第4研究室 創作に関するQ&A 141P | トップへ戻る |
矢神倖千さんからの質問
 作家に向いていない?
 
 僕はたまに現代を舞台とした小説を書いたりもします。
 投稿した小説を読んだ方はなんとなく分かると思うのですが、
 リアリティが少し欠けています。

 人の考え方が常識とずれていたり、普通なら起こりえないことが気づかぬうちに起こったり……
 とこういったところから、僕の作品全てに言えることは次の2つ。
「ご都合主義」
「時間の無駄」
 自分で気づかぬうちにオリジナリティを話に組み込ませようとしているようなのですが、
 いつもそれが裏目に出てしまっていて、それが結局ご都合主義に繋がる……
 自分で読み直してもそれには気づかないんですよねぇ。
 話を進める上で必要な部分、そこが原因でご都合主義になっていたりするので、
 なおさら見つけるのは大変です。

 そして、僕の書く話にオリジナリティを無意識に組み込もうとしているらしいと記載しましたが、
 結局基となる話はベタなものなのです。
 ですから読者に感動を与えることも出来ませんし、
 読み終えて「あ〜あ、時間無駄にしたなぁ」という感想くらいしか持たれないでしょう。
 かといって、今までにない話を書こうとすれば、
 世界中の小説全てを集めて全てを読み、全てを記憶しなくてはなりません。
 オリジナルなんて書けませんし、ちょっと珍しいタイプの話を書こうとしても結局はベタな話だった。
 こんなことばかりなんですね。

 え〜、何が言いたいのかといいますと、僕は自分に甘く、
 ご都合主義で読者に時間の無駄であったといった感想しか与えられないのですが、
 そういった人間は作家に向いていないのか?
 現代風のものを書いたのに、どこかずれてしまった話しか書けない僕は地球人失格? 
 ということです。


● 答え ●

桜木谷さんの意見
 どうもこんばんわ。
 暑いのは夏らしくて良いですね、寝苦しいです。桜木谷です。
 なにやらお悩みの様ですね……。

 「自分に甘く」と仰いますが、どこからが厳しいのでしょうか?
 面白いと絶賛される作品を書かなければ「自分に甘い」と言うことになるでしょうか?
 そんなことは断じてありません。
 
 自分が思いついた世界を今自分が出来る最大限の力で書ききらないことが「甘さ」だと思います。

 「どこかずれてしまう」
 全く持って羨ましい限りです。それが矢神さんの「オリジナル」であり「感性」なのでしょう。
 陳腐な表現ですが、「雨の中を傘を差さずに踊るヤツがいてもいい」という事です。
 そしてそれはクリエイターにとっての武器に他なりません。

 ご都合主義とは何でしょう?
 物語を進める上で歯車を噛み合わせた瞬間でしょう。多かれ少なかれ無い話など存在しません。
 オリジナリティとは何でしょう?
 面白い話を作ろうとする意気込みでしょう。設定が凡庸でも描写で魅せる人もいます。
 ベタな話とは何でしょう?
 誰もが望んだ理想の一つの形でしょう。
 愚直なまでのハッピーエンドも行き着く経過に意味があるのではないでしょうか。

 自分は矢神さんではありません。矢神さんがどのようにお悩みかは知るよしもありません。
 ですが、二つだけ。
 
 ご自分の作品をつまらない、無駄だとは言わないでください。

 そんな作品は人を幸せに出来ませんし、書いてても面白くないでしょうから。
 もう一つ。
 尊敬するシナリオライターさんがこんな事を言っていました。

 「向いている職業が天職なのではなく、なりたい職業が天職なのだ」

 以上です。
 長文、乱文失礼しました。
 では。


脂さんの意見
 すいません。文中の作品は途中まで読んでやめてしまいました。
 時間ができれば読ませていただきます。
 えーと、まず。オリジナリティとベタって相反するものではないですよ。
 何故そういう話がベタになったのかを考えればわかると思います。
 そういうのが整合性があって感動を与えるものだからです。
 
 つまりそれまで何人もの作家がつくりあげてきた一つの建築物のようなものなわけです。
 
 なのでそれを壊そうとするならその構造など、
 なぜそういったものができたかを理解しないと壊すことはできません。
 逆に私はそのベタを踏襲することは物語の構造などを理解する早道だと思っています。
 なので、ベタから脱するのではなく、
 なぜそのベタというものがあるのかを考えてみてはいかがでしょう? 
 ベタを王道といいかえるとわかりやすいかもしれませんね。

