第4研究室 創作に関するQ&A 192P | トップへ戻る |
Y氏さんからの質問
 みなさんは自作にどういったテーマ性を含めてるの?
 
 私はテーマ性、メッセージ性のない物語はどうも好かないタイプです。
 小さい頃からスタジオジブリや青春小説に囲まれて生きてきたせいもあるのでしょうが、
 やはりどんなに話が巧くてもいまいち腹にたまらない話だと、
 どうもイマイチ読書に身が入らないという貧乏な性分です。

 そこで質問です。皆さんはどういう風なテーマを自らの小説に含めているのですか? 
 また、自らの小説にひそかに課しているタブー、課題はなんでしょうか? よければ教えてください。

 私はテーマ性はあんまり意識していないのですが、
 タブーとしては作中で人をあんまり殺さないとか、
 そういうことを常に念頭に置いて執筆しています。


● 答え ●

みつきさんの意見
 Y氏さま、こんにちは。

 テーマというと、私の場合は、『個人としての人と、それらの繋がりのありよう』
 といったものが創作のメインになっているでしょうか。


 とにもかくにも、誰か、何かとの繋がりの中にある『人』というものを書くのが好きなんですよね。
 これが『関係性フェチ』ってやつなんでしょうね、たぶん(笑)。

 タブーは……中途半端な、つまらないものを書かないこと(笑)。
 この禁忌を犯さないでいるというのは、本当に難しいです。とほほ(^^;。

 それでは、これにて。


jogtyさんの意見
 私の場合、自己の根底部分が「批判」からなっているという非常に嫌な人間ですので、
 主なテーマは批判です。
 批判されないものは絶対に増長して腐敗すると思っていますので。
 まあ単にひねくれているだけなのですが。
 人類に対する批判、小説の書き方に対する批判うんぬんというところです。

 タブーは課していません。
 読むもののいないアマチュア作家の特権を十二分に「勘違い」して、
 好き勝手やらせていただいています。
 ああ、ひとつだけありましたタブー。
 パクリは絶対にしません。オマージュの場合はコメントに絶対に入れるようにしています。

 課題は、これまでにない様式の小説を生み出すことですね。

 今の小説はライトノベルに限らず、どうもどれも似たり寄ったりな印象を受けます。
 それは結局のところ、小説と言うものがある程度研究されて、
 一定の様式が出てきたからだと思うんですね。
 一定の様式が出てきたことで、一種のマニュアルができて、
 それさえ押さえれば誰でもそれなりに面白い小説を書けるようになりました。
 
 それにより作家の裾野が広がったことは評価しますが、その分、
 そうした型から外れたあるいはそれまでにない図抜けた様式を求めた小説がないように思います。
 文体や表現、こだわるポイントでたしかに個性は出ているのですが、様式が共通するという点で、
 現在の小説は没個性でありオリジナリティに欠けているように思います。
 
 もちろん人によってはそうした様式の中でこそ最大限に力を発揮する人もいますし、
 様式のうちにいても素晴らしい作品は素晴らしいの一言に尽きます。
 その意味で様式と言うのは批判されるものではあっても、否定されるべきものではありません。
 長い年月をかけて洗練されてきた一つの方法論ですし。

 しかし、私はそういうものから外れるクチなんです。
 そもそも私の書く小説は面白いか否かでいえば、否の方ですからね。
 面白いか否かの二元論を超えたところで勝負するしかないのですよ。
 現在はまだまだ新しい様式などと言う偉そうなこといえるほどの作品を書けませんが、
 いつかそういう作品を書き上げてネットの片隅にひょこっと掲載して、
 ひとり自己満足に浸るのが夢です。


匿名希望さんの意見
 こんにちは、匿名希望です。
 私は、短編以上の書く上でなら、課題とかタブーのようなことはありますが、
 それ以外では、自分らしく、他人の言いなりにならないよう、心がけています。仕事は別ですが。
 短編以上の場合は、テーマを伝えれるように意識して書く、ですね。
 書きたいテーマがないと、短編以上の作品は書かないもので。

 タブーは、キャラを無駄にしないように意識して書く、ですね。殺す時は殺します。
 殺されても仕方ないようなキャラにしておくか、
 死ぬことで意味があるようにして。無駄死にはさせません。
 こんなところです。
 それでは、失礼しました。


