第4研究室 創作に関するQ&A 68P | トップへ戻る |
たれ子さんの質問  
 オリジナルを求める行為は素人がやるべきではない? 
 
 私はありがちな設定が苦手で毛嫌いしています。
 どうにか斬新なネタが無いかと日々ネタを探して彷徨っています。
 たまに迷子になって涙ぐむことさえあります。
 けっこう新鮮なネタなどが思い浮かび、さて書き上げてやりますかと意気込んでみても、
 文章力の無さに嘆き落ち込んだりしてます。

 本題に入りますが、≪オリジナルを求める行為は素人がやるべきではない≫のでしょうか?
 今のライトノベル小説を読むとありきたりな設定が跋扈し過ぎていると感じ、
 「なら私が斬新な小説を書いてやる」と偉そうな考えが脳内を駆け巡るのですが、
 それが難しい事だという現実も理解しているつもりです。

 斬新なストーリー(であって欲しい)は思いつくのですが、それを活かす技術がない。
 ここは諦めて、書きやすい王道な設定で作品を書いて、
 低レベルな自身の文章力や構成力などを身につけるのが大切か。
 それとも、難しいが己のヘタレなアイディアに挑戦し続けながら力をつけるべきか。
 どちらが力をつけやすいのか解らず、皆さんに相談したくて書き込みました。

 ただ、何故か現代のライトノベルなどに存在する設定が苦手だったりするのです。
 魔法、魔術、記憶喪失のキャラ、聖剣に魔剣や妖刀、
 ゴースト、機械の少女などや、残虐に人を殺す少年や少女。
 なんて例がありすぎて困るのですが、この手のネタが腐るほど使用されるのを見て、
 「これもかよ」と感じてしまう私がいます。
(そのような設定が好きな方がいましたら、不快に感じる意見を述べてスミマセン)

 ありがちな設定を使ってはいるが凄い作品は多くあります。
 しかし、その作品には必ず、
 他には類を見ない設定や世界観などの組み合わせがあるはずだと思うのです。
 その組み合わせる斬新なネタがあってこそ、
 ありがちだとは感じさせない<オリジナル>に昇華するものだと思っています。
 それを考えると、ありがちなネタは、
 斬新な組み合わせ要素があったほうがより輝けると感じたりします。
(偉そうに語ってますが、私はまだまだヘタレな小説家志望に過ぎないんですが……)

 そんな穿った思想もあり「よくあるなー」と感じさせてしまう小説を書くことに抵抗があったりします。
 (娯楽小説ですし、「おっ」と言わせてみたいものです)
 しかし、王道は書く人が書けば最高におもしろい。
 無茶な挑戦はせず、素人のヘタレなのだから、
 王道を書いてじっくり勉強してから挑戦したほうがいいのでは? 
 とそんな考えがループしてしまう今日この頃。
 皆さんに的確なアドバイスをして頂けたら嬉しいです。
 よろしくお願いします。

 私の拙い文章が邪魔をして、質問の意図が解り難かったという人はスイマセンでした。
 さらには長文を書いてしまたこともお詫びいたします。


●答え●

 たれ子さんの好きな話を書かれるのが一番だと思います。

 ありきたりな王道作品は描きたくない。でも、斬新なネタを文章として具現化することもできない。
 こういうジレンマはわかりますが、とにかく文章とは書かなければ上達しないです。
 
 最初から、傑作を作ろうなどと力みすぎずに、思いのままに最初の一歩を踏み出してみてください。

 斬新なネタを思いついたと思っても、もしかすると、それはすでに前例のあるものかもしれませんし、
 王道作品=ツマラナイ、とも限りません。
 王道が王道と呼ばれるのは、それが多くの人に支持されるからです。
 
 もし、好きな話を描いて失敗したとしてもいいじゃないですか?
 その失敗を次に活かせば良いだけの話です。
 そもそも、最初から、みんなをあっと言わせるような、プロ並みの作品など作れません。
 新人賞に受賞された方でも、みな大抵、何度も選考で落とされた経験があります。
 大量の失敗作の上に、成功作はできるのです。