 物語の王道、キャラの王道などがなぜ王道となったのか、
 そういうのを読み解いていけば、その人なりの読解の仕方もあるでしょうし、
 オリジナリティにつながっていくものではないでしょうか。
 そういったところの思考方法の訓練として、
 学校は重要となにかのスレで書いたことがありますね(汗)

 下の文章は甘えというかグチにしか見えませんね……。
 いや私もグチりますが。特に酒はいれば。
 はっきり言えば、乙一さんなど若くして認められるような人と比較すれば、
 作家に向いていないのでしょうね。
 でも本はお好きなんでしょう? 
 ならば本を読まないような人よりかは作家に向いているといえるでしょう。
 そんな感じじゃないんですか。

 若い頃は自分を客観的に見るのが辛い時期ではあると思います。
 だから自分はこうだといわれると反発したりします。
 その反発がうまくできないと思春期の自己批判というありがちなキャラが生まれるわけです。
 エヴァのシンジですよね。
 そう考えれば貴方の今の状況はそういった作品を書くときに重要な経験にもなるわけです。
 私なんかはそんな自分の昔のことはすっかり忘れてしまったので、
 あなたのようなレスを見てネタにしちゃったりするわけですね。

 まあいやになれば他のことがいろいろできるというのが若さの特権です。
 興味のわくものいろいろやるのも悪くないですよ。


サラさんの意見
 ボクも矢神さんと、全く同じです。
 NGとしてあげた点が、ほぼ当てはまる(汗)
 が、矢神さんは、最近どうも士気が著しく下がっているようで、よろしくありません。
 ここで、頑張る人と頑張らない人の差が出るのではないでしょうか。
 でもまだどちらにも入っていないと思うので、この先どちらに入るかが、ポイントかなと思います。
 それでは。


まいちんさんの意見
 こんにちは矢神倖千さん。
 「向いてないから」という理由で、小説を書かずに生きられるなら、
 小説なんて書かずに会社勤めを目指した方が収入も生活の安定も将来も保証されますよ。
 けれど世の中には、自分は向いてないと思っても、
 それでも小説を書かずには生きられない一種の「病気」な人種もいるわけで。

 もしあなたが前者なら「向いてないなら書かなきゃいいじゃん」と思います。
 悩むぐらいなら書かない方が楽です。
 わざわざ苦行を背負い込む必要なんてありません。
 楽な方を選べばいいんです。

 後者なら、文字通り自分が生きるために「向いてない」を克服するしかないのです。
 明日の飯を食うために面白い作品を書けるようにならないといけないのです。
 甘えたり愚痴を吐いている余裕などなく死にもの狂いで。
(何年も極貧の下積み生活を送りながらヒットを目指す芸能人と似たようなものですよ)

 あなたがどちらであるかは、私にはわかりませんので、これ以上のことは言えません。
 自分はどちらに属するかをあなた自身がよく見極めた上で、
 後々納得の行く賢明な判断をされることをお祈りしております。
 頑張ってください。


神河さんの意見
 お久しぶりです神河です。
 否定的なレスですが、ちゃんと読んでくださいね。

 それほど自分の作品・自身が嫌いなら、しばらく小説を書くのを止めたらいいでしょう。

 作家に向いていないというのは当たっているかもしれませんね。今の矢神さんならですが。
 どうにかしようというバイタリティが無い人間に夢が叶うとは思いません。
 

黒尻尾の駄猫さんの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 まず、作家に必要な要素の一番最初は「書き上げる事」です。
 矢神さんの作品、短編の方は読んでませんが掌編のほうは読んできました。

 2作は書き上げて居られると言う事は、まず作家の第一要素はクリアしていると言う事です!

 作品の長短に関わらす、書き上げられずに悩んでいる作家志望の方はとても多いのです。
 その点においては1歩リードしていると言えるでしょう。

 さて、掌編を読んで来たと先に書きましたが、それを以て厳しく意見を書かせて頂くなら、
 まだ「作家に向いている向いていない」と言うレベルに達していないとオイラは判断します。

 掌編を読んだ上でのオイラの印象は「これは思いついたストーリーをそのまま書いているのでは?」
 と思ったのですが、どうでしょうか?
 通常、ストーリーはそのまま書いてはいけないのです!

