第4研究室 創作に関するQ&A 95P | トップへ戻る |
ジダマさんからの質問  
 新人賞の応募要項を無視しててもデビューできるか?

 
 こんにちは、ジダマです。
 いつも質問してばかりで申し訳ないですが、質問させてもらいます。スイマセン。
 
 もしもの話をします。
 もしも僕がおもしろい物語を書いたとします。
 でもその作品は応募の規定枚数をはるかにオーバーしています。
 ちなみに削れる部分はありません。この作品を賞に送ったとします。
 このとき一次選考の段階で「この作品は枚数がオーバーしてるから」と、
 読まれもされずに落選することはあるのでしょうか。
 あと、規定枚数を完全に無視していたら、賞をとることはさすがにできないと思いますが、
 それでもおもしろければ出版社から声がかかるということはあるのでしょうか。

 えー、僕がこんな暴挙に出る必要性が生まれることはまずないと思いますが、
 もしものときの保険ということで。
 よろしくお願いします。では失礼します。


● 答え ●

戦士のようださんの意見

 読まれもせずに落ちると思います。


矢神倖千さんの意見
 大ヒットした『イリヤの空、UFOの夏』の著者、秋山瑞人先生は、
 電撃ゲーム小説大賞へ応募した際、締め切りを過ぎて選考対象より漏れてしまいました。
 が、編集者の目にとまりデビューしたそうです


 このように、応募要項をはずしてしまっても、デビューすることは可能です。
 しかし、それは大賞となった作品以上に面白い作品でなければなりません。

 こんな事例はごく稀なので、要項はしっかり守った方が良いです。


鈴忌さんの意見
 こんばんわ、鈴忌です。

 個人的には応募要項に限らずルール破りは嫌いです。
 でも、ルールの範囲でギリギリを走ったり無茶をするのは大好きです。

> このとき一次選考の段階で「この作品は枚数がオーバーしてるから」と、
> 読まれもされずに落選することはあるのでしょうか。

 あり得ます。例えば電撃大賞に5枚オーバーの作品を送るならともかく、
 1000枚オーバーの作品を送れば、たぶん見て貰えないでしょう。
 (まぁ、逆に「変わり者」と注目される可能性はありますが……)


> あと、規定枚数を完全に無視していたら、賞をとることは
> さすがにできないと思いますが、それでもおもしろければ
> 出版社から声がかかるということはあるのでしょうか。

 あります。実際、応募要項を無視しているのにデビューした作家さんはいらっしゃいますから。

 ただ、応募要項を守っておもしろい作品を書いた場合と違い、
 「この作家はルールを守れない人だ」という先入観で見られる
 ことは覚悟した方が良いです。

 作家に限らずクリエイティブな仕事は、売れる作品を作ることが何より優先します。
 なので、売れる作品を作れるなら人間的に最低な人物でもデビューすることはあり得ますし、
 売れている限りは我が侭も色々通るでしょう。

 でも、作家もあくまで人と人の繋がりで成り立つ商売です。
 だから、デビュー前から応募要項みたいな基本的なルールさえ守れない人は敬遠されがちです。


 担当編集者が付いた場合でも「この作家を育ててゆこう!」ではなく
 「社の利益になるから、潰れるまで稼がせて貰おう」というドライな関係になるかもしれません。
 スランプに陥ったり、人気が無くなったりしたら、
 手の平を返したように切られることもあるかもしれませんよ?

 仕事としてやる以上、枚数制限や締め切りなどの色々な制限があるのは当然です。
 本来的にはプロとアマの差は、実力差ではなく、そういったルールを守れるかどうかの差です。
 希に才能が高く、アマチュア気分の延長線上で周囲に多大な迷惑をかけながらも、
 プロ擬きとして活躍できる人もいますが、
 最初から目指すにはそれはちょっとダメな目標じゃないですかね?

 なので、個人的には新人賞の募集要項程度は完璧に遵守してこそ
 「プロとしてデビューする資格がある」と思うわけです。


 もっとも、上でも書いたとおり、実力至上主義の世界ですので、
 ダメだとはいいません。「こだわり」と「我が侭」も端から見れば紙一重なモノですしね。
 (映画の黒沢監督とか……)

 新人賞の選考作業は機械作業ではなく、あくまで人間が対応するものです。
 ですから、出版者側が何を求めているか? や、
 選考委員&下読みさんに迷惑をかけない原稿とは? などを、きちんと考えれば、
 おのずとどのような応募原稿を作るべきかは分かるはずです。
 それらを考えた上で、それでも枚数オーバーがどうしても必要ならやっても良いでしょう。
 ただし、結果については100%自己責任ですけどね(苦笑)。

 とまぁ、個人的な考え方ですが、何かの参考になれば幸いです。


アトベさんの意見
 とりあえず一般的かなと思える考え方を書いてみます。

 応募要項を守れないということはルールを破ることになります。

 型破りなやりかたはクリエイタとしては諸手をあげて歓迎することですが、
 社会人としては眉をひそめるものとなります。
 
 賞をとるということはその業界で一緒に歩んでいくパートナとなることになります。
 はたしてルール破りをするような人をパートナに選びたいと考えるでしょうか。


 おそらく可能性は低いでしょう。小説というお仕事はことさら人との関係が大切になると思います。
 賞をとるとらないも大事なことですが、その後ちゃんとできるかどうか、
 このあたりを視野に入れて考えてみてはいかがでしょうか。
 まあ、某サイトの受け売りですが

 デビューできるかどうかに関しては可能性はあるとは思います。
 理由は他のかたがおっしゃたとおりです。
 あまり推奨はしたくはありませんが、
 作品のクオリティが高まるのであれば応募要項を無視したほうが良いと自分は思います。
 それでも限度はありますのでさじかげんは慎重にしましょう。
 そんな拙い意見です。


サラさんの意見
 そうですね〜。

 「仕方なく破る」のと「元から承知して破る」のでは、ずいぶん勝手が違うと思います。
 なんとなくですけど、そういうのはわかる気がします。


 短くてすみませんが、流してもらって結構ですw


峰しずくさんの意見
 こんにちは。
 応募要項を無視して、とのことですが、今回は枚数のことですね。
 参考になるかどうか、以前読んだ本にこんなテクニックが書いてありました。


 最初の2〜3枚は、応募要項にあわせて書く(印字する)
 以後、1行につき2〜3文字、多く書く(印字する)
 そんなもの、審査員がいちいち全てのページの字数を数えたりしないから、わからない。

 でした。(ホンマかいな)


 賞がとれなくてもおもしろければ声がかかる、
 というのは決してありえない話ではないと思います。


 逆に、持ち込んだ作品が面白かったので、編集の方から、
 「第○回○○賞への応募作品として取り扱わせてください」なんてのがあった、
 という話も聞いたことがあります。


コトナさんの意見
 規定枚数をオーバーしてしまったのなら、別の新人賞に応募すればいいだけでは?
 募集している賞は一つではありません。
 ならば悩むまでもないです。

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