かまさんのコラム 2007年
妖怪についての無駄知識公開企画
どうも、こんな企画を企ててみたかまです。
すんません。前から一度こういうのやってみたかったんです(汗)
と、いうわけで今回は自分が一応調べたものの中では、
よく知ってると思われる妖怪の知識をお話しようと思います。自己満足の領域になりかねませんが。
しかも、自分の知識はかなり穴があるため、
全ての妖怪の内容を知ってるわけでは在りませんのであしからずです。
名前が出てこない妖怪は知らないというわけです。
●鬼
かなり有名な妖怪ですね。
名前の由来は隠れるという意味の「おん(隠)」から変化していると言われているあたり、
鬼は見えない物という認識があったと思われます。
また鬼という漢字が入ってくる以前から鬼の存在が認識されていたという事になります。
昔、鬼という漢字はカミ、モノ、シコ等と言われていました。
有名な日本書紀には鬼神(あしきかみ)、邪鬼(あしきもの)、
姦鬼(かしましきおに)という記述が見られます。
また鬼の容姿や特徴も時代によって変わり、一つ目の鬼などもいたとされています。
鎌倉時代には地獄の赤鬼、青鬼、牛鬼、馬鬼や、瘤とりじいさんの昔話にあるような鬼、
渡辺綱に腕を切られた羅生門の鬼などが物語に出てきました。
ちなみに最古とされる鬼は飛鳥時代にいたとされます。
また、鬼は姿を変える(化ける)ことでも知られています。
美男に化けた鬼が女を食う話もあります。
歴史に残る鬼としては大江山の酒呑童子、安達ヶ原の鬼女、鬼女紅葉、鈴鹿山の大嶽丸、
宇治の橋姫などが挙げられます。
纏めるとこれだけで終わってしまいそうなので自重します。
●河童
ポピュラーな妖怪その二です。
河童の由来は二種類あって、黄河の上流からやってきたという渡来説、
もう一つは昔の伝説となった棟梁が人手不足を補うために人形に魂を込めて手伝わせ、
社の建設が終わった後に捨てた人形が河童となった人形説があります。
容姿等は昔話「河童退治」を見た方などは分かっているかと思いますが、
人間や馬を川に引き込み、尻子玉やはらわたを抜いたり、相撲好きで、
通りすがりの人に相撲を挑んだり、厠の下から女子の尻を撫でたりなど、いたずら好きな存在です。
しかし河童を助けたりすると、魚をくれたり田に水をあげたりと以外と義理堅い性格です
好物は人の尻やキュウリのほかに、柿、瓜、なす、など。
嫌いな物は、瓢箪、へちま、とうきび、金物(鉄など)、仏飯、刃物類、猿などけっこう多めです。
容姿についてはよく知られているとお思いなのでカットします。
●化猫
猫は昔奈良時代頃に、中国からの経典などをねずみの害から守るために、
それと一緒に輸入されたといわれています。
平安時代にはもうペットとして飼っていた記述が存在します。
しかし昼と夜で変わる目等に当時の人々は神秘や気味悪さを覚えたとされます。
それでも猫を飼ったのはねずみの害が深刻であったためです、飼い猫や絵に描かれた猫が、
古寺で大鼠に襲われた主人の命を救う『猫寺』などの話がその根拠となりえるでしょう。
また猫檀家では、貧乏な寺の和尚に可愛がれていた猫が野辺送りの棺を空に上げて、
飼い主だった和尚に手柄を立てさせる話です。
でも他方では人を食う猫の話だったり殺された猫の死骸から毒南瓜が出てくる話など、
猫に対する思いは人それぞれだったようです。
●狐
自分が好きな妖怪一位です。八〜九世紀の物語に既に狐が化けた話があり、
美濃国(岐阜県)大野郡で美女に化けた狐が荒野で一人の男性と会い、結婚して子を産みます。
しかし、犬に吠えられ主人に狐とばれてしまいます。
男の元を去ろうとしますが、男は狐に、
「なんじ我を忘れたか、子までなせし仲ではないか、来つ寝(来て寝よ)」
と言い、この言葉の最後の部分をとって狐と呼ばれるようになったと言われています。
このように昔から人間と関わってきた狐ですが、
世間一般には狡賢いイメージが定着してたようです。
魚屋から魚をだまし取る『魚泥棒』、自分の利益の為に他の動物を利用する『百舌と狐』、
