第4研究室 創作に関するQ&A 204P | トップへ戻る |
EXEさんからの質問
 感性の悩み。嫌いな作品が無い。
 
 禁書目録最新刊の入手を失敗して沈みまくってる今日この頃。
 もっと早くTSUTAYAに行っていればっ!
 ……まあ、電撃文庫を五日ほど早く入荷する書店を見つけたのでいいですが。
 初版の入手失敗は痛い。

 さて、本題。
 前にチャットの方でも話したのですが、改めてスレを立ててみます。
 聞きたいのは、まあスレタイ通り感性の悩みです。
 交流の某スレにも書いたのですが、俺は大抵のものには順応できてしまいます。
 特に小説とかの文章諸々。

 具体的に言うと、全ジャンル平気と言うか……。
 例えば、現実的な話を好む人はファンタジーは嫌い(だと思う)でしょう。
 だけど、俺はどのジャンルでも普通に見れて面白いと感じるんです。

 人気のゲームとか小説をやった人でそれを嫌いな人は、
 あそこ大嫌い。何処が面白いんだあんな粗大ゴミ。
 と、詰め寄る人も居ますが、

 はあ?あそこが良いんじゃねえか、分かってねえな。

 と、人が嫌いな部分を好きと言う人が居ます。
 が、俺はと言うと、そことが好きだったり、嫌いでもその作品が好きなので、
 アンチの意見にはいつも首を捻ってしまいます。

 御託を並べましたが、俺が言いたいのは、どの作品やジャンルも普通に見れてしまう、
 好きになってしまうので、他人がそれのどこを心底嫌っているか知っても理解できないんです。

 小説を書いて、「あそこがダメだったから、それを変えたらいい」と言われたらそうなのかな?
 と思って、今度からは気をつけようと思ってしまうのですが、
 これと正反対なことを言われればどうしようもありません。
 しかもそうなったら、本当の欠点もわかりやしない。

 どんな人が読んでも面白いと感じられる本が作れるわけがないんですが、
 上記のことで作品が八方美人な物にならないか悩んでしまいます。
 しかも、最近までこれはみんな好きだろう、と思ってた作品が、
 なにを書きたいのかわからないと言われた日には、発狂しそうなほど悩みたおしました。

 文章がごちゃごちゃになりましたが、こんな時どうすればいいでしょうか?


● 答え ●

jogtyさんの意見
 いまいち質問の要点がつかめませんが。

 いいんじゃないですか、感性が八方美人でも。
 面白いと思えるものがたくさんある、楽しい人生になると思いますが。


 作家の感性としてもいいと思いますよ。それはそれだけ作風の幅があるということですから。
 ひとつの作品に色んな要素を詰め込みすぎたため、読者がついてこれなかったのであって、
 この作品はこういう風にしよう、と適切にコンセプトを決めていけば、
 万人向けの作品は出来なくても万人向けの作家にはなりうるでしょう。


SHINOさんの意見
 あなたが書きたいお話を書けば良いんじゃないですか〜☆
 人なんか気にしなくていいです。


 思いっきり自分が思うおもしろい物語を書いてみたらいいのではないでしょうか。
 バランスがとれたあなたです。
 賛否両論あるかもしれませんが、きっと答えが見えるはずです。
 万民に受けるお話を作りたいなら、否の意見を参考にして、
 特定の分野に秀でたいなら、賛の意見を参考にして。

 とにかく、自分が書きたいこと書けばいいのじゃ〜☆

 ・・・・・・酔っ払いです〜☆ 


ときわさんの意見
 これはちょっと横暴な私見かもしれませんが、私は作家(特にここではライトノベル)というのは、

 『大衆向けにただ「面白い話」を書こうとする人』
 『自分の書きたいことを貫き通す人』


 の二つに大別できると思います。
 要は、流行や読者のニーズの波を恃んで「食い物小説」を書く人と、
 作品の中に己の信念を貫こうとする人です。

 前者の作品は世間にウケて成功し、後者は細々としか執筆活動できない、
 という現実も確かに出てくるかとは思いますが、
 私個人の意見としては、私は常に後者でありたいと願います。

 あとはあなた自身が、どちら側の書き手になりたいか、
 という一念で決まってくるのではないでしょうか。
 前者のような書き手になりたいのなら、周囲の意見によく耳を傾けて、
 「作品の形や在り方」よりまず「読み手の意見」に
 順応できる自分に変わっていかなければなりませんし、
 後者を選ぶならば、今の自分を信じていくことが大事でしょう。
 その代わり、その信念が周囲の意見で
 簡単にぐらついたりしないような自分になることも必要ですが…。

