うるるさんからの質問　　
　恋愛要素をストーリーに取り入れるべき？
　
　どうも、二度目の投稿です。前回はアドバイスをありがとうございました！
　大変参考になりましたm(_ _)m
　えと、今回の質問なのですが……
　ファンタジー作品を書く時、主役級キャラの男女やその友人などでカップルを作る、
　みたいな恋愛的要素を盛り込むべきなのでしょうか。
　ここの研究所でも、『恋愛事情を入れると話が盛り上がる』といった事を書いていましたけど、
　私は恋愛事情にうとくて……f^_^; さっぱりです。
　入れてしまうと、逆に陳腐な内容になってしまいそうなのです。
　それでも、恋愛の話を含んだストーリーの方が良いでしょうか？
　アドバイスなどをいただけたら幸いです。


● 答え ●
　
蒼い人さんの意見
　無くても構わないでしょう。
　恋愛の要素を持ち出すのは、その際に生じる苦悩や葛藤を描くことで読者の共感を得る……
　という企図があると思います。
　なので、他の領域で同様な効果を狙えるのであれば、わざわざ恋愛を挟む必要は無いでしょう。
　かと言って恋愛小説を書かないのであれば、それはメインにはなりません。
　あくまで話を盛り上げる為のツールとして見るべきです。

　導入する時の秘訣は、やはり「ストーリーと関連を持たせる」ことでしょうか。

　恋愛沙汰がサイドストーリーとなってしまっては、話の流れを分断することになってしまいますから。
　そこで以下のような設定が考えられるでしょう。

1.ヒロインの救出劇がストーリー
2.ヒロインが依頼をして、その事件に巻き込まれる
3.ヒロインは実は敵だった
4.ヒロインは共闘する仲間である
5.ヒロインは主人公が誘拐してきた
6.ヒロイン以外に主人公を狙う女性が複数いる
7.ヒロインと主人公は師弟関係にある
8.ヒロインが勝手に巻き込まれてくる
9.ヒロインは目的の実現に邪魔になってしまう
0.ヒロイン役は、実は男である

　つまりは、主人公の行動にどう絡むかが、ポイントです。
　それを考えないと、無駄に行数が増える結果となります。

　陳腐になるのは騒動が無かったり、彼女に秘密が無かったりなどの、
　ありきたりなデートの一風景が切り取られたような描写をする為かと思われます。
　緻密な設定の上で、どんな事件が起こるかを考えてみてください。
　そこで主人公とヒロインが目立つ顛末になれば、
　恋愛要素を含めるという行為は成功を収めるでしょう。


賭波治さんの意見
　こんばんは、うるるさん。賭波治と申します。

　恋愛事情ですか。……これは僕もウトイです。
　そのくせ、作中には、友達以上恋人未満が横行しております。（笑）
　これは、僕が書いてて楽しいからと、話を考えていくうちに、自然とこうなっていたからです。（笑）
　ちなみに、参考にしているのは「名探偵コナン」です。

　蒼い人さんがおっしゃっているように恋愛要素は、
　あくまでもストーリーのスパイスのようなものですから無くてもいいと思います。

　要は、うるるさんが書きたいか、書きたくないかが、大きいと思います。

　もし、内容が陳腐になってしまうと不安なのでしたら、
　男女が仲良く話しているなどの、自然なやり取りでも、
「こいつら、カップルになるんじゃねぇ？」
　と、話は盛り上がります。
　
　参考にならなかったら、すいません。
　では、これで失礼します。頑張ってください！


どてかぼちゃさんの意見
　こんばんわ。うるるさん。
　どてかぼちゃです。

　恋愛事情に疎いならば、無理に入れることはないと思います。
　無理にカップルを作っても、不自然になるだけですから。
　陳腐になるのは、蒼い人さんの指摘がもっともだと思います。

　やはり恋愛事情は入れると面白いですね。
　重い話を切り替えるのにも使えますし、感情移入もしやすくなると思います。
　恋愛といっても、ラブラブのベタベタカップルは見ていて面白くないですよね。
　（べつにわたしがモテないから　言ってるわけじゃないですよ……たぶん）

　仲良くすればいいのにケンカしたり、どちらかが違う異性に惹かれてやきもちを焼いたり、
　と恋愛関係に至る前の段階は、見ていて楽しいと思います。
　
　ストーリーの初めは仲の悪かったふたりが、
　一緒に困難を乗り越えて、エンディングでは仲良くなる。
　それが男女であるだけで、恋愛っぽく見えると思うのですが、いかがでしょうか。


アゲインさんの意見
　うるるさん、こんばんわ

　僕は疎いどころか、恋愛経験すらありません！
　でも、恋愛要素は取り込んでいますね。
　何故かって？
　もちろん、入れたいからです。
　陳腐だって、度を越したほどのものでなくても良いのではないか、と僕は考えます。

