第4研究室 創作に関するQ&A 148P | トップへ戻る |
城二さんからの質問
 弟が小説の専門学校に行きたいと話しており不安です。
 
 今年で高校三年になった弟が卒業後は大学には行かず、
 専門学校の小説科??に行きたいと言っています。
 本気で言ってるようなので作品を見せて貰ったら、これがお世辞にも上手いと言えない物で、
 思春期にありがちな自己陶酔気味の文章でした。
 それに私が〆切を作りそれまでに仕上げろと言ったのですが、
 それすら守らず本当にやる気があるのか疑問でした。
 大学へ行っても小説は書けるんだから素直に受験しろ、と言うのですが聞く耳を持ちません。
 私は実は経済的な問題から大学には行けませんでした。
 今はその問題も解決したので、兄として弟の将来を考えて大学へ行って欲しいのですが、
 弟にどのような言葉をかければよいのでしょうか?


● 答え ●

どてかぼちゃさんの意見
 こんばんは、どてかぼちゃです。
 弟さん思いのお兄さんですね。

 自分の人生は、自分で決める。
 高校三年にもなるのですから、自分のことは自分で決め、そして、自分で責任をとりましょう。

 学校で学んでも、作家になれるわけではありません。
 その代わり、なれる奴はどんなことをしてでも作家になれます。


 わたしもそうでしたが、身内の意見は分かっていても聞き入れにくいかも知れません。
 一度、このサイトで投稿なり、質問なりをすすめてはいかがでしょうか。
 ここにはいろんな人がいて、真剣に創作に取り組んでいます。
 いいアドバイスが飛び出すかも知れませんし、 刺激にもなると思います。
 人に読んでもらう。
 これが作家の第一歩だと思います。


桜木谷 見征さんの意見
 どうも、城二さん。はじめまして。

 拙いながらもご意見をば。
 自分としては、とりあえず弟さんの好きにさせてみては、と思います。
 人様のことだから軽く見ているわけではなく、
 特に目的もなく大学に行って燻っている人間を自分は何人も知っています。
 確かに仰るとおり大学に行っても小説は書けます。
 大学に行った方が(言い方は良くありませんが)「ツブし」が効きます。
 ですが、人間やりたいことをやっているときが一番集中しているものです。
 それが一時的な物か否か、また才能があるかどうかが問題では無いでしょう。

 自由にさせて失敗するのは弟さん個人の責任です。
 高校三年生ですから自分の人生を背負うくらいの事はできるでしょう。
 
 ただ、私としては大学に行った方が良いと思います。
 そっちの方が楽ですから。嫌みとかではなく、良い意味で安定した人生が確約されます。


 ……といっても恐らく身内の方が言って聞く言葉があるかと言われれば……難しいですね。

 とりあえず弟さんが完成させた作品を、こちらに投稿してみてはどうでしょうか。
 批評一つにしても、やはりご家族からの物とは感じ方が違うと思います。
 やはり同じ道を志す人間と触れ、
 一度冷静になってみれば弟さんも少しは見方が変わるのではないでしょうか?
 その上で、小説を書きたいと言うのでしたら素直に応援して差し上げてほしいと思います。

 はじめから上手い人などほんの一握りですし、
 才能がないからと言って夢を摘み取るのが正しいとは自分は思いません。

 長々と口幅ったいこと失礼しました。
 城二さんにとっても弟さんにとっても良い結果が出ることをお祈りしています。


はまさんの意見
 バイトをしながら学費は自分で払う、と言うのなら別に反対する必要はないでしょう。

 でも結局……上達する人間は、専門学校に頼らずとも、
 独学で勝手に上達しちゃうものですしね。
 高額の授業料を支払うくらいなら、数千円の専門書を買って勉強した方が早いです。

 と言いますか、本気なら努力もするはずでしょう。
 でも酷い作品だったと言うことは、そもそも受験勉強を含むあらゆる努力を放棄するために、
 専門学校に行こうとしているとしか思えませんね。

 受験勉強と言う、生きるための努力すら出来ない人間に、
 小説書きと言う過酷な世界で生き抜いて行ける気はしません。


 そう言えば、鈴木みそさんの漫画で、「そっち系」の専門学校に取材した回がありました。
 以下、月刊コミックビームに掲載された
 「ゲーム専門学校から見た風景」(鈴木みそ氏)より引用。あるゲーム専門学校の内情。

 情報処理科なら向上心のある者もいるし上達するが、ゲーム科はひどい。
 4年間で約600〜700人の卒業生がいるが、ゲーム業界に入ったのは0人。
 つまり4年で250万×600=15億がドブ。
 良心的な専門学校は高校に「うちを卒業しても就職は出来ません」と説明している。
 入学してくる生徒のほとんどはパソコン触るのが初めて。
 数ヶ月してもタッチタイピングが出来ない。
 4行さえ書けば絵が出る素晴らしいライブラリがあるが、それさえ打てない。
 絵が描けない、プログラム出来ないから企画へ。
 文章を書く時は「てにをは」が大切だと言ったら知らなかった。
 九九が出来ない生徒がいて、2年かけて教えたら親に感謝された。
 2年生にアンケート取ったら、「イルカの生態を調べたい」と言う奴がいた。
 デッサンの授業は10分が限界。
 考えないと進めないゲームは辛いらしい。
 ゲームの企画を立てさせると皆サウンドノベル・剣と魔法とお姫様。


峰しずくさんの意見
 こんにちは。

 個人的な意見ですので、「あ〜、そんなことを言う人もいるんだなあ」という感じで、 
 お読みくださればと思います。

 城二さんが、「小説は大学へ行っても書ける」とおっしゃるのと同じように、
 「専門学校の小説科を卒業したあとでも、大学に行ける」と僕は思うんですよ。
 本当に弟さんが、自ら大学に行きたいと後に思ったら、ですけどね。
 もちろんそのとき、経済的な問題で再び大学にいけるような状態で無くなるかもしれません。
 しかし、それでも行きたければ、自分でなんとかするでしょう。
 そこんところが大切だと思うんですよ。

 また、将来小説家になれるかどうかは別として、小説家になりたいと思って、
 その勉強を専門的に出来る学校へ行きたい、という強い意志があるのでしたら、
 それはそれで良いことだとも思います。
 そこで、必死になって専門的に勉強したことは、小説家になれなかったとしても、
 きっとその後の人生で役に立つと思います。
 少なくとも、目的も無く人に言われたからという理由で、
 さほどの思い入れも無く経済学部なんかに行ったって、逆にしょうがないと思うんですよね。
 弟さんにかける言葉ですか?

 自分の人生は自分で責任を持て。
 てなところでしょうか。


 多分、城二さんの意に反するレスだったかと思いますが、ご容赦ください。


ナンガさんの意見
 私は弟さんの気持ち、よくわかります。
 私も身内の反対を押し切って専門学校(漫画ですが)に行った身ですし、
 私自身、姉弟に上も下もいます。
 卒業もしましたが、在学中に夢は実現出来ませんでした。
 でも、まだあきらめていません。むしろ、学校に行って、思いは強くなりました。

 そんな私から言わせてもらいますと、私は学校に通って良かったと思ってます。

 学校やアルバイトでの人とのつながり、
 学校で学ぶ技術、それに専門学校はそれなりに厳しかった。〆切にはとくに。
 今は技術的に足りなくても、それを養うのが専門学校。
 弟さんが、途中で学校をやめなそうだなと言えるなら背中を押してやってください。

 ちなみに私は三人姉弟の真ん中で弟がいます。
 兄として、自分の弟がそう言い出したら…
 と考えると、確かに止めるかも知れませんが、
 弟ってのは、兄の知らないところで根性つけるモノなんですよね。

 長文の上、余計に迷わせる意見ですいません。


ペシミストさんの意見
 弟の将来を考え、尚且つ無理矢理止めるわけではなく、
 こういう場所で意見を聞くとは。良いお兄さんですね。
 弟さんより歳をとっていない僕が言うのも説得力に欠けますが、
 とりあえず個人的な意見を。

