第4研究室 創作に関するQ&A 176P | トップへ戻る |
威天さんからの質問
 女性キャラと恋愛の関係
 
 以前からちょこちょこ見に来てはいましたが、掲示板では初めまして。
 しがない小説書きの威天です。
 前々から思っていた疑問を言います。

 それは題名にもなっているように『女性キャラと恋愛の関係』です。

 私は小説を読むのが好きなのでWeb上でも小説を探しては読んでいるのですが、
 その中の女性キャラはほぼ確実に恋愛状態に陥ってます。
 恋愛の種類も様々で、元々仲の良かった例もあれば、
 仲の悪い二人に何を血迷ったか突然恋愛話が降って湧いてくることもあります。
 しかし女性キャラに恋愛イベントほぼ確実に起こるということは一致しています。
 『友情』に目覚め、しかも恋愛しない事例など奇跡としか言いようがありません。
 もう「お前ら、節操ないのか?」と小一時間問いつめたいほどです。

 『愛』と聞いて「友愛精神」「隣人愛」「愛染明王」「愛知(えち)川」「愛知(あいち)県」
 を思い浮かべる人もいそうな気もしますが、
 不思議なことにこれらの女性キャラは全員が全員「恋愛」と言いそうです。
 しかもそれらの対象は男性に限られます。
 確かに対象が女性なら少しアレな気がしますが、語義上は物に恋してもいいはずです。

 一体それらの物語の作者の中に『女性キャラはとりあえず誰かに恋させておけ』
 と考えている人は何人かいるのだろうと気になるほどです。
 まあ、私が読んでいた物が運悪くもそればっかであっただけかもしれませんが。

 問題は私自身恋愛話には非常に疎い者で、そういうものの情緒がチンプンカンプンなのです。
 やはり女性キャラが登場する小説には無理してでも恋愛要素を入れた方がいいんでしょうか。
 よく「恋愛話のない物語はつまらない」と言われますし、
 本居宣長先生も「恋愛は人の情緒の極みである」とかおっしゃったそうですし。
 しかし逆に恋愛要素を入れたせいで駄作度に磨きがかかりそうな気がするのです。

 よろしければ「女性キャラと恋愛の関係」に関する皆さんの意見をお聞かせください。


● 答え ●

ヴィルアスさんの意見
 はじめまして。超初心者のヴィルアスです。
 中学生なので自分は恋愛というものは分かりませんが、
 ライトノベルで恋愛は一種の伏線なのではないでしょうか?(あたりまえのこといってすみません)

 恋愛があることによってストーリーだけが淡々と進むこともなくなるので、
 私はそれだけでも意味があると思います。一種の要素。


 それに加えて家族関係っていうのは話を盛り上げる基本だと私は思っています。
 恋人というのもそのうちなのでは?
 私は恋愛の伏線をうまく利用して話を盛り上げる話を作っています。
 しかしそれは伏線であってなくてはならないものではないし、
 テーマや書きたいことによって変わってきます。

 まあここまでは当たり前の事並べただけですがここからは私の意見で。
 恋愛とは、一種のリアリティなのでは?
 どんな世界でも恋愛はあるでしょう? 主人公だって10代から20代なわけですし、
 恋愛なんてあって当然なものなのではないでしょうか? 
 『女性キャラはとりあえず誰かに恋させておけ』ではなく女性キャラは自然と恋をしていくもの。
 これはキャラの一人歩きと似たようなものなのでは。リアリティを追求したまでだと思います。
 あくまでも恋愛をしたことのない人間の意見なので。
 答えになっていないような気もしますがこれで。

※皆さんの意見を参考にしたほうが勉強になると思いますよ。


Cさんの意見
 どもCです。こんばんわ。
 さて。「はたして女性だからイコール恋愛なのか?」という疑問があります、個人的には。
 BLでもない限り、男性キャラのお相手は女性になりますね。
 逆に女性キャラのお相手は普通男性ですね。
 男女取り混ぜて出てくる話には恋愛要素が絡む……ということであって、
 ことさら「女性だから恋愛」ではないでしょう。
 なんか細かいところですが、そこはちょっと主張しときたい(笑)
 それで……。つまり「男女取り混ぜて出てくる話イコール恋愛勃発なのか?」が本題ですね(笑)

