第4研究室 創作に関するQ&A 41P | トップへ戻る |
春の夜さんからの質問  
 書いている作品に途中で飽きてしまったら

 みなさん、こんにちわは。春の夜です。
 私は今、ちょいと行き詰まっています。
 題名の通り「書いている作品が途中で飽きてしまう」のです。
 私の物語創作法は、

 1つのシーンが頭に突然浮かぶ
  ↓
 それを元にテーマ・ストーリー作成
  ↓
 人物創作

 というなんだかとても怪しいものです。
 そして書き始めます。
 最初はノリノリでバリバリ書き続けますが、途中でネタ切れ・語彙の不足による失速が発生します。
 それらを補充してさあ書こうとすると、
「なんだこれは? どこが面白いんだ?」
 となるのです……
 そう思いながらも書き続けようとしますが、
 筆がのらず、そうしているうちに全く別のシーンが突然頭に舞い降りて、
 未完のままそれまで書いていた作品は放置、という結果に……

 皆さんは、「飽きて」しまうことがあるのでしょうか?
 もちろん、飽きてしまうのは私だけかもしれませんし、
 私の根性や忍耐力が原因かもしれません。
 何方か、もしよかったら、アドバイス等あればお願いします。


●答え●

松本美衣さんからの意見
 わたしも、そういうことよくあります。
 書き続けていても、途中でネタがなくなって、ボツになっていきます。
 わたしは、そういうことにならないように、最初から作品の展開をきっちりと決めておきます。そして、
「うん! これなら書ける!」
 と思ったものを書き始めます。
「オープニングシーンが決まったけど、次のシーンが決まっていない」
 という不安定な状態で書き始めたら、必ずこのことで悩むハメになります。
 ですから、きちんと展開を決めておくのがいいのではないでしょうか。


月乃守さんからの意見
 はじめまして。月乃守です。

 途中で行き詰ったり、プロットの段階で練りこんだ仕掛けが上手くいかなかったり……etc
 物語を作っていると、私も色々な問題に悩まされます。
 ですが、私の場合なんとか知恵をひねって書き通してしまいます。
 「苦しい時に頑張ると、それだけ得るものが大きい」というどこかで聞いた言葉に従っています。

 未完成のまま放置し、新たな作品に取り掛かってしまうと、いつまでも作品を完成できません。
 作品を完成させて批評を受けなければ、創作は上手くなれないかと思います。


 上達を目指すなら、多少つらくても我慢して頑張るしかないのではないでしょうか。
 おそらくは小説を書く情熱というか、熱意のようなものがあれば大丈夫かと思います。
 春の夜さまが創作をしたくなった理由。それを、もう一度思い出してみればいかがでしょうか。
 それだけで、問題は解決するような気がします。

 と書き込んでみました。す、すみません。
 駆け出し者の勝手な思い込み、そして的を外した意見ですので。
 もうスルーしていただけると嬉しい限りです。


ナイトすまいるさんからの意見
 あります。あります。ナイトすまいるです。

 飽きないためには、というか、完成させるためには、
 プロットを作りましょう。あるいは箱書きを。これが全てです。


 まず、物語の大まかな流れを決めて、キャラたちがどういう順番で、
 どういう場所に行くのかを決めます。その後、その場所でどんな事が起こったのかを、
 プロットや箱書きとして書いてゆきます。
 そうすると、ゴールが見えてくるので、書ききる気力も湧いてきますし、
 どこが面白くないのかも分かりやすくなります。
 ですので、まずはプロットか箱書き作りの練習をすることをオススメします。


DoZunさんからの意見
 明日はセンター試験です。ちょっとだけ現実逃避に浸ってみようと思います。

 書いている途中に飽きてしまう最大の原因は、全体の見通しがしっかり出来ていないからです。
 
 何事も見通しがない冒険気分で楽しいのは最初だけ、
 マラソンだってゴールが決まっているから走れるわけで。
 ゴールが決まっていなくては、途中で嫌気が差してしまいますね。
 こんなシーンが書きたい、じゃあ書いてみよう、という見切り発車では、
 途中でどうすればよいのかがわからなくなってしまいます。
 プロットは必要ない、という意見も多いですが、
 途中で飽きてしまうということが何度もあるのであれば、
 プロットを作ることを習慣づけるべきでしょう。