 なかには思ったままをそのまま書いて、しかも矛盾無く面白い作家も居るようですが、
 それは例外中の例外です。

 オイラも、プロット等は造らずにいきなり書きますが、
 書くまでの妄想時間(いや、構想時間というべきか?)は、
 プロット造った方が早いくらい色々考えます。
 また、書きながら構成し直しているので、初稿はとても汚い文になります。

 矢神倖千 さま、書き出す前にちゃんとストーリーの内容の構成を練っていますか?
 俗に起承転結とか5w1hとか構成のテンプレートは世にたくさんありますが、
 それらのなかで、或いはオリジナルで、
 ご自身の考えついたシナリオにあった構成を毎回ちゃんと検討しておいででしょうか?

 そして作品内に必要な演出をちゃんと練っていますでしょうか?
 アクションにしてもどこから見たものなのか、どのくらいまでディティールを描くべきか、
 間や、テンポ、読み手という目線を考慮し、どのように読んでもらいどう感じて貰うか、
 行ごとや章ごとに配分を考慮して書いておられますか?
 脚本し、台詞を何処まで言わせるか、何を言わせるか、バランスや内容を確認されていますか?

 いま、せっかく書き上げるという一番ハードルの高い部分をクリアしているのです。
 余計な雑念は排除して、まずは文章の構成力を付けてください。

 文が書ける。作品を書き上げられる。構成もできる。
 そこまで行って初めて次にテーマ性やストーリーとしての面白さを意識するべきです。


 ご都合主義云々はストーリーに関わる部分ですが、オイラの見立てでは、
 構成のバランスを欠いているせいで、
 ストーリーに変な接続が起きてご都合主義に見えてしまっていると思うのです。

 まず、文全体のバランスやつなぎ方を再検討して、再構成し直してみてください。
 そうしてできた第二稿の文にこそ、ストーリーの面白さをより盛り込んで、
 第三稿としてもう一度、投稿しなおしてみて下さい。

 構成力を養えば、ご自分の文章も客観視できるようになり、
 ストーリーの矛盾やご都合名部分も把握でき、
 むしろ、演出として上手に違和感なくご都合すら使いこなせるようになるはずです!

 いま、いきなり、ストーリーとか上の要素を気にされると帰って成長には遠回りとなります。
 まずは基礎的な部分を固めてみてはいかがでしょうか?
 ではでは。


波月さんの意見
 こんにちは。波月と申します。はじめまして。
 矢神さんの投稿を読んでいたら、昔の私との類似点が多くあった様に見受けられまして、
 ついつい返信ボタンをぽちりと押してしまいました。

 鍛錬室の作品、拝読いたしました。確かにご都合主義な部分はありました。
 それは無いだろと突っ込みたくもなりました。しかし、時間の無駄だったとは思えません。
 読了後、「これ書いた方、多分中学生か高校生だな……」と思ったら、
 どうやら高校入ったばかりのよう。予想当たった、やったー。
 「ご都合主義だなぁ、これはありえないよ……でもこんな夢、私はもう見れないな……」
 ちょっと羨ましい。
 
 作品の楽しみ方としては邪道だとは思いますが、
 少なくとも貴方の作品は私の気持ちを動かしました。
 こういう風に感じるのは、時間の無駄なのでしょうか? 私はそうは思いませんが……。

 精神面について申し上げますと、私も昔は「100点じゃなかったら0点」人間だったもので、
 変に思い込んだり、なんでもかんでも悪い方に取ったり、
 勝手にマイナス思考してウツウツしてみたりしてました。
 そんなですから、どのようにお考えになって上のような書き込みに至ったかは、
 ある程度想像できますし、お気持ちも分かります。

 で、対策を申しますと、「開き直れ、それが出来ないなら時間にすべてを任せよ」です。
 
 思い詰める対象から、ちょっと目をそらして周りを見てみては? 