狐にだまされないという男が結局はだまされていたという『尻のぞき』『髪剃り狐』などがあります。
狐は人を騙すという話から、得体の知れない火の玉を「狐火」と言い、
(現代科学では狐火はリン化水素が燃えてるとされます)
道に迷うと「狐にだまされた」など、現在使われている言葉にも影響を少なからず与えています。
しかし狐も一方では人を助けてくれるという話があり、静岡県に伝えられる「お竹」という古狐は、
葬式などで大勢人々が集まるとき、皆に出す膳が足りない場合にお願いに行くと、
膳を揃えてくれるといわれていました。
また岩手県の民話では九戸のアラズマイ平では、そこに棲む白狐は村の子供たちと仲よしで、
よくいっしょに遊んでいたり、勉学を教えていたという話があります。
ちなみに有名な妖狐というと、特に江戸時代に語られた金毛九尾の狐、『玉藻前』であります。
殺生石の元がこいつです。
狐の特徴といえば、化ける、騙す、憑くの三つです。
狐は、女に化けることが多いとされていたが、狐の化けた女はよく見ると、
闇夜でも着物の柄がはっきり見えるといわれていました。
また眉に唾をつけると騙されないという話から、眉唾物という諺が出来ました。
狐が化けるものは人間はもちろんのこと、月や日に化けたり、
雨や雪をふらせるなどというように自然現象をおこしたり、
ノッペラボウ、大入道など妖怪に化けて出たり、
ほかにも石、岩、木や電信柱、酒樽、とっくり、灯籠、魚、馬や猫、家、汽車などなど、
じつにバリエーションに富んだ化けっぷりを披露してくれます。
また意外に知られていないのが憑く、ということ。
昔から日本人は狐にたいする独特の感覚を持ち、女性に憑くとされてきました。
憑くといっても意識を乗っ取られるというより異常状態、
気が触れるというと分かりやすいかと思われます。今でも農村地区に伝わる話です。
また狐持ちという狐を飼育、使役して相手を呪うなんてこともあったそうです。
……はい、自分が好みだという意味が良くわかる分量です。
●狸
狐とよく比べられる妖怪です。狸が妖怪の仲間になったのは、
よく人里に現れ、原因不明の現象をよく見る狸の仕業としたのが理由とされます。
狸が狐と違う点は、自分で墓穴を掘る等可愛らしく憎めない仕草や行動です。
故に狐のような信仰などは持ち合わせておりません。
有名なのが「文福茶釜」で、さまざまなバリエーションがあります。
よくあるパターンでは、茶釜に化けた狸が寺の和尚に売られるが、
小僧が磨けば「痛いぞ小僧、そっと磨け」と文句をいい、湯を沸かそうと火にかけると
「熱いぞ、そろそろ焚け」と弱音を吐いて、尾、頭、手足を出し、正体を現わして逃げて行きます。
しかし、恩返しのために狸が色々やる話も沢山あります。
四国の方ではまた違う話があるようですが、詳細は知りません。
●雪女
吹雪の晩に通りすがりの人を凍死させる白い着物に透き通るような白い肌の美女が、
雪女の典型的なイメージです。
中には山姥めいた話や、親切な老夫婦の勧めで風呂に入って溶けてしまったという話があったり、
雪女を一本足とする地方、雪の精的な話、雪山で死んだ女性の霊魂と言う話や、
秋田県では老女とする所もあったり雪男とする地方もあったりする。
ユキオンナ、ユキオナゴ、ユキジョロウ等の呼び名が各地である。
雪女で有名な話が吹雪の晩に子供を抱いて立っていて、通りすがりの人は、
子供を抱いてくれと頼まれるが、その子を抱くと、どんどん重くなって、
雪に埋もれて凍死するという話である。
そういう時には短刀など(昔の少年ジャンプでは煙草の火になっていた)をくわえるといいらしい。
山形では雪女は産女のように、人に怪力を授けてくれるなどというありがたい話しもあるが、
山姥のように、人間の子をさらって自分で食べたり、
自分の子供に食べさせるという恐ろしい話なども存在する。
●人魚
人魚の話は古く、王朝時代より人魚が現われたという記録は、
津軽、能登、若狭、近江、出雲、伊予そして九州など、
そして南は沖縄まで、各地に多く残されている。
