第4研究室 創作に関するQ&A 206P | トップへ戻る |
天宮さんからの質問
 説明文が長すぎると……
 
 書いててどうしても説明文が長くなってしまう箇所があるんですが、
 推敲しててもその箇所がやはり気にかかってどうにかしたいです。
 知識のある人が主人公にある事柄の仕組みを教えるって場面なんで、
 説明は全てその知識人がしゃべるんですが、
 全部説明するのに一話分使っちゃうんです(大体10キロバイト)。
 読めば説明自体は分かると思うんですが、読む側としては鬱陶しいと感じてしまうんだろうか、
 とか色々考えてしまってその先に進めません。
 これだけ長い説明話を入れようとした場合、
 皆さんなら読者が読む気をなくすかもしれないリスクを犯してでも入れてしまいますか?
 それとも別の方法を使いますか? その場合どんな工夫をすればいいのでしょうか?


● 答え ●

えいちださんの意見
 僕もそういうシーンを書きました。
 どうも、えいちだです。

 結論から言いましょう。
 ダラダラ言葉を並べるだけならやめるべきだと思います。


 ストーリーに必要な情報だけを抽出してその量になるのなら、

1:各部に分散させる。
2・説明する状況に工夫を凝らす。
3:ワザと説明不足にして読者に想像させる。
4:その他。


 この辺りでしょうか。

 僕の場合は1と2の合わせ技です。
 難しそうな説明を雰囲気作りに利用したと言いますか。
 伏線を各所に用意しておいて、主人公と知識人との対話で事情説明しています。
 ちなみに主人公はその話を殆ど理解していません。

 一度色々書いてみて、良いものを選ぶというのはどうでしょうか。


ぜーたさんの意見
 どうもこんばんは、ぜーたです。
 僕から言わせてもらえば説明を一話分まるまる出されても読む気があまり起きません……

 そういう場合は説明文をセリフなどに混ぜてしまうとか、
 もしその説明が実戦(行動)で説明できるなら見せて覚えろ、的な感じにするのがいいと思います。
 確かここのサイト様のどこかに書いてあったと思いますので参照すると良いかも知れないです。

参照
世界観の背景はどこまで説明すべきか?
設定の開示は大筋に関係ある範囲に留めるべきか


 第二の方法としてはそんなに説明しなければならないほど複雑ならば、
 設定そのものの改善をするべきではないか? です。


 ただ書きたい物語に大きな支障がでるようでしたらオススメできない方法ですが・・・
 では失礼させて頂きます。


んぼさんの意見
 構造上、説明が分割可能になるように考え直します。

 どうしても説明の塊になる……というのは、それは設計がおかしい訳ですから、
 新たな設計思想で構築し直します。
 小手先でどうのこうのするより、効果絶大ですよ。


jogtyさんの意見
 たとえ話を使って、すっきり明解に「おおまかにどんなものか」が分かる程度にしましょう。
 
 その事柄の仕組みというのは、
 知識人と同等に語れるレベルで詳細に読者が知らなければいけないものでしょうか?
 そうでないのなら、「大体分かってもらえればいい」程度に軽く考えることです。
 もしそうであるのなら、他の方が言うように、小説の設計を考え直しましょう。

 シュレディンガーの猫は、量子力学のたとえ話として非常に秀逸です。


ぺーさんの意見
 例えばミステリの解答部でしたら、説明ばかり続いても仕方がありません。
 あまり文句を言う人はいないでしょう。


 むしろちゃんと説明してくれないと、駄作と言えます。
(自分はデスノートの解説部分は読み飛ばしてましたが)

 これは、読者が知りたいから文句が無いのであって、他のジャンルでも同じことが言えます。

 長い説明が入っていたとしても、
 読者がその説明を知りたいって思っていれば、ああ、成る程と思うわけです。
 
 ですので、その前に疑問を作っておくのが有効です。
 ある意味で、説明のための伏線と言えますね。



ニッケルさんの意見
 工夫するんです。
 たとえば主人公が、とある建物に突入する機動隊員か何かで、
 作戦行動前にその建物に詳しい人物からの詳しい説明を受けるとしますよ。

 その人物の説明を書き連ねていくよりも、場面をさっさと突入に切り替えて、
 要所要所で主人公が「あの学者が言ったとおりだぜ、こっちの通路はふさがれてやがる」
 とかなんとか、説明されたことを思い出す、という方法だってあります。

 知識人による説明がどうしても必要な場合なら、
 主人公もある程度はそれについて知っているとかにして、
 会話を分散させるって手も。主人公がマズイなら、地の文も使うとか。
 少なくとも“説明”ではなく、“説明をうけるシーン”として成り立つようにはします。


富士山さんの意見
 最初、主人公は疑問に思ったことを、身近な友人などに訊いてみる。
 そして、おいしい部分つまり「核」ですね。それをとっておいて、知識人に教えてもらおうぜ。

 んで、さらにそこで主人公の推理力を入れる。

 これが大事だと思いますよ。
 推理力がありすぎる主人公もダメだし、なさすぎるのはもっとダメです。
 質問連射は文章上変ですしね。

 説明の方法としては、主人公があるていどわからなくても無視して説明を終える。
 それからの経験でわかっていけばいいです。


 『終わりのクロニクル』とか説明シーン上手いですよね。
 あと『我が家のお稲荷さま。』
 
 後者は、多少相手がわかっていなくても無視する感じでいって成功しています。
 あまりに壮大な場合はかいつまんで適当な比喩を使って簡潔にするってのもありでよ。
 地の文とセリフの比も大事ですよね。


ういさんの意見
 長い説明は、必要であれば止むを得ない時もあります。
 例え一話分使おうとも、必要な情報開示であれば書くしかありません。

 問題はそれをどこでやるかです。
 いきなり冒頭でやられたら誰も読まないでしょう。

 重要なのは、その長い説明さえも、読者が読まずにはいられない
 本当に有意義な説明にすることです。

> 知識のある人が主人公にある事柄の仕組みを教えるって場面

 とありますが、その仕組みとやらが、
 読者も知りたい情報であれば問題はないでしょう。
 むしろ、下手に説明を分割したほうが、いつまでも説明してるようで、
 なかなか物語りに没頭できなくなるんじゃないかと私は考えます。
 
 ですから私は、説明なら説明でまとめて一回で済ませた方が、
 スマートになるんじゃないかと思いますし、私はそうしてます。
 もちろん、魅力のある説明のやり方を工夫してはいますが。
 ご参考までに。

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