幻奏さんからの質問 2007年
セリフに「w」とか使ってもいいの?
こんばんわ、幻奏です。
普段から疑問に思っていた事がありますので、質問させていただきます。
タイトルの通りです。
大抵、現代学園小説に使ってます。
使う場面は冗談交じりで言う時と、笑いながら言う時です。
「w」は多様すると変ですし、友人には「どうやって発音するの?」と言われて焦ってました。
やはり使うのはだめなんでしょうか。
時折、そういう「w」を使わないと堅い言葉になってとても若者が使ってる言葉にみえないんです。
皆様の意見をお聞かせください。
では失礼します。
● 答え ●
私は初めネット上で「w」という記号を見たとき、その意味がわかりませんでした。
なんだろこれ? 変換ミス? という感じでした。
その後、オフ会のサークルで知り合った女子高生から「w」は、(笑)から発展したモノで、
笑っている様子、賑やかに楽しんでいる様子を意味すると聞いて、初めてその意味を知りました。
「w」というのは、正式な日本語ではない、いわばネット上の専門用語だと思います。
「!」や「?」などは、すでに日本語として定着していますが、
「w」は、まだ一部の人間にしか通用しない言葉ですので使わない方が良いですね。
私のように意味がわからない読者というのが、確実に存在します。
「w」を使うと、その意味がわからない人間を排除する閉鎖的な小説になってしまうでしょう。
ライトノベルは既存の文学の枠組みに囚われない自由な可能性を持ったジャンルですが、
自由な表現というのは未熟さと紙一重です。
きちんとした知識と経験の土台を築いた上で、既存の枠から外れるのなら、
それは調和を保った独自の表現となりえます。
しかし、素人が既存の枠組みをただ軽視して、好き勝手なことをやると、
それは読むに耐えない駄作となります。
幼稚園児の絵には、ピカソの絵のような値打ちはありません。
「w」という安易な記号に頼るのではなく、
登場人物が笑っている様子をどうすれば、より的確に表現できるか、
知恵を絞って地の文で表してみてください。
そちらの方が、より良い文章になりますし、成長にも繋がっていくと思います。
リンチェさんの意見
幻奏さん、こんばんは。
「w」というのは、「(笑)」が略されて生まれたものですが、
この「(笑)」という表記は、専らチャットや掲示板などのインターネット上の文章、
そしてインターネットの普及以前は対談を文字に起こしたものなどで用いられていたものです。
これらの共通点は何でしょうか。
そう、地の文が存在しないということです。
すべての文章が(体裁としては)会話文なので、
言葉に直接表れない話者の感情etc.を表現するにはこのような記号に頼るしかありません。
しかし、小説では言葉に表れない人物の動作や感情を表現するのは地の文の役目です。
ですから、小説という形式でものを書く以上、「w」などは使うべきではないでしょう。
夜霧さんの意見
こんばんは、未熟者の夜霧です。
個人的に「w」はあまり使ってほしく無いですね。
その部分こそ文章で表現して欲しいと思います、
その表現をいかに的確に文章化出来るかに書き手の実力が試されると自分は思っていますので。
またそういうのはセリフの前後に一文加えたらいいと思いますよ。
「そう言うと○○は笑いながら〜した」とか「苦笑した」「微笑した」「含み笑いした」とか
「微笑みながら」「笑いを堪えながら」「声をだして笑った」「腹を抱えて笑う」など、
その他色々な表現・描写の仕方があります。
なので「w」を使うか使わないかではなく、
それに代わる表現方法を模索してみてはいかがでしょうか?
では、頼りにならない駄文失礼しました。
但馬晴さんの意見
こんばんはです。
ネット書き込みやチャットで使用されるわけですが、
「w」は書き言葉であって、話し言葉ではないように思えます。
会話文に出てくるのはあまりよくないかと……
ジャンルにもよると思いますが、ホラーとかサスペンスものに出てきたりしたら、
それだけでゲンナリすることは確かですね。
峰しずくさんの意見
こんにちは。
ん〜、どうでしょうか。僕はあまり感心しません。
既出ですが、「w」を普通の文章でいかに表現するか、
これで勝負されたほうがいいと思います。
ただし、メールのやりとりをするシーンで、
そのメールそのものを掲載するなら、アリだと思います。
しゃんテンさんの意見
こんにちは、しゃんテンと申します。
個人的にはありだと思います。ありだけれど、そんなに効果的ではないと思います。
感情などは地の分で表現すべきだという意見がこのサイトでは支配的なようですが。
感情を記号で表すのはごく普通にやっていることではないかと。
たとえば驚いたことをあらわすのに「!」を使ったり
間延びした調子をあらわすのに「〜」を使ったり
歌っていることをあらわすために「♪」を使ったり。
疑問調であることをあらわすのに「?」を使ったり。
その言葉を強調するため傍点をふったり。
これらの技法を一切行っていない小説というのはライトノベルではまず皆無かと思います。
だから、感情を表現するのに記号を使うのは問題ないとは思います。
しかし、それが効果的かどうかはまた別です。
というのも「w」はおそらく笑っている口の形がwの形に見えるのことに由来し、
なんとなく笑っている事を示すのだとは思います。
しかし、?や!にくらべてwは一般的ではないと思います。
wが笑いを示していることを知らない人もいるでしょう。
また、新人賞などに応募する際、文章は大抵縦書きでかかれることになります。
縦書きで「w」が出てくると、ネットの中で横書きのなかで使われているのとは、
また感じが違ってくるのではないかと思います。
インターネットやケータイなどで発表する小説でしたら、効果的かもしれません。
