第4研究室 創作に関するQ&A 116P | トップへ戻る |
美咲さんからの質問
 一・二行書いただけで行き詰まってしまいます。
 
 皆様始めまして、美咲と申します。
 これは今の私の悩みなのですが、内容や登場人物など全て頭の中に入って、
 「さぁ書こう!」と書き始めようとするのですが、
 どうしてか一行か二行書いただけで行き詰ってしまうのです。これはどういうことなのでしょうか。
 私は物書きには向いていないのでしょうか。どなたか教えて下されば嬉しいです。


● 答え ●

魏延さんの意見
 日曜日はフル稼働、魏延です。

 内容もキャラも揃ったのに書けない……。
 愚生にはあまり経験がないことなので、気の利いた返信を返せるのかどうかですが、
 愚生には思い当たることがふたつあります。
 ひとつは、

 美咲さんは、そのネタを本当に愛していますか?

 これによるところが大きいのじゃないかなあ、と。
 愚生の場合なんですが、新ネタ様が光臨する間隔が長期的な上に抽象的なので、
 いつもストーリー構成に相当悩むんです。
 例えば、「窓を壊す」
 これがつい先日思い浮かんだネタです。全く意味不明だと思います;
 でもここから

・夢の世界。自分はなぜか窓がひとつあるだけの部屋にいた。
・その部屋には何人か人が居て、ずっとここから出ていないのだという。
・窓を破って出ればいい、と主人公は言うが、その窓には決して破ってはいけない理由があった。

 と、無い知恵を絞ってつなげてきました。
 このプロット及び物語の完成までは、あと数日から数週間はかかりそうです;
 これぐらい時間をかけて練り上げたものですから、
 愚生は絶対に書きたくなってきます。

 美咲さんも「まだこの話、愛し足りてないのかも」と思われるのでしたら、
 もう少し深く練ってみてください。



 そしてもうひとつ考えられるのは、

 設定を練りすぎてウンザリしていませんか?

 完璧、穴も無い、未設定な箇所も無い、
 後はこれを文章にするだけ、とまでする必要はないと思います。
 若干の余裕と空白を残しておかないと、文章に変換していく際に楽しめません。
 「これでいつでも書き出せる。早く書きたい」というぐらい練って、
 「このあたりの細かい部分は書いてから」としておくぐらいがいいのではないでしょうか。
 七割を事前設定、三割を事後(執筆中)設定。
 ゆとりを持って書くことがやはり一番だと思いますので。

 参考になれば幸いです。


鈴忌さんの意見
 こんにちわ、鈴忌です。
 色々な理由が考えられますので、ちょっと予想の上で回答を出してみようと思います。
 なので、予想が外れていたらそもそも役に立たないお返事になります。ご容赦下さい。

 予想原因:完璧な作品を求めすぎているのではないか?

 一行、二行で詰まるというのは、その出だしが無意識レベルで気に食わない可能性が高いです。
 仮に徹底的に文才がないとしても原稿用紙一枚ぐらいは何をどうやってもひねり出せます。
 それができないのは、自分が書いた「一行、二行」と「目標」が、
 乖離してしまっていて納得できない可能性が高いと思うわけです。

 なので、それに対するアドバイスとしては
 「良い悪いを意識的に無視してとにかく書く」という事です。
 基本的に小説というのは最初に書いたモノが「完成系」であることは希です。
 ご存じと思いますが「第一稿」や「最終稿」という言葉もあります。
 なので「第一稿は非常に荒くても構わないんだ!」という気で割り切って書き進めることです。
 人に見せたらボロクソに言われるレベルで構いません。

 自分で読んでも納得できないレベルでも全然オーケーです。とにかく、完成させましょう。
 
 そこから、文章を工夫したり、前後を入れ替えたり、出だしにプロローグを新設したり、
 色々と手を加えて納得がゆくレベルに加工してゆきましょう。 
 最初のたたき台である「第一稿」が完成しているのとしていないのでは、
 作業のしやすさに雲泥の差がありますからね。

 あと、書いている途中は「ダメだ~」と思っていても、
 全体を通しで読むとそれなりに納得できてしまう場合もあります。
 なので、とにかく良し悪しの判断は棚上げして先に進むことをオススメします。
 なお、作家タイプとして……

1,第一稿が非常に荒くて、書き足して完成稿にする人
2,第一稿が細か過ぎて、削って完成稿にする人
3,第一稿と最終稿の差が少ない人

 など、色々なパターンがありますが、
 一行二行で詰まってしまう人はだいたいにおいて「3」が多いです。
 要するに、最初から完璧を求めてしまう「完璧主義者」なんですね。


> 私は物書きには向いていないのでしょうか。

 それはどうかわかりません。上手に小説が書けるからといって、向いているとも限りませんしね。
 なので、向く向かないは別としてやりたいかどうかで考えた方がよいかもしれませんよ。

