第4研究室 創作に関するQ&A 137P | トップへ戻る |
矢神倖千さんからの質問
 執筆ペースを早くするには?
 
 どうもこんにちは、矢神です

 もうすぐ公募の締め切り……といっても、あと2ヶ月なのですが、
 ですが、どうしても僕は読む、書くといった作業がとても遅いのです。
 書ける時間は限られている上、ペースが非常に遅い。
 このままでは締め切りに間に合うかどうか……
 ブラインドタッチに挑んでみても、逆にスピードは落ちてしまいますし、
 読み直しをするときも流し読みでは意味がありません。 
 何かタイピングやリーディングのペースを飛躍的に上げる方法ってないものでしょうか?
(チャットという練習方法もありますが、僕はチャット恐怖症なもので……トラウマです)


● 答え ●

しきさんの意見
 こんにちは、矢神倖千さん。わたくし、しきがご質問にお答えします。
 さて、執筆ペースが遅いということで、
 タイピングやリーディングを飛躍的にあげる方法は何かという質問でありますが。
 
 わたくしが考えるに、タイピングやリーディングは執筆ペースを上げるのに、
 必ずしも貢献するとは思えません。


 というのもわたくしはワープロ検定1級(800字/10分)を取得しておりまして、
 タイピングスピードには絶対の自信があるのですが、
 執筆スピードが速くなった覚えはありません。
 むしろどうアイディアを書くかと考える思考のほうが追いつかなくて、
 一定以上のタイピング速度になると、執筆スピードはそこで止まってしまいます。
 
 そこでわたくしは考えるのですが、執筆ペースを早くするには、
 頭の中で限りなくアイディアを固めておくことが必要だと思います。


 また、プロットで予想していなかったものを書くときに、即興して書ける力が必要になります。
 それこそが執筆ペースを上げるコツではないでしょうか。
 また、矢神倖千さんはリーディングについて聞いていますが。
 執筆中は読み直しをすることはご法度です。
 これはいわゆる推敲しながら執筆をするということですが、
 これは酷い場合1ページに何度も足踏みをする状態になって、
 時間ばかりを費やすことになってしまいます。

 読み直しは推敲時だけに行ないましょう。
 最後だけに推敲をするということは決しておおざっぱなことではなく、
 執筆を終えたことで全体の構成が頭に入っており、
 そこから書いていることが執筆した各要素にどう絡んでくるか頭に入っているので、
 むしろ最後に推敲をしたほうがかなり効率的です。
 長文ながら失礼いたしました、参考にしていただければ幸いです。


鈴忌さんの意見
 こんにちわ、鈴忌です。

 タイピング速度を上げたいなら、一時的(1〜2ヶ月程度)に速度が落ちたとしても、
 ブラインドタッチなどを覚えるべきだと思いますよ。


 最終的な速度は、たぶん確実に上がりますから。
 あと、チャットが嫌なら、世の中に数多く存在するタイピングソフトを使うという手があります。
 日本語タイピングソフトなら別に何でも構いません。
 一日に十五分でも構わないので継続してやり続ければ、
 一ヶ月ぐらいで目に見えた成果が出てきます。

 ちなみに、しきさんが仰っているようにタイピング速度=執筆速度にはならないです。

 鈴忌は、例えばこの様なレスや批評などなら一時間に原稿用紙十枚ぐらい軽く書けますが、
 小説執筆になると一日に十五枚ぐらいまで落ちてしまいますから。
(鈴忌も現在、執筆速度を上げるための修行中なんですけどね)
 これは、文章の流れとか、語句の印象とか、情報開示のしかたとか、
 色々な要素を同時並行で考えながら書くからだと思います。
 ですが、タイピングが早いほうが有利なのは間違いないかと。
 特に、タイピングは慣れると「どのキーを押している」とかを一切意識せずに、
 日常で喋るように打つことができます。
 この状態になっていれば、思考は自由になるので執筆に置いては確実に有利だろうと思います。

 ということで、取り敢えず今回の締切が2ヶ月後ならブラインドタッチの習得は、
 間に合わないだろうと思いますので、それ以降に頑張ってみることをお奨めします。
 あと、読む速度については、あまり考えたことがないので良いアドバイスはできそうにないです。