 小説というものは、ジャンル問わず、夢とか理想を込めて書くものだ――と私は考えます。
 (100%そればっかりではないにしろ)


 読者もやはり、何かしらドリームを求めて読んでいるはずです。
 そうするとやはり、「異性に好かれたい」「恋人がほしい」という気持ちも作品に反映される。
 読者もそれに共感する。そう言うことだと思いますね。

 しかし、絶対に恋愛がうけるまたは必要不可欠とは言えません。
 プロですと茅田砂胡作品は「これは恋愛……か? はたして恋愛なのか?」
 と疑問符がつきまくるような男女の関係を書いてます。
 (作者本人はハーレクインロマンスが書きたかったと言ってる作品もありますが)
 あと小野不由美「十二国記」も恋愛要素は非常に薄いです。しかし、両方とも人気作品です。
 威天さんの理想とするキャラ達の関係が恋愛ではないならば、そ
 れを突き詰めてみるのもいいと思いますよ。

 作中の恋愛には作者の好みがもろに出る……
 拙作を眺めていると苦笑を禁じ得ないCからは以上でした(笑)


レディマンさんの意見
 どうもこんにちは、レディマンです。

 えーっと、別にそういうわけではないのでは。
 少なくとも、私は(話にもよりますが)恋愛関係にならない女キャラも書いたことがあります。

 ただ、『恋愛』というものは話の中に組み込みやすいんですね。
 自分は恋愛ものを書きません(つーか、むしろ書けません)ので、恋愛をよく絡めます。
 ストーリーの本筋ばかりを進めていると、話の展開が急すぎたり、
 キャラがいかにも作り物(ストーリーを進めるための道具)のようになってしまう場合があります。
 そういうときに、恋愛という『人間臭いが実はどうでもいい(ストーリーに関係ないという意味で)
 横道ストーリー』を入れることで、ストーリーにメリハリがつくのです。

 まぁ、自分は恋愛をあんまり上手く書けないので、ちょろっと書くだけですが。
 自分の場合は前述のような意味で恋愛を使います。
 しかし……恋愛比率は男女ともに変わらないような気もするのですが……?
 参考になりますでしょうか。では、レディマンでした。


みずさんの意見
 「愛」と聞いてまず浮かんだのは「愛憎」でした。みずと申します。

 さて

> 私は小説を読むのが好きなのでWeb上でも小説を探しては読んでいるのですが、
  その中の女性キャラはほぼ確実に恋愛状態に陥ってます。


 とのことですが、果たしてそうかな?と思った次第です。
 でも確かに男女が描いてあれば恋愛が絡まない事は少ないか。
 でもCさんが書いておいでですが、恋愛は相手がいないと成立しないわけでして、
 女性キャラがひたすらに片思いを募らせているのでなければ、
 相手である男性キャラも恋愛をしているはずです。
 恋愛でも「恋する」場合と「恋される」場合がありますし。
 ですから問題は
「何故、男女がいると恋愛が発生するのか」
 ではないでしょうか。

 例えば二人のキャラクターの関係性を描くときに、
 「同級生」「仕事上の仲間」「敵」といった、客観的にわかる要素に、
 「友人」「恋人」といった、感情が絡む要素を加える場合、

 友人よりも「恋愛関係」で絡ませた方が、
 二人の関係がより濃密になるから、というのもあるでしょう。


 理性で抑えられない友情、というのはあまり聞きませんが、
 理性で抑えられない恋心、というのものは良く聞きますし。

 あとは単に作者さんが
 「男女の間に友情は存在するか否か」
 という問いに対して
 「否」
 という人であれば、自然、仲の良い男女キャラが恋に落ちる可能性は高まるのではないかと。
 (私はこちらの主義です)
 逆に、
 「男女間の友情は存在する」
 という主張をお持ちならば、恋愛要素を無理に絡ませることはないと思います。

