第4研究室 創作に関するQ&A 201P | トップへ戻る |
亘さんからの質問
 ツンデレ(萌え系統の属性)は女性に嫌われているのか?
 
 こんにちは。亘です。
 初めまして、の人がほとんどだと思うのですがよろしくお願いします。

 ええと、質問は「ツンデレ(萌え系統の属性)は女性に嫌われているのか?」
 「嫌われているならどうすればいいのか?」です。

 このサイトには男性が多いと思うのですが、
 小説を読んでくれる読者の中にはもちろん多くの女性がいると思います。
 そこで、「萌え」と呼ばれる女性を書く際に、気をつけたいことを聞きたいのです。

 僕は「男性にも女性にも受け入れてもらえる小説」というのを目指しています。
 女性は「萌え」というものを毛嫌いしている印象を受けています(してない人もいるでしょうが)。
 なので、なるべく女性は男性に媚びるような真似はしないようにしていますし、男性も然りです。
 恋愛にしても、出すキャラは萌えなどを出さないように、心がけてきました。
 
 しかし、ここで大きな問題が僕の前に立ちはだかったんです。
 書きたいんですよ、ツンデレが(笑)
 書きたくて書きたくてしょうがないんです。
 だったら、なるべく女性にも受け入れられるようなツンデレが書きたいと思ったのですが。

 無理でしょうかね?

 女性の方は萌えに対して自分の思っていることを仰ってくれたら幸いですし、
 男性の方はどうすればツンデレというものを毛嫌いされないように書けるかなど、
 何でもいいので思っていることを言ってくれると嬉しいです。
 皆さん、お願いします。


● 答え ●

里見 悠二さんの意見
 こんばんは。里見です。
 お久しぶりですね。

 うーん。そうか、ラ研は男が多いんですかね。
 里見の性別はあえて伏せますよ(笑)想像にお任せします。

 「萌え」や「ツンデレ」などはよくよく見れば、男性の嗜好から来るものが多いように思います。
 なので、女性からすれば「男尊女卑も甚だしい」とまでは行きませんが、
 少なからず嫌悪されますね。
 ようは男性を女性は、前時代では立ててきたわけですよね。
 しかしながら、現在は社会でも形だけですが(実際には)、
 男女平等で女性の立場も強くなってきました。
 
 男性に僕のように尽くさなくてもいい。結婚だけが生きる道ではない現代です。
 そんな現代の女性にはもう求められない欲求が、出てきた物だと私は思います。
 性別は生まれた時から決められていて、女性はどうしたって体力面で男性には敵いません。
 社会で生き抜こうと思えば、男性を凌ぐ努力もしなくてはならないのです。
 そんな中、好んでそんなもの女性は見たくないと思うのではないでしょうか。
 媚て男性の庇護ばかりねだる女性像は、もはや時代遅れになりつつあるとも思いますので。
 まぁ、個人的な見解なので。
 亘さんは男性だそうなので、女性の立場を考えて言ってみました。

 何よりはどちらにも理解があるものを目指せば、問題ないと思いますよ。
 女性作家の小説なども参考になさってはいかがでしょうか。

 それではこの辺で。失礼します。


Cさんの意見
 リアルでツンデレ気味を演じたことがあるCですが、
 美少女じゃない生物(なまもの)がやっても特にメリットはありません(笑)
 まあ……私は男女問わず、不器用で口べたなキャラは結構好きなので、
 ツンデレも可愛いと思う方です。
 
 男とか女とかあまり考えず、一つの個性として魅力的に書いてあげればいいんじゃありませんか?
 
 最初は悪役として出したのに、書き込むにつれていい人になっちゃった……
 みたいな話も聞きます。
 キャラって作者の分身ですから、結局は本人の人柄や想いがにじみ出てきてしまうんですよね。
 だから亘さんが真摯に考えてキャラを作り、内面もきちんと描写すればOKだと思いますよ。
 そんなところです。


Y氏さんの意見
 片寄った話で言うと、ツンデレ云々の前に、
 女キャラなんてイケメン同士の性別を超えた恋愛さえ邪魔しなければどうでもいい存在です。
 お腐れ様の前では女キャラなんてまるでCGで消したかのように無視されますので、
 ただでさえムカつかれるツンデレキャラの創造はできるだけ避けるべきです。
 特に主人公とくっつく女キャラは女性読者の敵ですよホント。ルナマリアとか。