 10失敗して1成功したら、それでOKです。
 
 怖いのは0失敗、0成功に陥ることです(汗)。これはまったく意味がないです。
 また、好きな話じゃないと、とても最後までなんか描き上げられません。
 無理に嫌いな要素が入った話を作ろうとすると、モチベーションが低下してきて、
 結局途中で放り投げ、練習にもならなかった、という結果になりがちです。

 なにより、オリジナリティとは自分の中の『好き』を求道していくことで生まれるのだと思います。

 例えばピカソは、若い頃、写真かと思うほどの非常に写実的な絵を描いていたのですが、
 これは真の芸術ではないと考え、様々な葛藤を経て、
 人体のフォルムを自由に変えてしまうピカソ独特の世界を作り上げました。
 自分の嗜好、感性を信じ、それを徹底的に磨き上げていった末に、
 その境地にたどり着いたのですね。
 ピカソの絵をそれらしく模倣することはできるでしょうが、
 他の人がいかにピカソそっくりの絵を描いたとしても、すごいなどと賞賛されることはありません。
 それは単なる模倣であり、その人の魂から生まれた表現ではないからです。
 
 たれ子さんの好きな話を描いてみてください。
 

ねこさんの意見
 魔法、仙術、過去のない異邦人、聖剣や妖刀、主の意のままになる怪物、
 社会や物理法則の網の目をすり抜けた怪異や超常現象、その使い手。
 これらは昨今の流行ではなく、はるか昔から人を引きつけている要素です。
 ですが、どんなに凝った設定でも、話が伴わなければダメになります。

 桃太郎が桃から生まれた設定は斬新ですが、それだけでは今日まで語り継がれなかったでしょう。

 『仲間と一緒に、強い敵を倒した』というストーリーあってのことです。
 どうしても設定に目が行くのでしたら、
 まずは「自分が書きたい」ストーリーの追求から始められてはいかがでしょう。
 斬新な設定は、その後でつけくわえて遅くないと思います。


ファクターMMCBさんの意見
 
> 本題に入りますが、≪オリジナルを求める行為は素人がやるべきでは無い≫のでしょうか?

 そういう事は気にしなくてよいんじゃない?
 縦社会の影響(劣等感に近い物)を色濃く感じますけど、
 気にしすぎたら悩むだけで考えることを放棄しちゃうから気にせず書いて欲しいと思います。

 自分の心を縛る劣等感の鎖を引きちぎらないとサブス【servus(奴隷)】はいつまで経っても、
 サヴァン【Savan】には近づけないと思う。


 ビートルズのメンバーの言葉を引用するなら、
 『根本的な才能とは自分に何が出来るのかを信じること』
 貴方は自分を何でそんなに信じられないのですか?

 自分が書き出さなかった為に、先に他の人が自分の作った設定と、
 モロ被りな設定で公開された作品を見た時の悔しさったらないよ。
 何であの時自分は前に進めなかった!? と
 過去の自分をぶん殴りたくなる時が出てくるよ。
 生き急げとは誰も言わないから、せめて埋もれないでいてください。
 うちは、今まで詩人で二人天才だと思える人に出会ったけど、一人は埋もれたよ。
 よく受賞とかは運だって言うけど、俺はそうじゃないと思う。

 失敗しても成功するまで辞めなかった気迫だと思う、デビューさせろ〜〜!
 と感じさせるくらいのインパクトはあったと思う。

 
 (例を挙げると、ジャ○プノベルのプリ○シバルとか特別上手い文章だとは俺は感じなかったけど、
 デビューさせろ〜!と思えてくるインパクトがあった)

 そこまでしてやれないと思うなら、それまでの人と思うしかないよね。
 年間のスパーン(ライトノベルだけに限らない脚本とか小説の新人デビューの公募)で、
 考えるなら100人近い人が毎年デビューしてると思う。
 そんな中に潜り込めない訳が無い! と俺は思う。

