第4研究室 創作に関するQ&A 112P | トップへ戻る |
静寂さんからの質問
 魔法の設定はどこまで練ればいいのか?
 
 みなさん、初めまして。静寂と言います。
 例えば、魔法は大半のライトノベルに見られる超常現象ですが、
 超常現象の一言で片付けていいのでしょうか? 
 それとも詳しく書いた(本文内ではなく書いている本人だけでもわかった)ほうがいいのでしょうか?
 詳しく書いた場合だと、芋づる式に設定が膨れ上がるのでどの程度で止めにするのか、
 みなさんの考えを教えてください。お願いします。


● 答え ●

ことでら種さんの意見
 たねです。
 お役に立てるか分からない意見を書きます。それでは。

 されど「罪人は竜と踊る」という作品があります。
 たね自身は雑誌のザ・スニカーで本作の読み切り短編を何回か読んだだけなので、
 文庫の方は持っていないのです。
 が、これの魔法(咒式という魔法とは少し違いますが)の設定が、かなり練られていると思います。

 魔法の設定を細かくすれば作品に厚みがでるかもしれませんが、
 作品に関係がない設定を詰めすぎると読者が退屈する恐れがあります。

 
 この作品の場合は咒式士が主人公であり、
 それを使っているシーンの描写がとにかく細かいのです。
 だからこそ設定が生きてくるのだと思っています。

 たねはあんまりえらそうな事はいえないのです。
 魔法の設定は世界との関わりをほんの少し考えとけばいいかな、
 という甘い考えを小説を描いていたりします。


overhigher69さんの意見
 静寂さん、初めまして。質問した人を混乱させるのが好きなoverhigher69です。(オイ
 で、設定を詳しく書くべきか、それとも簡潔にすべきかですが、

 お好きにど―ぞ。作者が話の内容を判断しながら、好きに書いてしまっていいと思います。

 もし静寂さんが設定をずらずらとお書きになりたいので、あればそれで結構ですし、
 (ただし、それなりの工夫は必要ですが)
 簡潔のほうが望ましいとお考えになるのであればそちらのほうがいいと思います。
 (ただし、こちらもそれなりの工夫が……あれ?)

 一つの判断材料として、その小説を誰に読ませるのかで決める方法があります。
 例えば、読者が「魔法と魔法の力がぶつかり合う激しいバトル」を望んでいるのであれば、
 そのために魔法の設定を掘り下げておく必要があります。
 「美少女との心の通い合い」を望んでいるのであれば、
 例え「魔法」がその世界の根底にあったとしても細かい設定は必要無くなります。
 ただ、後者の場合でも設定があれば、
 その世界を設定した部分までリアルに描くことが出来ますね。
 ……分かりにくい例ですみません。

 結局は、静寂さん自身の判断ということです。ま、気楽にど―ぞ! 
 上手くいかなかったときは、上手くいかなかったでやり直せばいい話ですし。多分。



フミツキマサヒトさんの意見
 こんにちわ。ホワイトホールからしゃしゃり出できたナニカ、フミツキマサヒトです。
 あっ、みんな。逃げないで逃げないで……

 『設定が膨れ上がるので、どの程度で止めにするのか』ということですが、
 そこは作者の意向で決め手いいんじゃないでしょうか?

 魔法は「これは超常現象です」と設定してしまえば、
 それはその作品において絶対的な決まりごとになるのですから。
 「そんな設定じゃ納得がいかん! 詳細情報キボンヌ!」とか言う人もいるでしょうけど、
 ある程度は読者様にも妥協していただいても良いのでは? 
 良い言い方をすると、作者のこだわり?(うむむむぅ)
 ただ僕が思うに、シリアスな作品ほど魔法の設定が深いように思えます。
 現代世界を舞台にしたかるーい作品は設定が薄い、もしくはないこともあります。

 う〜ん。全然答えになってる気がしませんが、お役に立てれば幸いです。
 それでは静寂さん、がんばってください!


如月透さんの意見
 初めまして、明日テストだってーのになにやってんだ大馬鹿野郎の如月です。
 まずいな、マジで。

 えー、まぁ魔法なんですけどね。
 僕の場合、根源的な世界観と直結してますので、世界観説明と共に、
 さらにそれを物語の根底に持ってくことで解決……したのかなぁ?(ぇ

 超常現象も「現象」であるからには原因があるはずです。
 自分の場合、量子力学と確率論と基本的な物理学。
 そしてユング心理の後付で魔術論を構成しております。
 あとニーチェとグノシスとクトゥルフ……稀に北欧神話。
 もちろん、小説内で書け、なんて無理です♪(ぉぃ
 
 つまり、原因がある、ということを大まかでもいいから説明しておけばいいのです。
 あとはファンタジーという要素が埋めてくれます。


 そして、後から後から自分の設定を小出ししておけば、
 一応設定はすべて読者に伝わることになります。
 
 そこで大事なのが、設定に矛盾があると読者が困惑する、ということでしょう。
 
 設定は設定で書いて、それを念頭において小説を書く、というのが今のところ自分のベストです。
 あ、あと設定は随時付け足していきます。
 もちろん、根底の世界観に反しないものですが。
 魔術観といものがありまして、それにあった学説なんかを調べたりしてますので、増える一方です。