ぺーさんの意見

 テーマは普遍性があるものがいいですね。
 ですが、普遍性があるということは、意識しなくても勝手にそうなってると言いますか。
 自分もあまり意識はしないで書いています。書き終わった後、
 ○○をテーマにした作品と言われ、「そうなんだ。確かにそうなのかも」と納得させられたり。

 テーマといえば、ジブリで宮崎駿監督の作品は、ほぼ必ずクライマックスで、象徴的な建造物や、
 自然物が壊れる、というパターンをとることで有名です。

 
 これも意識してやっているというより、自然にそうなるのでしょうね。
 破壊と再生みたいなテーマを無意識に追い求めているのでしょうか?
 長男まで、同じタイプのラストを持ってきたので、ああ、遺伝なんだなぁと思いました。


花菱 庵さんの意見
 初めまして、花菱と申します。
 私はかつてテーマ性は無視して執筆していましたが、
 ある方からずばりテーマ性がないと指摘されて以来、常に意識するようにしました。

> 皆さんはどういう風なテーマを自らの小説に含めているのですか?
 
 作品、あるいは時期によって差はありますが、愛憎・生死というシンプルなものが多い気がします。
 展開上はクライマックスのカタルシスを念頭に置いています。


> また、自らの小説にひそかに課しているタブー、課題はなんでしょうか?
 
 読んで楽しんでもらえることが第一義です。
 最近の課題は、より多くの人に、最後まで読んでもらえる作品を書くことですね。
 ではー。


んぼさんの意見
 どういう風な、と訊かれても困りますが……基本的には自分の信念であるとか、
 こうありたいという理想であるとか、でしょうか。

 共通する概念というか、方向性は「本当に大切なものは何なのか」ですね。
 
 作品によって、その「大切なもの」が変わりますが……。
(例:そのものズバリ「大切なもの」、「言葉の大切さ」、「『選ぶ』ことの大切さ」など)

 自分の作品作りにおける制限事項は……うーん、やはり「テーマ」ですね。
・必ずテーマを含めること
・テーマを表現するにあたり、必ず「問題」と「解答」を、主要キャラクター全員に用意すること
・特に主人公、あるいはヒロインに、ストーリーの最初と最後で
 「変わるもの」と「変わらないもの」を用意し、
 「なぜ変わったのか、なぜ変わらないのか」の理由に「テーマ」が当てはまるようにすること。
・テーマの性質と、ストーリーや設定との親和性が高いこと

 ……うーん、これくらいでしょうか。
 何か当たり前のことばかりの気がしますがw
 タブーみたいなのは全然無いですね。
 ラ研の「タブー」も、一通りはやってみましたしw


雷さんの意見
 僕は、小説を書くとき「テーマ」をまったく意識していません。
 作り上げたい場面がある、描き出したい人物がいる。だから小説を書く。
 それが僕のスタイルです。

 それなのに、ある人から「あなたの作品のテーマは『家族』ですね」
 と言われたことがありました。正直、驚きましたね。


 振り返ってみると、たしかに僕が書いてきた作品は、どれも「家族」を描いていました。
 親子、兄弟、姉妹、祖父母と孫、そして夫婦。血の絆、あるいはそれに匹敵するもの。

 無意識の底流に流れていたテーマ性を指摘されて、鳥肌が立ったのを覚えています。
 ちなみに、ある日、心理テストをやってみたら、僕の人生のテーマは「家族」と出ました。
 どうも、そういうことらしいです(笑)。

 僕は、「テーマ」は伝えるものではなくて、にじみ出てしまうものだと思っています。
 
 作者にそんな気はなかったのに、読者が感じ取ってしまうもの。
 それが「テーマ」だと思っているんです。

 ですから僕は、小説を書くとき「テーマを伝える」ことを意識していません。
 まあ、「テーマがにじみ出てしまう」ことを期待している時点で、
 テーマを意識しているとも考えられるのですけど(笑)。

 タブーや課題は、とくに無し(爆)。少しでも参考にしていただければ幸いです。


Dr.ウニボンさんの意見
 私は「人間賛歌」というものがあまり好きではありません。
 多分、ひねくれているからでしょう。
 なので、ほぼ必ず私の創作物には「異形なるもの」が登場します。
 現在HPで連載中の二つの小説も「異形なるもの」が登場するので、
 そちらを例にとってお話しましょう。

・双界幻想伝Dramatic Stories
 地球と異次元にある魂球という世界が舞台の「物語」。
 この作品でのメインテーマは「ヒトは分かり合い、平和を築けるか」
 もしくは「友情」や「人種差別」です。
 (他にも「戦争」とか「王」とか「運命は決められるべきか決めるべきか」とかあります)。