 諦めたらそこで終り。
 終りをどこにするのかも自分次第、技量が足りないってのは言い訳。
 伝える意思を持った言葉はお偉い作家の上手い文章より、伝わる力があるよ。
 時間が無いから書けないってのも言い訳。
 時間が無くても書くやつは書くよ。

 とりあえず誤字脱字やら技法が稚拙だとか気にせず書いてみれば? と思います。
 開き直った者の勝ちだと思う。

 勉強が足りないだとか言い訳して、自分の劣等感に負けるなんてしょーもないっすよ。

 一人で書いていく事は結構耐え難い孤独だと思います。
 それなら信用できる人に見てもらえばよいと思います。
 目的地があれば結果は得られる訳だし。
 うちは自分が全く小説すら書いていない時期に、小説家になりたいと言った俺に対して、
 友達が「お前ならなれると思う」と信じてくれたからそれを裏切らない為に頑張ってます。

 だから、俺の目標はその友達が俺だと知らない内に手にとって買った本が、
 本棚にある状態になるまで書き続けようと思ってます。
 もしくは、Webであっても知らず知らずの内に読んでいた物語の中に、
 俺の書いた物語がある状態になるまで頑張るつもりでいます。

 カナリ天文学的な確率だけど、不可能だとは思わない。
 悔しさなんて後になってから感じれば良いし、
 後悔しない為に納得するまで考え抜いて今を走り出せば結果はあとから付いてくるよ。

> 今のライトノベル小説を読むとありきたりな設定が跋扈し過ぎていると 感じ、
>「なら私が斬新な小説を書いてやる」と偉そうな考えが脳内を駆け巡るのですが、
 それが難しい事だという現実も理解しているつもりです。

 納得する書き方、もしくは斬新な設定の作り方……う〜ん
 プロットの段階で3つくらい作ってみますね。
 俺だったら。

 1、自分が書いてみたい話
 2、自分が一番書きたくない話
 3、1と2で考えた物語で書ききれなかった話


 の三つプロットを仮に作ります。
 1で考えて作ってもどうしも納得しきれない感が残ると思います。
 2でやっても同じ事があると思います。
 3の時にそれをぶつけるような作品を書いてみたらどうでしょうか?


みつきさんの意見
 たれ子さま、はじめまして。
 非常に個人的な意見だと分かった上で書かせていただきますが、そういうときこそ、

 王道でもオリジナルでもなく『自分だけの好き』の追求を強くするべき、だと私は思います。

 世間に溢れているたくさんの作品群の中から、自分が特に好きだと感じたり、
 『萌える』と感じたりする、そういうものを一つ一つ取り出して、
 よければノートなどにでも書き出してみて下さい。
 キャラクターでも、シチュエーションでも、ストーリーラインでも、小道具でも、世界観でも、
 人間関係でも、もうなんでもいいですから、物語を構成するありとあらゆるものについての、
 『あなたの一番好きなもの』を、とにかくたくさんの作品の中から見つ出して、
 ノートなどに書き出すんです。
 
 そうしていくうちに、『自分だけの物語』がだんだんと形を持って浮き上がってくるものと思います。
 それが結果的に、『ありふれたもの』に感じられたとしても、
 それがあなたの『特別』であり、『斬新』であるのですから、
 自信を持ってそれを小説として仕立て、書き上げていくしかないと思うんですよね。

 世間に似たような作品は本当に、嫌になるぐらいに溢れているのに、
 その中でもひときわ目を引かれて『面白い』と感じてしまう作品に出会うことがあるのは、
 その作品の中に、自分の心にヒットする『好き』要素が、
 他の作品よりもたくさん散りばめられ埋め込まれているからだと思うんです。
 それを一つ一つ、たくさん取り出してきて、
 自分の作品作りのベースラインにしていくことが出来たなら、
 きっと、もっと楽しく小説を書いていくことが出来るのではないかな、と思いますよ。
 
 それではこれにて。


アトベさんの意見
 どうもです。ちょっと突っ込んだ考えが浮かんだのでカキコしてみます。アトベです。
 さてさて、本題に関してですが捉えかたによっては意見ががらりと変わります。
 (個人の意見ですので間違いはあります)