 あとは、身近な人に、常に恋をしているものなのかどうか聞いてみる、というのも一つの方法かと。
 それで恋してない状態の女性がそれなりにいれば、
 必ずしも女性キャラにも恋をさせる必要はないでしょう。
 多分、現時点で付き合っている人がいるいないに関わらず、

 女性の方が恋について考えてる比率が一般に高いのではないかと思いますが。
 女性雑誌なんて、常に恋愛のこと考えてますしね。


 だから、女性キャラの方が(現実でも女性の方が)、
 恋をしていることが表に見えやすいだけだと思います。

 いろいろ書きましたが結論として、恋愛要素はあってもなくてもいいと思います。
 むしろ女性キャラだけに恋愛させて報われないなら、いっそなくてもいいような気がします。


みつきさんの意見
 威天さま、はじめまして。

> 不思議なことにこれらの女性キャラは全員が全員「恋愛」と言いそうです。
> しかもそれらの対象は男性に限られます。


 とのことですが、こういったことはキャラの問題というよりは、
 それを書いた作者の女性観や恋愛観に由来するもなんですよね。


 恋愛しかインプットされていない女性キャラに節操が無いと感じるのは仕方ないとしても、
 それは決して、女性キャラ自身のせいではありませんよ、ということで。
 小一時間問い詰めるのは、作者さんのほうにしてあげてください(笑)。


> やはり女性キャラが登場する小説には無理してでも恋愛要素を入れた方がいいんでしょうか。
 
 無理するくらいなら、入れないほうがいいと思いますよ。

 本居先生の「恋愛は人の情緒の極みである」という言葉には大いに頷けますが、
 その「恋愛という情緒」が理解できていない人には、
 恋愛ものは逆立ちしても書けないものだと思いますから……。
 
 繰り返すようですが、陳腐で節操の無い恋愛要素というのは、
 その程度の情緒しか持ち合わせていない作者の産物なのです。

 それでは、これにて失礼させていただきますね。


蒼い人さんの意見
 私の場合を考えますと、物語の基本構造に恋愛が既に絡んでいます。
 威天さんはそれを据えていないタイプ、
 極論すればハードボイルド寄りの作風が基準なのでしょうか、と勝手に想像。

 恋愛抜きの作品は色々あるでしょう。

 しかし、恋愛を盛り込めば話は大抵盛り上がります。
 何故ならば、新しい関係構築が、その多くがトラブルを招く傾向にあるからです。


 恋愛物なんて、その極致ですね。
 そうしたトラブルに対してどんな行動を選ぶのか、それに登場人物の人間味などが現れてくる。
 故に、絶好の材料なのです、恋愛は。

 しかし恋愛を踏み台にしなければ、愛というものを描写しづらい気もします。
 仲間から絆が生まれるような感じですか。
 いくらパーティが成立したからと、最初から連帯感がある訳ではないでしょう。
 恋愛も同様で、男女がただ居合わせているだけで愛は生まれません。
 内外の変化があって愛情が生まれ、その次に愛が出る。

 最初から愛を持ち出しますのも良いと思います。
 不幸になった人と、それを癒す慈愛に溢れる人。
 キリスト教の隣人愛に近いものがありますが、
 しかしそうした聖人を描くのもまた困難が伴うでしょう。
 少なくともこの例を、同年代の男女の関係の内で実行するのは難しい筈です。
 逆に考えれば、境遇が近い場合には恋愛事情が成立させやすい。
 大いに離れている時は、やや一方的な、慈悲が現れてくる。

 しかし例外はあるものです。
 現在私が執筆している物の主人公は、性転換してしまった少年ですし。
 この場合、どう恋愛しようと同性愛が成立してしまいます。
 男なら精神的に、女なら肉体的に衝突してしまう訳です。
 これで男の方に恋愛感情を抱くパターンに追い込むと、とても楽しそうな予感がします。

 閑話休題。
 どちらにせよ、恋愛は基本的に扱いやすい素材です。
 問題は使い方ですね。通常なら一組カップルができてハッピーエンドですから。
 陳腐にさせたくなければ、関係成立後を捻るというのも一つの手です。
 関係成立までの捻られた事情は、よくある事例です。
 だから安易に避ける事はしない方が良いでしょう。
 あくまで素材として扱う。そうすれば単なる決闘が、
 愛し合う者同士の凄惨な対決になったりするのですから。