 「人種差別」というテーマを含んでいるので、当然主人公とヒロインは別の種族です。
 他にも主要人物は皆、何らかの対比を持って「物語」に参加しています。
 男と女は勿論、政府軍と反政府軍、天才とダメダメという風に、
 違いをハッキリさせる為に深い関係にある組み合わせは正反対になるようにしています。
 この正反対の人物たちがときにいがみ合いながらも友情や愛情で結ばれ、
 互いに手を取り合う様を通してテーマを伝える、という割とよくある手法を取っています。
 
 ちょっと残念なのは、主人公とヒロインにあまり差がないところでしょうね。
 異世界人たるヒロインは魔法を使いますが、地球人である主人公は氣と剣を使います。
 ですが、氣やら剣やら使える地球人というのはこの小説内においても珍しい存在です。
 主人公を一般的な非力な地球人にした方が、
 「魔法という未知の力を使う恐ろしい存在」であるヒロインとの差があって
 面白いんじゃないかなぁ、と。
 更にヒロインが地球人と外見上そっくりな人種(しかも美少女)、
 というのも考えてみると安易なのかもしれません。
 
 まぁ、見た目が地球人と掛け離れてるリザードマン(トカゲ人)とか、
 肌が緑色の小人とか下半身が四足の獣のケンタウロス等が
 ヒロインというのもどうかと思いますが。
(笑:上手くすればそれはそれで面白いのかもしれません。
 ……トカゲと恋愛が出来るかどうかは別として)。


・ミンナノユメ
 特殊能力を持った者たちが集まる島を舞台にしたバトルあり笑いありのドタバタコメディー。
 この作品では物凄く悩みました。
 「特殊能力を持つ者」=「異形なるもの」という図式ではあるんですが……。
 例えば、合法的に?獣耳の女の子等を登場させる為に
 「特殊能力によって肉体が変化している」という設定の下、
 見た目が「人間」とは違った登場人物が多数登場します。
 
 見た目の変化がなくとも、日常的に火炎を出したり肉体をバラバラに出来たり、
 ミサイルをぶっ放したりしているような人達です。
 何の能力を持たない「普通」の人達にとっては脅威でしかありません。
 
 悩んだ点というのは、「異形なるものとの愛」や
 「人種差別」等をテーマにして良いものかどうか、という点です。


 このお話の主人公は頭に釣竿のような触覚が生えた青年なのですが、
 「人種差別」等をテーマにする場合、相手役のヒロイン達や友人達は、
 「普通」の人間のほうがテーマがより伝わり易いです。
 
 ですが、この小説には別の絶対に外せないテーマがあって、
 それは「萌え文化に対するアンチテーゼ」というものです。
 例えば獣耳で一人称がボクというあからさまに狙った女の子が登場しますが、
 彼女はかなりの大食いで、それが祟って貧乏です。
 貧乏でもお腹は空くので仕方なしに雑草を食べたりしています。
 (動物の力を持っているので、食べても平気なんです)

 他にも超人気アイドルだけど実は能力を使って、
 他人を誘惑して人気を維持している腹黒な女の子とか、
 見た目美女で家事全般が得意なのに実はオカマとか、
 挙句はロリでツインテールでゴスロリファッションなのに実は体が腐ったアンデッド等、
 「実際に居たら一緒に居たくない」ような連中ばかりです。
 主人公はそういった人達にモテモテで一見すると「羨ましいヤロー」なんですけど、
 実はそれにも裏があって……という風な具合です。

 このテーマは絶対変えたくないので、ヒロインや友人たちは「普通」の人間であってはいけない。
 ――では、主人公が「普通」の人間ならばどうか、という事なんですが、
 私としては能力を使った超常現象バトルを書きたかったですし、
 「戦闘の役に立ちそうにない能力を応用して敵を倒す」主人公を書きたかった。
 ならばいっその事「萌え文化に対するアンチテーゼ」というテーマだけを残して、
 他のテーマは全部なくしエンターテイメント性だけを追求してしまえ、という結論に達しまして。
 なので、”「異形なるもの」だけで構成された世界での生温い傷の舐めあい”
 という人によっては拒絶反応を起こしそうな状態になりました。