 また、どうしても途中で飽きてしまった場合。

 やめてしまうのも一つの手です。
 作者自身が面白いと思えないものを読者が楽しんでくれるはずがありません。


 勿論、作者が楽しんでいるから読者も楽しい、という公式は成り立ちませんが、
 嫌々書いたものを楽しんでくれる人がいるとは考えられません。

 ですが、やはりしばらく間を開けてでも良いから、作品を完成させることをお薦めします。

 作品を完成させられるかどうか、ということは、
 作者の技量を測る一種のバロメーターだと思います。
 しっかりとした作品を完成させることは、それだけで力になります。
 月乃守さんも仰っているように、苦しい時に頑張った時の方が得られるものは大きいのです。
 長文・乱文で失礼しました。でわでわ。


峰しずくさんからの意見
 こんにちは。
 正論はみなさまが書かれている通りです。
 ですので、邪道を伝授(?)いたしましょう。

 飽きたら、作品を捨てるのではなく、そこで完成させてしまう、というのはどうでしょうか?

 途中でネタ切れ、ということは、
 最初に感じた「書きたいこと」を全て書いてしまっているってことでは?
 でも、途中ということは、最初に感じた「ラストはこんな感じ」には辿り着いていない、
 のでありましょう。

 なら、「もうかけない」と思った時点で(もちろん、多少はあがかなくてはならんとは思いますが)、
 とにかくラストへ猛ダッシュ。
 伏線があったらがんばってじゃんじゃん回収し、あるいはエンドマークのあとに、
 後日談の章をもうけるなんてこともできるでしょう。
 遣り残したエピソードがあったら、思い切って割愛するか、
 誰かの伝聞などの何らかの手法をつかって「あらずじ」で紹介しちゃう。

 とにかく、放置せず、さっさと終わらせてしまうのです。

 というのも、こうして終えた作品はもしかしたら駄作かもしれませんし、
 人に見せられるようなものではないかもしれません。
 しかし、自分が何を書きたかったのか、そしていざ終わらせてみたら、あと何が書き足らないのか、
 どんなことは本当は書きたかったのか、それを見つめる材料になりますよね。

 つまり、自分の作品を学び成長するための題材にしてしまう、というわけです。

 もうひとつの方法は、放置して、違う作品を書き、それに飽きたら、放置した作品に戻る、
 というのを繰り返す、です。
 私はこれです。
 同時に4つも5つも書いていますから、行き詰ってもどれかは書けます。
 他の作品を書いているうちに、「またあの作品を書きたい」と思うのです。

 作品を描くまえに私はプロットを作りません。キャラ表も作りません。
 全て頭の中の、「こんな感じ」というぼんやりしたイメージが出発点です。
 ぼんやりはしていますが、最後はこうしたいとか、こんなことを主張したい伝えたい、
 というのはしっかりと持っています。
 あるいは、いつどこのシーンかはわからないけれど、
 ほんのひとつのシーンやエピソードだけが鮮烈にイメージできるほど、完成していることがあります。
 じゃあ、そのシーンはどこに入れようかな〜とか、考えたりしながら書きます。

 あまり悩まず、とりあえず今書きたいことを書く、書けなくなったらとりあえずおいておく、
 それでいいんじゃないでしょうか?

