第4研究室 創作に関するQ&A 131P | トップへ戻る |
銀牙冥狼さんからの質問
 小説の設定書を見せるのは、はたして良いのか?
 
 初めてここの掲示板に書き込みさせていただきます、
 作家志望の銀牙冥狼(ぎんが・めいろう)です。
 「このライトノベルがすごい!2005」でここのHPの情報を知り、
 それから、よく立ち寄らせていただいています。
 とても変な質問なのですが、僕は小説のあらすじや設定書を作成しています。
 このHPで載っていた、
 「書きあげた小説は第三者に読んで感想をもらった方が良い」と、
 書いてあるとおりなのですが、設定書を他の人に見せる事がはたして良いのか、悩んでいます。
 実を言うと、見せるのが恥ずかしいのですが……
 
 本当に変な質問内容で、すみません。
 お返事待っています。


● 答え ●

匿名希望B「」さんの意見
 読者は設定を読みたいのではなく、小説を読みたいのです。

 書き上げた小説を読者に見てもらった後なら、設定書を読んでもらうのもいいと思います。
 独特の世界観、オリジナルの用語…… 銀牙冥狼さんの小説を、
 さらに深く味わってもらうためになら、設定書を誰かに見てもらうこともいいかもしれません。

 ですが、もし小説を読んでもらっていないのに、
 設定だけを見せるなら、厳しいようですが作家志望としては失格です。


 作家はどんなに独特な設定でも、必ず小説の本編のなかで、
 読書に伝わりやすいように設定を書きます。
 読者の知らない設定をわかりやすく書くことは、大変は技術と努力が必要です。
 それを怠って、「最初に設定を読んでくれ」というのは、
 作家を目指す人間としては、低レベルな行為ではないでしょうか。

 最近は設定を重視する作家志望の方々をよく見かけますが、
 その人達のなかで、最後まで小説を書き上げた人は、片手で数えるほどしかいませんでした。


 皆さん、設定ばかりを想像したり考えるだけで、それらを小説として表現するとなると、
 手が止まってしまうのです。

 もし、銀牙冥狼さんがまだ小説を書き上げていない状況なら、設定書を製作する時間を、
 小説を書き上げる時間に使ったほうが有意義であり、自身のレベル向上にも役立つと思います。
 もし、小説をすでに書き上げているのなら、まずはその小説を読んでもらってから、
 読者に設定についての感想や意見をもらうことをお奨めします。
 
 銀牙冥狼さんが小説の中身を知っていても、
 設定集を読まされた方が本編を知らないのなら意味がありません。


 「どこでこの設定が使われるのか」「文章で表現するとどうなるのか」
 「その設定は本当に必要な設定なのか」「この設定は小説にすると面白いのか」など、
 本編を知らない読者が設定だけ教えられても、 分からないことばかりです。
 真剣に銀牙冥狼さんが、設定についての本物の指摘が欲しいのなら、
 ちゃんと本編を読んで頂いてからの方が、確実な意見をもらえるはずです。

 厳しい言い方や、偉そうな言動があったことを、ここでお詫び致します。
 言い訳ですが、銀牙冥狼さんには作家志望のようなので、私も真剣に答えることにしました。
 それに甘い指摘をすることは、銀牙冥狼さんのためにも悪いことだと思った次第です。

 「見せるのが恥ずかしい」とのことですが、実は私も同じです。
 自分の作品を、数ヶ月前に二度だけ小説を投稿したのですが……
 『投稿する』にカーソルを合わして、クリックを押す瞬間なんかは恥ずかしくて悶えそうで……。
 ああ、これを押したら、もう後には戻れないんだ、といつの間にか口にしてるほど重症でした。
 でも、見せないと意見は貰えませんので、へたれな自分ですが勇気を振り絞りました。
 爆弾処理班が最後のコードを切るような勇気が必要でしたけど。

 長文となりました。銀牙冥狼さんが作家デビューすることを祈りながら、これにて失礼します。


蔵神紫苑さんの意見
 始めましてです。蔵神です。
 「設定書を見せる」ですか。ぶっちゃけて言うと俺は見せています。
 現在執筆中の小説の設定書で、 
 キャラクター・ストーリープロット・武器設定まで友人達に見せています。
 目的は客観的に意見を聞きたいからですね。自慢したがりな性格のせいもありますが(笑)

 てか恥ずかしいですかね? 
 まあ、確かに普段ラノベを読んでいない友人や、
 あまり仲がよくない友人に見せるのは抵抗があるかもしれませんが。
 俺の場合は3人の友人に「自分が今小説を書いている」と話しました。
 反応は二人が仰天・一人が「へえ〜」な感じでした。
 そのうち仰天した二人は普段からラノベを読んでいる友人で、
 設定を見てもらって貴重な意見やアドバイスを貰っています。
 特にこの二人は「吉永さんちのガーゴイル」・「涼宮ハルヒシリーズ」や、
 「キノの旅」などの人気作を読んでいるらしくて、とても参考になる意見をくれます。
 