 1.お金をとらず、普通に読んでもらう場合
 2.小説として賞(出版社)に売り込む場合

 まず1.について気にする必要はありません。
 設定をひねったものも良いですし、何もひねらない王道も良いです。

・設定をひねった場合
 こちらの作品を出した場合、作者のセンスを見てもらえます。
 良い反響が返ってきた場合は=一定レベルのセンスはある。ということが確認できます。

・設定をひねらず、王道をつらぬいた場合
 こちらの作品を出した場合、作者の文章力を見てもらえます。
 良い反響が返ってきた場合は=一定レベルの文章力はある。ということが確認できます。

 どちらを選んでも自分の実力に一定の基準をつけることができます。悪いこと一つもありません。


2.の場合について
 純粋に勝負事だと考えてください。例えば既存の作品がナイフを持った人だとします。
 で、あなたの手元には銃とナイフの二つがあります。
 この状況ですと銃を使用した場合が勝率が高くなりますよね。
 基本として賞に応募する人のほとんどが銃(斬新な設定)を使用します。
 理由としてはナイフ(既存の設定)では勝率が低いからです。

 そういう観点から、たれ子さんの考え方は理にかなったものだと自分は考えます。
 ただし、銃を使用するためには銃の仕組みを十分に理解する必要があります。
 基本となる文章力とセンスがなければ銃を使用しても暴発するのがオチです。
 ナイフも同じです。
 銃よりかは多少扱い易いですが、それでも使い方を誤ると自分自信を斬りつけることになります。

 要するにどのような方法を選ぶにしても、文章力とセンスは絶対に必要になります。

 どなたかに、たれ子さんの文章を読んでいただいて相対的な自分のレベルを把握する。
 これが一番大事なことなのかなと自分は考えます。

 まあ、そんな拙い意見です。


むらちゃんの意見
 ファクターMMCBさんの言葉に感動しました。
 そのうえで僕が意見するのもなんですが、今似たような気持ちを抱いているんです。

 王道は嫌いじゃないんですが、
 魅力的に見せる何かがなければ過去の名作に勝てないと思います。

 
 そう考えると、やはり斬新な設定やストーリーが必要だと思います。
 そしていざ書いてみると自分の文章力のなさが嫌になったりします。
 一度書き上げた原稿を何度も書きなおして、
 一年かけて一本作るくらいに考えてみてはいかがでしょう?
 文章をうまくするにはひたすら書いて文章力をあげるか、
 一度書いた文章を何度も書きなおして、よくしていく方法があると思います。


Neutronさんの意見
 こんばんは、Neutronです。

 個人的には、両方やるのが効果的だと考えます。

 練習方法として考えるなら、王道から学ぶものは非常に多いです。
 よく模写が勉強法として勧められますが、
 同じ理由で王道という枠組みでストーリーを展開させるのも勉強になるはずです。

 しかし同時に、アイデアを活かして物語を構成する力も大切です。
 これらは、主従関係があるように見えて、実際には並列的要素がかなり強くあります。
 両者が伴わなければ、物語はなかなか活きてきません。

 前者は、機能単位(module)を組み合わせて物語を構成することを、
 後者はmoduleを構成単位(unit)から構築することを要求します。
 もちろん、王道であっても必要に応じてunitからmoduleを構築する必要はありますが。

 王道は、どうして王道と呼ばれるのか。
 どうして、王道たり得るのか。
 それを考えずにアイデアに固執しても、釈迦の掌で走り回ることになってしまいます。

 逆に王道に固執しアイデアを軽んじれば、
 いざオリジナルを追求しようとしたところで、王道に縛られて何も出てきません。
 王道を突き抜ける術もまた、同時に研究しておくことが望まれます。

 ……なんかひじょーに分かりづらくてすみません(--;
 考えてみて分かったのですが、この問題、かなり根が深いです。
 まとまりの無い意見ですが、何かの参考になれば幸いです。
 (3回書き直してこんな内容(凹み中))