 使わないと損、但し用量と相性に気をつけて。

 私はこんな感じです。


但馬晴さんの意見
 恋愛はよいけれど、突然に成立するのは読み手を無視してるとしか思えません。
 一目惚れとか惚れ薬を飲んだなどの方法もありますが、
 それならそうなった時の事を書いて貰わないと……


脂さんの意見
 それは男が見る女性像でしょ……
 アニマって奴ですよ。


ぺーさんの意見
 恋愛要素の含まれていない小説って結構あるように思います。ま、それはいいとして。

 自分は男ですし、おっさんですが、
 「愛」という単語を聞いたらまず最初に「恋愛」を思い浮かべます。
 というか、これって「ゲーム」と言えば、他の数あるゲームを差し置き、
 「コンピュータゲーム」のことを指すのと一緒のことで、
 「愛」と言えば「恋愛」を指すからだと思うのですが。
 次がやっと本題です。

> 『友情』に目覚め、しかも恋愛しない事例など奇跡としか言いようがありません。

 ここの部分ですが、何故そのように考えてしまうのでしょう。
 どう考えてもそれはちょっと違うんじゃないか、と思います。

 どうも女性の見方が一方的過ぎるという気がします。もちっと多面的にですね……。
 男女の友情というものに対しても一方通行的な憧れを感じます。
 男女の友情は誰かを恋愛対象とした時点で一切無くなってしまうと感じているのでしょうか。
 そんなことあり得ませんよ。
 男性キャラは一人だけなのですか? その小説。
 もしくは他の男性とはその後一切からまないのでしょうか? 

 普通に考えると、他の男性キャラとは恋愛以外の友情を育んでいると思うのですが。

 現実であっても「男女の友情」をはぐくんでいる人がいたとして、
 他の男性とは恋愛しているんじゃないでしょうか。


緑葉さんの意見
 取り入れたい理由が多すぎるせいでしょう。こんばんは。
 理想像を描きたい。
 せっかく男性を描くのだからかっこよく、せっかく女性を描くのだから可愛くしたい。
 そしてそうなったのなら、絡めたい。
 可愛いキャラなのに恋愛要素が無いなんてかわいそう。
 などの男性視点での考え方にはじまり、
 男と女がいるんだから、とりあえず絡めとけ。
 現実だってそうだろう、男は女に、女は男に惹かれるものだ。
 (威天さんご自身が仰っているように)恋愛要素を含んだ作品がいっぱいあるから、
 きっとそうしたほうがいいんだろう。
 などのさらっとした考えまで。

 一言で言うなら恋愛がデメリットたり得ない要素だからでしょうか。

 良くはなっても、恋愛を絡めたせいで悪くなる事はそうそうない(自身の技量は関係ありません)。
 そしてもちろん、恋愛という感情が人間にもたらす作用の大きさにもあります。
 「愛は地球を救う」なんて言葉、聞いたことありませんか?
 ハリウッド映画(特にアクション)がその典型でしょうな。
 脈絡も何も置かずラストにキスシーンがほぼ必ず入っている。
 それほど愛という概念は人々に強い感動を与えるのでしょう。

> 『友情』に目覚め、しかも恋愛しない事例など奇跡としか言いようがありません。

 これは日本の風潮だと思います。特に若者の。
 週刊漫画誌の代表格、ターゲットが完全に「子供」向けの少年ジャンプには、
 深い恋愛を扱った作品はほとんどありません。
 私はそれは、友情で止まるのはここまでだからだと思うんです。
 恋愛に規制はありません。恋愛に嫌悪感を抱く人はまずいません。
 かなり自由に扱えるテーマでありながら、恋愛は実に様々な事を読者に伝える事ができます。
 喜怒哀楽の全て。それ以外の感情がある事。それ以外の選択をするという事。
 極端な成功例。極端な失敗例。
 総じて、書き手としても読み手としても、
 共に扱いやすい(抵抗が少ない)テーマと言えるのではないでしょうか。