 まぁ、「人種差別」という重いテーマをコメディに仕立て上げる自信がなかった、
 という理由もあるんですが。
 ただ、「強力な能力を持った敵」を「知恵と勇気と友情(あるいは根性)で倒す凡人」
 というのもかなり面白そうですし、「滅茶苦茶なヒロイン」と「ただの凡人」の絡みというのも
 上手くすれば面白そうなので、その辺は今後の私の成長次第でしょうか(苦笑)。

 因みにタブーですが……。特にありせん。
 あ、勿論「面白いものを書く」とか「そのときの自分の全力を出す」などは絶対条件ですが。

 長文乱文失礼しました。


富士山さんの意見
 テーマ。
 これは自分も気にしているものなのです。
 自分は今までテーマを一切考えず書いてきました。
 プロットを一時期書いたときもありましたが、面倒くさいし、
 実際なくても書き終えれたのでテーマもプロットもありません。
 あるのはネタと何が書きたいかだけですね。

 と、いうことでテーマは考えない。

 タブーは無駄を少しでも減らすことです。無駄なキャラは作らないようにします。
 作ってしまったら、そのキャラに意味をねじ込むか、思い切って消し去ります。
 参考にならないような返信すいません。
 それでは!


峰しずくさんの意見
 こんにちは。

 これはもうほんの数ヶ月前に自分なりにようやく決めたことなんですが、
 僕の場合、とにかく優しさに満ち溢れた小説を書こうと。


 読者の方々に「なんでそんなに優しいねん!」と思ってもらえるような……。

 他でも似たようなことを書きましたが、小林弘利さんの書く小説がまさにそうです。
 この方の小説の存在は長い間忘れていました。
 だって、ほとんど本が出ないんだもの。
 手塚系のアニメの脚本(BJとかアトムとかは時々担当されてるみたいですが。

 それが、「アタゴオルは猫の森」というアニメが公開になり、その脚本が小林弘利と知って、
 それで小林さんの作品「聖クレアシリーズ」を突然思い出してしまったんです。

 ああ、優しさに満ち溢れた小説だったなあ、と。

 いまWEBで連載している作品は必ずしもそうではありませんが、
 これから新たに書き始めるものは、優しさに満ち溢れたものにしようと思っています。


まいちんさんの意見
 こんばんはY氏さん(?)。まいちんです。

 作品そのもののテーマというより、私がものを書くときの姿勢なんですが

 「君達には未来がある。こんなところで死ぬために生まれてきたんじゃない。
 この事件が終わったあとの未来を、君たちは生きていくんだよ」
 というメッセージを、繰り返しキャラクターに向かって投げかけながら書いています。


 突然降りてきた異星人に殺されるため生まれてきた人なんていない。
 人質にとられた挙句死んで、我が子を悲しませるために生まれてきた人なんていない。
 君達はそうやって死んじゃってもおかしくないところに立ってるんだけど、
 それでもそんな死に方をするために生まれてきたわけじゃないんだよ。
 って。

 そう言い続けながら書いたキャラクターたちは、命を道具にしません。
 命は何かを語るための拡声器でもなければ、
 引き換えに何かを実現するための便利なアイテムでもない。
 彼らは生きるために足掻いて、頭を絞って、自分達の力で奇跡を起こす。
 それが私の作品のテーマ…なのかな?

 タブーは、キャラクターの死亡率を上げること。
 命を粗末にしないキャラクターを描いているので、
 数人死ぬと話がシャレにならないほど暗くなるから。
 ってかね、一緒にいた誰かが死んで目的を成し遂げたとして、
 心から喜べる人ってそうそういないと思うんですよ。
 
 キャラクターが一般人なら、敵が死んで決着がついてもやっぱり手放しで喜べないんじゃないかな。
 だから極力死なせない。敵も味方も。

 こんな感じでしょうか。


わむさんの意見
 こんにちわ、わむと申します。

 私のテーマーは、家族、仲間などです。

 タブーは仲間内のケンカ、敵味方構わずあまり殺さないです。
 基本的に争いは嫌いなので。
 他にも主人公や仲間には問題を持たせ、物語が進むにつれて解決する方向にしています。

 あと主人公がやたらと敵キャラにいじめられるシーンが多いです。それは指摘されました。

 こんな感じでしょうか?
 短いですがこれで失礼します


レディマンさんの意見
 どうもこんにちは、レディマンです。

 自分がテーマにしているのは、『弱いものが強いものを助ける』です。

 子供だったり、か弱い女性であったり、どちらかといえば守られる立場の人間が、
 ふとした瞬間に強くみえる……こんなのを書きたいんですが……書けているかどうかは疑問です。

