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凪羅さんからの質問
プロの作品とネタが被ってしまった 皆さんお久しぶりです、こんばんわ。 突然ですが緊急事態です。 スニーカー大賞向けの原稿を落としてしまったんですが、 めげずに手直しや改訂を続けていました。 そして何気なく立ち寄った本屋でとんでもないものを見つけてしまいました。 『付喪堂骨董店』 先日、電撃文庫から発売されたばかりの新刊です。 何が問題なのかというと。僕の考えそして執筆していた骨董屋ネタと8割方被っているのです。 おいおいおいおい。どないせえっちゅうねん。 さて、みなさまはこのような状況に陥った場合どのように対処なさいますか? どうか意見をお聞かせください。 ● 答え ● 偶然、他作品にネタが被ってしまうというのは、良くあることですね。 世間は盗作疑惑に関して厳しいので、もし知らずに発表していたら、 新人賞に受かることはなかったでしょう。 8割もネタが被っているのでしたら、これは潔くあきらめるか、 大幅に手直しする以外にありません。 個性、オリジナリティを発揮するというのは、大変難しいことです。 私たちは、同じ時代の同じ国に生まれ、同じような環境で生きています。 みんな同じに学校で学び、テレビやネットで流される情報を共有し、 漫画や小説、ゲームといった娯楽を享受しています。 このような状況では、自然と発想も他人と同じようなモノしか浮かんでこなくなるのです。 人間はパソコンと違って、精神と自我を持ち、個性がありますが、 その一方で、同じような情報や刺激を入力してやると、同じような出力しか返ってこない、 メカニカルな部分もあります。 感動的な映画を観て、大勢の人が涙するのはこのためです。 つまり、どうしたら良いかというと、 他人とは違う情報や刺激を受けて、それを土壌にした発想をできるようにすれば良いのです。 海外の小説などを読むと、彼らの発想のあまりの奇抜さや、非常識さに驚かされることがあります。 これは外国人作家が、私たちとはまったく違った環境で生きてきたためです。 そのため、日本人では有り得ない発想が可能になるのです。 ライトノベル作家志望の多くは、ライトノベルと漫画しか読んでいないと言われています。 なので、みんなと同じようにライトノベルと漫画しか読んでいなければ、当然、 みんなと同じような発想しか浮かんでこなくなります。 これを打破するために、 海外小説や、一般文芸小説、古典なども読んで、 他人とは違った発想ができるような土壌を築くことをオススメします。 特に海外小説や古い作品などは、プロにとってもネタの宝庫らしいです。 これらをうまくアレンジして自作の中に取り込めば、 他人とは違ったオリジナリティが発揮できるでしょう。 |
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