風月堂さんの意見
 私は、自分の作品が男性主人公&ヒロインが基本の割には、あまり恋愛関係に発展しません。
 (イベント上の)相棒程度のものが少なくありません。

 うまく書けないということ以上に、
 キャラ同士の相性を考えたらどうも恋愛感情には発展しそうにないし、
 また、それがそのキャラにふさわしいものだと思えれば、恋愛関係に持ち込もうとは思いません。

 私には、むしろ恋愛は扱いにくい素材です。
 私が試しに書いたところ、そういうことに疎いせいか、どうにも陳腐に思えて、
 素材としては敬遠してしまいます(そればかりでは作品の向上にはなりませんが)。

 恋愛を絡ませて書く人があまりに多いということですが、
 商業作品ならともかく(読者が好む要素ですし、私も好みます)、
 Web作品でも見られるのだとすると、作者の願望や人間観もあるのかもしれません。

 私の場合、男性主人公&ヒロインであっても恋愛を「当然の前提」にしたくはないのですが、
 これも、私個人の価値観が「男女の間に友情は存在しないという断定」は、
 男女という属性こだわり過ぎぎて個人個人の人格を軽視した乱暴な人間観だ、
 という見方に立つからかもしれません。

 商業作品でも、恋愛が主題であったとしても、脇役として異性の同級生とか仲間とか、
 恋愛以外の男女の関係は普通にあります。

 また、ラノベでも恋愛の要素が希薄な作品が無いわけではありません。
 むしろ、男女を恋愛関係でしか書けない方が(個人的には)問題だと思います。

 だから、不自然だと思うなら無理に入れる必要はないし、
 恋愛を書きたいなら感情面の過程を書いて展開に説得力を持たせればよいのではないでしょうか。


(ここでいう説得力とは、「好きになった理由」というよりは、
 「内面の感情の変化」をもっともらしく書くということです
 ‐これが脇役に適用できるかは分かりませんが‐)。


ぶっちゃーさんの意見
 中盤までを読むと――
 恋愛云々というより「ライトノベルでの女性キャラの扱い」とか
 「女は常に恋してるもんなの?」とか、そういう問いかなぁ。
 …………あ、これ、下手に答えると、痛い目に(笑

 20歳+-5の男子が読者(ターゲット)だと考えると、親近感を得るためにも、
 その読者層が抱く女性像が求められるわけです。


 「女性=恋愛命」ってのはこの年代の男子が、
 少なからず持っているイメージだと言えなくもないわけで、
 なら安易ではあるけど女性キャラに恋愛を絡ませるのは、
 そうそう悪い手段でもないと思わないわけでもないです、はい〜。
 ああ、こんな書き方マネしちゃダメです。

 なんにせよ、書くのが苦手なものを無理に入れることはないかと。
 書けるようになるに越したことはない要素ですけど。


花菱 庵さんの意見
 初めまして。花菱と申します。

 実も蓋も無いことを申しますと、赤の他人同士が深い関係になるのは、
 友情よりも恋愛の方がやや手っ取り早いと思うのです(これは物語上、です・笑)・
 例えば友情で一目ぼれ、というのが小説では説明しづらくても、
 恋愛で一目ぼれというのははその限りではないでしょう。
 恋愛に理由はない、ですものね。

 そして登場人物の深い関係は当然ドラマを生むものです。

 特に文章量が少なめになるきらいのあるWeb小説で、
 恋愛要素が強く出てしまうのはある種必然――というのは言いすぎでしょうか。


> やはり女性キャラが登場する小説には無理してでも恋愛要素を入れた方がいいんでしょうか
 
 無理をするならきっと入れない方が宜しいでしょう。
 そうして恋愛要素を入れた小説こそ、威天さんの気になさっている類のものだと思いますよ。


> 「恋愛話のない物語はつまらない」

  それは言いすぎのような(汗) 恋愛の無い物語で面白いものはもっさりあると思います。
  余談ですが、身をつまされるのは

> 確かに対象が女性なら少しアレな気がしますが、語義上は物に恋してもいいはずです。
 
 私ってば恋愛対象が美少女というヒロインを作ったことがあったりして……(ずーん)
 意見の一つとして参考になると嬉しいです。
 ではー。


んぼさんの意見
 とりあえず、ラノベの主要読者が中高生であるということ、
 そしてそれに伴い主要キャラクターの年齢層もそのあたりに集中していることから
 起因する問題であるように思えます。