 タブーは、あるゲームのシナリオライターさんが言っていた
『人を殺すのは最低限に抑えないと。
 人が死ぬのはどうしても悲しいことだから、それで感動させるのはどうだろうね』ですね。


 ……ただ、私は戦争やら革命やらクーデターやらを書くことが多いので、
 どうしても死者が出てしまうんですね……。
 せめて彼らの死が無駄にならないよう描こうと思っております。
 こんなところです。では、レディマンでした。


黒夢さんの意見
 どうもー黒夢です。
 私はけっこう色々なジャンルを書きますが、

 一貫してるテーマは『矛盾』と『嘆き』と『対立』だと自分では思っています。

 それというのも私は真っ直ぐな話というのが苦手で、
 どうしても複雑な人間関係やら世界観やらを創り上げ、
 そこにある種の対決を書く習性があるようなんです。
 筋が通っているようでまったく通っていない。理不尽な境遇で壊れてしまった。
 認められない相手との相対などなどの小説を思いついたらプロットだけでも作っていますね。

 ぶっちゃけちゃいますと、私の好きなバトル物を突き詰めていったら、
 これしか残らなかったってだけの話なんですけどね。



Cさんの意見
 どもCです。
 今まであまり自分の作品のテーマなんて考えてなかったのですが、
 最近になって共通項ぽいのを見つけました。

 分かりやすく言いまして「はみ出してる君もここにいていいんだよ」です(笑)

 身分違うとか種族違うとか超能力者と超能力者じゃないとか、
 そういった差異や宿命を乗り越えてもらう話……が多いし、
 暖めてるネタもたいがいこの要素を含んでいます。
 
 醜いアヒルの子みたいな貴種流離単になりがちなのが課題ですかね。
 ワンパターンになってしまいがちですし。 


ういさんの意見
 これは私の考えというか、
 こうゆう考え方もあるんだな、と参考程度に流して下さい。

 みなさんのテーマを興味深く拝見させていただきました。
 とても素晴らしいテーマというか、大切な内容だと思います。
 しかし、ひねくれた言い方をすると
「そんなの当たり前のこと」
「誰もがそう思ってること。そう思いたいこと」

 私はそうゆうことは誰かしらがやってくれるので、
 自分なりに誰も考えないようなテーマを考えるのが好きです。

 抽象的ですが、私は、
「世間では常識だと思われているけど、本当にそうなの?」

 というテーマを探しつづけて、それを書いてます。

 具体的にはネタバレになるので言及しませんが。

 最近、というか今も人気が冷めない人気漫画「デスノート」
 これはキラとLの思想どちらかに読者が共感し、あちこちのサイトでは今も議論が絶えません。
 私はそうゆうものを扱いたいなと常々思っていたので、とても参考になりました。


 とまあ、そうゆうことでした。 


ぺーさんの意見
 テーマはあまり意識しない、と書いたのですが……。
 皆さんの書き込みを読んで、自分と違う考え方もあるのだなぁ、と感心しました。
 それで、逆に自分が書こうとしていることが理解出来ました。
 
 自分が書きたいと思っているのは、人の「生き様」です。
 
 ですので、少数派かも知れませんが、キャラクターが死ぬことがタブーとは思っていませんでした。
 その結果、無駄死にとなっていても、それがキャラクターの生きた道なんだと……。
 無駄死にには、無駄死にの良さがあるというか……
 それが、滅びの美学といいますか……(ちょっと意味不明ですが)

 小説に限らず、ドラマというのは人間を描くことだと思っています。
 人間を描くということは「生き様」を描くこと。


 そして、「生き様」が最も顕著にでるのが「死に様」だと思うのです。
 何のために生きたのか? キャラクターを描ききる、という根本部分に置いて、
 はずせない要素だと思っていました。

 勿論、皆殺しにする、と言ってるわけではありません。
 死ぬべき所で死ぬべきキャラクターは、死ぬべきだと思っていた、と言うことです。


桜木谷 見征さんの意見
 若干? 乗り遅れた感がありますが、飛び込みで。
 桜木谷です。
 テーマはその話によって違うので何とも一概には言えないのですが……。

 引っこ抜くとすれば『ありのままのあり方とは』とか、
 『人間とは』とか哲学的な(?)テーマが多いような気がしました。


 いや、そんなに作品を書いているわけでもないのですがw
 タブー……いろんな意味で「正義のヒーロー」を出さないようにしています。
 課題としてはどんな風にも「違和感」をもった話を書くこと。
 勿論、ラストには解消される物ですが。対比させるのが好きなのでw
 後は緩急のある話にしようとしているところでしょうか。

