第4研究室 創作に関するQ&A 226P | トップへ戻る |
昂露さんからの質問
 二次創作は一次創作の練習になるのか?
 
 みなさま始めまして

 受験も終わり、一段落ついたので執筆活動を再開しようと思う昂露です。
 以後お見知りおきを。
 今まではROM派でしたが、これからは掲示板に書き込んだりして、
 積極的に活動していこうと思いますので、どうかよろしくお願いします。

 前置きが長くなってしまいましたが、とりあえず本題に入ります。

 例えば漫画やゲームのファンサイトを見てみると、いわゆるSS、二次創作の小説があったりします。
 私はそういうのが割と好きで自分でも書いてみようかと思うのですが、
 そういった二次創作は、自分のオリジナルの作品を書くことの練習になるのでしょうか?

 また、自分のオリジナルの作品をつくるための練習として二次創作を書く場合、
 どのようなことを心がけるべきなのでしょうか?

 ド素人の発言ですが、アドバイスを貰えるとありがたいです
 どうかよろしくお願いします


● 答え ●

AAAさんからの意見
 どうも、AAA(みえ)です。

 さっそく、本題ですが、基本的な力をつける上では練習になります。
 文章の書き方や間の取り方、構成等、どんな小説を書くにしても、必要となる部分についてです。

 ただ、オリジナルで必要となる。
 世界観の構築やキャラクター作りでは、練習になりません。
 他人のものを見てやっているから、当然です。

 しかし、世界観やキャラクターの整合性や理解力の増強には力を発揮します。

 オリジナルの練習とするならば、まず安易に二次創作に手を出さない事をお勧めします。
 手を出すならば、オリジナルキャラは出さず、長編で、
 原作の世界観や設定を一切壊さずに面白いものを書けるまでやってみてください。
 はっきり言うと、この条件で書くならば、オリジナルの方が百倍楽です。
 
 オリキャラは出せませんから、世界観に独自のふくらみを入れることが難しく長編ですから、
 元ネタについて深い考察(それこそ、映像などで出ていない所で、全てのキャラクターが何を考え、
 何をしていて、何が出来ないのかまで、理解する必要があります)が必要となり、
 世界観、設定を壊さないので、無理やりなパワーゲームも、
 安易な手法でのピンチの脱出が出来ません。

 一番、楽で近道なのはオリジナル小説を書き続けることだと思いますよ。

 少なくとも私は、上の条件で二次作を書きたいとは思いません(苦笑)。
 プロットだけで、数年以上かかると思うからです。

 では……


嶋さんからの意見
 「文章作法」、「語彙」、「表現や手法」の練習くらいにはなるかな。
 オリジナルを書き続けても同じですけどね。



桜木谷さんからの意見
 初めまして。四月からなにもありませんが、新しい生活を待ち望んでいます。桜木谷です。

 練習になるかどうかと言われれば、なるでしょう。
 まずは筆力を付ける一番の近道は文章を書く事ですから。


 やはり元の世界が出来上がっていると言っても、表現や着眼点で作品の質は変わってきます。
 ので、いくつか書く内に自分のスタイルや、武器などが見えてくることも良いかもしれません。
 最低商業ラインに載っかっているものを題材にするのですから、
 設定自体はあるレベルが確約されています。
 そうして世界観などをかみ砕いて研究する練習にもなりますよ。

 オリジナル小説を描いても、登場人物の心理やくせを完全に把握することも出来ないでしょう。
 二次創作なら完全に確立されている他作品のキャラクターで、
 心理描写やくせを掴む練習にもなります。

 まとめると、自分にしか書けない話を書くように意識すること。
 そして、自分の都合の良いようにねじ曲げられずに、ちゃんと登場人物が生きているか見ること。
 以上の二点が二時創作に置ける最も利益のある部分ではと思いました。


 では、ご参考になりましたら。


鈴神楽さんからの意見
 はじめまして、鈴神楽といいます。

 二次創作を練習としてやるのなら、大切なのは、
 オリジナル設定を組み込まない事ですかね?


 一から世界観を組み立てないといけない一次創作と違って、
 二次創作は、世界観が確立しています。
 キャラも決まっています。

 その中で、ストーリーを展開させられる様になれれば、
 改めて自分の一次創作を始めた場合に、初期の設定を逸脱しない作品になると思います。



んぼさんからの意見
 まず最初に、私はアンチ二次派ですので、意見が大変偏りますごめんなさい。

 オリジナルの練習として二次を書くのなら、無意味もいいとこです。

 展開やら構成やらを勉強するのに舞台脚本とかもやってみる、というのとは訳が違います。
 同じ小説というステージで練習するなら、オリジナルはオリジナルですればいいじゃないですか。
 二次でしか得られないもの、というのは、ことオリジナルの練習として見る限り、ありません。