渡部さんの意見
 どうも、最近堕落が進んだ渡部です。
 ど素人の個人的な意見ですが、お役に立てれば幸いです。
 矢神さんはどうやら卑屈になりすぎているのではないでしょうか。
 まず言えることは、世界中を見渡しても作家に向いている人間なんて一人だっていない、
 と言うことです。

 作家になった人達は、誰しも才能を持って生まれた訳ではなく、
 育った環境や時代背景が絡み、何より「書きたい」と思ったから作家になったのだと思います。


 書きたくないなら、いっそのこと、やめてしまえば済むことです。
 極端な言い方ですが、それで少しは楽になることだってあります。
 もっとも、逃げるばかりでは根本的解決には至らないのですが。
 事実私は、昔、対人関係をうまく保てず、部活を辞した経験を持っています。
 続けたかったのですがねぇ……。

 ですが矢神さんは、ここで書くことをやめ、本当に満足のいく結果を得ることが出来ますか?
 もし、そうでないと思うのなら、もう少し頑張ってみてはどうですか?

 私も、矢神さん程ではないですが根暗でマイナス思考全開です。
 そして自慢じゃないですが、おおよそ作家に向いている人間ではありません。
 しかも、まだ一作も完成していないと言うていたらくですよ。
 呆れてものも言えません、自分に(笑)

 おや? 後半話の内容がずれているような……?
 こんな自分を戒めつつ、これで失礼します。


猫月さんの意見
 お邪魔いたします、猫月と申します。意見を申し上げさせていただきます。
 矢神様はややオーバーヒートぎみのように思えました。
 一度小説から離れられてはいかがでしょうか。そのうち書きたくなると思いますが。
 うまく小説を書けていない、とお悩みのようですが、
 矢神様は二次作をお書きになったことはありますか?
 一度だまされたと思って試してみてはいかがでしょうか。
 二次作は上達の早道の一つだとわたしは勝手に思っていたりします。
 失礼しました。


匿名希望Bさんの意見
 作家に向いているかどうかは私が判断することじゃないので控えます。

 ただそのように悩んでいるのでしたら、こんな掲示板に書き込みなどしないで、
 悩みながらでも小説を完成させたほうがいいと思います。


 完成した作品を投稿して、皆さんに意見をもらったほうが有意義ではないでしょうか?
 才能が無いから小説を書かないのですか? 
 作家に向いていないから小説を書かないのですか?
 
 この掲示板を利用する方々の中に、何度も相談の書き込みをする方々がいますが、
 そんなことする時間があるなら、辛い思いを堪えながらでも、
 小説を完成させるべきだと、たびたび思うことがあります。

 ご都合主義しか書けないで悩んでいるなら、
 それを改善するためにはどうすればいいのかを相談なさったらどうでしょうか?


 作家に向いている、向いていないなんて相談するよりは、 矢神倖千さんの為になると思います。
 偉そうな態度で書き込みをしたことを、ここにお詫び致します。
 矢神倖千さんの悩みが解決することを祈りながら、これにて失礼します。


雪都さんの意見
 完璧な物を作れる人間なんていません。
 人間自体が不完全な物なんだからそれは当たり前のことです。


 いくら陳腐な作品でも、自分の信念を込めた作品でしょ?
 ベタでもいいじゃないですか、ご都合主義でもいいじゃないですか。
 時間の無駄になるかどうかは、読者しだいじゃ無いんですか?
 人は転んで、それでも起き上がって、それの繰り返しで学習し、大きくなっていくものです。
 しかし今のあなたは、転んでも起きようとしないただの駄々っ子のような気がしてなりません。
 悲劇のヒロインきどりは、自分のためには絶対になりません。

 私も一時期、本当に陳腐と言われる作品しかかけませんでした。
 それでも、その作品のことは好きです。
 たとえ駄作と言われても、それは時間を共にし、分かち合った子供みたいな物だからです。
 (独身ゆえ、子供はいませんが)

 鍛錬投稿室のあなたの作品、読ませていただきました。
 私も、あれはベタでご都合主義だと感じました。
 しかしながら駄作ではないと思います。時間の無駄だとも思えません。
 改訂済みとはいえ、処女作であのレベルなら、はっきり言って私よりもレベルははるかに上です。
 断言できます。

一回、脳みそをクールダウンして考えてみてください。おのずと答えは出るはずです。
 荒い文章になってしまい、申し訳ございません。


Cさんの意見
 名前は忘れてしまったんですが、昔、
 ある作家の人がインタビューでこんなようなことを言っていました。
(細かいところは記憶曖昧なので、数字とか間違ってるかも知れませんが)