 では、再見w


猫の盛りさんの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 オイラは普段設定すら書き起こしたりしません。
 数値が必要な物は、別な何かを調べ、類推して、頭の中に置いておきます。


 オイラ的に設定とは作品における作中の表現を作家自身が把握するために、
 必要なのではないかと思ってます。
 何かのシーンや背景、描写の際、
 作者がどうそれを作中で表現するのかを補強するための一材料だと思うのです。

 例えば、魔法使いが指先から稲妻を走らせ、敵に放つというのを表現する場合。
 別にファンタジーですので、そのままでも良いのかも知れませんが、
 作者が実際の落雷等のイメージに近づけたいなら、落雷時の発光は何故起こるのかとか、
 音は何が発しているのかとか、落雷が直撃した後、どのように電流が対象を走るのかとか、
 そうした物を調べ、纏めておき作品に反映できれば良いと思うのです。

 当然表現のための補強材料ですので、表現されない部分まで調べたり、
 設定を創作する必要はないと思うのです。

 オイラ的にはそんな感じではないかと……。
 ではでは。


脂さんの意見
 こんにちわ。
 実は魔法モノを書いたことがない人間ですが、答えてしまいます。

 設定を練ることとそれを作品に書くことは別物だと思います。

 非現実など設定がストーリーに関わるものはなるべく練っておいて、
 作品に書くのはその一部、ぐらいなのではないでしょうか?
 長編になると設定の矛盾などが出てきてしまいますし。
 で、どれを書けばよいのかというと、

 読者が疑問に思うと思ったところを書けばいいのでは、と思います。

 つまり、読者がある程度共通して持っている魔法観の上での作品であれば、
 細かい設定は書く必要ないとさえ思います。
 アニメなんかは説明するシーンも少ないですしね。

 世界観であれば、SFしか書いたことないですが、結構シビアに設定しました。
 でもそれを作中に乗せたのはほんの一割ぐらいかなー。
 誰かにつっこまれたときの言い訳用にしかなりませんでしたが(汗)

 余談になりますが、設定だけでもリアリティのあるなしがあると思います。
 根っこの原因がこの世界と違うものでも、
 それを発展させる論理はこの世界と変わらないと思います。
 前の人が書いてたようですが、例えば物理法則や、社会原理などですね。
 この辺にしっかりした知識がないと、つっこまれはしないものの
 (よっぽどのマニアかしっかり読んでくれた人しかつっこまれません)
 知識がない人にしてみてもリアリティが無くなるように思います。
 
 リアリティがなんだ! と言われればそれまでなんですが、
 ギャグでなければシラケ感が出てくるものです。


 と何かだらだら書いてしまいましたが参考になれば、と。


EEさんの意見
 どうもです。

 僕は設定に関しては、お話に必要なものは出来るだけたくさん細かく用意します。
 やっぱりその方が、物語に厚みが出て、穴も少なくなりますし。

 でも、問題はその膨大な設定をどう使うかですが、
 あんまりクドクドと書くと、読者が退屈してしまうかもしれませんから、

 必要なものを必要な深さで、出来るだけ分かりやすく書きます。

 中には使わなかった設定とかも出てきますが、それに関してはすっぱりと切り捨てます。
 使えなかったら使えなかったで、次、違う話を書いたときに、
 捨てたヤツから使えるのが出てくるかもしれませんし。

 設定はいっぱい練るに越した事はないと思いますよ。


渡部さんの意見
 どうも初めまして、久々に登場する渡部です。
 ど素人の個人的な意見ですが、お役に立てれば幸いです。
 芋づる式に設定が増えていられるようですが、
 別にどの程度で止める、などということはしなくてもいいのではないかと思います。

 他の皆様も仰られているように、たとえ設定が膨大になってしまっても、
 物語に必要なだけの設定を選択すればいいと思うのです。


 短いですが、これで失礼します。


ミッペルテルトさんの意見
 僕も魔法物を書こうとしています。
 僕は、「魔法とは魔力で術者のイメージした現象を、技量範囲内で発生させる」というものにしています。
 何故そんなことが可能かなどは、「魔力は構成を変えることで様々なものへと形・性質を変える」
 (本当はもっと詳しい条件がありますが略)ということにしています。
 
 それ以上は「作品内でも研究中でわかっていない」としています。
 塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を入れると互いの性質を打ち消し、塩と水ができますが、
 なぜできるかまで知りたがる人はあまりいないのです。
 
 オリジナリティを出すためにある程度は決めたほうがかもですが、世界観によるでしょう。
 
 ファンタジックな世界なら、「魔法がある!」だけでもいいかもしれませんが、
 僕らが習う物理や化学が存在する世界なら、必要不可欠かもしれません。
 
 僕の場合、魔力は新たなエネルギー源としてあるので、ちょっと深めに設定を決めてあります。
 まぁ、深すぎるとついて来てもらえませんからねぇ。
 参考にならなくてごめんなさい。

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