くーるみかんさんからの意見
 芸の道は模倣からはじまるっていいますから、そういう意味では……。

 けど、二次創作は普通、練習の為にわざわざやるもんじゃないっす。
 その作品が好きで好きでしょーがなくて、
 頭の中から自然にポコポコ湧いて出るのが二次創作です。


 頭の中がそういう状態になってないなら、やっても意味ないと思います。


匿名希望さんからの意見
 どうも、匿名希望です。
 最近はチャットで大暴走しており、忙しくなりそうだったり、
 色々まずそうなのでそろそろ控えようかな、と思っている者です。
 
 私はほとんどやりませんでしたが、やりたいのなら好きなだけやればいい、と思いますね。
 結局の所、何が自分に合った練習で、何が身になるかなど、多分、人それぞれです。

 
 オリジナルを書く練習になるかと言えば、
 書く事が今より好きになれば、一歩前進ってとこだと思います。
 心掛けることは、とりあえず文を書く事が嫌いにならないよう、努力する、くらいです。
 技術は、その後で研究するなりして入手すればいいと思うので。

 まあ、何でもいいから書くのをやめた時点で終わり、というのが私の考えです。
 参考にするには極端な意見なので、笑いながらでも聞き流してください。
 それでは、失礼しました。


FROGGERさんからの意見
 おはようございます、FROGGERです。 

 さっそく本題に移ります。
 苦言になるようですいませんが昴露さんは勘違いなさっていると思います。 
 
 二次創作はファンの人が書く物ですよ? つまり、「好きこそ物の上手なれ」です。

 その作品を全て読破し、新刊は予約で当日購入&読破し、
 公式ファンサイトにてネタバレにならない程度の熱量で熱く語り合い、
 そうしている内に、頭の中に作品の世界が現れるんですよ。
 そうなったら書かずには居られなくなります。
 その時点でもう「一次」とか「二次」とかいう区別が無くなりますが、
 それは落ち着いて下さいとしか言えません。 

 …………(コホン) 中にはこういう人もいますので、
 間違ってもファンサイトでは「練習」などと口にしてはいけませんよ。 


 書き続ける事で文章が上達するので、「完成された世界観」で、
 作品を書き上げる二次創作は簡単で自信が付きますが、
 それに慣れてしまうと一から「完成させる世界観」で作品を書き上げる一次創作は複雑に思えます。

 結論は「自信を付けるのならOK。 所詮練習だと妥協するのはNG。 
 二次創作は想像以上に難しく、原作者とファンが楽しめる作品を完成させる自信が無ければ、
 安易に手を出すべきではない」でしょうか。


 この点を熟考した上でなら二次創作は貴方の力になると思います。 それでは。 


蒼さんからの意見
 表現や語彙等の練習にはなると思いますよ。
 ただ、貴方の書こうとしているゲーム(漫画?)が、
 本当に好きでないのであればあまり勧めません。
 書いててもつらいばっかりですからね。

 あと、私もとあるところで二次小説を書かせてもらっているのですが、
 感想等にはそこまで期待しないほうが良いかもです。

 
 もらえる数云々の話ではなく、単純に皆さん褒めてくださるばかりで、
 厳しい批評などは滅多にもらえませんから。


御伽話さんからの意見
 簡単に言ってしまえば、
 「本人がどれだけ意識して書くか」によると思う。
 一次でも二次でも、ただ漠然と書いているだけじゃ何の練習にもならない。

 如何にして文章を練磨していくかを日々研鑽しながら読み書きするべきだと思います。

 なんか言うは易く行うは難いことを無責任に言うだけでスミマセン(汗


朔日神無さんからの意見
 私は二年ほど二次創作のSS書いてました。

 レベルアップしたのは文章表現くらいのものです。
 というか、はじめから文章のレベルアップのつもりでやってました。


 ストーリーの点については、私はほとんどレベルアップしませんでした。
 「やおいでいいんだ!」とかいうポリシーがあったからかもしれません。
 (やおい…ヤマなしオチなしイミなし の略)

 特に練習したいポイントを考えてから書くといいかもしれませんね。
 
 乱文失礼しました。


蒼井さんからの意見
 やりたくてやってたら「ついでに」文章力がついた、ということはありますよ。
 実際私はそうでした。物語を考える力だって全く身につかないわけではないでしょうし。

 ただ、オリジナルの練習のため「だけ」にやるのはちょっとキツイかもしれませんね。
 「二次やりたいけどオリジナルの練習になるのだろうか?」
 と心配しているということならやってみるといいと思いますが。


日向葵さんからの意見
 私の場合は、と前置きをしますが……。

 大変勉強になりました。
 二次創作を書かなかったら、今のようなオリジナルは書けなかったと思います。


 ただし、練習のために書くのであれば、あまり役には立たないと思います。
 私はその作品が好きで、その作品に出てくる登場人物や世界観を、
 もっと掘り下げたいと思って書いていたからこそ、
 オリジナルで書く時に役に立ったんだと思うからです。