 結論から言います、全力で止めてあげてください。
 自己陶酔型の人間は、厄介です。


 自分がしていることは正しい、自分には才能があると全身全霊で信じ込みます。
 その状態で専門学校に進ませたところで、良い作品は書けないわ、
 就職活動はしないわで、大変なことになる可能性もあります。
 大体専門学校というのも怪しいです。世の中に存在する作家は、
 あまりそういうところにも行っていないようですし。

 それに、あなたの言うように、大学に行っても小説は書けます。

 弟さんに良い小説を書いてもらいたいなら、尚更です。
 普通の大学くらいの環境が、丁度良いんです。
 小説を書く時間が無い、それくらいの方が深い葛藤が生まれ、
 良い作品を書けるくらいですので。


プロキオンさんの意見
 か〜なり拙い意見ですが、書かせていただきます。
 私も今高校三年生なので、弟さんのように進路を決めなきゃいけません。
 私も将来小説を出版したいなあと、考えています。

 そこは弟さんと同じですが、私は小説家になれなかった場合に備えて、
 「何か資格をとった方がいいかなあ」「大学に行くべきだ」とあれこれ考えています。


 単なる臆病者ですね ^_^;
 小説一本に突き進もうとする弟さんがうらやましいです。

 でも、弟さんはもう一度冷静に考えた方がいいです。
 なぜ小説を書きたいのか。書かなきゃいけない理由が自分の中にあって、
 それは誰にもゆずれないのか。どうしても専門学校に行くのか。それとも大学にするのか。
 
 それから、締め切りを守れないというのは痛手です。

 私は一度、脚本の締め切りが迫っているのに全く話が進まず、
 これまでにないほど追いつめられて、筆を永遠に折ろうかと本気で悩んだことがありました。
 プロになったなら、そんなことしょっちゅうあると思います。
 そんなつらい目にあってまで、物語を紡げるか。
 他にもいろいろあると思いますが、

 とにかく、小説家になる覚悟をもう一度再確認するべきです!

 ……若造が生意気なことを言いました。
 つい今の自分と重ねてしまい…す、すみませんでしたm(_ _)m


クンさんの意見
 小説家になりたい弟さんをどうするかという質問ですが、
 どこまで本気か訪ねてみてはどうですか?
 「小説家って始めは貧しい生活が待ってる」とか「資格取っとくと有利なの知ってるか」など聞いて、
 知識の有無を調べてはいかがでしょうか。

 もしくはリクルートなどの進学系サイトで、
 小説家に成るためには等の具体的なものを見せて上げるのも良いかもしれません。
 何れにせよ小説家になりたいならいろんな経験をするべきです。
 
 漫画の神様曰く「漫画を書くなら漫画以外のものもするべき」と言っています。

 これは小説にも当てはまると思うので、
 いろんな知識を蓄えてからでも小説を書くのは遅くないと教えてあげて下さい。
 読みにくい文ですが参考になってたら嬉しいです。


北野卵さんの意見
 良いお兄さんですねえ。私も一応兄なのですが、
 果たしてそこまで真剣に身内のことを考えるかどうか。
 まあ、自分の頭の上の蝿も満足に追えないような有様なので、
 そもそもそんな資格はないんだけど。
 
 私の結論ですが、もし弟が本当に城二さんの言うような有様なら、全力で止めてください。

 何なら、両親説得して力ずくで止めてしまうのも手です。
 なあに、どうせモラトリアム期間の人間です。
 義務猶予の身分の人間に自由など存在しないので、全力で止めましょう。
 逆恨みされる恐れはありますが。
 
 小説の専門学校に偏見を持つなど当たり前のことです。
 そんなところに自分の身内を放り込んで平然としていられるのが可笑しいのです。
 そもそも、小説を書くなど絵を描くなど、今ではかなり一般化されていますが、
 本来は恥ずかしい職業です。
 自分の精神さらけだして飯を食うなんて、露出狂と紙一重の存在です。
 それに世間的、社会的信用は皆無です。
 そんな職業を目指したいとかいうやつは普通じゃありません。
 
 悩むことはありません。説得もいりません。さっさと止めましょう。
 本当に情熱があれば大学でも書き続けるだろうし、なけりゃそれまでです。
 人の人生に口を出すのだからそれなりの覚悟は必要でしょう。
 でも、それが身内ならやらなければなりません。
 はあ。私もいつか妹に口を出さなければならないんだろうな。


東 辰巳さんの意見
 さて。一度意見は書いたはいいが、謝って消してしまってちょっと鬱な東です。
 諸事情により元に戻りました。

 はい。弟さんの気持ちよく解ります。
 私もそんなことを言っていましたから。ほんの数ヶ月前まで。

 両親が反対したので、私はなんとなく大学にきました。
 「これからの時代、とにかく資格」が口癖でしたので。
 臆病な私は、「もしかすると」を考え、一応資格はとっておこう、
 そこで二足のわらじを目指そう、と思っていました。
 まあ私自身、自分の文章のレベルはまだまだだと思っていたので、
 そこでサークルかなにかに入って経験を積めばいいか、ととりあえずの納得をしていました。
 しかし、その大学には文芸活動を行うようなサークルが(ある意味)なかったのです。
 私は後悔しました。
 やっぱり専門学校に行っておくべきだった、と。

 しかし、私はこのサイトに来て思い直しました。
 この第四研究室の中に、そのような議題のものがいくつかあります。
 
 そういったものによれば、小説家はそう簡単にはなれるものではなく、
 また、続けていくことも難しいとのことでした。


 ブレイクしなければ、それで食っていくことすら難しいと。
 それに現役の小説家でも、アルバイトをはじめとした二足のわらじがほとんどだと聞きます。

 そこで、私の考えは変わりました。
 専門学校に行っても必ずプロになれるというわけではありません。
 むしろ、大学にいって、サークルなりなんなりに入って人生経験を積んだ方が有益だと思います。
 弟さんは、プロへなりたい、という気持ちが性急だと思うのです。私もそうでしたから。
 焦らなくてもよいのです。人生は長いのですから。
 むしろ、二十代にデビューするなんて考えは捨てるべきです。

 大学に通いながら、バイトを続け、専門学校への学費を貯めて、
 卒業と同時に専門学校に行ってもいいじゃないですか。
 それなら自分の金ですから文句も言われませんし。

 それに、素人目にもわかるようなつたない文章ならば、いきなり専門学校に行くよりかは、
 大学に行き、独学なりサークル活動なりで勉強したほうが有益だと思います。

 私はむしろ、この道に進ませてくれた両親に感謝までしました。
 将来に安定した生活が保証されているほうが、小説だってのびのびと書けるでしょうし。


 ともかく、弟さんはプロデビューへの意識に性急になりすぎていると思います。
 ここはじっくり思い直してみることをオススメいたします。
 以上、経験者の一意見でした。


一之さんの意見
 はじめまして。
 私は30歳にもなって突然小説を書き始めようと考え出した愚か者です。
 参考になればと思いましてお返事いたします。
 
 まず、結論から申し上げると大学に行かれた方が、
 今後のあらゆるためであるとアドバイスいたします。


 ひとつに、受験です。若いときには受験が非常に遠回りで、
 直接的でまったく役にたたないイメージを持ちますが、結果に至る試行錯誤と努力の日々は、
 今後の貴重な人生経験になると考えられます。
 もし、同等の経験を別のことで得るのであれば、
 誰にも頼らない武者修行の旅に出ることでしょう。
 ふたつめに、大学に入れば4年間もの時間を手に入れられるのですから、
 どのように回り込んでも損なことなどありません。
 
 また、自分でお金を稼ぐことの大変さ(受験でも構いません)を、
 身に染みて感じてからでも良いのではないかと思います。
 作品の良さは作者の人格の表れです。自分の想像の世界なくしては作品など作れませんが、
 ご自分の品位なくしては深みのある作品もありえません。
 深みのある人格形成には、まさにこれからが大切なときである、と身を引き締めるべきです。
 ときには甘えから排除された別の世界に踏み込むことも必要なことです。
 もちろん、小説だけを書いて大成される方もいらっしゃるとは思いますが、なかなか難しいものです。
 このあたりの説得からされてみてはいかがでしょうか。
 精神的、経済的自立ができているかどうか、自らの胸のうちで葛藤してくれると良いですね(苦笑