 それに設定を見せるというのは俺的に言えば楽しいですしね。
 アドバイスも貰えるし、どんな反応が来るかなどのワクワク感がいいんですよね(笑)
 だから銀牙冥狼さんも恥ずかしがらずに積極的に見てもらった方がいいと思いますよ。
 それも普段からラノベを読んでいる友人がいるなら尚更です。


渡部さんの意見
 どうも、駄目人間も極めれば才能かなと思い始めた渡部です。
 ど素人の個人的な意見ですが、お役に立てれば幸いです。

 自分の作品の評価を貰いたければ、設定を見せた方が得策だと思います。
 登場人物の素姓を知ってもらう事で、より貴重な意見がもらえる事があります。
 同じように、作中の矛盾点を教えてもらえる事もあります。
 評価を貰うと言う点では、利益が大きいと思います。

 以下は、質問の内容がよく分からなかった為に起きた、間違った解釈かもしれませんので、
 違っていたら流して下さい。

 設定書=オフィシャルブック的なものなら、見せない方がいいと思います。
 読者はあくまで物語を楽しみたいのであって、設定を読みたい訳ではない筈です。
 もっとも、その作品の詳細が知りたいのであれば別ですが。


 ど素人の長文駄文ですみません。
 これで失礼します。


三毛招きさんの意見
 私は、小説を実際に書く前に数人に見せてますね。
 専門家(つっても、まぁ、オタですが……)に見てもらえば、
 自分で思いもよらなかった矛盾点が見つかったりします。
 
 執筆に向かう前に「自分はこういうのを書くんだ」と宣言する意味でも見せています。
 
 意志弱いんで、これでも途中でやめてしまうんですけどね。(汗)


Dr.ウニボンさんの意見
 初めまして。今日はよく長文をカキコして疲れ気味の狂科学者・Dr.ウニボンです。

 えぇと、私の場合、Webで小説と設定書を同時公開しています。
 私はよく執筆の途中で設定を変更してしまい、お話が変な方向に向かうクセがあるので、
 予めWebで公開して、『この設定で一貫させます!』と宣言しているのです。

 つまり、自分に制限を加えているのですね。

 ……まぁ、その設定資料に今のところ感想も何も来ていない状態ですが(笑)。
 ただ、個人的な趣向で設定資料とか用語集とか好きというのもあります。
 読むのも見るのも書くのも、です。
 何故かは知りませんが、幼い頃から図鑑とかよく読んでいたからだと思います。


ふきさんの意見
 初めまして、ふきです。

 私は、まず設定書を見せないで作品を読んでもらう事にしています。

 何故なら、賞に応募した作品や、書店に並んでいる本は、
 (例外を除いて)その物語で完結しているからです。
 資料やプロットを先に見せては、作品を読んで驚いてもらいたい部分が先に知られてしまうので、
 純粋な第一印象にはなりません。

 ですので、私は作品を読んでもらった後に資料を見せる事にしています。
 それにより、自分が云いたかった事が伝わっているのか、伝わっていなかったのか、
 伝わらなかった原因は作品のどこにあったのか等、様様な情報が入手出来るので、
 次回作に向けての大きな参考になります。

 尤も、私自身は資料集を読むのは大好きですがね。
 戯言シリーズの用語辞典やゲームの設定資料集も、高いあざといと言いながら、
 結局買っているタイプなので。

 以上、お役に立てましたでしょうか。


峰しずくさんの意見
 こんにちは。
 小説の設定書を人に見せるのは、「はたして良いのか?」とのご質問ですが、
 別に悪くはないと思います。

 小説そのものを読んでもらうと、
 どうしても文章の上手下手も含めた評価を頂戴することになります。
 しかし、設定だけなら、純粋に、その設定から面白い物語がイメージできるかどうか、
 っていうことになるでしょうから、それはそれで有効な評価を得る方法ではないでしょうか?

 その後で小説を読んでもらって、設定が生かされているとか生かされていないとか、
 批評してもらうのもいいでしょうし、逆に小説本文を読んでもらってから、
 設定書を見せる、というのもありかもしれませんよ。

 人様から評価を頂くのに、設定書を見せて、それについても評価をもらうなんて、
 僕はいままで思いつきもしませんでした。


九龍さんの意見
 こんばんわ。
 えーと、皆さんとは意見が違うのですが、見せない方がいいのではないでしょうか。

 おそらくですが書き上げた小説も見てもらうのですよね? 
 だとしたら予備知識のない状態で読んでもらった方がいいと思います。


 先に設定資料を読んでいると本編で、
 つじつまがあっていないような場所があっても気付かないなんてこともあると思うので。

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