　それと、以前僕もこの掲示板で
　「実体験を基にした作品に、想像のみで描いた作品は勝てない？」と質問しました。
　先ほども述べた通り、僕には恋愛経験がありません。
　そこで、それを盛り込むのは無謀なのか？　と不安になったのです
　ですが、皆さんの答えはこうでした

　経験がないからこそ、面白く書ける。

　つまりはです。経験がないから、疎いからって諦めないでください。
　未経験者であるからこそ、斬新な視点、新鮮な形で書けるのだと学びました。

　だからといって、「盛り込みなさい」とは言いません。
　単に、僕の受けたアドバイスが、ここで役立つかもしれないと思ったのです。
　ではでは、ここらで失礼します。


猫の盛りさんの意見
　通りすがりの野良猫です。
　オイラなりの答えを残します。
　まず、オイラはベタベタな恋愛物が苦手です。
　でも、そう言う要素があった方が盛り上がるのはよくわかります。

　好きな相手がピンチ！しかも、敵は無数で強大で、時間もない！
　助けに行くのは１００％自殺行為。
　利害関係なら助けに行かないでしょう。
　友情関係なら、なんとか、助ける算段を考える努力をするでしょう。

　でも、恋愛関係なら、１人でも飛び出す！ｗ
　そりゃ、定番ですが燃える展開でしょう！！

　ギリシャ神話で、ペルセウスは恐るべき海の怪物の生け贄にされるアンドロメダの為に、
　海の怪物自体よりも恐ろしいメドゥーサに挑み、首の石化の力で怪物を倒します。

　オイラ達の世代はゲーセンで、さらわれた恋人の救出のために、
　恐るべき悪魔ドルアーガに挑むべく６０階層もの塔に単身挑みましたｗ
　続編のリターン・オブ・イシターでは、
　救出した恋人の後ろに隠れながら６０階層を下っていきましたしｗ

　安彦良和氏のアリオンもオイラは大好きですｗ

　今では日本中知ってそうな、
　ドラゴンクエストの一番最初のお話も囚われの姫を助ける話しですしね。

　恋愛の障害は大きいほど盛り上がりますから、そう言う意味でお話を盛り上げ、
　お話しで上手く感情を表現できれば読み手の主人公達への感情移入も高まりますしね。

　オイラ的にはドロドロした奴より、ハッキリすっきりと一途で解りやすいのがいいですねｗ

　まあ、オイラの例は良くないですが、盛り上がるとは思います。
　でも、実際にこれをやるかは別問題ですが。
　ではでは。


みつきさんの意見
　うるるさま、はじめまして。
　恋愛要素を入れるべきか……ということについてですが、私の個人的な意見としては、

　“恋愛”を書くことに萌える（燃える）ものを感じないタイプの方は、
　無理してやらないほうが良いのではないかな、と思うんですよね。

　恋愛ものを書くということは、要するにメイドさんを書くことに萌える、
　戦闘シーンを書くことに燃える、というのと同じく、どうしてもこれが書きたい、
　これを書くために小説を書いているんだ！　というような衝動的感覚が必要で、
　さらに、それにものすごく執心していなければ、
　面白く書くことはできないものなんだと思うんですよ。
　
　なので、「陳腐になってしまいそう」と感じる段階では、
　あまりやらないほうがいいのではないかな、と。
　それでは、簡単ですがこれにて。失礼致します。


鈴忌さんの意見
　こんにちわ、鈴忌です。

　うるるさんの書き込みを拝見する限り、どちらかというと「書きたくない」という風に読めるのですが、
　書きたくないなら書かなくても良いと思います。

　作者が好きと思えない作品は仮に一般受けしても後が辛くなりますから。

　ただ、本当は「書きたい」けど「陳腐になりそう」だから自信が無くて書けない、
　ということなら気にせずに突っ走るべきだと思います。
　ある人が陳腐だと感じる恋愛が、何故か大ヒットする事例も多々ありますから。
　
　例えば「世界の中心で愛を叫ぶ」や「DeepLove」は、
　陳腐だという批判をものすごくあちこちで聞きますし、
　鈴忌自身も作者には申し訳ありませんが陳腐だと思います。
　ですが、大ヒットしました（集団心理と宣伝効果が大きいと思います）。

　このように、「陳腐」なラブストーリーが非常に爆発的に流行ることは多々あります。

　なので、うるるさんが「陳腐になりそう」と思っていても、ご自身がやりたいならやるべきです。
　結果として、それが爆発的にヒットする可能性は十分にあるはずですから。

　では、失礼します。


うるるさんの返答（質問者）
　アドバイスをありがとうございます！！とても参考になりました。
　そうですね、皆様がおっしゃるように、苦手な場合は無理して書かない方がいいみたいですね。
　本当にありがとうございました(*^_^*)