 私も偉そうなことは言えませんが、それでも常に真剣に自問を繰り返していくその姿勢は、
 本当に大切で尊いものだと思いますよ。


ぺーさんの意見
 もう少し頭を柔らかくして、
 「自分の書きたいことを、面白く書く」と考えられないでしょうか。
 「書きたいものを書くのではなく、読ませたいものを書くのだ」と言います。

 自分の書きたいテーマを、いかに読者が面白いと感じるように書くか?
 それが、作家の醍醐味だと思います。



優奈さんの意見
 こんにちわ。
 私は、結構オールマイティですが、ロボット(=SF)はかなり苦手です。
 宇宙が出てきただけでも、「面白くなさそうだな」と思います。
 べつに、どこが嫌いというわけではないのですが、
 私は頭が悪いらしく、難しい言葉が理解できないのです。
 武器の名前も、カタカナとローマ字だったり、
 宇宙なんとかかんとか〜とか言っているのが意味がわからないのです。

 あと青年同士のBLは苦手です。
 これは、男性の方にはわかると思いますが、見ていて気持ち悪いです。
 絵が大人っぽくなければ幾分平気なのですが、
 ホワイトハート文庫やコバルト文庫、角川ビーンズのBLは苦手ですね。

 みんなに好かれる作品よりも、そういうジャンルが好きな方に好きになって貰えるよう、
 努力をすれば良いと私は思います。
 そういうジャンルが好きな方に好きになって貰わなければ、
 そのジャンルがあまり好きではない人にお勧めなんてできませんからね。
 それでは。ご参考になればと思います。


みつきさんの意見
 EXEさま、こんにちは。

> こんな時どうすればいいでしょうか?
 
 たぶんですが、自分の本当に好きなものは何か、
 を見つけてみればいいのではないかなーと思います。


 それから、他の人が嫌いだイヤだと感じるものが、どうして自分にはそう思えないのか、
 その深いところの意味も知る必要があるかも、ですね。

 嫌いだ、許せない、ということがあまりない性格の人を観察してみると、
 その人自身にコンプレックスというものがほとんどない、
 もしくは、自分のコンプレックスと素直に向き合っているんだな、というふうに感じるんですよね。
 それはそれで、とても得がたい性質だろうと思います。
 世の中では、コンプレックスを持ち、それをバネにしなければひとかどの成功者にはなれない、
 などとよく言われますが、まあそんなことをいう人のことは置いといて。

 冒頭の繰り返しになりますが、嫌いと思うことが少ないなら、
 その逆に、自分だけにある本当に好きなことを見つけてみればいいと思います。
 他の人は嫌いだと言っていても、自分は嫌いだと思わないのはどうしてか、
 その理由を自分の中にしっかりと見つける必要があります。
 
 自分という「軸」がきちんとあったればこそ、そこで初めて、
 他者というものが計れるようになるわけで、
 自分を理解することで相手(読者)との距離がコントロールできるようになれば、
 それが八方美人的であっても、本当にたいしたものになると思いますよ。


 と、それではこれにて、失礼させていただきますね。


んぼさんの意見
 作品自体の優劣が解らないのではなく、ジャンル違いによる好みの差が無いというのであれば、
 それは問題が無いどころか、作り手としては非常に大きな武器です。
 しかし、この両者は全く違いながら、非常に似ています。
 前者だとしたら、ちょっと問題ありですね。


ちょこさんの意見
 初めましてEXE様。
 読み要点だけ考えると「皆が好む作品と思い執筆していた」
 ここに全ての答えが詰まっている気がします。
 皆が好む作品とは何でしょうか?
 
 感じ方が皆違うはずですから最低でも「良くも悪くもない普通作品」
 そう感じられないと駄目な気がします。

 後は作品を執筆する時に
 「作品に込めたい何かがある」「ただ好きだから」になっていく気がします。
 ただ、後者の場合は行き過ぎたモノは自己満足としか受け入れられないと思い、
 執筆する上で人並みな判断力は必要と思います。
 一応、これがスレッド内容を見た僕なりの答えです。


みずさんの意見
 どんな作品でも受け入れられる感性というのは、何の問題もありません。
 むしろ幅が広がっていいことだと思います。
 問題は、

> 小説を書いて、「あそこがダメだったから、それを変えたらいい」と言われたらそうなのかな?
> と思って、今度からは気をつけようと思ってしまうのですが、
 これと正反対なことを言われればどうしようもありません。
> しかもそうなったら、本当の欠点もわかりやしない。