 もしどうしてもと言うなら、
 ほわほわした奴、無口な奴、姐御肌な奴の3つに絞ってキャラをつくるべきです。
 ようは女にも好かれるキャラを作れということです。長門とか。


クローフスさんの意見
 ツンデレの魅力は分かりませんが素で『(名前)ってツンデレだよね』と、
 友人に言われたことがあります、クローフスです。

 ツンデレについての見解。
 自分の場合、露骨なツンデレはちょっと引きます。
 露骨にツンデレすると媚びてる感じが前面に出て見えますから。
 ただ、ツンデレと言う「属性」を内包しているキャラが、
 ツンデレ以前に成り立っていれば大丈夫だと感じます。
 ツンデレキャラに肉付けするのではなく、キャラの一部としてツンデレがあると。
 ……難解文になりましたね。

 萌えについての見解。
 自分は女性ですが、真面目に恋愛する分には萌えはあまり気にしませんね。

 男だろうと女だろうと、よっぽど意識しない限りは好かれたい相手に媚びます。

 気に入られたいんですから。それが自然だと思います。
 これは私が異質なのかもしれませんが。
 異性だろうが男同士だろうが女同士だろうが、ナチュラルに仲良しなら微笑ましい、とも思いますし。

 ただ「属性にキャラをつけるのではなく、キャラに属性を添えて欲しい」とは思いますね。
 (性格的にも)きれいな男性が出れば格好良いとは思います。
 (性格的にも)可愛い女の子が出れば萌えてるかもしれません。


 3歩下がって影を踏まず、縁の下で男性を支える女の子も大好きです。
 巻き込まれ型ヒーローも何様俺様王様なヒーローも好きです。
 関係ありませんね、見境無いですね。すみません。


白州さんの意見
 初めまして…?白州です。
 自分も「ツンデレ」とか「萌え」とかよく聞きますが、そういう表現が苦手です。

 自分は明らかに萌えを狙った作品は読みたくないですが、
 そういうのを抜きにして「ツンデレ」を純粋に個性の一つとして扱っている作品なら読みます。


 が、ツンデレ=萌え=秋葉系オタクの連立式が成り立っているせいか、
 「ツンデレ」とか「ロリ」とかいう片仮名を作中に見ると警戒します。
 
 属性用語を気にしすぎだと思います。
 
 普段は取っ付きにくそうで、気を許した人間には自分を曝け出すという
 人間性(個性か?)を持った人間はもともといます。
 それを俗に言う「オタク」と呼ばれる方々の誰かがツンデレと呼び始め、
 それが一時の「電車男ブーム」に乗っかって「萌え」などの世間一般用語ではない用語が
 広まったんだと思っています。

 …今も穏やかな「オタクの波」はありますがね。

 ですから属性用語に不慣れな方にでも読めるように
 「ツンデレ」キャラを「ツンデレ」として書くのではなく、
 「普段はつんけんした態度だが、気を許した相手には極端に甘えたがりになる人間(キャラ)」
 として書けばいいと思います。

 要は「純文学でも使える書き方」ならツンデレ苦手な人でも誰でも、
 ツンデレのイメージから来る「萌えの枠」の意識も薄らいで読めるようになるのでは…。
 「萌えを感じさせない作品」を作るにはそういった属性用語は書かないに限ります。

 私を交えた故、頼りない答えになってるかもしれませんが、
 少しでも何かの力添えになっていればと思っております。


十香さんの意見
 こんばんは 亘様。
 はじめまして、十香と申します。

 率直に言いますと、ツンデレのキャラが嫌われるというよりは、
 それ以前に作者自身が嫌われるような気がします。
 嫌われるはいいすぎですけど、風当たりが強いというか。

 どうにも作者が自分を美化したようなやたらと強くクールな主人公に、
 実際には話しかけられないような気の強い可愛らしい子をツンデレとして書いていたら、
 鼻で笑いたくなります。

 ただ、亘様のように男性のことも女性のことも考えている方には好感を持ちます。

 女が女のキャラを嫌いになるときは、その小説に出てくる主人公が惚れてしまうほど好きか、
 自分にはないものを持っている可愛いそのキャラに嫉妬してしまうときじゃないかと思います。