九州方面では生け捕りにした人魚にだまされる話が多いらしいが、
一般的には人魚の記録は残っていても、人魚がどういうものかについての具体的な記述や、
物語らしい筋になった伝説は少ないとされる。
また七世紀ごろにはまだ人魚という呼び名は無く人間のような異形のもの、
人でも魚でもないもの等と呼ばれていたらしい。
よく知られる上半身女で下半身魚の姿は、
日本初の図入り百科辞典である寺嶋良安の「和漢三才図会」(1713)に
上半身が婦人で下半身が魚体の人魚像が載っているのが最初と思われる。
またこのころ人魚の骨などが薬になると呼ばれ、
偽者が大量に出回ったり人魚のミイラまで出たらしい。
そして時代が進むにつれ谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」や、
小川未明の「赤い蝋燭と人魚」などに見られるように、
人魚は詩や小説の題材として取り上げられるようになっていき、
妖怪としての認識は薄くなっていく。
●ダイダラボッチ
だいだらぼっち、大太法師、大多法師とも呼ばれる。
映画「もののけ姫」を見た人ならおそらく分かってもらえると思う。
おもに関東の方に伝わる妖怪、巨人である。
タラが貴人の尊称であるとか、タタラの転訛である等の諸説がある。
九州の大人弥五郎という同種の巨人の伝承ともされる。
具体的な話は無く、大きな窪みが巨人の足跡とするなどの話ぐらいしか伝わっていない。
一説では、天地創造起源に類する伝承から、創造神としての巨人が衰退したものと推測されたり、
あるいは大男や鬼などの伝説が巨人伝説になったとも考えられている。
●骨女
アニメ「地獄少女」にも出てきた妖怪。
若くして死んでしまった女性が思いを果たそうと骨に魂を宿したもの。
特に恋慕を残すと相手を自分の所に寄せようとする。
その男性には普通の女性に見えるが他の人がみるとただの骨だけの女であるという。
●陰摩羅鬼(おんもらき)
故人の気が変化することによって出現する妖怪で、
鶴のような体に人の体を持ち生前の無念や怨念を込めかなり高い声を羽を震わせ鳴くという。
また舌は幾重にも別れ、老人のような外見といわれる。
また「鷺に似て色黒く、目が灯火のように光り、
羽ばたきながら挙げる奇声は人の声の様である」とも青い炎を吐くともされる。
ちなみに何故鶴の姿なのかは分かっていない。
●鎌鼬
つむじ風と共に現れるイタチのような姿の妖怪。
両手に鎌を持ち、通り抜けざまに時に骨まで達する傷を与える。
しかし斬られた瞬間は痛みも何も感じず(出血も無い)、
後で痛み出したり、やけに下半身を狙うなど謎が多い。
名前は構え太刀の当て字とされるが諸説多く真偽不明。
岐阜では三位一体で現れ、一体目で人を倒し、二人目で斬りつけ、
三人目で薬を塗っていくため怪我は痛まないといわれる。
ある人が鎌鼬を中国の妖怪である窮奇(きゅうき)という字をあてているが、
まったく似ても似つかない妖怪とされる。
「山海経(西山経)」では、ケイ山に住み、針鼠の毛を持ち、犬のように吠え、
牛のような人を喰らう怪獣と紹介され、
また「春秋左伝」では四境(四方の国境)を守護する怪神であるという。
また、鎌鼬自体を自然現象とする見方もある。
●貉
むじな、と読む。
貉は狐狸に劣らずと言われる程に化けるのが上手かったと言われる。
一説には睡眠を好み人が近づいても起きないといわれるが、
狐狸と並ぶほど人間に化ける話が多い。
例えば「御伽百物語」(白梅園)の巻一に収録されている「狢のたゝり」であったり、
「怪談」(小泉八雲)の「むじな」であったりする。
貉で最も有名なのが、佐渡の総大将である二つ山の二つ岩団三郎だろう。
宮崎駿の映画、「平成狸合戦ぽんぽこ」には狸として登場している。
この団三郎という貉は、金山の人夫に化けて働いたり、また盗みをしたりして、
とうとう金貸しまでするようになったという。もう普通の人間である。
そして狢は生物学上狸と同じ存在であり、これは明治時代の狸裁判でも議論された。
これは狸が禁猟となった折り、さて貉はどうなのだ、ということに端を発しています。
