第4研究室 創作に関するQ&A 81P | トップへ戻る |
ルルカさんからの質問  
 主人公に好意を抱く女性キャラは何人くらいが適正?
 
 こんばんは、投稿は二度目となるルルカです。
 前回の質問に引き続き、また恋愛問題についてお伺いします。
 私が今考えている小説は、長編物の恋愛戦闘ファンタジーです。

 私が知りたいのは、題名通りです。
 長編の恋愛ファンタジーで「主人公に好意を抱く女性キャラ」は何人くらいが妥当か、と言う事です。

 恋愛要素を含んでいるので、主人公の周囲には、
 主人公に好意を抱いている女性キャラが約3,4人います。
 無論、物語序盤から囲まれているなどと言ったものではなく、苦労を分かち合っての恋です。

 ですが、友人にこの構図を評価してもらったところ、
 恋愛ゲームのやりすぎではないか? と言われてしまいました。
 確かに幼馴染みや種族違い、ツンデレなどのいわゆる萌え要素を含んでしまっている上に、
 主人公が囲まれてます(汗)。無論、他の男性キャラも日のめは当たる様にはしていますが……

 ファンタジー小説をはじめとした、ライトノベルではどれ位が丁度良いんですかね


● 答え ●
 
むらちゃんさんの意見
 まず何を書くかを明確にした方がいいと思います。

 この場合は萌え小説にするか、恋愛小説にするか。
 方向性が定まってないから迷うんだと思います。

 恋愛小説なら好きになるキッカケがあって、恋愛に発展すると思います。
 萌えの場合ならそういったものがなくても、
 女の子を可愛く見せて主人公に好き好きアピールをする感じです。
 
 ルルカさんの作品は恋愛小説のようなので、セオリーにはめるなら二人だと思います。
 本命ともう一人いてどっちにするかで迷うみたいな。

 
 あんまり多くのキャラが出ると感情表現が難しくなると思います。
 個人的には恋愛小説を数冊読んでから書かれた方が書きやすいんじゃないかなと思います。
 参考になれば幸いです。


鈴忌ちゃんさんの意見
 こんばんわ、鈴忌です。

> ファンタジー小説を始めとした、ライトノベルでは
> どれ位が丁度良いんですかね


 作品カラーによるので別に何人でも良いかと……。

 例えば「魔法戦士リウイ」だと4人以上の女性がリウイに好意を寄せていました。

 ただ、個人的な感想を言わせて頂くと3〜4人は
 多いのではないかと思います。
 鈴忌はいわゆる恋愛ゲームというのは「ときめきメモリアル」ぐらいしか知らない人間なので、
 (しかも一時間ぐらいで投げました……苦笑)恋愛ゲーム的かどうかは分かりません。
 ただ「天地無用!」とか「あぁ、女神さま」とかの、いわゆるハーレムものっぽいとは感じますね。
 もっとも、それも書き方次第だと思いますので、
 ルルカさんが描きたい物にその設定が必須なら迷わずに突き進むべきかと思います。
 頑張って下さい。失礼します。


猫の盛りさんの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 まず、一作品あたりの登場人物の人数の基準は、オイラにはわかりません。
 同様に主人公がモテモテである場合に何人周囲に異性がいるべきかの、
 一作品あたりの適正人数もわかりません。

 オイラ的には作品ないし章やシーンに必要な最低限の人数だけ、
 主人公に好意を抱くキャラが出ればいいのだと考えます。


 登場人物が多い場合、一度に登場したりすればシーンが混乱し、管理が難しくなり、
 書くキャラに焦点を配分しにくく、また、均一に焦点を配分すると全体が薄くなる危険もあります。
 無論、全登場人物をすべて管理し、
 それぞれに見せ場やキャラを引き立たせるイベントや焦点をあて、
 バランスよく完璧に描ききることも可能かもしれません。
 (アウトラインエディタやアイディアプロセッサを駆使すればできるかもしれません)

 でも、読み手としては、ついていけないかも知れません。
 オイラの狭い猫の額の奥の脳みそでは3キャラくらいが限界です。


 ただ、オイラ的に一番大切なのは、主人公に好意を抱く複数の異性達を使って、
 どういう作品を描きたいのかにあるのだと思います。
 それら複数の人物が作品に必要であるのなら、
 そしてそれを描くための最低人数が決まっているのなら、
 10人でもそれ以上でも出すしかないと思うのです!(そうしないと作品が成り立たない訳ですから)

 オイラは生理的な理由で、12人の妹が登場するという深夜アニメを見たことはないですが、
 世の中にはそういう作品もあり、しかも人気をはくしたようですので、
 そうした先達に続いてガンガン書いてみてください。