「才能とは続けられること、好きでい続けられることだ。自分が70歳になってもまだ書きたい、
 と思うなら、私には小説を書く才能があるのだと思う」


 私はこのインタビューを読んで、安心したというか覚悟が決まったというか、
 「じゃあ書く。とりあえず書く。結果は後からついてくる」という気持ちになれました。
 小説家の向き不向きを決めるのは、「うまく書けるかどうか」ではなく、
 「書き続けられるかどうか」ですよ。罵られても、酷評されても、お金にならなくても、です。
 矢神さんが「下手でも何でもいい、やっぱり書きたい」と小説の世界に戻ってくることができたら、
 きっと「才能」に一歩近づいたことになると思います。

 え〜、つい暑苦しく語ってしまいました。以上です。
 健闘を祈ります。


批評人見習いさんの意見
 はじめまして。批評人見習いです。
 矢神さんの中で問題とされているのが「どう頑張っても話がご都合主義になる」と、
 「どう頑張ってもご都合主義しか書けないのならば、
 物書きを続けていくこと自体が時間の無駄ではないか」の二点であるという仮定のもと、
 話を進めていきたいと思います。

・ご都合主義について
 小説において、ご都合主義はなるべく避けなければなりません。
 これは私の定義ですが、ご都合主義とは作家の望みどおりの展開にするために、
 常識では考えにくいストーリー展開をやってしまうことだと思います。
 このような小説を読むと、読者は作品にリアリティを感じられなくなり、冷めてしまいます。
 それでは娯楽作品としては不味いです。

 これを回避するためには、とにかく慣れる事だと思います。
 こんな性格のキャラがこんな状況に立たされたら、次はこう動く。
 というのを考えながら小説を書き続ければ、自ずとご都合主義から抜け出せると思います。

 このときに気をつけて欲しいのは、なんとなくかっこいいキャラと、
 なんとなくかっこいい展開をよく考えずにミックスしてしまうことです。

 
 これこそが物語の矛盾を生み、
 それを強引に押し切ってしまうことでご都合主義となってしまうのだと思います。


・書き続けることは時間の無駄か?
 これはもう、矢神さんのお気持ち次第です。自分の書くものが尽くご都合主義で、
 書くことすら苦痛なのであれば筆を置いた方がいいと思います。
 プロでもないのに苦しみながら書いても意味がありませんから。
 ただ、小説を書くことが好きならば必ず小説を書きたくてしょうがなくなると思います。
 プロの名作を読んだとき、投稿サイトのライバル達の渾身の作品を読んだとき、
 ふとアイデアが舞い降りてきたとき。

 このようなときは素直に筆を取り、小説を書いてみれば、悩みも収まるかもしれません。

 また、ベタな作品というのは、よくある設定やストーリーをオリジナリティなしに模倣するから、
 そう思われるのだと思います。オリジナリティの入れ方にも気をつけてはいかがでしょうか。

 長々と書いてしまいましたが、矢神さんのこれからの努力を楽しみにしております。それでは。


ピトフィーさんの意見
 どうも、ピトフィーです。
 これからまた作家を目指すとのことですので、いくつかアドバイスになればいいな、
 と思うことをいくつか書いておきます。

一 作家としての才能の有無
 気になる問題かと思いますが、簡単に答えを出させてもらいます。
 
 たった一人にでも面白い、と言ってもらえたなら、あなたには作家としての才能があります。

 断言します。
 その点について、矢神倖千さんは文句なく合格していると言えるでしょう。

 ただ、才能は原石だから、きちんと磨く必要があります。
 実際に私が実際にやり遂げてよかったと言えるのは、『物語の体操』ですね。
 ここのホームページの創作お役立ち本のところにも載ってましたし、
 第一講だけでもやっておくと、プロットの作り方が目に見えて違ってきますよ。


二 どうしてもかけない時は?
 最近ようやく、書けない状態から脱出できたので、そのときの経験をば。

 書けないときには、基本的にパターン(以後失敗パターン)があります。
 で、同じ失敗パターンを何度繰り返しても、失敗パターンから抜け出ることは出来ません。
 書けないことの原因を探っても、(おそらく)根本的な解決にはなりにくいと思います。
 むしろ、自分はだめだ、って精神状態になるのではないでしょうか。
 だから、書けたときのパターン(以後成功パターン)と、
 失敗パターンとの差異を見つけるのがいいと思います。

