第4研究室 創作に関するQ&A 225P | トップへ戻る |
つちいさんからの質問
 ハウツー本を読んで、良かったこと。悪かったこと。
 
 最近小説を書き始めた初心者です。
 質問は題名通りで、初心者はハウツー本やら入門書やらを読んだほうが良いんですかね?
 初心者のくせに生意気な事を言いますが、本を読んだら個性が無くなるかなって思ったり……
 できればハウツー本を読んで良かった事・悪かった事を書いてください

 初心者の質問にどうかお答えください。


● 答え ●

ニッケルさんからの意見
 大丈夫ですよ。最初は真似で良いんです。

 自分の感性で書けばオリジナルになると思うかも知れませんが、
 誰もがその他大勢のなかの一人でしかないんです。
 まずは基本的な作法や、コツを掴むために、本を読んだりするのは良いでしょうね。

 良かったことは、そういう点です。


みつきさんからの意見
 つちい様、はじめまして。

 私の場合は、何にも知らないところから、
 四百字詰め原稿用紙200〜300枚の小説を7本ほど書いて、
 その後、ネットで小説の書き方を指南するページがあると知ってそこを閲覧し、
 それからハウツー本なるものを読みました。
 今までに読んだのは、3〜4冊くらいだと思います。

 読んでよかったと思うことは、まず基本的な文章作法を知ることが出来たこと、ですね。
 
 原稿用紙の使い方は小学校で習ったので、大体は知っていましたが、
 文章中に?や!が出てきたら、その後ろを一マス空ける、
 というのを知らなくて、とてもありがたかったです。

 後は、カットバックは安易に用いない、視点というものについて、
 アイディアの出し方、プロットの立て方、箱書きの作り方などなど、
 とても役立つ情報があったと思いますね。

 でも、小説を書いてみる前からハウツー本を読み込む、というのは、
 あんまりやらないほうがいいのではないかなー、と思います。


 最初は自分の好きなようにやってみて、そうすると当然、
 「こういうのって、やってもいいの?」と思うようなことにぶち当たるんですが、
 基礎が何にも無いところから書いていると、自分ですごく考えるようになるんですよ。
 
 で、考えた挙げ句やめたり、いっちょやってみるか、と試行錯誤してみたりして……
 で、散々そうした後にハウツー本を読んでみると、作品を作る前から読み込むよりも、
 もっといい勉強になる……ような気がするんですよね。

 なので、最初は好きなように書いてみて、
 その後ハウツー本を読むことをオススメしたいです。

 それではこれにて、失礼させていただきますね。


菜鳥有無さんからの意見
 はじめまして、菜鳥有無です。

 まだ一作も書き上げたことが無い初心者ならば、
 (実際のところは)個性もへったくれもあったものじゃないので、
 読んだところで弊害は無いと思われます。

 ハウツー本を読んで良かったことは、小説を難しく考えなくなったことです。
 
 冲方丁先生のハウツー本が個人的にはお勧めです。
 自作品のプロットなどを惜しげもなく公開しているため、小説を書く上で非常に参考になりますよ。
  
 『冲方式ストーリー創作塾』


世羅 悠一郎さんからの意見

 つちいさん、はじめまして。
 世羅 悠一郎と申します。

 結論から言うと、どちらでも構わないが読んでおいて損は無い、ですかね。
 
 同じ様に、何か本を読んだりするとそれによって、
 個性を失うのではと思ってしまう方は結構多いです。
 ですが、ご心配なく。

 本当の個性は失おうと思っても失えないものですから。
 
 一時期失うような事が仮にあったとしても、いずれ戻って来てしまうものです、個性なんてものは。

 ハウツー本を読んで良かった事は。
 やっぱり、まずは基本作法が解る事ですね。


 最低限のマナーというか。
 そういうものが解ってこそ、個性として自覚できるものもあると思います。
 また、文章や設定、プロットの考え方で詰まっていた所が解消する事もあります。

 それというのも、結構、自分で自覚しないといけない内容って、
 もやもやしたまま理解しないままで行なうことがあるんですね。
 ハウツー本では、それを文章と言う明確な形で知る事が出来るという利点があります。

 ハウツー本を読んで悪かったことは……特に無いです。
 
 ただ、中には「そんな事知ってるよ」と思う内容しか書かれていない本もあります。
 そんな本が幾つも氾濫しているのもハウツー本でして。
 なので、本選びは結構重要ですかね。


 ネックになる事があるとすれば。
 「読んだ事をそのまま鵜呑みにしてしまう」人は、
 ちょっと自分を持ってから読んだ方がいいという事です。

 意志の弱い方が強い語り口調の本を読んでしまうと、型にはまる可能性があります。
 ちゃんと自分で取捨選択して吸収する能力も必要になります。
 それが出来ずに鵜呑みにし、ここで型にはまって「個性を失った」と思い違う人が結構多いです。