 だからそれはそれで、いいんじゃないでしょうか。それだけはまってしまったっていうことですし。
 
 可愛いキャラには女だってメロメロになります(笑)
 それにツンデレだからといってそんなに嫌われることはないと思います。


 だってツンツンしていたキャラが可愛らしく男に恋していたら誰だって、
 「やばい! マジ可愛い!」って言いたくなるじゃないですか!(熱)

 …………とまあ、一応女なのにオヤジ的考え方が入っている私の意見が、
 役に立つかはわかりませんが、参考にしてくださったら嬉しいです。

 では。
 可愛いキャラを期待しています。


ナマケモノさんの意見
 一応、腐女子である私の個人的意見を申します。

 大好きです、ツンデレ。というか美少女は皆好きです。
 多分、オタクの女性に限って言えば、彼女たちは萌えるものなら何でも好きな気がします。


 BLどころか男性向けの美少女ゲームにも手を出す始末です。
 女性向けの百合本ならぬものもあるとか。

 女性にも受けるヒロインを書きたいのなら、強い意志をもった女性が好まれると思います。

 男性に護られているばかりではなく、自らも彼のことを想い、強くなろうとする女性みたいな。
 私は男性より一枚上手の狡猾な女性が好きです。

 お薦めの教材は漫画ローゼンメイデンの水銀燈でしょうか。
 この漫画の作者さんは確か女性ですが、異様に男性ウケの良い漫画です。


百瀬さんの意見
 「勘違いするな」「助けに来たわけじゃない」「お前を倒すのはこの俺だ」
 というのもツンデレだと思っている百瀬です。

 すなわち主人公のライバルはツンデレ属性の可能性大……!

 冗談はさておき。

 ツンデレ自体はそれほど受け入れにくいものではないと思います。
 人前ではベタベタしたくないとか好きな人の前で素直になれないとかって可愛いですし、
 仲良くなった人に対して徐々に本心を見せていくのは普通のことですしね。
 そもそもギャップでの魅力は当社比3割増です。

 受け入れられるかどうかは、さじ加減の問題ではないでしょうか。

 デレの部分が多すぎると媚びている(計算している)と思われて、個人的に気持ち悪い。
 それに、隠れた素顔の垣間見えるチラリズム(笑)がツンデレの魅力。
 デレの大盤振る舞いじゃ魅力半減です。

 ところで女性が嫌う女というのは「男ウケを狙う女」だとか。
 競争相手に対しては良い感情を抱けないように出来ているんでしょうね。


風月堂さんの意見
 参考までに、非二次元小説でのツンデレの例を挙げます。

 別のところでも紹介しましたが、
 『天国の本屋/松久淳+田中渉/新潮社(文庫)』です。

 主人公は、突然死後の世界の本屋で働くことになり、そこで店員をしている少女に恋心を抱きます。
 その少女は、これまで無愛想(というより無視に近い)だったのですが、
 主人公の働きかけで、少ずつ親しくなり、
 最終的には少女は自身の秘密を打ち明けるまでになります。

 ツンデレ目当てで読んだのでは全くないのですが、
 余りにツンデレのイメージに当てはまるように思えたので印象に残っています。

 二次元的なイメージ(いわゆる萌え属性)と、ツンデレという性格類型(?)は、
 必ずしも分離不能ではないように思えます。


(二次元ツンデレ好きの人々が、必ずしも、そのように理解している――
 二次元でない作品にツンデレを見つけ出し、それを好む――とは思えませんが。
 あくまで私見ですし)

 この小説、どちらかというと女性好みに思えるのですが、どうなのでしょう。
 ちなみに私は男性です。
 では。


兼子さんの意見
 こんにちは。
 最近、鍛錬投稿室(2007年1月現在)では、
 ツンデレヒロインが出てくる作品が多いような気がして、
 ワンパターンだと感じないこともありません。
 
 でもやっぱりそれだけツンデレというのは有効という意味なのかな、とも思ってみたりもします。

 かく言う私も鍛錬投稿室に、ツンデレキャラが登場する作品を
 三作ほど投下したことがありますので、全く人のことは言えません。
 チョイ役として登場させるだけなら、ツンデレ嫌いの人にそっぽを向かれることもないと思います。
 小手調べとしてはこの辺が妥当なのではないかと。
 メインヒロイン格として出すとなると……
 ツンデレや萌えを嫌う人にも受け入れられるものを書くとなると難しそうです。