黒尻尾の駄猫さんの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 要は、弟さんが単に夢を追いすぎて、
 現実から逃避しているのではと言う危機感があるんですよね。
 まあ、弟さんについて、オイラは全然わからんのですが、
 実際に逃避として夢を語る若人は多いのは事実です。

 オイラの勤め先だった場所の上司のご子息が「俺はゲームクリエーターになる!」と上京。
 1度会食して今時の元気な青年だなぁと思っていたんですが、
 遊ぶ場所と遊び上手な友人に囲まれて、あれよあれよと不登校w
 半年で学校を辞めてしまいました。

 オイラの時代の頃の専門学校は、行くだけ無駄な場所で、何かについて2〜3回講義して、
 直ぐ次に移る駆け足の詰め込み式を広く浅くやると言うもので、
 出席さえしていれば生徒の実力はともかくたいてい卒業できると言うもので、
 家でも真剣に予習復習する人間以外は、何者にもなれないと言うものでした。

 今は、より専門的に特化して多少マシになったと聞きますが、
 個人的にはあまりかわらんだろうなとおもいます。


 で、大学という場所についてですが、こっちは専門学校とは違うわけではあるものの
 理系なり、文系なり、3年か4年か真剣に進みたいモノがないと、結局だらけて中退したり、
 何も得ないまま卒業を迎えるパターンも少なくはないと思うのです。
 まあ、大学で習った事をちゃんと生かして働いている人間がどれほどいるのか、
 オイラは解りませんが。

 小説家は就職先としてはハードルの高い職業です。
 面接はない代わりにイキナリ実技試験のみで採用を決める世界で、書けなくなったら即無職です。


 それ以前に全国のライバルを蹴散らして賞をとる事をしなければ就職できないわけで、
 模範解答など無いので対策も立てにくくある意味、
 どんな大学よりも高倍率の過酷な試験ではあります。
 専門学校から小説家への就職率なんか、限りなく小さな数字でしょう。

 学校に行けば、小説家になれるという訳ではない。
 受け取り側の感性に訴えかける芸術系の仕事はみんなそんなもんでしょう。
 音大だろうが、美大だろうが、入るのは大変で、
 でも入れたからと言って即芸術家として喰っていけないのが実際ですしね。

 それでも小説家になるためには、書き続けねばならず、
 書くためには食い扶持を確保しなければなりません。

 専門学校出て、小説家になるまではバイト三昧。
 徳用パスタとパンの耳を毎日食べながらでも、
 絶対に小説家になると言う覚悟が既に固まっているというのなら、
 言うべき事は「がんばれ!」だけだと思うのですが、
 多分何とかなると言うのならやめておいた方が良いと思うのです。

 学校は知識とある程度の技術を教えてくれます。
 でも、それは成功を保証するものではない。


 まして、浮き沈みの激しいヤクザな家業でもあります。デビューできても成功するとは限らない。
 いや、ここのサイトにもある「デビューは癌宣告と同じで、余命5年」という言葉は、
 実に物事をよく捉えていると思うのですよ。

 多くの作家がデビューし、そして面白かったのに消えてしまう。

 それでもやる気に溢れていて、数年内に賞を取ってデビューして、
 書いて書いて書きまくると言う覚悟があるのかどうか……。
 先が全く見えない超綱渡り人生を裸足で駆け抜けていく気があるのか、
 よく話し合ってみる事をお勧めします。

 まあ、それでも可能性を試してみたいというなら、
 多少大学入学が遅れても良いのかも知れません。
 働くだけなら25くらいまでは遊び倒しても職なんて有りますからね(えり好みしなければ……)。

 無責任極まりないですが、オイラの回答はこんな感じです。
 ではでは。


渡部さんの意見
 どうも、最近めっきりご無沙汰だった渡部です。
 話は違うかもしれませんが、気になったので書き込んでみます。

 今回の場合であれば、弟さんの専門学校への進学は止めるべきでしょう。
 大学でも小説は書けますし、大学での生活も時間の無駄にはなりません。
 当然、就職なり進学なり、将来へつなげることが出来ますしね。

 少し話はずれるのですが……。
 専門学校二年制を修了した者が、大学へ編入できる制度もあります。
 もちろん、経済的な余裕があるのであれば、大学卒業後に専門学校へ入ることも出来ます。

 ここで重要なのは、安全策をとるか、必死で夢を追いかけるかです。

 小説家というのは、本を書いて売れなくては食べていけません。
 そうでなくても、浮き沈みの激しい職種です。
 弟さんのデビューする自信や、その生活に耐えられる覚悟があれば、
 止める必要はないだろうと思います。
 ですが文面を見る限りでは、そういった確たる自信や覚悟はあるように思えません。
 根拠のない自信だけでどうこうなる問題ではないですしね。
 生きるための仕事として小説家を選択する、という意味を理解しているか、確認してみてください。
 そしてもう一度、家族で話し合ってみてください。

 余計なお節介のようですみません。
 こんな自分を戒めつつ、これで失礼します。


サラさんの意見
 たくさん返事があるので、少し。
 作品の優劣は、この先変わっていくものです。
 現時点に読んだその小説は劣かもしれませんが、やる気があれば優へと変わるでしょう。
 それと期限を守らないことですが、少し照れがあるのでは。これはよいとして。

 ボクは大学にいくべきだと思います。
 弟さんの性格は、熱しやすく冷めやすい、でしょうか。
 もし長年のつきあいからしてそう思うならば、きっと冷めます。
 「作家でごはん」というサイトがあるのですが、このサイトなかなか現実的なことが載っております。
 弟さんはもちろんあなたさまも覗いてみるとよいです。

 長くなってしまいました;
 それでは。


ちゃけぱらさんの意見
 城二さん、はじめまして。
 ちゃけぱら@稚内市と過去に名乗っていた、ちゃけぱらです。
 歯に衣着せず、好き放題の意見を書きたいと思います。
 もし、城二さんが私の意見を肯定したくなっても、その責任をとるつもりはありません。
 どうか、よろしくお願いします。


> 私は実は経済的な問題から大学には行けませんでした。今はその問題も解決したので、
 兄として弟の将来を考えて大学へ行って欲しいのですが、
 弟にどのような言葉をかければよいのでしょうか?


 私の意見は、「城二さんが、弟さんの経済的支援をしたことがない場合」にのみ、ご考慮ください。
 城二さんが、弟さんの経済的支援をした場合は、全く参考になりません。
 どうか、そのつもりでお願いします。

 さて、弟さんの立場からお話しますね。
 弟さんからしてみれば、「自分より先に生まれただけで、
 両親からしてみれば差のない立場の兄には何も言われたくない」
 ということなのではないでしょうか。
 もっと言えば、「役に立つ意見はほしいけど、基本的には好きにやらせてくれないかな。
 もっと俺のことを信頼してほしい」というところなのではないでしょうか。

 だから私は、これまでに城二さんは言いたいことを言ってしまったと思うので、
 後はご両親にお任せするのがいいと思います。
 経済的支援をするわけでもなければ、自分の腹を痛めて生んでくれたわけでもない兄に、
 口だけ出されるのは勘弁してほしいというところじゃないかと(失礼ですが、正直に)思います。

 それに、人は「自分の重要な問題には、反対されたくない」ものだと思います。
 むしろ、それが正論であればあるほど、口を出されたくないと思います。

 
 そして、それとは別に、信頼されて、何をしたいと言っても支援されるだけで、
 反対されないという状況は、城二さん、嬉しいとは思いませんか?
 それに、いつまで経っても親や兄に口を出されて、
 弟本人の考えだけで行動する自由を与えられないと、
 弟さんが自分の行動に責任をとれない大人になってしまうんじゃないでしょうか。
 あと、精神医学の世界では、確証はないですけれども
 「過干渉の家庭で育った子供は病気になりやすい」とか
 「過干渉の家庭で育った子供はいじめられやすい」とかいう説を唱えるひともいます。
 もちろん、無関心な家庭でも結果は同じらしいですけど、どうですか、
 城二さん、弟さんに口出しをしすぎてはいませんか?