 頑張って下さい。では、失礼します。


卯月さんの意見
 こんばんわ。卯月です。
 単純にタイピングスピードを上げるなら、方法は幾つかありますね。

1.ブラインドタッチを習得(ローマ字)
2.ブラインドタッチのカナ入力を習得
3.親指シフト入力
4.よく使う文例を辞書に登録しておく


 以上の四つとタイピング練習でかなり早くなると思います。
 ちなみに、カナ入力は覚えるのが大変ですが、覚えておくと単純にスピードは二倍ですし、
 社会に出てからも役立つそうです(先生談)。
 親指シフトというのは、
 シフトキーがスペースキーの位置に配置されたキーボードなどによる入力法です。
 これが結構早く打てるらしいです。

 あとは、眼が疲れないように適度に休憩を挟むこと、ですかね……。


DoZunさんの意見
 小説を書くペースを上げるためには、ブラインドタッチの習得を是非お勧めします。

 鈴忌さんが仰っているように、一時的にペースは落ちたとしても、
 最終的には格段に早いペースで打つことが出来るようになるでしょう。
 ブラインドタッチの基本はどこにどのキーがあるかを、
 ほぼ無意識で把握出来るようにするということなので、
 遊びながら出来るタイピングゲームなどを使って練習すると良いと思いますよ。
 
 僕もタイピング検定受けてみましたが、単語に限っては2級でした。
 しかし、単キーやかな入力が遅い……。

 まあ、締め切りまで二ヶ月となると、悠長にブラインドタッチの練習をしている暇はないでしょうから、
 ならばどうするのかといったことを考えてみましょう。

・誤字脱字を極力減らす
 以前どなたかが仰っていたことなのですが、誤字・脱字や誤変換を減らすだけで、
 かなりの速度向上を図ることが出来るそうです。
 一つ一つは微々たる差かもしれませんが、塵も積もれば山となる、ということでしょう。

・辞書のカスタマイズ
 これは非常に重要です。自分がよく使う語や登場人物の名前は、全て変換辞書に登録しましょう。
 登録単語は大抵変換リストの一番上に表示されるので、
 変換にかかる時間の短縮にも繋がります。
 これに関連してですが、日本語入力システムの選択というのもあります。
 WindowsやMacに標準装備されているMicrosoft IMEやことえりよりも、
 僕はジャストシステムのATOKをお勧めします。
 ATOKの利点として、頻繁に使う表現の予測入力が出来ることが挙げられます。
 また、そういった語句を自動で辞書に登録してくれるので、
 変換に要する時間の短縮やタイピングの時間短縮にも繋がります。

・先の展開も考えながら打つ
 これはある程度慣れなのですが、考える→打つ→次を考える→打つではなく、
 考えるのと打つのを同時進行で出来るように、慣れておくといいです。
 この後どんなことを書こうかといったことを考えながら打つと、
 かなりのペースアップになるのではないでしょうか。
 勿論、これもブラインドタッチ同様いきなりの習得は難しいでしょうから、
 先を考えながら打つというのを意識してやるといいでしょう。


 タイピングについては以上です。続いて、読書スピードについて。
 これはタイピング以上に難しいかもしれません。
 重要なのは、早く読もうと意識することを習慣づけることでしょうか。
 習慣づけていれば、いつの間にか意識せずとも早く読めるようになるものです。

 それと、推敲の際は知人友人に頼ってみるというのもいいかもしれません。
 僕の場合は、僕が小説を書いているのを知っている数少ない人間の一人、
 高校時代の友人に誤字のチェックや感想といった部分で協力してもらっています。
 自分一人でやるよりもその方が効率的です。
 自分で読み直すよりも遙かに客観的な意見がもらえるはずですので。


峰しずくさんの意見
 こんにちは。
 僕はブラインドタッチが出来ますし、速いです。
 ブラインドタッチが出来る人は職場では珍しくありませんが、
 しかし僕がキーボードを叩く音を聞いて、まわりの人はその速さにギョっとします。