 即ち、登場キャラクターが思春期真っ只中なんですから、
 そこに魅力的な男性がいたら恋して当然じゃありませんか……? と。
 とりあえず、土壌として問題がひとつ。

 それから、読者もまた思春期であるわけですから、
 「恋愛」というのは興味の共通項でもあるわけです。


 知らない人と話をする際、まず無難なのが「天気の話」だといいます。
 これは万人において少なからず興味のある事柄であり、
 また意見の衝突が少ない話であるからです。
 喩えとしてはやや不適当かもしれませんが、
 この「天気」にあたるのが「恋愛」なのではないか、と考えています。

 さらには、女性キャラに比べて、男性キャラのそれは何故目立たないか、ですね。
 これは恐らく、男性は常に女性に対してガツガツしている……という負のイメージから生まれた、
 それに反する「理想像」としての役割が与えられてしまっているため、
 こちらは理想の男性像を求める作者によって、
 意図的にそういった要素を廃されてしまっているからではないか、と思います。

 もしくは、作品自体が男性向けである場合、女性キャラはいわば「興味の対象」になりますが、
 自身を投影する主人公を除く男性キャラは、
 殊更に恋愛を持ってくる必要が無いのかもしれません。

 以上、私見ですが参考までに。


kkkさんの意見
 アメリカの長く続いているテレビドラマを見ると良くわかりますが。

 比較的若い男女が数人出てくるだけの狭い世界だと、恋愛(それも交際初期まで)以外では、
 なかなか人の心を動かすような人間ドラマが書けない、という傾向がありますね。


 あとは、恋愛がないと女性キャラを上手く話に参加させることができない、
 という男性作家の技術上の問題もありそうです。
 他の要素で十分人間ドラマを書ける、というならば別に恋愛を書く必要はないでしょう。


EXEさんの意見
 恋愛とか、わざわざ考察するようなことかな?

 あなたがキャラに恋愛をさせたくないのならさせずに、奇跡的に出来た友情とやらを書けばいい。

 恋愛させたい、恋を書きたい。それなら自分の思う恋愛を書けばいいだけじゃないですか。
 なんでもかんでも小難しく考える必要はないと思います。

 それに男性と女性の考え方は些細なことで違うもんでしょ。当たり前ですが。
 それに十人十色。人も考え方が違います。
 節操ないのかと思うなら、そんな風になってないものをご自分で書いてみればいいです。
 俺が言うことじゃありませんが、知識だけあっても意味ありません。
 どうやって、その知識を活用するかとかが鍵でしょう。
 
 今更こんなこと書くのはなんですけど(そもそも俺しか思ってないのかも知れないけど)、
 登場キャラを実際の人間と思って書けばいいんじゃないですか。


 あれ、途中から支離滅裂な文章になってる(汗)


ぺーさんの意見
 恋愛は永遠のテーゼですからね。
 時代によっても恋愛観は変わりますし、人それぞれ、いろんな意見があります。

 ですから他人の恋愛観を知っておくのも悪いことではないんじゃないですか。

 プラトニック(精神的)か、リビドー(肉体的)か。
 登場人物によって描き方も考えないといけませんしね。
 登場人物全員が同じ恋愛感を有していたらかなり気持ち悪いですよ。
 反対意見を取り入れるとより深くなりますし。
 EXEさんの

> 知識だけあっても意味ありません。どうやって、その知識を活用するかとかが鍵でしょう。

 の部分ですが、活用する術だけ知っていても引き出しに入っている量が少なすぎると、
 これまた薄くなってしまうわけで。
 また、「活用する術」にもたくさんのやり方があります。
 恋愛を語るには、こういう手もあればそういう手もある、と言うことです。
 それも一種の知識ですよ。