 作品を読んでいるうちに
「作品に登場してない間の彼らはどんなことをしているんだろう」とか
「このシーンでの彼はどんなことを考えていたんだろう」とか。
 そういう風に思うことが、二次創作を書き始めるきっかけだと思うのですが……。
 思うだけなら簡単ですが、書き始めるとなると、大変です(w

 登場人物たちの原作では見えない部分に焦点を当てて、彼らはどういう人なのか考え、
 また、原作では深く語られない設定について、既存の設定から考察・推察していく作業は、
 ある意味では、オリジナルの設定を考えるよりずっと面倒で大変です。

 オリジナルならば足りない部分は自分で考えればいいです。
 でも二次創作の場合「この設定が足りない」となったら、原作全部読み直して、
 ゲームだったらクリアまで40時間とかかかるものを最初からやりなおして設定再確認して、
 原作と齟齬のないように気をつけながら、足りない部分を想像したり。
 その作品に魅せられたfanとしては楽しい作業でもありますが、
 ぶっちゃけ、好きじゃなきゃやってられません(笑)

 なので、最初から練習用にと思って書くのであれば、あまり意味はないと思います。
 好きだから掘り下げられるし、掘り下げるからこそ、
 オリジナルを考える時の練習になるんだと思うので。

 などと言いつつ、それほど掘り下げない二次創作も書いてますが。
 そちらは、文章の言い回しなどの部分で時々再発見があるくらいです。


飛車丸さんからの意見
 練習、と言いますか、なんと言いますか。

 二次であれなんであれ、一つの作品を仕上げれば、それは自信に繋がります。
 また、好きな題材で話を書くということは、何より大切な書く楽しみを与えてくれます。


 好きなものを好きなように書く。
 その上で、文章作法や技法など、様々な部分が身に付く。
 模倣とも言える形態ですし、少なからず練習にはなります。

 また、二次創作を書く上で注意するのは、その設定をより深く知ることです。
 二次創作という分野ですから、自分で設定する事柄は全くありません。
 が、そこに転がっている設定を知ることは、
 オリジナルの設定を作るに際し、非常に役に立つでしょう。

 人気キャラの傾向は? 配役の分量は? 盛り上がる部分は? その表現は?
 ジャンルは違えど、やはりプロの作品です。
 視点を変えてみてみると、様々な部分に見習うべきモノが見つかるでしょう。


赤い帽子さんからの意見
 参考までに。

 角川学園小説大賞の受賞作「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」の作者さまである
 「滝本 竜彦」さんについて。
 
 ある雑誌のコメントで、本格的に小説を執筆するまえは、二次創作をしていたそうです。

 あと、滝本さんは、自分の技術を向上させるために、
 ひきこもり時代にたくさんの小説を読んだそうです。
 『新人賞の獲り方おしえます』という本で勉強をしたとも記載されていました。

 文章力、構成力、アイディアなどなど……それらのレベル向上のためには、
 たくさん作品を書上げるほかにありません。
 それが二次創作でも全然かまわないと思います。

 とにかく、まずは100冊くらいは小説を読みましょう。
 二次創作でもオリジナルでも、とにかく書きまくりましょう。

 最終的には、二次創作がうんぬんではなく、何でもいいから書きまくることが重要かと。
 はじめは楽しく書くことをオススメします。


 名作なんて素人が書けるわけなんのですから、ほんと、気の向くままに書いていきましょう。
 それでは頑張ってください。陰ながら応援しています。


実央さんからの意見
 先に断っておきますが、2次小説として私が書いているのははいわゆる
 「ナマモノ(=芸能人)」専門なのでアニメや漫画等の2次とはまた違った答えになるかと思いますので、
 そこだけご了承ください。

 結論から言うと、2次小説も本気で書くと十分1次の練習になります。

 2次で書くときも「主人公(好きな芸能人)」を「どのような場面で」「何をさせたいか」
 ということはきちんと考えて練らないといけません。
 これはプロット作りの練習になります。
 IFとして別世界での物語を書くと世界観などにも力を入れないとおかしなことになってしまいます。

 また、2次ということでどうしてもフィクションの部分が入ってしまいますが、
 それをどれだけ本人らしく見せるかというのは台詞回しや人物描写の練習になります。
 さらに、これは他の方も言われていますが、

 何より数を書くことにより確実に上達していることでしょう。

 私の場合、1次の練習で2次を書いているというより、2次小説で書いているうちに欲が出てきて、
 もっと多くの人に読んでもらいたいと思い1次に挑戦しています。
 その際、2次と1次の大きな違いとして
 「人物を最初から考えなければならない」ということに非常に悩んでおりました。
 そこで、今までよく書いていた好きな芸能人をモデルとして、
 そこにとっぴした性格等を付加してキャラクターを作っております。

 なんだか論点がずれたような……。

 とりあえず、小説を書くという行為に1次も2次も関係ありません。
 要は書きたいという気持ちをそのまま行動に移せばいいのです。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|