 これには理由があります。
 僕は高校生のときに、学校の授業で英文タイプというのがあって、
 そのときにきちんと教え込まれたからです。
 いまのような電子式(?)キーボードではありません。
 インクリボンを活字でぶったたいて紙に押し付ける旧式のタイプライターです。
 力も入りますし、疲れます。
 入門が英文タイプですから、ワープロになっても当然ローマ字入力です。
 ひらがな入力だったら、とてもブラインドタッチなんぞ出来ません。

 ということで、単にタイピングのスピードを飛躍的に上げるのでしたら、
 きちんと英文タイプの教室に通われると良いと思います。

 
 本当にまったく違います。ちゃんとした先生に習った僕からすると、
 早打ち練習ソフトなんか、評価できません。
 もちろんきちんと習得すれば問題ないわけですが、習得までの時間が段違いに違うのです。

 それから、プロがタイピングする現場を見たことがあります。
 新聞の発行などもやっている印刷会社です。
(その頃は編集の仕事をしており、出張校正といって、校正の一番最後の段階になると、
 印刷会社へ行って、小部屋を借りて、その場その場で修正を入れたり、
 デザインの微調整をしたりするんです)

 プロの方々のタイピングは、はっきり言って、僕より遅いです。
 しかし、それには理由があります。

 変換ごとに手を休めて、誤変換がないことを確認してから、次の単語の入力に移るからです。
 これが、最終的には「速い」んです。


 僕も気をつけるようにはしていますが、ついつい変換キーを押して、
 ちゃんと変換されたと思い込んで、勢いで次の入力に移ってしまいますが、
 「あ、変換が違う!」と思うと、戻ってやり直しをしないといけません。
 すると、余計な時間がかかります。
 
 どんなに早く打つ技術があったとしても、ちゃんと手を止めて、
 それをひとつひとつ確認しなければ、早くても意味がない。
 確認作業に時間を少し使えば、やり直しにかかる時間よりも最終的には相当速い、
 ということをそこで覚えました。

 読み直しに時間をかけるのは、僕は逆にいいことだと思います。
 自分で作った文章ですから、頭の中になんとなく残っています。
 なので、読み直しても、誤変換や脱字があっても、あっさりと読めてしまうのです。
 だから、間違ったまま残ってしまいます。これでは読み直しの意味がありません。
 読み直しは、時間がかかってもいいから、丁寧にやるべきです。
 他人様が書いた書物を読むのに、速く読むテクニックが存在するようですが、 
 それは他人様が書いたものだからいいのであって、
 自分で書いた文章を速読術で読んでもしょうがないとおもいます。時間がかかってもいいんです。

 締切に間に合わない?
 気にしないことです。
 来年があるじゃないですか。
 不満足な作品で応募したって、入賞しませんよ。
 
 まあ、プロになったらなったで、著者校正もあるし、編集者もいるしで、なんとかなりますが、
 新人賞では全部自分でやらんといけませんからね。

> ちなみに、カナ入力は覚えるのが大変ですが、覚えておくと単純にスピードは二倍ですし、
 社会に出てからも役立つそうです(先生談)


 お言葉を返すようで、恐縮なのですが……。
 カナ入力は速度2倍は、誤認なんですよ。


 たとえば、「じてんしゃ」と打つとしましょう。
 ローマ字だと、JITENSYA 8回タッチします。
 ひらがなだと し 濁点 て ん し シフト や 7回タッチです。

 ひらがな入力をローマ字入力にしても、実際に打つ回数は、20%か30%しか増えない、
 一番上の列のキーも頻繁に使うようになるから、指の動きが増えて、
 その分スピードが落ちるので、20〜30%の打鍵増は吸収されてしまって、ほとんど変わらない。
 ……という説を聞いたことがあります。

 社会に出てから役に立つかどうかも……。
 うちでは、共有のPCなどで、「ひらがな」入力に設定したまま放置しておくと、
 「元にもどしとけ」と非難されたりします。
 それだけローマ字入力が幅を利かせているんですよ。