 という点にあるのだと思います。
 でもこれは、感性云々というより自主性の問題です。

 個人的な意見ですが、八方美人な作品というのは、あまり魅力がないだろうと思います。
 大衆受け狙いでも、それに対する強烈なアンチというのは存在しているものですから。

 
 Amazonのレビューなんかを見ても、
 ベストセラーになって星5つが並ぶ中に、必ず星1つが混じってますよね。
 なので他人の言うことが、その人の好みによる感想なのか、
 文章の良し悪しを見ての指摘なのか、聞き分ける必要があるのではないでしょうか。

 例えば、「ヒロインがツンデレだからダメ」という指摘があったとします。
 そんな設定のキャラでないのにそんな指摘を受けたら反省する必要があるかもしれませんが、
 ツンデレにしようと思って書いているいる場合、
 キャラクターの特徴は上手く伝わっているのですから、表現としては成功です。
 「ダメ」といわれたからと言って、ヒロインの性格を変える必要はありません。
 読んだ人がツンデレを好きか嫌いかは別次元の問題です。

 他人の意見を聞いているうちに何が書きたかったのかわからなくなるようでは、本末転倒です。

 まずは「何を書きたいのか」をしっかり持つことと、
 他人に意見を聞くときにも、「これを書きたかったんだけど上手く書けてるかな?」
 という形でも聞いてみるとかしてみるといいんじゃないでしょうか。



Y氏さんの意見
 まずお聞きしますが、感性とはそもそもなんでしょう?
 音を音として聞く能力ですか? それは聴覚ですね。
 見たものを見たままに感じること、それは視覚です。

 最近はやたら『感性』という言葉が高くなりすぎて、
 それがそもそも何であるかという論議には手が届きにくくなっています。

 感性とは必ずしも作品作りに必要なわけではありません。

 ストーリーを練るのに必要なのは構成力、文章を書くのに必要なのは文章力、トリック、
 伏線を造るためには知識と冷静な頭脳です。
 感性とは物語の方向性を決めるために一瞬必要なだけであって、
 物語を作る以上必須のものであるとは言いがたいと私は考えます。
 小説でも音楽でも、数学のように大部分は頭で作るものではないでしょうか。

 それでEXEさんの作品が『何が言いたいのかわからない』と言われたのならば、
 どうも感性の違いからくるものとは考えにくいと思います。
 感性の違いに悩むより前に、もう一度小説とはなんであるかを考えてほしいと思います。


ユエさんの意見
 初めまして、EXEさんユエです♪
 ご意見を読ませて頂きました。

 自分の考えとしては、多くのモノを受容できるのは
 人生に幅や可能性を持たせてくれるものだと思います。


 もちろん、一つの価値観や理念を大切にする人もいるでしょう。
 ですが、それは良い悪いの問題ではなく、そういう人もいる、というだけのことです。

 例えばスポーツで、ひたすらプロ野球だけが好きな人もいるでしょうし、
 球技は好きだけど、陸上とかは嫌いという人もいるでしょう。
 もっと極端なら、スポーツなら何でも好き、あるいは嫌いという人だっています。
 その是非を問う人は誰もいません。ただただ『個人の嗜好の問題』というだけです。
 
 むしろ、こういった考えをEXEさんが持ってしまうのは、
 ご自身に自信がない、もっと言えば自分の心を信じていないのではないでしょうか?

 
 悩むことが悪いわけではありません。
 他者と自分を比べ、考える姿勢は他者を理解しようという心の発露であり、
 素晴らしいことだと思います。

 ですが、自分の信念や自主性を持つのは大事なことです。
 創作の原動力は『人に伝えたいことがある』という自分の心から生まれるはずです。
 それを伝える為にテクニックがあるのだと思います。
 自分の心をきちんと見つめて、それを伝える為にどうすればいいのか。
 今一度、EXEさん自身でよく考えてみてはいかがでしょうか。

 あと、この世に『万能の作品』は存在しません。
 ベストセラーという作品が存在するのは、
 より多くの人間の感性に共感や感動を生んだに過ぎません。
 ですから、その本を面白くないと感じる人がいるのは当然のことです。


 それもまた、良い悪いの問題ではなく多様な価値観の存在する世界では
 単純な二元論だけでは量れないことがあるというだけです。

 長々と書きましたが、創作頑張ってください。ユエより。

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