 何も反対意見を言わないで、力づけるようなことだけ言って、
 もしどうしてもだめだった場合のみ、
 「あのときはお兄ちゃん、お前に好きなことをやらせるのは反対だったけど、
 結果的には好きなことをやらせたほうがいいと思って許したんだ。
 でも、失敗したからと言って、お前を見捨てるようなことはしないから。
 できるだけ後押しするから、くじけるな」
 と言うお兄さんのほうが、かっこよくて思いやりがあるような気がしませんか。
 いや、しないのならいいですけどね。
 この書き込みに私は責任をとれませんし。

 もし、どうしても弟さんに大学に行ってほしいのなら、一つだけ方法があると思います。
 ご両親に、「学生のうちは親の言うことを聞いて、大学に行け。わがままは許さん」
 と言って貰うという方法です。
 ただ、それをご両親に納得して貰うにはどうしたらいいか、私は知りません。
 仮に城二さんが、ご両親を説得する方法を知っているにせよ、
 弟さんの意思をふいにしてしまうようなやりかたは、よくないでしょうね。
 
 個人的な意見ですが、正論や常識を盾にとって意見を押しつけるような人間が、私は嫌いです。

 城二さん、将来のことはどうなるか分からないとは思いませんか?
 城二さんの思うとおりにしても、弟さんは失敗するかもしれません。
 弟さんの思いどおりに行動させても、成功しないとも限りません。
 そして、大学進学を選ぶにしろ、専門学校進学を選ぶにしろ、
 最終的にはどちらの道にも進まないこともありえます。

 ちなみに、かつての私の知人は、創作系の専門学校で充実した学校生活を送ったようですよ。
 久美沙織先生だったかが、文芸新人賞対策の本か何かで、
「大学に行かない代わりに進学するタイプの文芸専門学校は、
 小説家になるのにはほとんど役に立たない」
 というような表現(私の解釈ですが)をされていたような気がしますが、
 かつての私の知人はそういう専門学校での創作活動をとても楽しんでいるようでした。
 面白い学校もあると思います。
 
 何ごとも決めつけないで、
 「自分の想定する世界とは違う世界もあるんだ」と弟さんを信じてあげてほしいです。
 弟さんの人生は弟さんのものであって、周りの人間はそれを見守るしかできないんですから。


玖渚さんの意見
 初めまして。玖渚と書いて「くなぎさ」と読むものです。

 弟さんの気持ちは何となく分かります。
 そして弟に大学へいって欲しいあなたの気持ちも分かります。
 僕にもまだ中二ですが弟がいますし、
 僕も高校一年のころ専門学校へ行きたいと思っていましたから。

 正直な話、専門学校へ言って授業を受けても、しっかりと小説を書かなければ上達はしません。

 あなたの言う通り、普通の四年制大学へ行っても小説は書けます。
 小説の上達の基本は、沢山書くことですから。
 僕としては大学へ行ってほしいです。将来、作家一筋では生活していけません。
 何か職業へつき、副業として作家をしていく人が多いんです。
 その主体となる職業へつくためにも、普通の大学へ行って、
 その間にも小説を書き続けていって欲しいと僕は思います。

 では、どう言葉を掛ければいいのか?
 厳しいかもしれませんが、弟さんの実力や現実を、理解させなければならないと思います。

 あなたが書いたのを見ると、もし弟さんが専門学校へ行っても、上達は出来ないと思います。
 すみません。
 さっきも言った通り、小説は書けば書くほど、投稿すればするほど上手になっていくのです。

 真剣に書かなかったり、期限を守って書けないようでは、
 いくら授業を受けても決して上達などしません。
 ここは鬼となって、その事を伝えてはどうでしょうか?


 あとは、弟さん自身の問題です。兄であるあなたは、温かく見守っていて下さい。
 何だか図々しいですね。失礼なのは承知しています。
 もし参考になれば、嬉しい限りです。
 それでは。駄文、失礼致しました。


世羅 悠一郎さんの意見
 今まで静観していたのですが、
 何か他人事ではない気分がして書き込みに入った世羅 悠一郎と申します。
 ここから先は、ちっとばかし長くてイタイ話になります。

 高校の頃、私は卒業間際まで夢がありませんでした。
 いや、実際はその時だって無かったのかもしれない。
 とにかく進路で悩んでいました。
 折角、恩師の温情で推薦入学の資格も与えてもらったのに大学に合格することも出来ず、
 これからどうするかも解ってはいませんでした。
 しかし、時だけは過ぎて。
 そんな時です。友人がゲームデザイナー関係に就くための専門学校に行くと言ったのは。
 私は興味が出てそこを見学しました。
 面白い所で、こういう所なら行ってもいいかなと思いました。
 もともとゲームで幾つもの感動を体験していた私は、そういう仕事だったらいいなと思ったのです。
 雑誌の記事などでそれが苦行であることを知っていたはずなのに。
 ともあれ、私はそこに入学することに決めました。
 しかし、両親はそこに私を入れる事を渋りました。
 当然です。そこには、金銭面の問題ももちろんかかっています。
 ですが、もともと私に甘かった両親は、
 「夢を追う自信があるというならいいだろう」と言ってくれました。
 そして、入学することが出来ました。

 友人とは、同じ専門学校の系列でも別の場所に通う事になりましたが、
 自分の事だと思い一生懸命勉強しました。
 もともとプログラムなどの理系が苦手な私は、
 毎日、居残りをして、頭を痛めながら授業に付いて行っていました。
 厳しいながらも充実した日々に、私は本当に夢を持った気になりました。

 しかし、ここで家庭内で問題が起こります。
 母親が大腸癌と診断されたのです。
 私は突然父と祖父、祖母の炊事洗濯をこなしながら通わなければならなくなりました。
 結果として母の手術は上手く行き7年もたった今でも健康に過ごしているのですが、
 その間は大変でした。
 母が大病を患った時の精神的苦痛もあります。
 実際の重労働もあります。
 もはや授業について行くだけの時間を私は取れませんでした。
 そして、それらの生活をこなす内に心労が溜まり、
 私は自律神経失調症と強迫観念、鬱病の三重苦を背負う事になります。
 発病してから二年は自分が精神的病理にかかっていると知らず、
 痛みに耐えながら登校していました。
 しかし、そこまででした。
 当事、病気の原因が解らずそのまま放置していた私は、もはや授業を聞くだけの精神力も、
 平素に生活する能力も失われていました。
 それから二年間、原因不明の病気を抱えて登校しながら、病院を探し歩きました。
 やっと病気を自覚し、病院を見つけた頃には、もはや私は学校には行けませんでした。
 ここで、私の一つの目標は潰えたのです。

 その後、今に至るまで、私は病状と共にあります。
 病院に通えた事で、何とか今では軽い症状まで持ち直しています。
 ですが、社会復帰するための訓練を受ける現在に至るまでに7年かかっています。

 その病気の療養の間、私は考えました。
 自分が追っていたのは夢ではなかったのではないか。
 本当の真剣なんて知らなかったのではないか。
 社会を甘く見ていたのではないか。
 そうして自分を見つめていたらようやく本質を掴む事が出来ました。

「私には最初、夢が無かった」
「専門学校に行っている間に夢を見るようになった」
「自分の中に芽生えた結果的な夢は、クリエイター業であればなんでも良かったのではないか」
「世間の本気というものを解っているつもりで何一つ解っていなかったのではないか」
 そうして、それまでの間で私は自分が出来ることでそこに近づける方法を考えました。
 そこで思い至ったのは、私が個人サイトのではあってもPBeMのマスターをしていたことでした。
 そして、少なからず好評を頂いていたことでした。