峰しずくさんの意見
 こんにちは

 恋愛や性的関係は小説における一大要素であり、ある意味必要不可欠なのかもしれません。

 HP小説の場合、普通の小説よりもエロ系の方が明らかにアクセス数が多いのは、
 ニーズが高いからとも言えるでしょう。
 エロと恋愛感情を一緒にするなと言われそうですが、逆に「恋愛感情」がなく、
 エロだけを取り扱ったとして、そんなものが面白いかどうか。
 なので、ここではエロも恋愛系列の延長線上であるという意味で述べてみました。

 それはともかく、女性だけでなく、男性キャラにとっても恋愛ごとは重要なイベントです。
 三国志などでも男女関係は重要なファクターである場合がありますし、
 キョンとハルヒだって、どうなることやら。
 (全部読んでないから、最新はどうなってるのか知らないが)
 ゴルゴ13にしても、物語の中には色々な恋愛要素が出てくるストーリーがあります。

 しかし!
 僕も思ったのでありますよ。
 「恋愛」も「殺人事件」も「剣とか魔法」とかも出てこない物語があったっていいだろう、と。
 あったっていいだろう、というより、「書いたっていいだろう」です。
 
 こうしてできたのが拙作の「こうもりとカメ」。
 古い作品ですので、稚拙なのはご容赦願いたいのですが、
 何事にも興味をもてないでいる主人公(高3)が、友人に誘われたのがきっかけで、
 卒業記念にバンドを組み、オリジナル曲を作るというお話です。
 キャラには男も女も出てきますが、恋愛的なものは一切登場させませんでした。

 そういえば、「鋼の錬金術師」には恋愛感情って、
 少なくとも主人公にはつきまとっていないように思うんですが、いかがでしょうか? 
 「ドカベン」も、岩鬼の恋愛みたいなのはちょっとありますが、
 山田にはあったのか、なかったのか、記憶にはありません。
 (全巻は持ってないのでご容赦を)
 そうそう、「ポケモン」はどうですか? 
 いつも「ジョ〜イさあ〜ん」と叫んでいるあのアホは別です(笑)。あくまでサトシのことね。

 きちんとした「言いたいこと」「伝えたいこと」「つむぎたいストーリー」があれば、
 恋愛なんかなくてもいいと思います。
 逆に「書きたい」と思えば、小説はフィクション、つまり作り話ですから、
 恋愛経験がなくたって書いていいと思います。
 

 フィクションにおける恋愛は、小説や漫画でいくらでも勉強できますしね。
 

kkkさんの意見
> 恋愛は永遠のテーゼですからね。

 同世代ばかりの飲み会(30歳以上は未体験ですが)において、
 他人の恋愛観(体験談、異性の好み、テクニック)ほど興味深く、
 場の盛り上がる話題もそうないですしね。

 やはり恋愛観を通して、その人の人間性やライフスタイルや
 所属階級・出自などが透けて見えるからでしょうか。


レディマンさんの意見
 蛇足ですが、これだけレスがつくのを見ても、
 恋愛というテーマがどれだけ他人の関心を引くかわかるものですね……(苦笑)
 いや、単なる感想です。


三毛招きさんの意見
 愛と聞いて真っ先に『特設巡洋艦・愛国丸』と自然に出てきました。やべえ;

 本題にいきましょう。
 私自身はそう思いませんね。
 私の好きな作家さんでも「女性の書き込みをもっとしろ!」と小一時間くらいいいたい人もいますし。
 そういう人はもちろん、恋愛要素皆無です。
 ただ、ラノベでそういうの(恋愛状態にある女性)が多いのは事実ですね。

 異論もあるでしょうが恋愛とは現在では『感情』ではなく『制度』になっています。
 
 特に若い人に恋人がいないと異常だと思うのは、
 恋愛が制度であり制度に従わない者が『異端』だからです。
 ギャルゲーや恋愛シュミレーションゲームといったジャンルのゲームは、
 格ゲーやRPGに比べていまだに市民権を得ているとは言いがたい状況ですよね?