 ただ、覚えておいて欲しいのは、
 その程度で消えてしまうのは「個性ではない」という事です。
 そこで消えてしまった個性だと思い込んでいたものは、本当の個性ではないのです。
 例えるなら、ハウツー本を読む前に「空を飛んでいる」と思い込んでいたものが、
 実はハウツー本によって地面を知った事によって、
 「空を飛んでいると思い込んでいた」事を知ったような状態になっただけです。
 それだけはご注意下さい。

 それでは、長文になりましたがこれで失礼致します。


つちいさんからの返信(質問者)
 みなさん早いお答えありがとうございます。

 やっぱりハウツー本を読んでおいて損は無いようなので買ってようと思います。
 個性なんてそうそう消える物じゃないですよね。考えが狭かったみたいです。

 どうやら沖方先生の本が好評のようですが、やはり良いんですかね?


世羅 悠一郎さんからの意見
> どうやら沖方先生の本が好評のようですが、やはり良いんですかね?

 沖方先生の本は、本当に小説とかの文章を書いたことの無い人にはオススメです。

 文章を書くための常識も知らない……という状態からの人が読むために書かれておりますので。
 ただ、何度か回数をこなして、それなりに最低限のルールなどを知った人からすると、
 値段の割りに得られるものは少ない……かもしれません。


匿名希望さんからの意見
 どうも、匿名希望です。
 すでに答えが出ているので蛇足かもしれませんが、私は否定派、ですかね。

 最初の方にハウツー本を目にすると、文字や情報の多さに混乱してしまい、
 小説を書くことがとても難しく感じられ、嫌になることが多いような気がします。


 書くのが好きで、続けていきたい、上手くなりたい、と思った時に買うと、
 大抵強力な味方になってくれるとは思いますけど。


 最初は、自分のやり方で合っているのか、何をすればいいのか、迷うとは思いますが、
 書くことの楽しさを見つけるのはどうでしょう。

 ちなみに、個性は簡単に消えるものでもないし
 、簡単に出せるものでもない、と私は思っています。
 だから、最初はどう評価されても、ショックを受ける必要はない、と私は思います。
 まあ、私は上級者ではないんで、参考になりませんけどね。
 それでは、失礼しました。


Sierraさんからの意見
 どうも初めまして。Sierraと申します。

 私は結構ハウツー本を読みますが、重要なのは「この本に書いているから」というのではなく、
 「自分で考えた結果、この本に書いてある方法がよさそうだから」
 という考え方はいかがでしょうか?

 重要なのは、ハウツー本の中身を妄信するのではなく、
 技術などの情報を自分で取捨選択することだと思いますよ。
 まあ、文章作法など、守らなければならないこともありますが。

 それではこれにて。

 このHN変えようかな……(独り言)


富士山さんからの意見
 一言で言えば、気にしすぎ。
 ハウツー本を読んだところで個性なんて消えません。


 だいたいそんなもの売ってたら出版社も商売にならんでしょう。批判の嵐です。

 有無言わず『プロ編集者による文章上達秘伝スクール』を読んでみてください。
 読者の質問による一問一答方式ですから、安心して読めます。

 まあ、ハウツー本の唯一の欠点といえば、「飽きる」。これだけですね。
 

IT王さんからの意見
 こんばんははじめまして、小説を書き始めたのは最近じゃないけど初心者なIT王です。

 わたしはハウツー本を五冊くらい持ってます。
 友人から譲り受けたり、ブックオフで買ったものだったり。
 それぞれ著者が違うため、その内容の差異も多々ありました。
 なかにはギリシャ神話かなにかに例えて説明するものまで……。

 良かった点は、基礎を学べたこと、自分のクセを発見できたこと、あと心構えくらいですかね〜。
 添削例などが載っている物が、特にわかりやすかったです。

 悪かった点は、役に立たない本もあることですね。

 そのハウツー本に教わったのは、お金をドブに捨てるという言葉の意味でした。

 つちいさんはハウツー本を読むことによって個性が失われることを危惧してらっしゃるようですが、
 よほど影響されやすい性格でなければ大丈夫です。
  むしろハウツー本より、好きな小説などによる影響のほうが大きいと思います。
 それでも個性というのはそうそう消えません。
 
 さらに一度読んだ程度で、その本の内容が全て身に付くわけがないんです。
 一度だけでマスターしてしまうのは、よほど理解力のある方でないとありえません。
 ってハウツー本に書いてあったんです。
 読みながら「うんうん」とうなずいていたわたしは、並レベルということでしょう。