 これなら、と私は思いました。
 苦行の道には変わりないが、もう学校に通う費用の捻出も不可能な現状、
 自分で能力を磨きつつ目指せるクリエイター業は作家ではないのかと。
 この時、私は長い時間をかけてでも作家を目指し続けることにしました。
 結果、クリエイター業という“夢に呪われながら”現在に至ります。
 仮面ライダー555から引用しますが。

 夢は人の心を熱くします。
 しかし、夢が叶えられなければ、その人は夢に一生呪われ続けることになります。
 その呪いを解くためには、夢を叶えるしかなくなります。


 結論としては、弟さんを大学に行かせてください。
 浪人しようと夢への近道でなかろうと、それがベストと考えます。
 でなければ、この記事を読ませて弟さんに訊ねて下さい。

 「お前は夢に呪われる覚悟があるのか。 とてつもない痛みに耐える自信があるのか」と。

 もし、「自分はそうはならない」とか言うようだったら殴り飛ばした方がいいです。
 殺す気で精神を肉体もろとも打ち砕いてあげて下さい。
 自分が特別だと思っているならその時点で無理なのは確定ですから。
 また、その痛みにすら耐えられないなら、夢の道を歩む資格はすでにありません。

 私の痛い苦労話ばかりになりましたが、クリエイター業は、
 そういった道を越えていかなければならないと、今の私は心でも身体でも感じています。

 この文章が城二さんの弟さんの未来を見定める糧となれば幸いです。
 それでは、失礼いたします。


日路さんの意見
 こんばんは、今年の三月まで高校三年生だった日路です。
 皆さんの意見のつぎはぎのようになりますが、
 弟さんと歳が近いせいもあってつい書き込んでしまいました。
 試験前に読む漫画が一番面白い、の法則ではありませんが、
 受験するのが嫌であればあるほどに、自分の夢が輝かしく思える時期がありました。

 自覚のあるなしは別として、「小説家になりたい」という意志を強固にしているのは、
 受験を忌避する心情ではないでしょうか。


「夢への最短コースこそが理想の進路だ。人間は学歴じゃない。大学に行くなんて遠回りだ」
 こうした気持ちの源が受験からの逃避であるのなら、
 専門学校に行くと決まればモチベーションは劇的に下がります。
 
 偏見を含んだ見解とは思いますが、
 専門学校には全くやる気のない人々も少なからず混じっています。
 「同じ夢を追う者どうし切磋琢磨」できる環境かどうかは果てしなく疑問です。

「やってみなくちゃ分からない」
 と反論されたら「じゃあまず〆切守れ」ですね。
 小説科のある専門学校というものは初めて知りましたが、
 もしも弟さんが「そこに行けば自分の小説は劇的に上手くなるはずだ」と考えているのなら、
 全力で否定すべきです。

 また、小説に限らず創作活動一般について言えますが、
 「初心者ほど自分の作品に自信がある」という傾向があります。


 なので、あなたの作品はここがこうでこうだから駄目なんです、
 と言われても十中八九まともに取り合おうとしません。
 弟さんは批評を素直に聞きましたか?

 ……と、ここまで専門学校小説科否定論を書いてきましたが、
 それと大学へ行くこととは別の問題ではないかと思います。
 大学に行く目的が「家族に言われたから」では、受験勉強にも身が入りませんから。
(ちなみに私は小説のネタ探し&小説用知識収集のために歴史系の学科へ行ったクチです。
 大学行きながら小説を書いています)

 専門学校へ行くことは文章力向上の十分条件ではないということと。
 自分の実力を客観的に判断する視点を持つべきであること。
 受験の天王山よりも作家になる道の方がずっと険しいこと。
 この三点を弟さんが理解するまでは、大学云々の話は出すのは逆効果ではないかと思います。

 人生経験少なき者のつぶやきまでに。


んぼさんの意見
 一人の兄として、そして高卒で現在に至る者として、書き込ませて頂こうかと思います。

 まず、弟さんが望まないのなら大学に行く必要はありません。
 己で選んだ道で無いのなら、どうしてその選択に覚悟を求められましょう。
 結局は、「だから大学には行きたくなかったんだ」と、
 (経緯はどうあれ)放棄し逃避するのが関の山です。

 では、専門学校へ進む道を応援するべきか。
 一人の兄としては、こちらが正しいと思います。
 しかし、です。

 授業料を出すのは、ご両親です。
 ご両親の庇護の下、学校に通うのであれば、弟さんには「プロになる責任」が生じます。
 例えば、会社のお金で資格試験を受ける以上、不合格は許されないのと同じです。
 そして、「小説のプロ」というのは、「何点以上正解」でなれるものではありません。

 どの道に進むのであれ、ご両親に授業料を出してもらうのなら、その責任は付いて回ります。
 では、その責任を、そしてその責任を負う覚悟を弟さんはもっていらっしゃるでしょうか。

 残念ながら、質問者様の文章を読む限り、その覚悟を持っているようには思えません。
 内容が稚拙なのは、これから勉強すればいいことです。
 しかし、締め切りすら守れないのはどうでしょうか。
 その程度の甘い覚悟で、ご両親から授業料を搾取しようというのでしょうか。
 最終的な決定権は、弟さんではなくご両親にあります。
 しかし、それではもし私が同じ立場なら「応援する」とは言いかねます。

 よって、私なら恐らくこう問いますね。
 「働きながら授業料を自分で払ってでも、専門学校に行きたいのか」と。


 結果的にどうなろうと、兄としては弟を心配しながら応援しちゃうんですけどね……w


黒崎さんの意見
 こんばんは、黒崎と申します。
 今更なレスで申し訳ないのですが、一言失礼いたします。

 私個人としては、専門学校よりは大学が良いのではないかと思います。
 私自身が、ゲームプログラマーを目指していて、専門学校に通う予定なのですが、
 今は大学を選んでおけばよかったと軽く後悔しております。
 今からでも変えられるもんなら変えたいのですが、生憎と高校のカリキュラム上、
 受験に必要な科目の授業を受けていなくて、
 確実に一浪はしなくては合格できそうもありません。

 さて、何故大学がいいか。
 それは様々なことを学べるからです。
 しかも、就職に有利です。
 時間もたっぷりありますし、金銭面も少し楽です。

 私が専門学校を選んだのは、専門的な職業なのでこちらが有利だと信じていたからです。
 でも、もともと勉強が大っ嫌いな奴なもんで、受験をしたくないという逃避もありました。

 基本的に専門学校は金儲け第一と考えている、と思っていたほうがいいらしいです。

 授業の意味がほとんどなかった、なんてこともあります。
 いい学校は確かにいいですが、そんなのはまだまだ稀なようです。
 私も、鈴木みそさんの漫画を呼んでショックを受けました。
 が、よくよく調べてみるとあのような学校は極端で、今の学校はそこまで酷くはないようです。
 広告と違えば訴えられてしまう世の中ですからね。
 ノベルス科のある学校でも、
 有名なラノベ作品を出している作家を何人も出している学校もあるようです。

 私の場合、まだ頑張れば就職できる可能性の高い学校の様なのでまだマシです。
 プログラマーはゲーム業界だけではなく一般企業に就職できますしね。
 しかしながら、作家というのはそのスキルを用いて他の職種につく事は困難です。
 だったら、大学に行っていたほうがマシです。
 それにまだ、学歴社会っていうのは残ってますしね。
 大手の企業だと大卒じゃないと雇ってもらえないところもあるので、ホントショックです。

 それとですね、お話にも上っていた「編入制」ですが、
 これが大学には入れても一年留年は覚悟しなくてはならないそうですよ。
 単位が全く足らないそうです。

 まだしつこく話は続きますが、もし専門学校に決まってしまった場合、
 「認可校」か「無認可校」かをよくチェックなさってください。
 無認可校だと、専門学校を卒業した時にもらえる「専門士」の称号さえありません。
 まぁ、この専門士、あってもなくても大差ないらしいですが……。
 他にも、学割もありませんし。
 なにより、無認可校は専門学校ですらありませんが。
 ノベルス学科は、ほとんどこの無認可校です。
 エンターテイメント・アミューズメント関係の学校が認可を得る事は難しいためです。
 