 ではでは。


鈴忌さんの意見
 脇から失礼します、鈴忌です。
 登場人物が増えると台詞などが誰の発話なのかが分かりにくくなる問題がありますが……

> オイラは生理的な理由で、12人の妹が登場するという深夜アニメを見たことはないですが、
 世の中にはそういう 作品もあり、しかも人気をはくしたようですので、
 そうした先達に続いてガンガン書いてみてください。


 どこかで、英語と日本語の差の話で、英語では「Brother」一語しかないが、
 日本語だと「お兄様」「お兄ちゃん」「兄くん」「兄貴」などなど十種類以上の表現があるから、
 日本語は表現力豊かだ! という論を見て……
 「なぜ、それを引き合いに出す!?」と思った事があります(笑)。
 でも、確かに日本語はこのような「差異」を出すのには向いた言語なのかもしれません。
 語尾に付ける言葉だけでも「〜ナリ」「〜にょ」「〜にゅ」「〜のだ」など、
 多分ザッとあげても10種類以上は軽く出せそうですからね。

 で、本題ですが……女性キャラがたくさん出て、
 しかもみんな主人公に惚れているという「類型」だと、
 キャラの区別が読者から見て難しくなりやすいのですが、
 そういう場合に上記のような「日本語特有の識別法(?)」が役立つかもしれません。

 普通に使うと、陳腐になりやすい危険な手法ですが某妹12人妹みたいに突き抜けると、
 「日本語の表現力の奥深さ」すら感じるほどのレベルに達するみたいなので、
 冗談ではなく手法として検討する価値はあるのかもしれません。

 考えてみれば、妹12人ほどあざとくはないですが、
 鈴忌も自作の中で「お嬢様言葉」などの特徴的な口調をつかって、
 キャラの識別率を高めたりしてますね(笑)。


 猫の盛りさんのレスを拝見してふと思ったので書きました。
 まぁ、冗談半分本気半分の余談ですので軽くスルーして下さい。

 では、失礼します。


猫の盛りさんの意見
 ウロウロ戻ってきた野良猫です。
 オイラ的、ズレた日本語論を残します。

 おおおお! オイラ的にここの板でかなり凄い人だと思っている、
 鈴忌さんから横レスをつけていただいたですよ! うれしいのです!
 今日は、とても良いことがありそうな予感がします!(当たったためしがないですが……)
 
 本題からズレて、ルルカさんには申し訳ないですが、妙な駄文を綴ったりしますですよ!

> 十種類以上の表現があるから、日本語は表現力豊かだ!

 とのどこかのお言葉を例に書いておられましたが、
 実は「表現力豊かな部分がある」となるようです。

 と申しますも、表現については、その土地の環境による国民性や地域性によって、
 特に注目される物がその豊かさを増すそうなのです。


 例えば、日本は水が豊かで雨が多いので、雨をあらわす言葉はたくさん存在しますが、
 他国ではそれほどでもありません。

 日本でも馬についての毛色程度はいくつも種類がありますが、毛色や色の混ざり方等々で、
 根本的に呼び方が変わる騎馬民族は馬についての表現がさらに豊かになります。
(バリエーションでは、羊についての動詞やら名詞やらたくさん豊富な国は実在したりするそうです)

 逆に日本では、あまり遠くに行かなかったせいか「歩く」は、これ1つしか表現がありません。
 闊歩は中国語からきたので、日本的には得意なオノマトペを駆使して、
 「とぼとぼ」「だらだら」「ずんずん」「すたすた」等々をつけて「歩く」を表現します。

 上記を踏まえて猫的に結論すると、


「日本は”お兄様”の豊かな国である!!」
 
(ばば〜ん!)



 となるわけですよ!
 そう!貴き兄様(あにさま)をお見かけすれば、
 アニキ、兄じゃと駆け寄り縋り、御兄様(おあにいさま)方はそうした下々を導くべく……

 あれ、「姉」も豊富ですよね?
 おお! 日本は「兄と姉が豊富な国」で……。
 いや、父も母も爺、婆、叔父、叔母等々、全部当てはまるっすね……。
 と、ここで数分本気で悩んだりしましたが、よくよく考えたら簡単ですね(汗)。

 日本は、謙譲、尊敬が基本文化だから「目上」に対して異様に表現がおおいだけでした。

 オイラの少ないボキャブラリーのせいかも知れませんが、
 表現上、目下固定的な弟、妹は実に語彙が貧弱な気がします。
(「子供」は目上に付属する表現として多く使われるので、表現は豊富なようです)