 どうぞ、頑張って下さい。このレスが何かの役に立つことを
 願っております。では、失礼します。


次もバントさんの意見
 書きたい、でも書けない。その理由は如何に?
 どうも、数々の誘惑に負けて創作が疎かなバントです。
 う~ん、わかります。と言うことで思うことだけ書き置きます。

 プロットを書かれてはどうでしょうか?
 え、プロット? と身構えずに、軽い気持ちでさらさらっと書いたらいいと思います。


 適当な区画にわけて、この場面ではだいたいこんなことー、次の場面はこんな感じーって風にです。
 つまり始めに全体のデッサンを書いてみるんですよ。
 すると大きな構図が認識できますから、以外と楽に本稿を書けますよ。
 何より、完成度はともかく書いてみるってことが大事ではないかと。
 自分はノリ始めると止まりませんよw

 参考になれば幸いです。ではでは。


優奈さんの意見
 初めまして。
 私もそういうことがありますが、それは多分最初の出だしを決めていないからではないでしょうか。
 また、語彙不足などのために良い文章が出てこないために行き詰まる……と、私の場合ですが^^;
 それでは、あまりお役に立てず申し訳ありません;


どてかぼちゃさんの意見
 はじめまして、美咲さん。
 どてかぼちゃと申します。

 「少しだけ待ってみる」というのはどうでしょう。
 内容や登場人物で、頭がいっぱいになっているのかも知れません。
 それから、気合いが入りすぎて全体が見えなくなっているのかもしれませんよ。

 また、書けるところから書くというのも手です。

 キャラクターの活躍のシーンや、設定の部分、
 全く関係のない部分でも書くことで世界が広がります。
 そういう部分をいっぱい集めていくと、すぐに書けるようになりますよ。

 物書きは、「書きたい奴が向いている奴」ですから
 向いているかどうかなんて気にしないで、頑張ってください。


垂れ坊さんの意見
 こんばんわ。垂れ坊です。
 実は僕も現在進行形でこの状態に陥っております。いや参った。
 そんなわけで今僕がやっていることは、

 とりあえず今浮かんでいるものを出来の良し悪しを考えずに書いてみよう、というものです。

 (どてかぼちゃさんとかぶってしまって申し訳ないのですが……)
 本当にメモ書きとかそういうレベルでいいんです。
 冒頭とか、中盤とか、山場とか、とにかく今書きたいところを書いてしまうのです。
 自分もただいま実践中のため、成果があれば連絡したいと思います。ではでは!


Raiさんの意見
 こんにちは。私もこれはよくあることなので、私なりの解決方法を紹介します。

 私の場合、ネタを思いついたら頭の中に入れたままにしないで、
 ノートに書いたりしています。つまりネタ帳ですね。


 どうも頭の中に入れたままだと、整理されているようで整理されていないようです。
 ネタ帳を作ると「あ、まてよ。このキャラならむしろこうするかも……この展開ならこう言うだろうな」
 と、整理されるだけでなく、キャラの人物像も見えやすくなりますよ。

 私も、頭の中にすべて入っているのになんで書けないんだろう、
 と思っていたのですが、ネタ帳を作ってみたら意外と、
 内容も登場人物も断片的にしか出来ていないことがわかりました。


焼魚さんの意見
 内容や設定などを紙かPCで書いていますか? まずはそこからです。

 もし内容や設定を書き起こした上で、
 そこから進まないのであれば、スケッチをすることをお勧めします。

・主要キャラクターの自己紹介(現在形で一人称)
・ストーリー上のある一日のある主要キャラクターの日記(過去形で一人称)
・主要キャラクター紹介(現在形で三人称神視点)
・主要キャラクターによる街や店、他のキャラクターの紹介(時制を混ぜて三人称固定視点)
・「内容」をキャラクター同士の感想戦として紹介(戯曲形式/会話体)


 などなど。
 内容に合った書き方の目星もつきますし、
 場合によってはスケッチのどれかをふくらませて作品に仕上げられるかも知れません。

 1〜2行で止まってしまうのは、初めから「作品」を書こうとし過ぎなのだと思います。
 まずは一人ずつ、キャラクターになりきってあげて命を吹き込むことです。


 それができれば、キャラクターたちのほうでどんどん勝手に動き出すので、
 作者としてはむしろ連中をひっ捕まえてこちらの言う事を聞かせるほうが大変になってきます。

 私はアイディアメモとして、よくスケッチを書きます。
 スケッチは一番楽しい作業ですよ。
 書き散らしたスケッチの中で、充分に活き活きとしたキャラクターや事件が出揃ったところで、
 物語としての形を与えるためにプロットを組み立て、文章を書き始めます。

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