 以上を弟さんにお話になってみてください。
 ちょっと考え直すかもしれませんよ。

 あと、就職して独学で頑張るというのも一つの道ではありませんか?
 小説を書くのって、習ってどうこうなるようなもんじゃないと思うので。


銭堂 眞弘さんの意見
 専門学校についての質問がよくあるなと思い、覗かせてもらいました。
 自分自身が高校三年であり、弟さんのように自己陶酔になっていた時期があった者です。

 自分が今、取ろうとしている進路は働き口を見つける勉強と並行して、
 小説の勉強を独学でする、と。

 確率が低い、遠回りなどしたくない。
 すでに書き込まれている人たちの意見を見ればわかるでしょうが、
 専門学校が必ずしも近道というわけじゃない。
 大体、世の人たちが言うシナリオ・ライターの器量というのは人生の深みだと言います。
 何かの職業から転職してきた人が出した本が有名になった場合は結構あります。
 それは人生で色々な体験を積んできたからなのだと思います。
 正直、まだまだ高校生の人間が書く術を学んで、小説を書いたとしても、
 極一部の人でしか感動しません。
 だからこそ、自分は遠回りすることにしました。
 遠回りとは変な言い方ですが、色々なことを経験するという意味で、です。
 専門学校に行って、そこから卒業して、
 バイトでギリギリの生計を立てながら文章を書いていく。

 文が成長しても、中身が成長しません。

 さて、今まですでに出されたような意見を申してきましたが、
 違う意見を、と思います。


 行かせればいいじゃないですか。

 受験がめんどくさい。
 勉強が嫌い。
 なら、近道でいいんじゃないでしょうか?
 弟さんが将来、どうなるかというのは、面識がない自分には全く未知の世界の話です。
 こいつならいけるんじゃないか。
 そんなこと言えません。よく知ってらっしゃるご家族の方、
 ご友人の方々でも正直計りかねるものだと思います。
 ですが、失敗が糧になる、という言葉通りになるケースもあります。
 挫折を経験した者だからこそ強い。
 ある意味、これは重度の自己陶酔型の人間じゃないと無理だと自分は思います。
 自分に酔うからこそ頑張れる。自分に酔うからこそ潰れない。
 一度や二度、潰れたからといってめげる人じゃなければ、
 逆に人間味を増していくんじゃないでしょうか?


 自分がかつて歩もうとした道に立とうとしている人でしたので、
 親身に……というよりエゴ丸出しで意見を申させてもらいました。
 意見はどれもが正解じゃありません。
 その人にとって正解かどうかです。
 お兄さん、意見を丸呑みにして弟さんに伝えないよう。
 これだけ最後に言わしてもらいます。
 それでは……。


ねこ缶さんの意見
 ねこ缶です。初めてこのサイトに来た時「自分は小説家になりたいという野望は無い」と言い、
 今でもそれは変わっていません。
 それどころか、このサイトに投稿出来るような作品を一つも書き上げた事が無い者です。
 そのような者の意見ですが、参考になれば幸いです。

 失礼かもしれませんが、まず疑ってしまうのは弟さんが「小説家になりたいだけ」
 さらに言えば「専門学校に行きたいだけ」の人ではないか、という事です。
 若い人はよく、○○家や○○師という「名前」に惹かれてその職業に憧れます。
 専門学校という「名前」にも同様です
 高校時代、私の周りには専門学校信者が結構いました。
 
 そういう人は、殆どが専門学校に入っただけで満足してしまい、
 そこに困難が立ち塞がると、意外なほどあっさりと辞めてしまいます。

 
 もし、弟さんが「小説家になりたいだけ」の人ならば専門学校に入っても、
 上に挙げたパターンになるのが関の山です。その場合は全力で止めて下さい。

 かける言葉、私が高校時代に聞いた言葉ですが、

「料理人は料理を作って金を貰う職業ではなく、料理を作って人を満足させて金を貰う職業だ」

 別に料理人を目指していた訳ではありませんが、
 この言葉のおかげで私は高校時代に暴走せずに済んだと思っています。
 小説家に置き換えると「小説家は小説を書いて金を貰う職業ではなく、
 小説で人を感動させて金を貰う職業だ」といったところでしょうか。
 弟さんが「小説で人を感動させたい」と考えて「小説家になりたい」と言うのであれば、
 大学に行くか行かないかは別にして応援してあげてください。


蔵神紫苑さんの意見
 どうも、蔵神です。

 なるほど、そういう事情ですか。結論から言うと大学には行った方がいいと思いますよ。
 俺は現在大学1年ですが小説を書く時間は十分あります。
 授業の時間も自分で選べるんだから調整もやろうと思えばできますしね。

 「これがお世辞にも上手いと言えない物」ですか。
 ん〜、それは弟さんがまだまだ小説家として修行不足だからじゃないでしょうかね。
 それに上手いとは言えない、とは言っても人によると思いますよ。
 城二さんが上手いとは思えなくても他の人が見たら「あ、結構面白い」と思えるかもしれません。
 小説は個人の好みが売れるか売れないかに影響されるものですからね。
 バトルものが好きな人はバトルものを買うし、恋愛が嫌いな人は買いません。
 それに人それぞれ考え方は違いますからね。

 それと「これがお世辞にも上手いと言えない物」と言っても修行不足なだけかもしれませんよ。
 最初から上手く書ける人なんてほとんどいないんですから。
 何度も書いていれば上達するでしょうし。 ただ締め切りを守らないってのはなあ……。
 それだけで本気で小説家になりたいわけじゃないように感じます。
 本気でなりたいんなら城二さんや親に認めてもらうために締め切りは守るでしょうし。


わむさんの意見
 はじめまして、わむと申します。
 自分も高校生の頃は、私自身は漫画家になりたくて性急になり、
 漫画関係の専門学校に行こうかと思ったのですが
 結構両親とはモメました。

「○年に一度しか才能のある人が出ないよ」

「もっと違った道に行きなさい」

 などなど散々言われました。
 結局は、漫画の道は諦め某有名専門学校(就職率も良いと宣伝していました)に入りました。

 話は戻します、意見は被りますが
 弟さんの専門学校入学を全力で止めるべきだと思います。
 専門学校行ってなくても小説の勉強は出来ますので、安定した環境に進めるべきです。
 万が一小説家になれなかった後の将来を考えると、弟さんの決断はかなり危険です。
 
 今は漫画の専門学校に行くのを止めて正解だったと思います。
 某掲示板で漫画の専門学校のデーターを見ると、将来は全く保障されていなかったからです。
 なので全力で止めてくれた両親には感謝しています。

 何故弟さんが小説家になりたいのか? 何を描きたいのか? 
 なれなかった時のことをどうするのか? などを真剣に話し合って下さい。


 話がごちゃごちゃしてすみません。


青猫さんの意見
 城二さん、初めまして。
 樋口里亜です。

 弟さんが専門学校へ行きたいというそうなのですが、専門を目指している私からアドバイスを。
 専門にも色々あり、特に「不認可」の学校が多いのが実情です。
 しかも不認可は全く保障がありませんから、学校が潰れて入金したのにお金が返してもらえない。
 これは小説家ではないですが、就職率100%と言っておきながらも、
 その就職というのが専門学校で習っていることを活かせる場所ではなく、
 地元の小さな会社だったりするそうです。

 それなのに何故私が専門を選んだかと言うと、その学校にしかないメリットがあるからです。

 編集部批評会というものです。
 実際の編集者が来て、作品を評価してくれます。
 それに、サイトへいつも来てくれる友達がそこの生徒で、
 学校の状況を説明してくれ、とても充実していると言っています。
 信用している人がそこまで押してくれる学校で、また私自身も体験入学で素晴らしいと思いました。

 弟さんは体験入学に行ったのでしょうか?
 自分で学校の空気を感じないのに、インスピレーションだけで決めるのは、
 いささか安易である気がします。
 そんなに学校を軽く見ているのなら、きっと行って後悔するでしょう。

 ただ、弟さんももう高校を卒業しますよね?
 何が正しいかなんて自分が一番よく分かっているのではないでしょうか。
 それでも進みたいというのであれば、その気持ちを理解して、
 少しでも安全な専門学校などを探してあげるのも良いのではないでしょうか?