 一つの可能性として、萌えを好む読者(主に男性)の目から見ると、
 萌えるツンデレキャラでありながら、女性から見ると感情移入、共感できる等身大のキャラ、
 であれば両立できるのではないかと私は思いました。
 ↑口で言うのは簡単ですけど。
 実際にそういうキャラをうまく描くことができるかどうかは別問題でしょうか。


みつきさんの意見
 亘さま、こんにちは。
 まず、当方女性ということで。
 スパッと書いてしまいますけど、女性にも読んでもらいたいと思うのでしたら、非常に単純ですが、

 女性をバカにしきったようなことを書いたりしなければそれでOK、なのではないでしょーか。
 っていうか、注意すべき点はそれくらいだと思いますよー(^^;。


 で。 どっちかっていうと、

 女性が「萌え」とか「ツンデレ」そのものを嫌うということは、あんまりないと思います。
 
 周囲を見回しても、目のフツーじゃなくでっかい、
 髪の毛のおかしなところにリボンやらヘアピンやらをつけた女の子が、
 (私はこれが一番気になるのですが・笑)
 語尾に変な言葉をつけてしゃべったり、猫耳だったり、
 何の前触れもなくスクール水着や体操服で登場しても、
 『出来のいい、面白い作品ならば』それに本気で文句を言う人を、
 私は見たことがないですね。はい。
 
 ただ……ツンデレも、単なるワガママ過ぎる女なだけに見えたりとか、
 自然とそうなってしまうのではなく、相手の気を引こうとしているだけなのが見え見えのものは、
 かなりの度合いで「くだらん女だなー……」と嫌気がさすことが多いですね(^^;。
 これはたぶん、書き手の技量の問題なんだと思いますけど。
 どうも、キャラ造詣とか匙加減とかが上手くいっていない感じがするというか……。
 
 そのキャラが本当にそういう態度しかとれないうのなら、ツンデレに文句なんてありませんし、
 媚びるキャラなら媚びてもいい、お色気キャラなら、四六時中あちこち丸出しでも、
 それはそれで全然構わないんですよ。
 
 そういうのをエンターテインメントにしようと思うと、
 デフォルメがちょっと大げさになってしまいますけど、でも、実際にそういう人っていますし、
 その面白みがきちんと書かれていれば充分に使える素材ですもんね。 
 どんな萌えキャラでも、『人間味』というものがちゃんとあれば、
 多少お遊びや悪ふざけが多くなっても、女性も充分楽しく読めるものと思いますよ。
 
 ……うーん、参考になったかどうかは分かりませんが、これにて失礼させていただきますね。
 それでは。


朔日神無(望月茜)さんの意見
 私は女キャラのツンデレ嫌いです。
 というか、最近ツンデレヒロインが増えすぎて、
 パターン化してしまってるのが駄目なんだと思います。


 「あっ、あんたのためじゃないからね!」なんて、
 お決まり文句すぎて見た途端読む気が失せます
(そこまでツンデレなのもあまり居ませんが……)。
 
 ツンデレでもソフトなのなら許せますね。ツン6対デレ4とか。
 怪我したのを我慢するとか、それくらいが私的にはいいですね。

 というか、私は腐女子なのでやはり女ツンデレより男ツンデレのが萌えます!
 「今お前に死なれちゃ困る」とか「次に会う時は敵同士だ」とか、
 そういうのは百瀬さんと同意見です(笑)


 私は、妄想の中でならキャラに猫耳がついてようと血の繋がらない兄が居ようと構いませんね。
 ただ、明かな萌え狙いで獣耳ついてたりするのはちょっと……。
 すいません、言いたいことがまとまってませんね(苦笑)
 では。


腹減りガエルさんの意見
 どうも腹減りガエルです。
 女性にも受け入れられるツンデレ。
 僕は書けると思います。

 僕は「僕」とか言っておきながら、実は女なんですよね。前に言ったかもですが。
 ツンデレっていうのは八十パーセント理解してるつもりですが、僕は嫌いじゃないですよ。

 だってそれもその人の個性じゃないですか。しかも他のキャラたちとのやりとりが面白いし。
 シリアスな雰囲気を引き立たせる為にも、
 そういうユニークで弾けたキャラがいたらグッドかと思います。