と、まあ自分の知っているのはコレぐらいです。
後の補足は出来ませんので出来たら誰かお願いします。
妖怪なんて調べたらいっぱい出るんでしょうね……これはその一部ってことでお願いします(汗
榎原優鬼のようださんの意見
僕も乗っからせてください。
はい。
●天狗
天狗は「金星」や「流星」のような不吉な星と関りの深い妖怪で、
インド、中国など広い地域に分布する妖怪といわれる。
日本に修験道が定着すると山伏の同体異名の存在とみなされる。
鬼や大蛇のように女性を襲う話は無いが、子どもを良く攫う。
(女人禁制の修験道や仏門で男色が行われていたことに関連があるという)
また、傲慢や増上慢の化身とも言われており、
高僧が己の慢心により魔道に堕ちた者が天狗であるとも伝えられる。
有名な天狗に「鞍馬山僧正坊(通称鞍馬天狗)」「太郎坊(日本随一の大天狗)」などがいる。
●鵺(ぬえ)
「古事記」「万葉集」に記述のある由緒正しい怪鳥。
源頼政が1153年に宮中で退治した鵺は、
頭が猿、同体が狸、手足が虎、尾っぽが蛇というキメラだったという。
●一反木綿
「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な妖怪。鹿児島県出身。
一反(約9メートル)ほどの白い布が夜にひらひらと舞う。
時に人に襲い掛かり、首を絞めたり口を塞いだりして息の根を止めてくる。
●覚(さとり)
色黒で、全身を長い毛が被う、ヒヒのような妖怪。
人の心を読み、悟る能力があることからこの名が付いた。
山の神の化身を祖とし、自ら悪さをすることは無いが、人間に敵意を敏感に感じ取る。
●山地乳(やまちち)
吸息妖怪。蝙蝠がムササビになり、それが年を経て変化したもの。
普段は山に隠れて住み、人の寝息を吸いに来る。
その場を他の人が見ていれば、吸われた者は長寿となり、誰も見ていなければ翌日に死ぬ。
奥州に多く住み、地元によく恐れられる妖怪。
●霊狐
狐には、悪意を持って人に乗り移り、騙したり狂わせたりする「野狐」と、
善意を持つ「善孤」の二種類がおり、この「善孤」は霊験によって、
「金狐」「銀狐」「白狐」「黒狐」「天狐」の五種類に分かれる。
この上位種に「空狐」がおり、3000年生きた狐で神通力自在の大狐神である。
「金狐」「銀狐」はダキニ天の化身で日月の化身。
「白狐」はかの大陰陽師安倍晴明の母葛葉姫が有名で霊力には定評がある。
「黒狐」は中国の「三才図絵」に「北山に黒狐がいる。これは神獣である。
王者が太平をもたらしたときに姿を現す」とある。黒は北を意味する。
これには黒狐は北斗七星の化身の含みもある。
「天狐」も中国産。
「狐は千歳になると千里の外のことを知るようになり、天と通じて天狐とな」ったもの。
また、狐は義理堅く、節義のある獣だということもよく知られており、
江戸時代の百科事典「和漢三才図絵」には、
「その固い約束は人も恥ずべきひど見事である。また死に際の態度は立派で、
人が生きた狐の腹を割き、肝を取り出す場合も、狐は暴れず目を反らそうとしない。
臓腑を引きつくされて死ぬ」と絶賛されている。
今の陰獣、妖獣のイメージは陰陽師や山伏ら呪術者のなかで育まれ、広まったもので、
本来の狐信仰の姿ではない。
以上、ほんの少しですが書き足してみました。
猫の盛りさんの意見
つまり、無駄であり、どうでもよい猫の戯言です。
●鬼の余談
昔は歴史の教科書にも載っていた「追難の鬼」と言う酷い風習があります。
これは平安頃の差別階級の人達にムシロ等をかぶせて、
鬼(疫神、疫病神)に見立て投石して追い立てるという、どえりゃ〜風習であります。
まあ、いまでは昔話の鬼に娘を嫁にやるとか約束した男が、
本当に鬼が娘を迎えに来た際に芯まで炒った炒り豆を渡して、
それを蒔いて芽が出た頃に娘を嫁がせると、
言い逃れをした逸話と融合して今の豆まきの形になりました。
●河童の余談
河童の両腕の骨は身体を透して繋がっており、この骨を自在にずらす事が出来ます。
河童の腕は伸びるのです!
