白黒さんからの質問
　美形ばかりの小説はダメ？
　
　こんにちは。白黒と申します。
　ここはプロ志望の方がたくさんいらっしゃいますね。凄いです。
　趣味で書いている私は現在ここでの投稿をためらっています。

　今回の私の質問は、前に麻さんが投稿しておられた内容と似ています。
　しかし、全く同じと言うわけでもありませんので皆様のご意見を聞かせてください。

　現在私の書いている現代小説は、メインの登場人物６人のうち４人が美形です。
　現実世界ではまずないような比率です。
　やはりもう少し美形の人数を減らしてみたほうが無難でしょうか？


● 答え ●

　白黒さん、こんにちわ。
　世の中には冴えない男の元に数人の美少女がやってきて、毎日がウハウハだぁ！
　という展開の小説、漫画、ゲームがたくさんあります。
　リアリティ無視のご都合主義展開ですが、
　そこには、そんなのありえねーよ！　というツッコミが介在する余地はありません。
　勝てば官軍、人気があって売れるからです（嫌な言い方ですみません）。

　読者に夢を持たせるのが、読者を楽しませるのがエンターテイメントの本質です。

　男性なら美女、美少女に囲まれて生活したいと思うし、
　女性なら、美形、美少年に囲まれて生活したいと９割以上の人が思っているでしょう。
　多くの人に求められているモノを提供するわけですから、拒絶反応が出る可能性は低いです。
　
　非日常の世界を求めてライトノベルを手にするわけですから、
　そこが非日常の世界であることに問題はまったくありません。
　
　極端な話、主要キャラ全員が美形でも良いと思います。
　６人中、４人が美形というのは、比率としては適正ではないでしょうか？
　例えばスニーカー文庫の「トリニティ・ブラッド」では、主要登場人物の９割が美形です。
　なにより、美少女ばかり、美形ばかりの小説というのは、書いていて楽しいモノです（笑）。
　
　リアリティで重要なのは、登場人物の行動や、
　社会、世界の仕組みなどに整合性、合理性があるかです。
　それ以外の部分については、どんなぶっ飛んだ設定があろうと問題ありません。
　美形ばかりが集まっていようが、宇宙人がいようが、魔物がいようが、
　魔法があろうが、超能力があろうが、異世界に召喚されようが良いのです。


みつきさんの意見
　白黒さま、はじめまして。

　減らしたかったら減らせばいいし、減らしたくなければ減らさなくてもいいのではないでしょうか？
　外見の汚いキャラよりは美しい方が受けがいいですけど、
　美しくても中身が無ければただのハリボテと同じですし、あまり美しくないキャラでも、
　ちゃんと中身を書けていれば好感は持たれますし……。
　
　それではこれにて。


DoZunさんの意見
　はじめまして。

　美形ばかりの小説、と言っても、特に問題はないのではないでしょうか。
　小説の本文で特に美形と言及しなくても、
　大抵の人はある程度の美形を想像するか、当て嵌めると思います。
　逆に言えば、本文で特に醜いと書かれない限り、
　キャラを醜いと考える人は殆どいないのではないでしょうか。
　まあ、僕の周囲に限ったコトなのかもしれませんが。

　むしろ小説に置いて重要なのは、キャラの内面や行動が魅力的に描かれているかどうかです。
　
　外見の醜いキャラであっても、描写次第では非常に魅力的なキャラになります。
　これは、直接的な映像ではなく文章で読者の想像力を喚起する小説という媒体ならではでしょう。

　みつきさんも仰っているように、減らしたければ減らす、減らしたくなければ減らさない、
　で問題はありません。
　身も蓋もない事なのかもしれませんが、小説世界は架空現実、
　美形キャラばかりの世界であってもいいのです。
　……そうしないと、ゲームや漫画の世界が成り立ちませんし。


美紗さんの意見
　あれですよ。ライトノベルといえば、挿絵！！
　やっぱり挿絵があると、文だけで勝負したくとも読者はある程度その絵に流されますよね。
　だから、かわいい絵師さんに当たれば意図せずとも全員美形になる可能性だってありますし。
　映画を見てても、結構な美形が揃ってますし。
　不細工といいつつソバカスだけじゃん！！な少女マンガのキャラはそれこそ米粒の数ほどいます。
　まあ、物書きとしては邪道な意見ですが、
　読者としては、まず表紙の力に惑わされたり、引き寄せらられたりするのも一つの心理。
　絵での萌えみたいなのは絵師さんにまかせて、
　私たち文章屋は動きとかアイテムや設定で攻めるべきかなと。
　例えば、キャラの性格。（子犬のように無邪気。好きな子にはいじわる。弱気でもじもじしてる。etc）
　例えば、キスまでのじれじれする展開。好きな子と手をつなげたと思ったら親父だったとか。
　親父「いやん」僕「いやんじゃね〜!!」
　もしくは、各種属性好きな人のために眼鏡な委員長とか、
　○○な言葉遣いだとか、そういう設定を用意するとか。
　
「ブス」
　とヒーローに言われて
「ひっど〜い!!　○○のばかあっ!!」
　とヒロインが言ったら、ブスだの普通の外見だの書かれていても、かわいい!!
　と私は思っちゃいます。
　とても陳腐でびっくりな例たちですが、
　キャラの美醜に拘るよりも、よっぽど面白いと思うんですが……。
　たぶん、だから漫画よりアニメより、ライトノベルが私は好きなのかなって。　
　何が言いたいか伝わっていればいいのですが……。

　というわけで、そんなに気にせずともよいのでは？


猫の盛りさんの意見
　通りすがりの野良猫です。
　オイラなりの答えを残します。

　和製のＳＦで星界シーズというのがあります。
　お話しは大雑把に言えばアーヴと言う種族と、
　その他の人類が宇宙で戦争すると言うものですが、
　アーヴは遺伝子を操作して子供を作るので、全員美形（美観は人それぞれですが）なのです。

　まあ、主人公はアーヴ側に属する普通の人間ですが、
　ヒロインはアーヴの皇位継承権をもってたりします。

　まあ、幾人かは普通の人間も出てきますが、登場人物のほとんどは美形のアーヴです。
　でもオイラ的に別段問題を感じません。
　ではでは。


峰しずくさんの意見
　こんにちは。
　他の方々のご意見がどうかはわかりませんが、
　６人のうち４人が美形でもかまわないと思いますよ。
　なんなら、６人のうち６人全てが美形でも良いわけです。

　しかし、だからといって、その６人が同じ顔ではありません。
　美形にも色々あります。もちろん、顔かたちだけじゃなく、性格も違うし、趣味も違うし、
　物事に対する感じ方も違うわけです。外見で言うなら、顔だけじゃなく、身長も違うでしょうね。

　スポーツマンといっても、相撲と競馬の騎手とボクサーとプロレスラーでは、
　ぜんぜん体型が違うのと同じです。
　つーわけで、キャラを書き分けることができれば問題なしなわけです。