 最初は誰しも真似事から始まるのですよ。
 「学ぶ」という言葉は、「まねぶ=真似をする」という言葉が由来だそうです。


 完全に真似ができるようになれば、同じだけの力を手に入れたことになるのですから、
 バカにはできません。まあ完全に真似するのは、現実的に考えて不可能だとは思いますが。

 古本屋で立ち読みをして参考になると思えば買う。
 そのくらいの気持ちでも良いんじゃないでしょうか。
 
 このサイトのコンテンツもハウツー本に勝るとも劣らないので、
 何度も読み返すことをオススメします。
 お互いに良い小説が書ける日が来ることを願いつつ、この辺で失礼させていただきます。


んぼさんからの意見
 否定派の一人、んぼです。
 ただし、他人にとってどうかは別問題。

 というわけで「そんなもん必要ない!」が答えになるわけですが……。

 今まで色々趣味でやってきましたが、
 とりあえず今は、作曲、イラスト、小説くらいに絞られています。
 それら全て、我流です。
 独学ではなくて、我流なんです。
 やり方もへったくれもなく、ましてやハウツー本なんて(金も無いしw)買わずに、
 ひたすらやってます。
 それでも、何とかなるんですよ。

 確かに、人より時間はかかるかもしれません。
 教科書読んだら答えが書いてあることを、いちいち最初から全部考え試しやっていくんですからね。
 
 ですが、「本を読んで覚えたこと」と「自分で考えて導いたもの」では
 「身に付いている」レベルが違うと思うのです。


 実際、ある程度出来るようになってから、
 「もうちょっとレベルアップしたい、もっと上を目指したい」
 と何度と無く書店でハウツー本を開いてみたのですが、
 そこに書いてあることって、全部自分でやってることなんですよ。

 結局ハウツー本に書いてある内容っていうのは、
 考えれば自然とたどり着く答えだけであり、その先は書いてないんです。
 そんなもんに金をかけて、頭だけで覚えたって、
 応用は出来ないわ融通利かないわで、いいことありません。

 「最初から教科書が欲しい、考えるなんて無駄、答えがあるなら見ればいいじゃん」
 という考えなら、ハウツー本を開いて結構だと思います。

 他の方が仰られているように、個性うんぬんに関しては、
 そもそもそういう高次元のことが書いてあるものではないので問題ありません。
 ですが、自分としては、読まずにある程度のレベルにまでは達せられ、
 その頃にはハウツー本なんて要らなくなってるという経験から、あまりオススメはしません。

 あと、蛇足ながら。
 文法を知るだけでは文は書けず、
 技術を知るだけでは身にならず、
 方法を知るだけでは物は出来ない、
 ということを、付け加えさせて頂きます。


魍穂千志加さんからの意見
 おれは肯定する。
 なぜなら、「書きたいやつは書く」のだがそうでないものは「心が折れる」からだ。
 そのときの支えとしてこのような本は大事。


 マンガの世界でも藤子不二男や赤塚不二男、手塚治虫の「マンガ入門」のおかげで、
 漫画家を目指した者が多い。多
 くの人間に機会を与えるという意味で(「私でも書けるかな?」という思い)、
 多くの才能を発掘してきただろう。

 たとえば清水良典の『2週間で小説を書く!』という本では、「書き出し」のコツが載っている。
 「書きたいところから書き始めろ」というもので(これは実は筒井康隆も同じ手法)、
 その前後は後でなんとか(これが大変)しろ、というもの。
 これはやりやすいと思うぜ。
 だって設定を考える前に物語が動いている。

 あとは、昔の小説の書き方の本には必ずあった方法を試すのも良いかもしれない。
 
 例えば「好きな小説を書き写す」
 というもの。
 なんでも10回も書くとその作品の構造がわかってきて小説が書けるようになるらしい・・・
 才能があればね。


xwlwさんからの意見
 瀬名秀明さんの「小説と科学」という本に、
 ハウツー本の読み方についての意見が載っていました。

「読むのは大いに結構。ただし、一冊の本を全て真に受けるようなことはしない方がいい。
 色々な本を読みくらべて、さらに自分で考えた上で書き方を確立していくべし」


 とのことです。


ビタミン回さんからの意見
 ハウツー本は読む必要ないと思いますよ。
 文章作法はこのサイトで勉強できますし、話の組み立ては小説をたくさん読めば身になじんできます。
 そういった意味では、市販の小説は最高のハウツー本です。


> できればハウツー本を読んで良かった事・悪かった事を書いてください

 良かったこと。プロットの作り方を学べたこと。 
 悪かったこと。悪かったことは思いあたりませんが、
 上記の点以外で役に立たなかったということはあります。
 アイディアの出し方とか、勿体ぶって書かれていますが、十中八九参考になりません。
 愚痴っぽくなりました。
 それでは。

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