第4研究室 創作に関するQ&A 113P | トップへ戻る |
浜丸さんからの質問
 ずっとシリアスだと読みづらい?
 
 どうも今晩はです。質問してばっかりの浜丸です。
 えと、本題なのですが、今私は執筆中(処女作)なのですが、
 書いてて今更気付くことがありました。作品中にコメディ要素ゼロです。ほぼ全編シリアスです。
 剣と血と裏切りと謀略ばっかりです。ついでにに女っ気もゼロです。登場人物男ばっかりです。
 ラノベ作家志望としてこれはどうかと思いました。
 何より、ずっとシリアスだと読者様が読みづらい気がします。
 せめてコメディ要素だけでも入れた方がいいのでしょうか? 
 みな様のご意見頂けたらなと思います。


● 答え ●

DoZunさんの意見
 コメディ要素を無理に取り入れる必要はないと思います。重要なのは物語の緩急なわけで。
 
 例えば、ずっと戦闘シーンや知謀に関するシーンだけが連続していては、
 読者は途中で疲れてしまうでしょう。
 読者を引き込むだけの筆力があれば別でしょうが、
 プロの作家さんでもシリアス一辺倒で最初から最後まで、
 一気に読ませることが出来る方は少数だと思います。
 これは人間の集中力の持続時間なども関係する問題ですので、どうしようもないのです。
 では、どうするのか。

 最も単純な方法としては、小休止的な要素を入れることですね。

 戦場のシーンだけではなく、その戦闘が一段落したら、日常描写や、
 酒宴の席など、いわゆる“緩”の部分を取り入れてやるのです。
 そうすることで一層“急”の部分が際立ちますし、読者もそこで一度休憩を挟むことが出来ます。

 無論、緩の部分はほのぼのとしたものに拘る必要はありません。
 シリアスであっても、戦闘から離れた会話や訓練のシーンなどを挟むことでも、
 緩急を表現出来ます。


 参考になるかはわかりませんが、笠井潔氏の「ヴァンパイヤー戦争」を例として挙げておきます。
 この作品は血と硝煙が全編に渡って登場するのですが、
 戦闘以外の部分で様々な解説がされることなどで、緩を生み出しています。
 グロテスクな描写もあるのですが、伝奇系のライトノベルを好まれるのであれば、
 是非一度読まれることをお勧めします。既読でしたらすみません。


 では、この辺りで失礼させて頂きます。
 でわでわ。


脂さんの意見
 コメディというかシリアスでもユーモアという感じで笑えるようなところかけると思いますよ。
 逆に雰囲気をシリアスに作った方がギャグは作りやすいものです。

 シリアスというと語弊があるかもですが、
 カッコいいものだけ書くのはシリアスと言わないと思います。
 どんな人間でもちょっとズレたことをやったりするものです。それで逆にリアリティを増すと思います。
 読んでてつまらないのはそういうカッコいいところだけを書いて薄っぺらなシリアスだと思います。

 答えになってないかもしれませんが。


美紗さんの意見
 おはようございます、美紗です♪
 へんな時間に寝てしまって、こんな時間の登場です。
 スズメとハトが鳴いている……!!

 確かに、シリアス一辺倒では読みづらいというより飽きてしまうかと思います。
 似たような展開が続けば慣れちゃいますしね。

 
 あれですよ。アニメを見てて、
 同じ敵との戦闘をずっと見てると「先早く進まないかな〜」と思うのと一緒です。
 一気に読んだりできる単行本か、ビデオで見たほうが面白かったりすることってありません?

 でも、わざわざコメディーを入れるべきかと言われたら、微妙ですね。
 DoZun さんもおっしゃられているように、緩急が重要なんだと思います。


 読んでて、いろんな感情になれるのが面白い作品の共通点だと思うんです。
 喜怒哀楽に加えて、まったりとかのほほんとか、焦り、猜疑心、感動したり、燃えたり、萌えたり。
 そういうのって、「シリアス」の中でもある程度はできますよね。
 でも、「コメディー」でもできます。(悲しみは厳しいけど)
 「シリアス」の中の喜怒哀楽、「コメディー」の中の喜怒哀楽。
 というふうに、単純に考えて感情の起伏が二倍になります。
 そりゃあ、使わない手はない。とは思いますが。
 けれど、「コメディー」を入れないと面白くならないという
 わけではないですからね。

 要は、飽きさせない、疲れさせないタメにどうすればいいのか考えればいいわけですから。

 と、こんな意見でも参考になれば幸いです♪


どてかぼちゃさんの意見
 本題の方は出尽くした感がありますが、いちおう。
 「日常生活」を描けると、作品に奥行きが出ます。
 簡単かつ間違いないのは「食事」のシーンです。

 モノを食うというのは、人間の素が出る場面です。ここでキャラクターの違った一面を引き出せます。
 そして、食事時は安心する場面でもあります。キャラクターと同時に、読者も安心できます。
 (これを逆手にとって、メシ時に襲うのもアリですね)

 食事のシーンも面倒だ、というのであれば、激しい戦闘シーンなどが終わった直後、誰かに
「ふぅー、腹減ったなあ」
 と言わせるだけでも効果があります。
 これが『世話に落とす』というやつです。

 処女作はみんな思い出に残るものだと思います。
 まずは思いっ切り「自分の好きな」物語を書いて下さい。


 それが自分らしい作品につながることだと思います。
 頑張って、必ず完成させて下さい。
 長くなりました。では。


峰しずく さんの意見
 こんにちは。

 確かに、それはマズイですねえ。
 いえいえ、全部シリアスでも、そのこと自体は問題ないと思いますし、
 あえてコメディをいれる必要もないと思います。
 ただ、どんなに深刻な日常生活を送っている人でも、
 ダジャレや冗談を言ったりすることはあるでしょう?
 剣の物語でも、常に登場人物がピリピリしているとも思えません。
 おちゃめな面をもった人物も中にはいていいと思います。

 それと女っ気ゼロはどうかと思います。
 
 学園ラブコメに濃厚なラブシーンは出てきませんが、ハードな対決モノになればなるほど、
 女がからんでくるような傾向が、エンタメにはあるような気がします。

 だけど、シリアスばかりだから読みにくい、と言うことはないと思います。
 コメディばかりでも読みにくい作品は読みにくいし、要するに登場人物だって息抜きをするでしょ、
 その方がリアルでしょ、といいたかったに過ぎません。


ケンタッキーさんの意見
 世界に出回っている大ヒット作品はいっぱいありますが、
 ジョークが全くないものもたくさんあるのも事実です。
 ただ、同時に僕が一番気に入っている「バーティミアス」シリーズは、
 主人公バーティミアスがかなりふざけることが多い作品です。
 アクションとコメディが両方あるのもいいアイデアと言えるでしょう。
 またパーシ―ジャクソンもかなりジョークが多いです。
 
 ハードな作品がずっとハードぶっ通しだと、どうしても途中で飽きてしまします。

 50ページにわたって主人公が剣で戦っていたらつまらないでしょう。
 定期的にジョークでなくとも休息期間を入れるのはいいことです。

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