 「やっぱりツンデレは嫌いっ!」
 って人たちにも読んでほしい時には、何か共感できる設定をつくったらいいと思います。


 それか、ツンデレの方がまだマシだっていうキャラを作っちゃうとか。
 実行したら完全に崩壊しますね、これは。うけ狙いだったらいいと思いますよ。
 読み直したら意味不明ですね、この文章は。参考になるのかなあ。
 じゃあこれで失礼します。あさってが始業式の腹減りガエルでした。
 

まいちんさんの意見
 こんにちは。まいちんです。

 自分的基準は、自己表現が不器用だったり素直になれなくてツンデレになっちゃうのはOK。
 男の気を引くためにだけツンデレを演じてるキャラはNGですね。


 自分が女性ラノベ読者の平均値だとは思ってませんが、まあそんなところです。


くーるみかんさんの意見
 女の子だってツンデレにきゅーんとなることはあります。
 まだツンデレなどという言葉すら存在しなかったころの話ではありますが、
 『リボンの騎士』をご存知ですか? 漫画の神様が描いた不朽の名作です。

 主人公のサファイアは女の子でありながら、王子として育てられます。
 一日にほんのわずかな時間だけ女の子の格好を許されるほかは、
 常に男として、また一国の王子として過ごさねばなりません。

 そんな彼女がある日、隣国の王子フランツに恋をしました。
 しかし、自分が女であることを知られるわけにはいかず、
 サファイアは心ならずもフランツにつっけんどんな態度をとります。
 そして、そんなサファイアを、フランツはいけ好かない奴だと嫌悪の目を向けるようになるのです。

 その一方でフランツは、亜麻色の髪の、名も知らぬ乙女に恋をしました。
 彼女の正体こそ、本来の女の姿に戻ったサファイアなのです。
 サファイアは正体を隠して、思いを告げることすら許されない相手と、幸せな時間を過ごします……

 と、これも広義のツンデレに入ると思うんですが、いかがでしょう(違う、かな?)。
 女の子はこういうの好きですよね。

 まあ、形からキャラを作るより、キャラから形が作られていくほうがいいと思います。
 いちお、参考までに。



富士山さんの意見
 ツンデレに笑顔でイラッとするは、男性で僕だけじゃないはず。
 ツンデレ。最高にイライラしますね。ツンはいらん。デレのみでいいよ。
 という自分は支配欲が強い気がしますがそれはおいといて、
 書きたいなら書けばいいですよ。

 書いてイラッってこられたら、自分にツンデレを書くのは向いていないんだって思ってください。
 とりあえず受けがいいのなら、書き続ければ、スキルアップしていきますよ。
 で、女性にも受けるツンデレ。イラッとされないツンデレは、感じさせなければいいと思いますよ。

 半分の月がのぼる空の「秋庭里香」がいい例です。
 僕はあれにツンデレ要素を全く感じません。単に素直じゃない女の子って感じてますが、
 友人Oはそう感じていないようで、ツンデレ萌えー!と絶叫しています。
 つまり、そういうこと。
 
 好きな人には感じさせる程度に、嫌いな人には感じさせない程度にすればOKですよ。
 それでは。



優奈さんの意見
 初めまして、こんにちわ。

 私は女性ですが、男性の「萌え」を全否定してはいません。
 「萌え」を全否定するのは、ライトノベルを読んだことない方や、
 そういうものに嫌悪する方だけだと私は思います。


 女性が嫌悪する「萌え」は基本的に「狙っているのがバレバレな萌え」です。
 男性の中にも、バレバレなのは嫌な方もいるかと思います。


 逆に、バレバレの方が好き、という方もいるでしょう。
 例えば、王道的なツンデレをそのまま使用するとあまり好感は持てないと思います。
 「あんたのためにやってるんじゃないわよ!」とか「あんたなんて嫌いだけど仕方なく…!」
 とか真面目に言っていると、狙いすぎ感が多いです。
 また、無意味に、「可愛らしく」とか「可愛い顔が」とか「愛らしい瞳が」とかいう文章が、
 しつこいくらいにあると、かなり嫌悪があります。

 他にも、キャラクターの位置や周りのキャラクターもあると思います。
 ツンデレの相方である男性の魅力は、ツンデレを引き立てもするし堕落もさせます。
 男性に好感が持てなかったり、惹かれ合うエピソードがないと、
 「なんでこんな奴が好きなんだ?」と思ったりします。