 まぁ、ご参考までに……。


望月茜さんの意見
 こんにちは、望月です。
 最近勉強に追われるばかりでほとんどと言っていいほど小説が書けてません(汗

 私は話によってテーマを変えてます。

「自分にとっていいことでも相手にとってはどうなのか」がテーマだった話もあるし、
「どうすればキャラ全員の未来がハッピーになるか?」というものだった話もあります。
 (結末がハッピーなのではなく、未来をハッピーにする、というところがミソです)

 タブーも、毎回変わりますね。

 「キャラを殺さないようにしよう」とか「あんまり絶望に突き落とさないようにしよう」とか
 真面目なものもありますが(うっかりするとキャラを絶望に突き落としてしまうんです)
 「台詞一切無しの地の文だけでいこう」とか「語彙トリックしたいから描写を制限しよう」とか、
 それはタブーっていえるの?的なものもあります。

 永遠の課題としては、「異質な感情」を書くこと。

 例えば、魔王が死ねばその村の人は喜ぶでしょう。
 ですが、魔王の妻とか子供とかは喜ばないでしょう(性格によっては喜ぶでしょうが)。
 恋のライバルが居なくなれば、寂しいと思う前に「チャンスだ!」と思うことでしょう。
 異質とは言えないのでしょうが、喜ぶ人と悲しむ人、
 どちらもいるんだよと言うことを書くのが好きです。


プロキオンの意見
 毎日のように掲示板をのぞくのにたまにしか書き込まないプロキオンです。
 どうせ我が家はアナログ一家ですよ。書き込むのだって携帯ですから(クスン)。
 テーマは作品ごとに違います。
 大抵はプロットを練っている段階で、テーマが見えて来ますねえ。
 このストーリーはこんなことを言いたいのかなあ、と何となく思えてきます。
 ただ、私が小説を書く上でも、これから生きていく上でも、
 考えていきたいテーマというのがあります。

 『歴史とは何か』『差別と被差別』『異文化の対立と和解』などなど……。

 何か言葉にするとやたら難しく感じるなあ〜。ライトノベルは基本的にエンターテイメントなのに。


日向 葵の意見
 こんばんは、日向 葵です。

 これといってテーマを意識したことはなかったのですけど、
 今この書き込みをしようとして考えてみたところ、
 今までのほとんどの話の根底に共通項を発見してしまいました(笑)
 
 「他人と違う自分を受け入れること」

 他人に受け入れてもらう、ではない辺りが私だなあ、
 と我ながら納得してしまったり(私がまさしくそういう性格)

 課題は、できるだけ、それまで書いたことのない表現に挑戦すること。
 私が個人的に意識してる些細な違いなので、言わなければわからないと思いますが(汗)

 タブーは、あまり考えてないですね……。
 作品は必ず完結させることってのは、常に頭に置いてますけれど(笑)


地底人T さんの意見
 自分の場合は「個人」と「社会」です。

 影響を受けたヨーロッパの現代哲学で、現象学的哲学という流派があります。
 創始者のフッサールは「我思うゆえに我あり」という自我の独我論的分析から思索を開始しました。
 しかし、そこから自我同士の関係(間主観性)の考察へと進むにつれ、
 「周辺世界」「環境世界」ということを考えざるを得ませんでした。
 わかりやすくいえば、どんな人間の自我でも、背景となる文化や伝統を背負い、
 既存の社会の上に立っているということ。
(デカルト的な道からカント的な道への転換。
 つまり「世界」の存在を自明の前提として考えるやり方にシフトしたそうです)

 歴史や地理を調べても、社会によって人々のあり方や、価値の基準は本当に様々です。
 現代の世の中というのは、背景の違う個々人が入り乱れ、関わりあう場なのではないかと思うのです。
 さらには同じ社会に属しても、一人一人の個性(性格や能力、個人的な経験や考え方)は異なっている。
 
 一つの舞台の上でお互いに違っている人間同士が関わりあう、
 さらには舞台となる社会そのものも変化していく。そこにドラマが生まれるのではないかと。


 特に模範になっているのは、社会派ハードボイルドのヒラリー・ウォーと、
 歴史の転換点に生きる人々を描いたチェーホフです。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|