> 親指シフトというのは、
 シフトキーがスペースキーの位置に配置されたキーボードなどによる入力法です。
 これが結構早く打てるらしいです。


 これはどうやら事実のようです。
 日本語入力に一番適した配列と言う説もあります。

 ごめんなさいね。横レスで。
 失礼いたしました。


桜木谷 見征さんの意見
 同志ですね、矢神さん。
 自分も今結構焦ってきていますw

 さて、遅いと仰いますが、それはどの程度のものなのかと思います。
 一時間で400字詰め一枚というのは、さすがに遅いと思いますが……。
 読む、と言うことに関しても然りですね。
 ご自分の理想が高いから遅いと感じるのか、
 もしくは本当に遅いのかは判断しかねるところではありますが……

 飛躍的に……とまでは行かないかも知れませんが、
 やはり早く見せよう、早く打とう読もうという意識を持つことだと思います。
 と言いましてもミスタイプが多いのを早いとは言いません。流し読みを速読とは言いません。
 それはただ「雑」なだけですから。
 筋トレと一緒ですね、自分がミスをしないぎりぎりの早さ、です。

 やはり毎日の積み重ねしかないと思います。
 毎日早く、と意識していれば少しづつでも早くなる物だと思います。
 ……って今回の公募に際してのアドバイスでは無いですねw
 タイピングソフトとかは自分はあまり好きではないので何とも言えません。
 読む=推敲と言うことでしたら、一段落ついたところまでを他の人間に読んで貰う、
 その間に自分は書き進めるというのも手ではありますよ。

 ちなみに、今自分もタイピング検定をこなしてきました。
 4級相当でしたw
 読速ですと、自分も同じ程度だと思いますよ。
 無理すればそれ以上早く読めなくもないですが、疲れますし意味がないのでw

 個人的な見解ですが、矢神さんは別段悲観するほど遅くはないと思います。
 余談でしたがご報告までに、ではー


DoZunさんの意見
 「月姫」などで有名な奈須きのこさんいわく、
 『自分で書いた内容は殆ど頭の中に入っているので、何回読み直しても誤字に気付かない』とか。


 僕も同じタイプなので、どうすれば誤字を見付けやすいかと友人に相談してみたところ、
 このような誤字の見つけ方を教えてもらいました。

 それは、“逆に読んでいく”という方法。
 一行または一文ずつ逆に辿りながら読んでいくのです。


 自分が書いた時とは全く違うリズムで読めるので、、誤字が見付けやすくなるとか。
 個人差はあるでしょうが、読み返す際にある程度新鮮な気持ちで読めるので、
 誤字が見付けやすくなると思われます。

 誤字・脱字に関しては、峰しずくさんもおっしゃっていますが、
 誤変換を減らすというのは重要な要素です。

 無理にタイピングの速度を上げるよりも、
 地道に落ち着いて打っていった方が最終的には早いということもあります。
 もっとも、とにかくタイピングが早いのであれば、
 誤変換などについては目を瞑る、というのはありですが。

 辞書のカスタマイズは、人名以外の部分でもかなり役に立ちますよ。
 用語や地名、一般的な言葉など。
 割と一般的ではない漢字の読みや当て字、表外字なども登録しておくと便利です。
 この辺りは書き手の好みが分かれるんですが。
 今回の公募用の作品だけではなく、その他の作品でも役に立つテクニックだと思いますので、
 一応挙げさせて頂きました。


鈴忌さんの意見
 二度目の鈴忌です。
 誤字発見の話なら、鈴忌も良い手法を知ってますよ。

1,ある程度「字間」「行間」を取って広めに印刷。可能なら、
  原稿用紙印刷が好ましい。VerticalEditorとかだと1頁に
  原稿用紙3枚分を枠線ごと印刷してくれる。

2,赤ペンを持って、一文字(一マス)づつ斜線を引きながら
  読む。この際、一文ずつ「文字をチェック」してゆく。

3,最初から最後までこれを繰り返す。

 新聞社の校正部とかが使う方法らしいのですが、
 高速にかつ非常に高い誤字発見率を誇る手法です。
 問題点は印刷が必要なので紙消費が多いことと、赤ペンを持つ手が疲れることでしょうか(笑)。
 あと、慣れるまでは死ぬほど時間がかかりますが、慣れると結構早くなります。
 もし気に入ったら試してみて下さい。

 では、失礼します。

参考資料・アマゾン
 タイピング練習ソフト

 タイピング修得本

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