 まあ、ようはツンデレを描く力があるかないかで、
 女性にも男性にも好感がもてるキャラクターになるかならないか、だと思います。
 ちなみに、元々萌え狙いで萌え萌えキャラクターがたくさん出てくる、
 いわゆるギャルゲー的なものは、元々「萌えが大前提としてある」と認識しているので、
 わかりやすい萌えがあろうがそれほど嫌悪はしません。

 それでは、優奈でした。


脂さんの意見
 ツンデレについて少々考えを巡らせたことがあるのでお答えします。
 ツンデレというキャラ類型(詳しくは定義しません)を精神分析チックに分析してみたのですね。
 ただしこの場合の精神分析はツンデレキャラを人間に見立てての分析だけではなく、
 それに萌える受取手たちの精神的傾向分析にもなります。
 アニメや小説を精神分析的に読み解くということは、その表現者や受取手の分析にもなるのです。
 
 精神科医の斎藤環氏著「戦闘美少女の精神分析」などは、
 オタク文化における「戦闘美少女」という類型を精神分析的に、
 つまりオタクたちの精神的傾向も絡めて読み解いた本です。
 少し難しい本ですが、ここで行うのはそういう感じでの分析ということで例示しておきます。

 ツンデレとは、ここでは外面的には「ツン」ツンしているが、内面は「デレ」デレしていて、
 「時々」その内面の「デレ」が表出している少女、という理解をしておきます。

(私は最近のオタク文化については初心者ですので、いろいろ反論はあると思います)。
 
 何故彼女は外面はツンツンしてしまうのか。
 まず第一に、デレデレは「恥ずかしいから」ですね。
 実はこの恥というのは、社会的ルールのひとつなのです。
 日本の「恥の文化」は上で述べた「象徴界」を例示するものとして、
 (西洋的社会と比べて特殊なので)よく論じられています。
 彼氏に対してデレデレベタベタするのは社会の一員として恥ずかしいから、
 それを抑圧するわけですね。

 では次に何故ツンツンという攻撃的な言動が表れるのでしょうか。
 男性性=父性というのは社会性を体現していないので、
 社会性のために抑圧していたデレという気持ちが反転して攻撃性を帯びるのです。
 上で述べたようにツンデレ少女は社会性を意識しています。
 しかし内面では好きな(同一化したい)彼氏が社会性が乏しいと、
 「好きだからこそ」怒ってしまうというのは何となく理解できませんか?
 自分は社会性を意識しているのになにやってんのしっかりしろよオマエは、みたいな気持ちです。

 このようにツンデレ少女においては、内面でのデレ=同一化への希求と、
 外面でのツン=差異化の葛藤と、父性的な社会という要素が絡み合っています。

 
 これは、構造的に多少差異がありますが、
 基本的には反抗期の男の子が感じる葛藤の構図と類似しています。
 つまり、ツンデレ少女に萌える男性オタクたちは、
 自分が経験した反抗期の葛藤をツンデレ少女に投射しているとも言えるでしょう。

 オタクたちはツンデレ少女の彼氏だけではなく、少女にも感情移入していると考えられます。

 ここでご質問の、「ツンデレキャラは女性に嫌われるか?」ということを考えてみましょう。
 私はオタクが何故女性を中心に気持ち悪がられるかというのは、
 虚構に対するセクシュアリティ(萌え絵でオナニーすることなど)と、
 自己愛、二点が大きな原因だと考えています。

 セクシュアリティについては、斎藤環氏によれば
「オタクは現実と虚構の区別がきちんとついていて、虚構と自覚してセクシュアリティを楽しんでいる。
 そもそもラカン論では『性は存在しない』、
 つまりセクシュアリティそのものが虚構であるから問題ない」と擁護しています。
 
 しかしそれが書かれた本(「戦闘美少女の精神分析」)は2000年の刊行で、
 主に90年代のオタクを分析しているものでした。
 私はオタク文化に限らず現代は虚構化が強い(=ハイ・コンテクストな)時代で、
 またそれが加速している時代だと考えています。