デクさんの意見
 たれ子さん初めまして。
 主に小説関係のイラストレーターを目指す上で小説の勉強もしてるデクと申しますm(_ _)m
 小説に関しては素人ですので、意味不明なことを言ってしまうかもしれませんが、そこはご勘弁を。

 王道とオリジナル。区別を付けるのは簡単なようで、自分は意外と難しいような気がします。

 例えばありきたりな王道のストーリーがあるとします。
 でもその他(例えば人物や世界観など)が全くのオリジナルだったらどうでしょうか?
 それをオリジナルと言う人もいれば王道だと言う人もいると思います。
 かく言う自分は恐らくそれをオリジナルだと言うでしょう。

 例に出すと、自分の敬愛するイラストレーターの片倉真二さんが描いた漫画に、
 [忘却の旋律]と言うのがあります。
 そのストーリーは、数十年前に突如現れたモンスターに、
 人間が敗れ、世界がモンスターに支配される。
 その中、[メロスの戦士]と呼ばれる者達が、
 世界を人類の手に取り戻すため、モンスターと戦い続ける。
 主人公の少年は、そんな戦士に憧れている日々を過ごしていると、ある少女と出会います。
 その少女は憧れの戦士の写真持っていて、その写真の戦士を捜しているとのこと。
 そしてその戦士と出会い、戦士とモンスターの戦いの中で力に目覚め、
 その戦士と旅に出るという話です。
 なんともありきたりで、いかにも王道と言ってしまうようなストーリーじゃないでしょうか?
 自分はそう思います。

 しかし、この漫画には、それを補う程のオリジナリティーのある世界観があります。
 言葉で説明するのには、自分には少し難しいので、実際に読んでみてほしいのですが、
 それは無理かと思いますので、とりあえずおすすめだけしておきます。
 
 結論を言ってしまうと、いくら王道(ストーリーや世界観、時代や身分、剣や魔法など)でも、
 それを補う程のオリジナルな要素があれば、それはオリジナルとも言えるのでは?
 ということです。


 「何が言いたいの?」って思われたならすいません。もう少し砕けた表現で言います。
 オリジナルだけで作るということにに自信がないのなら、
 王道ではなくてもいいので、既存のストーリーなどに自分のオリジナルを加え、
 少しずつなれていくというのはどうですか? みたいな感じだと思います。 
 長々と無駄に語ってしまって、役に立たなかったらすいませんm(_ _)m

 では失礼しました。


んぼさんの意見
 稀に現れ役に立たない回答を放つ、んぼです。
 お初に。
 
 えーっと、ぶっちゃけストーリーを組む能力と文章力は別物だと思います。
 「斬新なネタを思いついたが、考えるストーリーがどうもヘタレすぎる」というのなら、
 王道でストーリーの組み立て方を覚えるのもいいとは思いますが……。
 構成力は別にして、こと文章力に関しては王道だろうが邪道だろうが、
 書いていれば付くと思います。

 ただ、構成に関しては王道作品を読み込んで分解し、
 ストーリーの(作者から見た)構成を理解するというのは有効だと思われます。

 と、いうわけでですね。
 「王道作品を読み込んで分解しながら、オリジナルのネタで書きまくるのがベスト」。
 これを極私的見解として回答に代えさせていただきます。
 では。


たれ子さんの返信(質問者)
 「書きたいものを書けば良いよ」
 心強いアドバイスありがとうございます。

 言い訳ばかり心のショーケースに並べて悩むだけで、
 いちばん大切なことを忘れていたのかもしれません。
 他人の視線や、自身の文章力の無さ、王道かオリジナルかと悩むだけではいけないですよね。
 (それも力をつける為に大切だという事も理解していますが……)
 書きたいものを書け。簡単そうで意外に難しい。
 けれど、とても大切なことだと思うので、言い訳はせずに駆けだしてみようと思います。