まあ、右手を伸ばせば左手が縮むという物なのですが。
●猫の余談
30年生きると猫は猫又になると言われております。
また、西洋では猫は9つの命を持っていると言われています(A cat has nine lives.)。
日本では「好奇心猫を殺す」と言いますが、西洋では「心配は猫をも殺す」となります。
猫の妖精ケットシーの一族は普段は普通の猫のふりをしていますが、
見えない場所では2本足で立ち、猫の王国の話や世間話をしあっているのです。
ところで、オイラは実は……。
●狐の余談
狐は犬科の動物で滅多に鳴きません。
ただ鳴くとコンと言うかわいい声ではなくギャ〜ン!
というとても甲高く恐ろしい声で鳴くのだそうです。
狐の狩りは、獲物にできるだけ近づき、不意をつくため跳ねて獲物の頭上から襲います。
また、走る際は太い尻尾でバランスを取りながら、高速にコーナリングします。
おどろおどろしい鳴き声、賢い狩りと、器用な身のこなしでの活動。
そして、人間がどれほど深く掘って埋めても、犬を軽く凌駕する鼻が、
土葬した死体を掘り当てさせ、むさぼり食うと言う行動を起こさせるので、
狐の妖怪的イメージに繋がったようです。
●狸の余談
犬科の動物で雑食です。
一説では狸の方が狐より化けるのは巧いそうです。
狸はなわばりを持ち、四国等では戦争をしています。
狸界のスーパースターが一堂に会して人間に戦争を挑むのが「平成狸合戦ぽんぽこ」です。
刑部狸等、有名な狸の親分がたくさん出てきますので、
その辺を踏まえつつ楽しんで観てみてください。
●天狗の余談
現在、鞍馬山は金星人歓迎ののぼりがあるとかw
というのも鞍馬山の天狗は鞍馬山僧正坊と言う僧格のある、金星の使いだからです。
俗にそうした強大な力のある天狗を大天狗と言います。
大天狗については一般に長く大きな鼻のお面の奴がそうです。小天狗は烏天狗です。
鞍馬山の大天狗は例外で、子供のような姿で、背から白い羽が生えて炒るとも言われています。
●天狗の余談2
管狐という占いや呪術につかう細長い竹の管に住む狐が居ます。
オコジョではないかという説もあります。
人に憑かせる事も出来たり、田畑を不作に出来たりもするそうです。
狐憑きの中でも特にタブー視される場合も多く、また、色々な逸話もあります。
●鵺の余談。
有名なのは顔は猿、身体は虎、尻尾は蛇という奴ですが、
顔は猫、身体は猛禽というバージョンも存在します。
(これらを戦い併せた鵺合戦という出来事もあったとか)
鵺とは「得体の知れぬ怪異」の象徴なのだそうです。
●一反木綿の余談。
声は八奈見乗児!