 私の体感ですが、斎藤氏の本から10年近く経った現代の若いオタクたちは、
 90年代に青年だったオタクたちより、虚構と現実の区別が曖昧になっているように思います。
 私は現代のオタクについては斎藤氏の擁護はピンときません。
 ちょっと余談になってしまいましたね。
 私自身はオタク文化そのものについては評価するところもあるし、
 批判するところもあるという中間的な立場だと言い訳しておきます。

 二点目の自己愛。ツンデレキャラについては、これが問題になると思います。
 自己愛というのは、差異化と同一化という葛藤が、自我というフィルターを通して表出するもの、
 という比喩表現をしておきます。自己愛は思春期的で、対象愛へと成熟していないものです。
 つまり自己愛は幼い自我を表していると言えるでしょう。

 しかし、その自己愛を嫌う人間も、
 その自己愛的だった幼い時代を経験して大人になっているのです。
 精神分析的には、「嫌悪感」は「似ている他者(鏡像)」に対し強く表出するとされています。
 「近親憎悪」というキーワードで想像してみるとわかりやすいでしょうか。

 つまり、自己愛を表出する人間に対し嫌悪する人間は、
 自らの記憶の中の未熟な「自己愛時代の」自分を相手に投影し、
 それを自己否定的に嫌っているわけです。

 余談になりますが、ツンデレ少女の少し非現実的な攻撃性=ツンについても、
 この文脈で説明できるかもしれませんね。
 ツンデレのお約束に彼氏が「似ている」という要素はありませんが、
 彼女は内面に彼氏に対するデレ=同一化への希求を持っており、
 それが先走って多少彼氏と自分を同一化して見ているところがあるとしたら、
 「近親憎悪」とは言えませんが、「鏡像」的な分析が可能かもしれません。
 
 現実での例を挙げると、憧れのスター(同性異性問わない)が結婚したりすると、
 本気で憎しみを覚えてしまうような、
 そういう思い込みが強い人間は映画や小説でもよく取り上げられていますね。
 ああいう感じです。

 これは、彼らの言動が病的になるとパラノイアの典型症例となります。
 こう見ると、近親憎悪もパラノイアと同じ構成要件に端を発していると言えるかもしれません。
 三つ目の要件「挫折」があるかないかの違いですね。
 誤解のないように言っておきますが、上で述べたように、
 ツンデレ少女自体に自己愛が感じられるから、ツンデレ少女は嫌われる、
 という論理ではありません。また、女性が「萌え」自体を嫌っているとは私は思えません。
 (ファンシーグッズなどは「萌え」になりますよね)。

 アニメや漫画において、ツンデレ少女がそこにいて、隣に「社会的に未熟な」彼氏がいて、
 それに感情移入して「萌える」オタクたちが想像された時、
 初めてこの「自己愛」に起因する嫌悪感が働くのです。

 もちろんそういった女性は、オタクではない女性が多いでしょう。
 彼女たちはツンデレ少女周辺だけでなく、
 オタク文化全体に自己愛を感じているといっても過言ではありません。
 これはオタク文化に詳しい先述の斎藤氏(オタク擁護派ですよ、彼)も指摘しています。

 ライトノベルというジャンルは、オタク文化のコンテクスト
 (文脈、お約束、暗黙のルールみたいなもの)に強く依存して成り立っています。

 ライトノベルにおいてはオタク文化の外の読者を意識する必要はないかもしれません。
 ただ、人間誰しも自己愛を持って生きてきたわけですから、
 近親憎悪的な嫌悪感を、オタクであっても持つことがあるかもしれません。
 また、男性と女性と分けて考えるならば、ツンデレという表出そのものが少年的であるので、
 女性の感情移入は難しいという側面もあるのかもしれません。
 個人的には、ツンデレという症状は、現実の女性に喩えるなら演技性人格障害や、
 精神分析的なヒステリーに似ていると感じられるところがありますが、
 それらに倣ってキャラを創造しても(ライトノベル的な)魅力的なキャラになるとは
 言えないと思います。
 個人的にヒステリーとツンデレ少女という類型の比較論は面白そうなので、
 気が向いたらブログに書くかもしれません。という宣伝をしておきます^^;

 何かのご参考になれば。


匿名希望さんの意見
 やや出遅れた感がありますが、匿名希望です。
 私も昔、似たような考えを抱き、女性に相談したところ、
 オレ様萌え、クール萌え、ツンデレ萌え、など男とは違った形の萌えを、
 これでもかというくらい伝えられました。