 以上、ずかずかといってしまいましたが、お気を悪くされたならすみません。


大迫久作さんの意見
 あぁ自分にもこんな兄弟がいたなら。はじめまして。現在高3の大迫というものです。
 こちらのサイト様にはずいぶんご無沙汰しておりました。

 さて結論から申し上げますと、貴方はご両親と結託してこのように言ってみるのはどうでしょう。
「大学に行くなら金を出してやる。専門学校に行くなら一銭もださん。
 しかしながら世の中には新聞奨学生制度という便利なものがある。
 毎朝3時起きしてでも専門学校の門をたたきたいというのならとめない。さぁ行け」
 こう言った上で、弟さんが「己で行くわい」と即答できなければ全力で大学へ行かせましょう。
 (弟さんの返事を聞いた上で、後から援助を申し出るのも可)

 そのくらいの気概と決意がなければ専門学校に入ったって大学に入ったって同じです。
 だったら将来安心な大学に入るべきです。


 ちなみに自分も両親から言われました。
 ただし、大学短大専門どれでも面倒見ないというものでしたが。
 それでもやりたいことがあるので行きます大学。
 そういうわけで新聞奨学金の説明も聞きました。
 お兄さんの立場として、新聞奨学生なんてやっていけるのだろうか、
 とご心配になるかもしれませんが、3時にたたき起こされる以外は、
 とても親切でありがたい制度であるようです。

 では若輩者が失礼しました。


sakuraさんの意見
 弟君が何をしたいのかが問題だと思います。
 (ワタシも友人の〆切を破り、生きた仁王に会いました)
 ワタシなら
『専門学校の小説科でもいいとは思う、だがな!!
 将来を考えてみろ!!本当に文で暮らしていく自信があるのか?
 少しでも手に職をつけておけ!!』


批評人見習いさんの意見
 初めまして。批評人見習いと申します。どうやら深刻な悩みのようなので、
 判断の一助になればと思い、書き込ませていただきます。

 まず、この問題で重要なのは弟さんがどれほどの覚悟で小説家になりたいか。
 この点に注目するべきだと思います。
 専門学校で学び、それを小説に積極的に生かす。
 その覚悟があれば専門学校に行くのも無意味ではないと思います。
 しかし、もし専門学校に行けば小説の書き方を手取り足取り教えてくれて、
 自動で上手くなれるんだと考えているようであれば危険です。全力で止める必要があるでしょう。
 この場合、弟さんが果たしてどちらにいるのかですが、文章を見るに私は後者のように思えますね。
 
 その理由を説明するため、城二さんの文面から推測した弟さんの性質を書いていきます。
 まず、弟さんの実力がまだ、お世辞にも褒められたものではない。これは良いんです。
 まだ実力がついていない。これからつける段階ということですから。
 次に、思春期にありがちな自己陶酔型の文章。これはちょっと危険なにおいがしますね。

 なぜなら、自己陶酔型の人は自分の作品を上手いと思い込む傾向にあり、
 そのことが上達を妨げると思うからです。


 また、この人は自分が書けば満足で、他の人の作品なんてどうでもいいという傾向もあり、
 この点についても弟さんが該当していないかどうかが不安なところです。
 自分が上手いと思い、プロの作品を読まない。この二点が該当するようであれば黄信号です。
 専門学校に行って効果があるか疑った方がいいでしょう。

 最後に、締め切りを守らない。これは赤信号ですね。論外です。

 文面から見るに、この締め切りは城二さんが、
 弟さんの覚悟を見るために設定されたものなのでしょう。
 しかし、それを守らないということは弟さんに覚悟が足りないということです。
 しかし、ひょっとしたら弟さんがそのことを理解していないかもしれません。
 そのため、もう一回締め切りを設け、
 それが弟さんの覚悟を測るものであることをはっきりというのがいいでしょう。
 それでも守らないようであれば意地でも専門学校に行かせるべきではありません。
 全く効果がないでしょう。

 そもそも、専門学校で小説の書き方を学び、
 プロを目指すというのはそれ以外の選択肢を捨てるということです。


 大学に行けば、小説を捨てたときにもやり直しようがあるでしょう。
 しかし、専門学校はそのような逃げ道がありません。
 どんなに苦しくとも、途中で気が変わり筆を折りたくなっても、それが許されません。
 弟さんにそれだけの覚悟があるのか。
 ただ単に勉強が嫌で作家になると言っているだけではないのか。
 そこをしっかりと確認する必要があると思います。


yagamiさんの意見
 今更ながら返信させていただきました。
 突然ですがまず最初に私自身の話を一つ、私は今公立の大学に通っています。
 まあ、レベル的には高くはありませんが、一応公立です。
 弟さんが高校三年生ということは学校の先生が何度も仰っているかもしれませんね。
 「国公立にいけ!」と……、もしくは名の通った私立大にいけと……。
 まあ、それが正しいとは一概に言えないのですけど。

 結果から言えば私は出来れば国公立に行きたい派の人間でした。
 親への迷惑や、家を出たいけれど私立だとちょっと建前が……、
 なんてごちゃごちゃした理由もあるのですが、
 やはり将来的にアドバンテージになると思ったからです。
 あと、最近思うんですが専門学校に入った場合、恐らく二年間通うことになるでしょう。
 しかし、この二年間で例えばライトノベルの賞に受かるのかと言えば、難しいでしょう。
 チャンスも限られてきますし、焦りの気持ちも生まれるでしょう。

 その点、大学に行けば4年間です。院に行けば6年間です。つまりこの間は親に心配をかけずに、
 好き勝手に小説家を目指せるというわけなのです。どうです。お得でしょう(笑)


 まあ、少々間違った考え方なので、こういう考え方もできるということで……。

 話はそれましたが私は今小説家になりたいです。ええ、なれるものならなりたいです。
 しかし、あまり小説を書けてないのが現状……。
 確かに、小説を書きはじめた時は絶対小説家になってやるんだぁー!
 高校在学中にデビューだぁー! なんて意気込んでいました。
 けれど、このモチベーションを維持するのが本当に難しい。
 本当に、小説を書くことが好きで好きで楽しければ、書くことに苦痛などないのかもしれません。

 しかし、小説を書くことはそれほど楽しいことばかりではないと思いますし、
 プロになろうとすればプレッシャーや、将来への不安なども背負うことになるかもしれません。
 まあ、それを背負い、自分の人生をかけて専門学校へ行くのなら、
 なにも問題はないのでしょうが……。
 結局、私が何を言いたいのかも言えば、弟さんは小説を書き始めたばかりではありませんか? 
 それならば少し冷静になるように言ってみてはいかがでしょうか? 
 もしくは、時間が立てば冷静になるかもしれませんから、
 少し見守ってあげることも必要かもしれませんね。
 受験勉強は辛く大変なものです。まわりの友達の動向も気になるところですし、
 それによっては焦りの気持ちが生まれるかもしれません。
 まあ、難しい時期なので、少し弟さんを見守ってみてはいかがでしょうか。
 もしくは専門学校へ行くならばそこを一度見てみるとか、実績を調べて見るとか……。
 アドバイスになりましたかね……。しかし、ほんとうに難しい問題です。


Mayoさんの意見
 某コンピュータ系専門学校卒業のマヨ、今は一介のSE社勤めです。
 昨今では小説(シナリオ?)系の専門まであるのですねぇ。
 便利……? な世の中になったものです。

 さてさて、専門学校卒業者から一言言わせて貰いますが……

 大概の専門校なんてのはつまるところ『道具』です。
 あちらこちらにソレ系の話題が飛び交っており、講師や書庫なんかは知識と資料の宝庫です。
 真面目に通えば間違いなく、腕は上がるでしょう。その度合いは人によりけりですが。