 十羽絡げて言いますが西洋的にも父母にはいくつ物呼び方がありますが、
 むしろ、親しみを込めるためのモノのようで、
 そういう意味では対等でフレンドリーな彼らの考え方では「立場」で呼び方を変えるのではなく、
 個人の特徴や名前をより親しみを込めやすいよう表現する文化があるようです。
 (エリザベスが愛称リズだたったり、言われてみれば納得しますが、
 日本人とは明らかに感覚や法則の異なるニックネームのつけ方がありますよね)

 嗚呼、全くの蛇足。ごめんなさい。
 でも、言葉とは何気ない一言にも、その文化があり、
 常に新しい文化を吸収して成長していくので、とても面白いとオイラは思うのです。
 たまに「正しい日本語」なることを言う人がいますが、
 是非、日常から平安時代あたりの言葉で会話してほしいものですとか、
 生意気なことを猫は思ったりします。
 ではでは。


ねこ缶さんの意見
 12人の妹が登場するという深夜アニメなどに理解のあるつもりのねこ缶です。
 恋愛ものならば、むらちゃんさんと同じく二人だと思います。
 ただ、「仲間として」好意を抱く女性キャラは何人いても良いと思います。
 以下、参考になるか分かりませんが、私の恋愛ゲーム論です。どうか、引かないでください。

> ですが、友人にこの構図を評価してもらった所、恋愛ゲームのやりすぎではないか?
  と言われてしまいました。
> 無論、物語序盤から囲まれているなどと言ったものではなく、苦労を分かち合っての恋です。

 萌え要素を含んでいることよりも、この部分が恋愛ゲームっぽさを構成していると思います。
 恋愛ゲームのハーレムエンド(多数、または全員のヒロインとのエンディング)みたいな感じに
 なっているのではないのでしょうか。
 こういうエンディングは話を詰め込み過ぎる為、ストーリーの進行に無理が生じ易いので、
 いかにも「恋愛ゲーム」という雰囲気の話になりがちです。

 普通、恋愛ゲームでは、メインヒロインが決まったら、
 ほかのヒロインは主人公に「仲間として」または「友達として」の好意を抱くようになります。

 そして、ストーリーがしっかりとした恋愛ゲームほど、
 一つの話の中では「主人公に恋愛対象として好意を抱く女性キャラ」は少ないです。
 二人は結構ありますが、三人以上はほとんど見かけません。


 ルルカさんが考えている小説は、長編物の恋愛戦闘ファンタジーとの事ですので、
 一人は戦うヒロインが居る事と思います。
 主人公とヒロインが共に戦闘に参加するキャラと仮定します。
 二人は共に苦難を乗り越え「互いを助け合い、互いを頼り、次第に惹かれあっていく」
 といった関係だとします。
 しかし、同じように共に苦難を乗り越えても「互いに戦士として尊敬しているだけ」
 という関係にもなり得ます。

 このヒロインがメインヒロインの場合は前者、
 他のキャラがメインの場合は後者という事になります。
 重要なのは、どちらの場合もこのヒロインは、主人公に対し好意を抱いていることです。
 それが、恋愛対象として好意か、仲間としての好意かということです。

 仲間としての好意だった場合でも、恋愛の引き立て役には十分なれます。
 恋愛感情がない分、話す時に照れたりしないので、
 他の「主人公に恋愛対象としての好意を抱く女性キャラ」にとってはプレッシャーになります。

 「主人公に仲間としての好意を抱く女性キャラ」なら、3・4人いても大丈夫だと思いますが、
 「主人公に恋愛対象としての好意を抱く女性キャラ」はあまり多くないほうが良いと思います。 
 長文、失礼しました。


ルルカさんの返答(質問者)
 皆様の納得のいく返信に感謝致します。
 恋愛の形式と言っても、色々あるのですね。
 「互いを助け合い、互いを頼り、次第に惹かれあっていく」
 「互いに戦士として尊敬しているだけ」という関係など、非常に感服させていただきました^^
 つまり、主人公へ対しての好意が恋愛意識か仲間意識かと言うことですね。

 主人公に対して、メインヒロインを定めた恋愛小説にしていこうと思います。
 萌え小説の方向性は出さない様にしていきたいですね
 今考えているキャラクター達は作品に必要なキャラなので、消す訳にはいきませんが、
 主人公への考え方を変えてみたいです。

 書きたい事を詰め込み過ぎないこと、極力登場人物の数を減らして、読者への配慮をすること。
 以上の点なども気をつけてみます。
 お答えくださり、ありがとうございました^^本当に助かりました。

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