 男でもツンデレ嫌いがいるように、全ての人に好かれるキャラは作れないでしょう。
 これは私の意見ですが、それなら、自分の萌えを精一杯書けばいいと思います。


 極端な話、これが俺の作り上げたキャラだ、俺に感性の近いやつは萌え苦しむがいい、
 というくらいにキャラを練り上げて読者に提供すれば、
 文句は好みの問題でしか来ないでしょうし、それ以上に反響の声が聞けるかと。
 あざとい、狙いすぎ、というのは、作者がツンデレとかに拘り過ぎているだけだと思います。
 
 こいつならこういう行動取るのが一番自然だな、むしろ、他の態度の方が想像出来ない、
 というくらい作り上げれば、後は本当に、見る人の好みではないでしょうか。


 未熟ですが、少なくとも私は、これが俺のキャラだ、そしてこれが俺のツンデレだ、
 と自信を持って言えるように書いています。
 参考になれば幸いです。
 それでは、失礼しました。


ちぃさんの意見
 はじめまして? と言っておくべきでしょうか。
 サイト自体にはちょくちょく来ていますが、投稿はしていません。

 ツンデレ系とか○○系というのは、一部の人間に受ける言葉だと思います。
 私も別にツンデレちゃんは嫌いじゃありませんが、「ツンデレ」という言葉は嫌いです。
 誤解のないよう、最初に言っておきますが、別にオタクっぽいからってわけじゃありません。

 私は、「ツンデレ」が好きなのではなく、
 「いろいろな面をもった個性的な人間」が好きなんです。

 キャラクターも人間なんです。
 人間には欠点があり、長所があり、特徴があり、根本的な性格とかがあるわけです。
 それを、ひとまとまりに「○○系」だなんて言われると、
 ひとりひとりの個性、ひとりひとりの性格を意識されていないようで、なんかが違うんです。

 キャラクターにはいろんな面があるわけであって、
 「ツンデレ」だけがそのキャラの全てじゃないでしょう?


 私はキャラクターを作るとき、
 「こういうとき、彼はどうするのか」とか、「怒るときはどんなことで怒るのか」とか、
 そういう細かい設定をたくさん作るようにしています。

 たとえば、太郎というキャラクターがいれば、
 「○○系のキャラクター」ではなくて、「太郎」そのものを愛せるような作品がいいんです。
 「○○系」という枠ではなくて、「太郎」そのものを見たいんです。


 あと、どうでもいいことを一つ。
 ライトノベルを読む人というのは、必ずしもそういう言葉に慣れているものでしょうか?
 せっかくいい作品なのに、「○○系」というだけで引いてしまって、
 読む人がいなくなってしまってはもったいないと思いませんか?

 では、失礼します。


翠葉さんの意見
 こんにちは。翠葉といいます。
 私は腐女子です。
 そのため、女性キャラよりも男性キャラを好きになりやすい傾向があります。

 ツンデレ、というとまず真っ先に思いつくのは女性のツンデレです。
 代表的なところで、アスカ、ルイズ、シャナ、ナギなどでしょうか。
 この中で私が好きではないのは、ルイズとシャナだけです。
 何故かというと、ツンデレ風味どころではなく、とてもあからさまで分かりやすいツンデレで、
 ツンデレ以外に好かれる要素がほとんどないからです(ファンの人ごめんなさい)。

 逆に言えば、アスカ・ナギなどはツンデレ以外の魅力も強調してあるので、
 わりと好きなヒロインに入っています。

 
 要は、見せ方です。
 女性ファンは余り露骨なツンデレは好みません。
 それはツンデレに限らず、ロリ・天然など他の萌え要素においても同じです。
 
 つまり、ツンデレを抑えめにし、なおかつそのキャラの他の魅力も強調すれば、
 女性ファンにも嫌われないツンデレキャラができあがると思います。


 また、現在ではツンデレは女性ファンに限ったものではありません。
 あまり有名ではありませんが、戯言シリーズのいーちゃんや学園アリスの日向棗など、
 男性キャラで作者がツンデレを公言しているものもあります。
 涼宮ハルヒシリーズのキョンとハルヒ、コードギアスシリーズのルルーシュとC.C.など、
 ツンデレ同士のノーマルカプも人気です。
 このようなことから、これからツンデレは様々な方向へと広がりを見せることも可能ではないかと思います。

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