 もう一度言いますが、専門校は『道具』です。『ツール』です。『生きた辞書』です。
 当たり前のことですが、『道具』は使いこなさなければ本来の力は発揮しません。


 当たり前のことですが、『道具』は自ら動いて喋って手取り足取り教えてくれるわけではありません。
 その威力は、己の行動力と積極性をもって、初めて発揮します。

 かつて恩師が口癖のように言ってました。
「授業料払ったら、あとは全部タダなんだ。
 わからないことがあったら、いつでも遠慮なく訊きに来い」と。
 それはつまり、やる気のある人に対しては全力で支援する、という意思表示です。
 講師の方々も(学校にもよりますが……)それなりにプロなので、
 負になるような講義などありません。むしろ忙殺させる気で教えを乞いに行きましょう。
 逆にいうと、やる気のない人は完全放置です。
 無意味な単位だけが送られて、呆然と卒業するだけです。
 でもこれも一概にとは言えませんので、まずは体験入学などで校風を調べることを薦めます。
 あと「業界の裏話が聞きたけりゃ、オレを飲み会に誘え」とも言ってましたっけw


 『継続は力なり』という言葉があるように、全ての技術の根底は"努力"です。
 
 「この薬を一錠飲むだけで、あら不思議!」なんて某四次元ポケットから出てきそうな代物は、
 世間ではありません。
 「一日一錠。これを『毎日』続ければ……」大抵の改革物品がこう記されているように、
 継続こそが向上の源なのです。

 弟さんの文章が拙いのであれば、そこは勉強です。
 締め切りの大切さを知らないのであれば、そこも勉強です。
 問題は、その勉強を毎日欠かさず続けられるか? ということです。
 その決意を試してみない限り、この話は進まないように思えます。

 「一日最低10行でもいいから書いて、俺に見せてみろ」とでも言ってみてはいかがでしょう?
 一ヵ月後には3千行の大作が完成ですよ?w
 ここで注意。「昨日は20行書いたから今日は書かなくていいや」
 これは大きな勘違いですので折檻しましょう。目的は"継続"であって"ノルマ"はオマケです。

 以上、正しい(?)専門学校の利用法講座でした。
 ご参考までに……。


kkkさんの意見
> 大学へ行っても小説は書けるんだから素直に受験しろ、と言うのですが聞く耳を持ちません。

 2年生の専門学校の小説科に入学するよりも、4年制大学の文系学部に入学した方が、
 プロの作家として成功する可能性が高い。
 事実、10年以上活躍しているプロの小説家の殆どは大卒である。

 という論法で説得してはどうでしょうか?

 理由付けとしては
1.どちらに入学するにしろ、最終学年は就職活動に追われ、他のことなど何もできない。
  ↓ 
 専門学校では実質1年しか集中して小説を書くことなどできない。
 おそらく1年たって芽がでなければ、就職活動をして、
 全く関係ない会社に就職していると思われます。
 それに比べて大学は3年間も集中する時間がある。

2.労働条件の良い仕事につける大卒者の方が、
 仕事をしながら執筆活動をする時間的・財政的余裕を持つことができる。

3.大学でしか学べない教養(哲学、文学、心理学、民俗学、歴史学etc)の習得は、
 幅広いジャンルの良い小説を書くのに不可欠である。

4.「プロ編集者の指導を受けられる」を売りにしている専門学校もあるようだが、
 伝統的な大学の創作系サークル(ミス研やSF研)では、
 サークルOBの編集者が当たり前のように指導をしてきており、
 プロ作家の輩出数は専門学校よりも圧倒的に多い。
(何年版か忘れましたが、「このミステリーがすごい!」津原泰水が、
 青学の学生だった頃のミス研で編集者の指導を受けて本を出した、
 というインタビューが載っていました)

 といったところでしょうか。

あとは、
> 思春期にありがちな自己陶酔気味

 の人間にとって、いかに大学が自由で楽しい場所であるのかをPRしつつ、
 専門学校の小説科の(全卒業生の)卒業進路の実績がどうなっているのか、
 保護者説明会などで聞き出して、その現実を突きつける、といったところでしょうか。


永久本さんの意見
 こんばんは、とうとう仕事が始まって暇がなくなっている永久本です。
 今更な感じの遅レスなので、要点だけ。

 状況的に弟さんと話し合うのが一番ですが、
 決して追い立てないように、優しく諭してあげて下さい。

 要点は以上です。
 以下、一応の理由を述べておきます。

 十代の高校生からすると、「反対される」ということは、正直言って非常にストレスを感じます。
 「否定」されたと思い、その否定が何に対する否定なのか区別がつきません。


 自分が責められている、又は否定されているような感覚に陥るのです。
 ですから、言い方が非常に重要になります。
 「なるほどねえ、でも難しいんじゃないか?」程度なら全然良い方なのですが、
 「そんな簡単に行くわけねえだろ」
 ともなると、もうダメです。

 突き放した言い方をされると本当に苛つきます。
 高校生では、夢を否定される事と区別がつかないのです。


(余談ですが、永久本も高校生なので家族に反対されると結構苛々来ます。お恥ずかしい……)

 ですから、城二さんが弟さんと話をする時は、夢そのものは認めてあげて下さいね。
「作家!? いいじゃないか!」
 という感じに。
 「夢が認められている」という前提が満たされていれば、弟さんは必ず聞く耳を持ちます。
 人の方針を聞いて、最初からダメだと決め付け、
 具体的な将来の構想を聞きもせずに否定する人間は、はっきりいって最低です。

 少々過激な言い分失礼しました。
 それでは。


通りすがりの者さんの意見
 はじめまして。メールでタイトルを拝見し、少し気になったので投稿させて頂きます。

 大学での体験は得難いものだと思います。
 物を書く人にとっては全ての体験はネタですよ。機会があるなら捨ててしまうのは勿体ない。
 まだ高校生だというのなら、不足している人生体験を積み上げる時期です。

 大学へ進学すれば新たな友人とも出会えるでしょうし、
 思わぬ事件・ハプニングが起きるかも知れませんし、
 その結果、弟さんの中にある何かが新たに触発されるかも知れません。

 何よりその体験自体が作家としての大きな財産です。

 例えつまらない日常であったとしても、大学生活を経験したことのない人には、
 そのつまらなさをリアルに表現することは出来ないでしょう?

 紙と感性とやる気さえあれば、小説は何処でも書けますよ。

 小説が作家の内面を表現する為の表現手段であるのなら、
 今、大切にすべきは書くべく中身を充実させることではないでしょうか。
 物を書く技量が不足していると思うなら、
 専門学校への進学については一通りやってみてから、その後で考えれば良いことです。
 乱文、失礼致しました。


匿名希望さんの意見
 小説科ではなく、創作文芸科でしょうね。
 一校しか存在しないはずなので、私と同じ志望校だと思います。

 行くな! という意見が大半のようですが、私は行ってもいいと思いますよ。
 高校生にもなって現実の見えていない馬鹿はそういません。
 自分で落とし前をつけるつもりなら、それでいいと思います。
 私は進学にあたって、「最悪の場合、新聞配達奨学金を利用して学校を卒業する」ことと、
 「卒業後は生涯にわたって金銭的な援助を受けない」ことを条件にしました。
(ちなみに新聞配達奨学金とは、新聞配達をしながら学校に通うことで、
 学費を新聞社から借りる奨学金のことです。
 入学からの諸経費をまかなえるそうなので、親の援助を受けずとも学校に通うことができるのです)
 もし実際に通うなら、最低でもこのくらいの約束はできなければならないと思います。

 それから、皆様「大学に行け」とおっしゃいますが、
 その大学に行けない人間のことを考えたことがございますか?
 私は家庭の事情で、四年制大学に通うことはできません。
 短大か専門学校という二択を迫られているのに、それさえできないかもしれないのに、
 「作家になるためには四大に行くほうが現実的」と言われた人間の気持ちがわかりますか?
 一生を棒に振るつもりで決断したことを、「高校生の考えること」と一刀両断にされたくはないです。
 私たちだって、夢だけを見ているわけではありません。

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第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
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