 ちなみに、私の場合の失敗パターンは、
     1 ウィンドウ表示で、別のことに気が向く
     2 音楽がかかっていない
     3 イヤホンをしているので、音が漏れないのをいいことに、ゲームをしてしまう
     4 続きが書けないので、作品が途中で終わる
 
 だから、
     1 フルスクリーン表示に変えて、エディタだけを起動する
     2 お気に入りのCDを繰り返しかける
     3 イヤホンをしない
     4 前回の最後の数行を打ち直して、勢いをつける

 に変えることで、劇的な効果を挙げることに成功しました。
 まあ、初期のワープロで書いていたころの環境を再現しただけですが。

 ああそれと、時には原稿用紙とペンだけで書いてみるのもいいですよ。
 キーボードだけが筆記用具じゃないです。


三 勉強をしっかりしましょう
 ああっ、逃げないで。学校の勉強のことじゃないから(もちろん大事だけど)。
 
 ご都合主義とか、時間の無駄とかと自分のことを卑下されていたようですが、
 ほとんどは知識量の少なさと勉強不足に起因するものだと考えます。

 
 だから、興味があって、作品に取り入れたいものがあったら、
 いい機会だから徹底的にやってやろう、という心意気で臨んでみてはいかがでしょうか。
 少なくとも、作品中で書かれていることなら、どんな質問であっても答えられるぞ、
 くらいの知識は持っていたほうがいいと思います。


四 世界はどこまでも広い

 これは、今の矢神さんにはわかりきった言葉ですね。
 世界は広いです。とってもでかいです。
 知っていることは、ほとんどないと思います。
 知らないことは、不安かもしれないけど、きっと、不安と同じ、
 いや、それ以上の喜びや希望があるはずです。


五 目の前の一歩に全力を

 じゃあ具体的にはどうするか? と訊くのならこう答えます。
 目の前にあることを、とにかく全力でこなす。それ以外にないと思います。
 人生は、一歩一歩の積み重ねで出来ているからこそ、
 目の前の一歩に全力を尽くすことが大事だと私は考えます。

 例えば、ACTとかSTGとかやっているときに、クリアした後はどうするか、なんて考えられますか?
 目の前の敵を倒したり、弾幕避けを必死にやって、
 何度も失敗しながら少しずつ前に進んでいくものではないでしょうか。
 クリアするのは、努力を積み重ねたからです。
 小説にも同じことが言えます。


六 自分の夢を何度も言葉に

 もちろん道を歩めるのには、進むべき方向(つまり夢)がわかっているから、
 という暗黙の前提があります。
 夢というのは厄介で、現実の荒波に揉まれている間に、
 見失ってしまう時もあるのではないでしょうか。
 
 そんな事態に陥らないためにも、そんな状況から一刻も早く抜け出すためにも、
 機会があるたびにあなたの夢を言葉にして、確かめてみてはいかがでしょうか。
 本当に、効きますよ。


七 足跡を振り返る

 それでも立ち直れない場合の最後の手段は、今まで書いてきたものを全て印刷する、です。
 なんでそんなことを? と疑問に思われるかもしれませんが、とにかくやってみてください。
 書いた量、完結させた作品の量が多いほど、
 自分の歩んだ道の長さと重さにびっくりするはずです。
 犠牲にしてきたもの、二度と取り返せないものがたくさんあったとしても、
 目の前にある紙の束はあなたが確かに歩んできた道です。あなただけの道です。
 それだけは確かなものです。
 道の果てに、望んだものが得られるかどうか、それはわかりません。
 でも、振り返ったときにこう言えたら、幸せだと思いませんか?

 それでも間違えていなかった、だから進める、と。

 では、以上でアドバイスを終えます。
 二年以上のブランクから立ち直って得た教訓が、お役に立てば幸いです。


 二については、参考文献があります。
『考え方と生き方を変える10の法則―原因分析より解決志向が成功を呼ぶ』
 ビル・オハンロン 著
 阿尾正子 訳
 ISBN 4-07-227933-1

 図書館とかで探してください。

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