 王道を分解して構成を理解する、
 そのような考えはまったく思い浮かばなかったので参考になります。
 為になるご意見ありがとうござます。

 王道を知らずにオリジナルは書けないと考えていますので、
 王道でストーリーの組み立て方を覚えるという、んぼさんの意見には心から賛成します。

 友人が「鋼の錬金術師」という漫画を「グッジョブ!」と親指を立てて勧めるので読んでみました。
 この漫画の内容というのは、錬金術師のある兄弟が賢者の石を探すため旅をしている……
 な感じなストーリーです(アバウトですが)。
 この作品を読んだ後に私は、オリジナルだなー、と感嘆してしまいました。
 「錬金術師のネタはよくあるじゃないか」という人がいるでしょうが、
 「そうじゃないんだ」と私は意義を唱えます。

 錬金術を調べると「ウロボロス」、「ホムンクルス」、「神に近づく愚考な行い」、
 「一般の物質を完全なものに変化、精錬する技術」、「真理を追い求める人々」、
 とその漫画にあった単語が山のように出てきました。
 (漫画を知らない方には解り難い説明をすみません……)
 錬金術師が登場する作品は多々ありますが、「錬金術」という単語を使っているだけで、
 実際にあったとされるものとはかけ離れて過ぎています。
 その何百年も前から存在していたオカルト的な学問を、オリジナルにしたことは凄いなーと。

 実際した設定をそのまま作品にだしたのならオリジナルではないのではないか? 
 と思う人もいるかもしれません。
 けれども、オリジナルとは新しいものを生み出すことじゃないのではと思う私がいます。

 (と、この文章すべて私の下らない戯言ですが……)

 オリジナルは使い古された「何か」と「何か」の組み合わせで生まれるものだと私は思います。

 たとえば鋼の錬金術師でいうなら、「錬金術」と「人体練成」と「母親」で、
 「死んだ母親を作ってしまった」というシリアスで重い設定が生まれたわけです。
 それに「真理の扉」というオリジナル(?)な単語が漫画に出てきますが、
 それは「真理」と「扉」の組み合わせです。
 どれも新しい単語ではなく、何百年も前から存在する言葉を組み合わせて生まれたものです。

 あと、友人がよく話題にするアニメで『Fate』というのがあります。
 (題名間違えていたらスミマセン、なにぶん見たことないので)
 男性に人気があると聞いたアニメですが、
 知っている方がどれだけいるか解りませんけど例にします。(ごめんなさい)
 どうも友人は「どう? すごく新しい設定でしょ?」と語り、
 聞いている限り凄い設定が多くある作品だと思いました。
 しかし「英雄(ヘラクレスなど)」や「ガント魔術」など元から存在する単語を多く使用しています。
 (ガント魔術があったことを知っている方は少ないと思いますが……)
 設定が新しいと周りの友人達がいうのですが、王道な単語の組み合わせが多く存在します。

 「英雄のサーヴァント」という単語がそのアニメにはあるのですが、
 「英雄」と「サーヴァント」を組み合わせて生まれたオリジナル設定だと思うのです。
 (ああ、また知らない人には理解できない説明を……)

 ほかにも例を出したら限り無しですが「オリジナルだなー」と感じる小説や漫画があったなら、
 それは王道があったからこそ生まれた作品だと感じます。


 なので王道の存在は大切だなーと感じる次第です。
 (私の穿った考えを長々とすみません。つい長文になるのが悪い癖です)

 偉そうに語りんぼさんやこれを読んだ方が不快になってしまったかもしれません。
 すみませんでした。
 結局なにが言いたいのかといいますと――。 
 オリジナルは大事だけど、王道の大切さも大切だよね。と言いたかったんです。
 (あれ、一行ほどで語れたの?長々と語り過ぎましたね)

>私は王道が苦手ですが、それがダメだとは思っていません(むしろ大事)
>「王道作品を読み込んで分解しながら、オリジナルのネタで書きまくるのがベスト」


 確かに、そうですよね。王道知らずオリジナルの活路なし!
 んぼ様が語った「ネタ書きまくる作戦」を実行してみようかと思います。

 ええ、ほんとにつまらない独善を長々と語りすみません。
 んぼさんの意見を読み、王道の大切さを再認識し脳内にインプットしました。

 為になる回答、ありがとうございました。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|