 「そうしているうちに全く別のシーンが突然頭に舞い降りて」というタイプの方でしたら、
 突然、放置しておいた作品が書けるようになりますよ。何か舞い降りてきますって。
 私がそうですから。


通りすがりeさんからの意見
 空から降ってくる雪を、食べてみたくなるのが子どもの性。
 そして、質問を見たら回答したくなるのが通りすがりの性です。

 私は小説を作る際、登場人物やテーマ、シーンやストーリーを最初に作ることはまずありません。
 最初に、世界観を思いつくんですよね。
 それにシーンや人物、ストーリーやエピソード、テーマやら何やらが付属しています。
 世界観と言っても、広い世界観のときもあれば狭い世界観のときもあるのですが。
 とりあえず、こうすればまず飽きることはありません。
 
 飽きそうになったときの対処法ですが、
 私は世界観をひたすら巡らせることにしています。


 書き始めると常に世界観を巡らせていますし、
 そもそも世界観がまとまるまで書き始めないと決めているので、
 途中で飽きないのかもしれませんね。
 展開が収束できないのは自分の実力不足、書ききれないのも自分の実力不足、
 作品に飽きたからではない。そう思うようにするのも良いのではないでしょうか。
 個人的見解ですが、自分の想像した世界に飽きるのは、
 自分の想像力を否定しているだけのようなもします。
 もっとも、この見解は世界観から想像することを前提としているので、
 そうでなければ役に立たない可能性が高いです。


みつきさんからの意見
 春の夜さま、はじめまして。
 
 もう皆様がたくさんのレスをなさっているので、
 なるべく短くしようと思うのですが……(^^;。

>1つのシーンが頭に突然浮かぶ
  ↓
>それを元にテーマ・ストーリー作成
  ↓
>人物創作

 と上の書き込みにありましたが、この順番を


 普段からよく考えていることがある(テーマ)
  ↓
 1つのシーンが突然浮かぶ
  ↓
 それを元にストーリーを作成
  ↓
 人物創作


 というふうに出来るといいのではないかな、と思います。

 つまり、「テーマ」を執筆の根っこの部分に置く、ということですね。

 これは私の場合なんですが、
 執筆の途中で飽きが来てしまう一番の原因って、
「このストーリーを書き上げることによって、
 自分が普段から考えていた“こういうもの”の答えが姿形を持って見えてくるはずなんだ。
 自分はそれを表すために、このストーリーを一番美しい形で完成させねばならないんだ」
 というテンションを維持できないことにあったりします。

 自分にとって一番魅力的な「テーマ」、
 たとえば、
「答えを出すのはとても難しいと感じているけれど、
 でも、必ずを何かを見つけることができるような気がしていること」
 とか
「昔からずっと感じてきたことなんだけれど、
 どうしてそんな風に考えてしまうのか、自分ではよくわからないこと」
 とか、
『その事についていつも考えている』
『普段は忘れているけれど、ふとしたキッカケでついつい考え込んでしまう』
 というものをつかまえて、それを掘り下げていく手段としての小説、
 という感じになれば、「書いてる途中で飽きちゃった!」っていうような事は
 あんまりなくなるんじゃないかなー、と思ったりするのですが……。
 うーん、どう言えばいいのか、ちょと難しい(^^;。

 でもとにかく、歯でも建物でも電信柱でも小説でも、
 根っこの部分がしっかりがっちりしていないと、どうにもフラフラになっちゃうものなので、


 くれぐれも気をつけてくださいねー、って感じ……でしょうか。
 というわけで、やっぱリ少し長くなってしまいました。反省。
 それではこれにて、失礼させていただきます。


あやめさんからの意見
 そりゃ飽きますよ。
 たとえば五十枚ぐらいの作品で、読み手がそれを読了するに必要な時間が、
 ほんの三十分程度のものだったとしても、作者はそれ以上に没原稿を書くし、
 それ以上に時間を割くわけですからね。
 いくら面白い作品であっても何回も何回も同じシーンを見て、読んで、
 あーだこーだと考えていれば、いつかは飽きますよ。別に普通のことだと思います。
 質問を拝読しましたが、春の夜さんは、

>筆がのらず、そうしているうちに全く別のシーンが突然頭に舞い降りて、

 と、おっしゃられていますね。飽きたから、といって執筆自体を放棄してしまわずに、
 すぐに別の作品に取り掛かろうとされる。それは素晴らしいことだと思います。
 今は作品を完成させることができなくても、
 書くという行為自体は続けようとされておられるのですからね。