とはいえ、このサイトは新人賞などを目指す人たちのサイトという意味合いが強く、
インターネットやケータイなどのみで発表する小説にはあまりむいていないかもしれません。
また、使用する場合でも多様しすぎては単調になると思います。
「ちょっと、それはまてww」というときのwと、
「いや、きょうはいい天気だねえw」というときのwは意味が全然違うと思います。
意味が全然違うのに同じwをつかうと、微妙な違いがでなくなり結果として単調になるでしょう。
単調になれば、読者が飽きや退屈を催す原因と成りえるのではないかと思います。
以上です。悪文乱文お許しくださいませ。
脂さんの意見
「w=(笑)」って2ちゃん語になるんですっけ。
そういえば藁とかもあったなあ。
えーと。今は小説で使われると違和感ありますねえ。
でも「w=(笑)」は一番認知される確率が高い2ちゃん語のような気がします。
いずれwを使う小説もでてくるんじゃないでしょうか。
サラさんの意見
こんにちは。
こればっかりは反対ですね。とても読めません。
固定観念にとらわれた頭ですね。といわれても、ボクは動じないと思います。
それくらいに良くないと思います。
それでは。
EXEさんの意見
ネットとかでたまに『w』が小説に使われてますけど、見ただけで嫌になります。
チャットではあざ笑いになるし。
でも、.hackみたいにネトゲーを舞台にした小説なら、使うのはありだと思います。
実際、これには顔文字使ってますし。
あやめさんの意見
多くの方が反対されてますね。でも私はいいと思いますよ。「w」を使っても。
文章の記号の中には「!」や「?」、果ては「♪」なんてものもあります。
今でこそPCで変換ボタンを押せば簡単に入力できるこれらの記号ですが、
どれもこれも元は日本語ではありません。
昔の小説を見ればよくわかるかと思いますが、
驚いたから、疑問に思ったからといって「!」「?」なんか出てきませんよ?
しかし今日の小説ではこれらの記号がふんだんに使われています。
驚いたから「!」、疑問に思ったから「?」。普通に出てきます。
でもこういった記号が作中に登場しても誰も不思議に思わないし、文句も言いません。
なぜならこれらは現代の日本の中で、すでに日本語だと認知されているからです。
これらの記号が出てきたとき、誰もがその意味を理解します。
共通した認識があればそれは言語として通用するのです。
「w」はどうでしょうか。この記号は主にインターネット上の掲示板類、
それもごく狭い箇所でしか使われていませんが、
この記号を使用する人たちは全員この記号の意味を知っています。
「w」を書くことによって自分の感情を伝えようとし、それを理解する者がいます。
これって、「!」や「?」と同じようなことだとは思いませんか?
私、思うんですが、「!」や「?」も、最初日本に入ってきたときは、
誰もその意味がわからなかったのではないでしょうか。
このスレッドに寄せられている意見のように
「そんなものは日本語ではない」「!や?が入っているような小説は読みたくない」
と糾弾されたのではないでしょうか。
ですがこれらの記号は現代の日本で、世界中で、小説で、掲示板で、メールで、
多種多様に使われています。
「w」はまだ世の中に深く浸透していないだけです。昔の「!」や「?」と同じです。
ただ「w」をご使用なさるなら、それ相応に作者の狙いが必要だとは思います。
これは「!」や「?」にも共通することなんですが、
あまりに記号ばかりを連打されると作者の表現力不足と捉えられても仕方がありません。
だけど作者が考えに考え抜いた挙句、この表現しかない、と思いこういった記号を使うのなら、
それは紛れもなく作者の表現能力の範疇であり、
なんら文句を浴びせかける箇所ではないと私は思います。
要は内容ですよ。面白ければなんでもいいんです。
「w」の意味がわからない、という人も当然いるでしょう。
しかし今や「電車男」や「鬼嫁日記」などのように、
インターネットから世の中に浸透していったものもいくつかあります。
もしかしたら近い将来、「w」を使った小説がベストセラーになっている、かもしれませんね。
昴流さんの意見 2013/01/07
使用することの良し悪しを一個人の感覚で判断するつもりはありませんが、少なくとも今それをやったら批判されるだけだと思います。
(ネットなど「w」を使い慣れた人々だけが見る形で発表するなら良いのかもしれませんが)
私個人のことを申し上げると、学生で、「w」が多用されるようなサイトや掲示板も多く見ますが、正直、小説で使われたら読めません。
幻奏様は笑いを表現する記号として「w」を使用するようですが、そもそも人間の感情をひとつの記号で表現する時点で、語彙や表現力が圧倒的に不足していると受け取られても仕方ないと思います。
まさか、登場人物が皆同じ笑い方をするのではないでしょう。
幻奏様が例示していた「冗談交じり」と「笑いながら言う」のも、厳密には笑いの種類が違いませんか?
登場人物の個性を出すためにも、作者の個性を出すためにも(こちらは必ずしも目的にはなりませんが)、それぞれの笑いをもう少し考えて表現してみるべきだと思います。
私は「!」「?」「…」などの記号についても全く同じ考えです。
辞書を引いてみれば簡単にわかることですが、同じ感情や行動を表現するのにも様々な言葉があります。
私が義務教育時代に使っていた学生向けの辞書にもコラムとして大量に載っていましたし、ネットで類義語を調べればそれこそいくらでも出てくるかと。
もし趣味の範囲で小説を書いていらっしゃるなら、私にはだめという権利はありません。
しかし、人に読まれるものを書きたいのでしたら、記号で代用せず、表現を突き詰めた方が良いのではないでしょうか。
生意気言ってすみません。
PCの都合か改行が所々おかしくなっているかもしれません。