●妖怪さとりの余談
妖怪としてのさとりは、人の考えの先を読み、言い当て、追いつめ、最後には食べてしまいます。
ある時、樵を追いつめたさとり は、後ずさった樵がつまずいて、
手にした斧を偶然さとりに向けて投げてしまい、すんででわかしたさとりは
「考えてもしない事をやるとは、恐ろしい奴だ」と逃げ出してしまいます。
頭いいのか、悪いのか……。
●山地乳の余談
竹原春泉の『絵本百物語』に描かれている、年をとった野衾。
だ、そうです。
●雪女の余談
小泉八雲っすよ!(でも、オイラの好きな雪女のお話は那州雪絵のやつw)
●人魚の余談
江戸中期から後期の「名物」として知られていますw
長崎の出島では、日本産の多くの「人魚のミイラ」が商われ、喜ばれました。
いま、日本で現存する「人魚のミイラ」の多くはこうした物の海外からの逆輸入品ですw
●ダイダラボッチ
富士山を作成時、甲州の土を盛った。そのため甲州は盆地になった。
らしいですよ。
●骨女の余談
牡丹灯籠って知ってますか?
美しい女性と知り合った野郎が「この牡丹の灯籠を持って夜会いに来てください」と言われて、
その気になって逢瀬を重ねるのですが、野郎はだんだんやつれていきます。
野郎は坊さんに「お前さん、物の怪に取り憑かれているよ」と言われ、半信半疑で灯籠を持たず、
いつも待ち合わせている家に向かいます。
するとそこは廃墟で、中には骸骨が例の女性の着物を着て蠢いているのです。
男は怖くなって逃げ出して、2度と近づかなくなったのですが、
今度は女の方から男を訪ねて「何故会いに来てくださらぬ」と言うのです。
で、野郎は坊さんに相談して札を家の全ての出口に貼って7日7晩籠もれと言われるのです。
で、籠もるのですが、女性は諦めず家の周りを歩き回り恨み言をいうのです。
で、最後の晩に……。
……で、飛び出してしまい男は死んでしまいましたw
とか、イヂワルしてもしょうがないので書き足しますね。
野郎は、最後の晩に闇夜の中、家に籠もって震えています。
外には白骨の美女がいて、呪詛の言葉を野郎に投げかけているのです。
でも、野郎には唯一の希望はもうすぐ夜が明ける事です。
この七日目の夜が明ければ白骨の美女は野郎の前から永遠に消え去ります。
そして男の居る暗闇に障子を透して遂に煌々と光が差すのです。
外は静まりかえり、何の気配もありません。
男は7日7晩閉じこもっていた部屋から、遂に解放され、喜び勇んで外へ飛び出したのです。
しかし、外はまだ夜が明けておらず、雲一つ無く晴れ渡った空には、
まるで日の光のように大きく輝く満月。それは白骨の美女の執念のなせるものなのか……
翌朝、例の待ち合わせをしていた家で男の死体が見つかります。
●陰摩羅鬼(おんもらき)の余談
すみません。不勉強で京極堂シリーズは手を出していませんでした;;
●鎌鼬の余談。
瞬間的な真空現象(極低気圧)による気圧差で切断される現象の事です。
最大で1気圧差以上で変形しない物は切られません。
※ご指摘を受けたので調査し、追加しました
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、
「実際には皮膚はかなり丈夫な組織であり、引き裂けるほどの圧力は旋毛風によっては生じず、
またカマイタチの発生する状況で人間の皮膚以外に、
「物」が切られているような事象も報告されていないなどの理由から、
現在では機械的な要因によるものではなく、
皮膚表面が気化熱によって急激に冷やされるために組織が変性して裂けてしまうといったような、
生理学的現象であると考えられている。」
となっておりました。
局所極低気圧では皮膚は裂けない!……そういえば、SFの常識でした。すみません;;
宇宙空間でも皮膚は大丈夫がSFの通説です。
で、ご指摘の飛来物でも深く裂ける場合等は説明が可能ではあるんですが……
たいていそんなに大きいと見えますし、また、
小さいものでも皮膚感覚で何かが衝突したと感じると思います。
個人的に生理現象説は「面白い」のでオイラ的には、以後ソレでw
●貉の余談?
