを書くにはどうすればいいでしょうか。


●答え●

 当サイトの第1研究室「ストーリーの作り方のヒント」でも紹介しているのですが、男女の出会いをドラマチックに演出するための必殺技というのがあります。それは、

 男性が女性を助けるという形で出会わせるというものです。

 良くあるパターンとしては、悪漢どもに絡まれている美少女を颯爽と助けるというヤツですね(笑)。
 これは、男女双方の願望を満たすため、男女双方に受けます。また、その後に2人を恋愛関係に発展させやすくなるという利点もあります。
 恋愛物語においては、この2人がなぜお互いを好きになったのか良くわからないということが起こりやすいですが、これなら十分な理由として説得力を持ちます。助けられた女の子は感激するでしょうし、助けた男性も、気にならなければ助けませんからね。
 悩んでいるのなら、とりあえずこのような出会い方をさせてみてはいかがでしょうか?


里山俊平さんの意見
 初めまして渡部さん。里山俊平と申します。
 どれもオーソドックスな感じがして少し嫌とのことですが、お気持ちは分かります。
 あまりにも王道で、陳腐でありふれてるって感じがしますもんね。
 でも、ちょっと発想を変えてみましょ。なんで王道が陳腐でありふれているのか。
 答えは簡単。それが絶大な破壊力を秘めているからでしょう。嫌がることなんてありません。ガンガン使っちゃいましょう。
 使いすぎず、外しすぎず、効果的に。その王道の中に、オリジナリティを注ぎ込むことが重要になってくるので。(これはある人からの受け売りですけどw)
 オリジナリティとは、決して真新しい展開や設定、キャラクタを生み出すだけのものではないはずです。
 と、そういうわけで、うっぴーさんの言う通り、男性が女性を助けるという形の出会わせ方を試してみてはいかがでしょう。
 それが嫌でしたら、他の、渡部さんの好きな展開を使ってみてもよろしいかと思います。
 それでは、失礼します。


イモ太郎さんの意見
 初めまして イモ太郎と申します。
 出会い方は、舞台設定にも結構影響するので、当然ですがコレってモノはないと思います。
 が、パターンはもう本当に色々あります。
 少女漫画とか、恋愛小説を色々読んでみるのが一番手っ取り早いと思いますが…
 王道の出会い方でも、そこでの台詞や状況を工夫してみればまったく新鮮なものにのではないでしょうか。
 『ピンチを救ってあげたのになぜか逆に怒られちゃう』とか。
 『登校中にごっつんこになりそうだと思ったら、相手がビックリするほど華麗な動きでひらりと身をかわした』とか。
 ありふれた王道とのギャップはけっこう「おぉ」と思うものがあると思います。
 あと、最初から知り合いでも『実はあの子にはこんな意外な面があった!』という手もあります。
 新鮮斬新な状況を考えるのではなく、王道をいかに新鮮に感じさせるかっていうのを考えてみてはどうでしょうか。


四十澤 鼎さんの意見
 確かにうっぴーさんの言うとおり、
 「男性が女性を助けるという形で出会わせる」のは一番効果的かもしれません。
 ただ、これだとバリエーションが少ない(それで多く書ける人はいいんですが)と思ったので、意見を述べます。
 僕の大好きな漫画家の方が、作登場人物にこうしゃべらせていました。

「恋をしてるときってドキドキして鼓動が早くなるだろ。
 それは逆に考えると鼓動が早くなってるときに恋に落ちやすいってことさ……」

 で、作中ではこれはある仮説とされてますが、僕は的を射ていると思います。
 根拠となる実例を紹介します。僕はまだ高校生なので、スクールネタで。
 僕の学校の野球部員にはほとんど彼女がいます、悔しい事に(笑)。
 で、野球部はどこの学校でもそうですが、その学校の顔となる部活です。もちろんそれ以外の部員も応援に燃えます。
 試合のときは高校の生徒総出で応援に行きます(嘘です……都道府県大会上位とかになれば別ですが)。そこで、野球部員はもちろん試合をするわけですから、緊張して鼓動が早まります。
 と、同時に応援に来た生徒も一緒になって応援し、筋書きの無いドラマに飲み込まれていくわけです。もちろんこのとき応援側も興奮状態になって鼓動を早くしています。
 そんなこんなで試合が終わったとき、野球部と応援してくれた女の子、両者が鼓動を高めた状態で向き合うわけです。
 恋に落ちるような気がしませんか? こんな時なら。
 同性だったら友情を深めることになるかもしれません。

 で、結論は両者共に鼓動が早い状況を作る(片方だったら片思いですね)。
 そうすればもっと恋に落ちるバリエーションが増えるのかなぁと思います。



舟太郎さんの意見
 はじめまして、舟太郎と申します。
 僭越ながら私のアイディアを述べさせていただきます。

 私が今書いている作品も主人公とヒロインが恋に落ちます。
 しかし、その出会いでは、私はヒロインの主人公に対する印象を最悪なものにしています。
 簡単に説明すると、主人公の目の前で少女が暴漢に襲われるのですが、
 主人公は十分な力があるのに、全く助けようとしません。傍観し続けます。
 そこにヒロインが現れ、暴漢を退け少女を助けます。
 ヒロインはなんの手助けもしなかった主人公を見て、
 臆病で卑劣な男だと思いながら、そのまま去っていきます。
 この間、主人公とヒロインは一言も話しません。
 主人公はずっと黙ったままだし、ヒロインは完全に主人公を無視し続けます。

 私はライトノベルにおいて主人公とヒロインが登場したら、
 90%以上の確率でその二人は恋に落ちるものだと思って読んでいます。
(その恋が物語においてどのような位置を占めるかはそれぞれでしょうが・・・・・・)
 
 なので、最初から明らかに恋愛に発展するとわかるような出会い方は、
 ライトノベルに限って言えば、それほど意味がないように思えるのです。
 最終的にくっつくんだろと思ってますから。

 むしろ、第一印象を最悪なものにして、そこから徐々に惹かれあっていったほうが、そ
 の恋に説得力を持たせることも容易になるのではないでしょうか。


 ヒロインの心理描写として王道の、

 最初の出会いで好印象→なぜかよく会うようになる→
 時間とともに実る想い→これは恋?→クライマックスで相思相愛。

 なパターンが乱立している気がしています。
 なので、試しに、主人公とヒロインを一度、
 徹底的に嫌い合う関係にしてみるもの面白いのではないでしょうか。

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