 私が思うに、春の夜さんはもっと短い作品を書いてみるべきではないでしょうか。
 
 長編ともなると、いくら細かくプロットを練ろうとも最初から最後まで完全に見通すのは難しいです。
 しかし短ければ何とかなります。それこそ脳内プロットだけで補完できてしまうかもしれません。

 まずは完成させましょう、せめて駄作に辿りつこう。とよく言います。
 五十枚や三十枚でも厳しければ、十枚や五枚の作品でもいいと思います。
 きっと筆が進めば飽きませんよ。ご自分の力量にあった作品を創作するのが第一歩だと思います。


垂れ坊さんからの意見
 先ほど、いとこ達によってもみくちゃにされまくっていた垂れ坊です。若いっていいですね……。

 さて、この質問ですが、自分も昔はしょっちゅうありました。
 そしてその度に随分と脳味噌をフル回転させました。
 さて、そうした時に一体どうしたかというと、自分の場合はおよそ二つの方法をとりました。
 
 一つはいくらか足掻いて先に進める努力をし、
 それでも駄目ならいっそのことその作品を書くのをやめ、別の作品にとりかかる。
 
 二つ目は、その作品を、その場で考え得る限りの力を使って最後まで完成させる。

 
 一つ目の方法をとった理由は、そうして考えている時間ももったいないと思うし、
 その別の作品を書いているときに、ひょっこりアイデアが浮かぶんじゃないかという願いからです。
 二つ目の方法の理由は、その作品を一旦完成させて、
 その後、寝かせて放って置き、やりたくなった際に修正を加えるという、
 未来の自分に全てを託す方法です(笑)。

 ちなみにこの二つの作戦の共通点は、
 「未完のままそれまで書いていた作品は放置」なんてことはしてはしないことです。
 そんな事をしてはまた飽きの堂々巡りをしてしまうからです。

 参考程度に受け取ってくだされば幸いです。ではでは!


玖渚さんからの意見
 どうも。指が腫れ上がり、痒みを伴うという原因不明の症状が最近出始めた玖渚です。
 今も痒みに耐えながら書いています。

 作品が途中で飽きてしまう……これは僕もしょっちゅうです。
 それで僕がやっていることは、ストーリーを頭の中で想像する。
 妄想するといえば響きが嫌ですが、そんな感じです。
 まず初めに人物を構成し、ストーリーを大雑把に(フローチャートみたく)作成する。
 それから小説を書く、これを僕はいつもやっています。

 そして書いている途中で、そのストーリーを漫画やアニメみたいに頭の中で妄想をし始めるのです。
 そうすると、「うぉ〜! この展開は楽しいな」など自分自身が楽しくなり、執筆が進みます。


 恥ずかしいですが、誰もいないところで台詞などを口に出したりしてもいいと思います。
 恥ずかしいでね……周りを気にしてやってみて下さい。

 こんな感じに、頭の中で創造してみてください。
 漫画や映画、アニメだけにしか感じない感動を、
 想像して自分の小説に活用することが大事だと思います。

 これだけなのですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
 それでは。


レディマンさんからの意見
 就活におびえるレディマンです。はじめまして。
 あまり参考にならないと思いますが、気持ちが非常にわかるので回答させていただきます。
 
 私の場合は放置します。というより熟成ですね。

 プロットができているのならそれを、世界観だけならそれでもいいので、メモ書きして寝かせます。
 もちろん、本文でもいいですが。
 数日後、数ヵ月後、数年後……いつになるかわかりませんが、ふと書いてみたくなるのです。
 あるいは、「今書こうとしている作品に、これ使えるのでは?」なんてことが起こります。
 私もふわっとした感じで話を書き始めるので、途中で投げることが多々あります。
 ですが、せっかく考えたキャラや世界観を捨てるのはもったいないので、大事にとっておきます。
 そうやって貯めた設定や書きかけの本文を久しぶりに見ると、なかなか面白いですよ。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
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