麻布狸穴町には狸穴坂というのがあります。……。
今日の処はこれで勘弁してください;;
ではでは。
矢神倖千さんの意見
鎌鼬について追加させてください。
もともとは「構え太刀」といったそうです。
急に切り傷ができてしまうので、
「見えない誰かが、太刀を構えているのだ」と昔は考えられていたそうです。
それが訛って「鎌鼬」鎌を持った鼬の仕業であるという説になったわけですね。
猫の盛りさんのいう「現象」としての鎌鼬、
実はこれ、最近考え方が変わって来ているんですねぇ。
鎌鼬現象は、寒い地方でよく起きるそうです。
人肌は、気温が下がるとピンと張り、傷つきやすくなります。
冬に腕を掻くと白い傷跡がついた、経験のある人は多いことでしょう。そこでなのです。
気温が下がって肌が傷つきやすくなる
↓
風が吹き、小石などを巻き上げる
↓
人肌にぶつかり、肌を裂く
これが、今では有力な説ですね
どうも、失礼しました。
(ガンダムに登場した基地(?)バ・アオワ・クーは妖怪の名前)
麻さんの意見
いいですねぇ、妖怪。時にお化けよりも恐ろしく、ひょうきんでユーモラス。
妖怪はまだ見たこと無いから一回見てみたいです。
まぁそんなことはどうでもよくてですね……
「さとり」に関して猫の盛りさんとはちょいと違う話を聞いたことがありますので、追加です〜
男が自宅で桶を作っていたところ、いつの間にか「さとり」が部屋の片隅にいる。
「何だこいつは」と男が思ったところ、さとりは「何だこいつは、と思っただろう」と言う。
「どうして考えていることがわかったんだ」と男が思えば、
さとりは「どうして考えていることがわかったんだ、と思っただろう」と笑う。
暫く男はさとりを「どうにかしよう」と考えていたが、それもすぐにさとりに見透かされ、
終いには「もう何も考えないようにしよう」
「もう何も考えないようにしよう、と思っただろう」と言われる始末。
男は諦め、黙々と桶を作った。すると、手を滑らせて桶の「たが」がはずれてしまい、
それはさとりの鼻面へ命中した。
さとりは「ぎゃっ」と悲鳴をあげると、
「考えてもいないことをしてしまうとは、人間とは恐ろしい」と言って、去っていった。
文章が下手くそなのはスルーして下さいな。私が知っているのは、こういうストーリーです。
夢枕獏さんの 「陰陽師」シリーズにもさとりが登場します。
さとりに限らず、妖怪は山ほど出てきます。
個人的に妖怪のことを知りたいのなら、漫画「地獄先生ぬ〜べ〜」をオススメします。
ちょっと古いですが、中々面白いですしね^^
ではでは〜
島根県民さんの意見
かまさんのコラムの狐の項目のところに、
『狐持ち=妖怪』というような表現がありましたが、
それは誤りで、記述から見るに恐らく人狐のことだと思います。
本当の狐持ちというのは人狐という狐憑の一種を起こすとされる妖怪を使い、
自分の家だけ儲け他所の家を呪うという迷信から、
長い間村八分にされ差別を受け続けてきた人々の事です。
島根県民として、悪しき風習とはいえ、
誤ったことが何も知らない人に伝わってしまうのはとても悲しいので、
今回このようなメールをさせていただきました。
ひろっさんさんの意見 2012/06/29
これは説なんですが。
妖怪の中で、土蜘蛛と鬼は、実在した人間がモデルだという説があります。
●土蜘蛛について。
なんでも、奈良・飛鳥時代かそれ以前、土蜘蛛というのは、朝廷に従わない土着の民の蔑称だったそうです。
日本書紀や古事記の話の妖怪退治の話は、そういったいわゆる豪族の討伐から転じたとか。
●鬼について。
これは、色々な事情で日本に流れてきたロシアの白人だという説があります。
ロシア人は、度の強いお酒が好きですし、白人は酔っ払うと肌が赤くなります。
これが赤鬼ですね。
また、血の気が引くと日本では『青くなる』と言いますから、これを青鬼と称したのかもしれません。
さらに、当時の日本人から見れば、白人は体が大きいですから、当然力も強いわけです。
私が聞いたことがあるのは以上の二つですが、まだまだそういった妖怪の真実のような話があるかもしれませんね。