 これも同様に恋愛が制度であるからです。
 つまり『本物ではなく偽者に心を奪われているその状況』がすでに異端なのです。

 恋愛要素は、ラノベといえどもこの制度には逆らえないことを示すものでしょう。

 いや、誤解を受けそうなので言っておきますが別に恋愛要素が嫌いなわけではないですよ?
 ただ、なんでもかんでも入れるのはどうかなぁ…っておもってるだけで。


威天さんの返信(質問者)
 たくさんのご意見ありがとうございます。質問者の威天です。

 実は質問部分では過激な発言したと後悔してます。
 あの発言で結構傷ついた人もいるんじゃないかと。ごめんなさい。
 でも一応は言いたい事は言えました。
 余分な物がついていた、それだけです。

 ごくたまに「お前『女は恋愛話を出すための道具でしかない』と思っているんちゃうんか」
 と小一時間問いつめたくなるような作者もいますが、ほとんどはそうではないと思ってます。
 実際恋愛を入れて(たとえメインではなくとも)成功している物もありますし。
 逆に入れなくても面白い物は面白いのです。
 だから質問でちょっと言い過ぎたのは
 『男と女が出会う>>恋愛へ』の流れに頭にきていたからだろうな、と思います。
 自分が恋愛の情緒などチンプンカンプンで、憤懣やるかたなしだったのかもしれません。

 さて、とことん恋愛要素を削った小説を考えると……。

・女はいないも同然、漢ばかりの世界。
 そして硬派な歴史系小説の出来上がり。
 色恋沙汰など何一つない、あるのは漢の浪漫だ!(一例です)

・あるいは男は全員排除、女だらけの世界。
 アチラ方面の殿方になら大人気の美少女小説の出来上がり。
 邪魔者もおりやしない、広がる『萌え』ワールド!(あくまで一例です)

 ああ、こんなことをしたらライトノベルじゃないですね。
 まあいいや。実際そんな物語、私には書けません。

 確かに恋愛というのはかなり人間に起こる事象の中ではかなり奥深い物だと思います。
 ちょっと突けば大衆心理、現代文化、はたまた人権問題へとつながります。
 この問題をどんどん突き詰めると、奥が深すぎて抜け出す事ができなくなりそうです。
(『男女が登場>>恋愛話へ』という流れの元は実は相当古い物だったりして、
 と思ったりもしますし、それじゃあ文化学とかの分野です)
 なので、とりあえず自分の思うがままの物語を創っていきます。
 書いている間に納得のいく『愛(中身は想像にお任せします)』が、
 物語に盛り込めるかもしれませんので。
 ここに書いてくださった皆さんの意見も参考にします。
 では。


クマ太郎さんの意見
 こんにちは。クマ太郎と申します。
 恋愛ですか。フムフム。かなり真剣にお悩みのようですね。
 はじめに申し上げてしまえば、別に無理して書く必要はないと思いますよ。

 あなたなりに、素晴らしいと感じるものがあれば、それを思う存分描いてみる。

 そのほうが説得力があります。それに読むほうはそんなに恋愛沙汰は気にしてません。
 どちらかというと、とってつけたような恋愛話は避けられるように思えます。
 作者が訴えたいものと、話の中身がずれてしまうためと私は考えています。
 感情移入しずらいですものね。
 
 ただどうしても、女性キャラの恋愛が気になるのでしたら、
 あなたが生み出した女性キャラに直接聞いてみたらどうですか?
「あなたは誰かに恋をしてるのか?」
 していると答えたのなら、その恋を描いてやってください。
「恋をしてみたいか?」
 したいと答えたら、恋愛をさせてやってください。
「そんな気はまったくない」
 なら、そのキャラとって、今はその時ではないのです。
 あなたが誰かに恋をするとき、キャラクターも恋をします。
 その時で、十分間に合います。あせることはありません。
 そんなに悩まないで、元気をだして。あなたらしい小説を書いてください。
 それが一番の近道ではないでしょうか。
 コメントは以上です。あまり参考にならなくて、すみません。

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