第4研究室 創作に関するQ&A 263P | トップへ戻る |
幻惑さんからの質問
 短い期間で親友にするには?
 
 お久しぶりです、皆さん。長編ファンタジーを書いていたらなぜか現代物のネタを思いつき、
 今必死にプロット作成中の幻惑です。……もう、長編ほったらかしです(汗)。

 さて、今回また質問させていただいたのは、何度も話題になっている『友情』についてです。
 もしも前にも記述があったらすみません。
 友情とは言っても、今回お尋ねしたいのは『期間』についてです。
 期間、というのは付き合いの長さで、どのくらいの時間で親友にまで発展しても良いのか、
 が本日の疑問なのです。

 例えば、初対面から一週間で親友に……が、ありえるかどうかです。
 
 上の例は極端すぎますけれども。男同士、女同士、男女。それぞれでまた違うと思います。
 自分的には、同性同士であるならば、短くてもいけそう、とは思ってますが……
 男性が苦手であるために男女の恋愛についてはよくわからないのが現状です(涙)。

 皆様はどう思われるでしょうか? 質問の意味が分かり難かったらご指摘お願いします。


Y氏さんからの意見
 友情ってヤツァ……付き合った時間とは関係ナッシング!!
                                   ――Mr,2 ボン・クレー


Thisの複数形さんからの意見
 幻惑さま、はじめましてこんにちは。少しの間、Thisの複数形と名乗らせて頂いている者です。
 私の現在直面している問題とリアルに同じ質問内容でしたので気になってお返事させて頂きました。
 ちなみに自分の場合は
 『付き合って二月。同じ境遇で生きてきた女の子同士。
 ラストで命を掛け合える程の仲に果たして……!?』
 ってな問題なわけですが、ってはい、それは蛇足なりです。はい。ごめんなさい。

 既にY氏さんがおっしゃっておられるように、友情に期間はそれほど影響しないと思います。
 
 しかしそれが仮に、アタクシの先程述べたような『命』を掛け合う、
 『名誉』を捨ててでも守る『友達』に成りゆるとは、現実的に言えば微妙です。
 と言っても仕方がないので、ここでThisは思いつくのです。
 
 『優先すべきは期間じゃなくて、期間内でのイベントではないか!?』
 
 みたいな……。
 
 たとえば幻惑さまに新しいお友達ができるとします。
 付き合って間もないお友達。
 お友達と二人で電車に乗っていました。
 するとなーーーんと、電車が黒マスクをかぶった怪しい男たちにのっとられてしまいました。
 運転手さんは殺されてしまいました。

 そこでなーーーんと、お友達は幻惑さまとマスクボーイたちに
 『アタイが人質になりますから幻想さまは逃げてください』なんて言うとします。はい。
 結果、そうしたとします。
 マスクボーイたちは感動して電車ジャックをやめてしまいます。 二人は助かりました。はい。

 二分で打っただろとか、そ〜ゆ〜突っ込みは敢えてしないで下さいね(笑)
 実は一分で打ったのです!(関係ねぇ)
 と……まあ、分かり安すぎる短いお話を用意してみました。
 
 仮にこの状況があったとします。
 たとえ付き合った期間がごく僅かだとしても、それを超えるほどの友情が二人には生まれるでしょう(多分)
 その、あれです! たぶん、期間内で起こったエピソードによって読者さんは、
 登場人物の理解度や友情を幻想するのではないでしょうか。
 
 だからたぶん、短い期間で『友人』から『親友』になるには、
 短い期間におこった出来事によって決まるのではないかとThisは考えます。

 
 せ、せ、説明になってないとか言う突っ込みは、ご、ご遠慮くださいッ。

 ちなみに異性どうしの友情ですが(でしたっけ?)同性同士より意外とすんなり入っちゃうような気もします。
 と言ってもそれは友情であって、親友に向ける愛情とは、少し違うものになるのではないかと思います。
 短い期間でしたら。

 突っ込みどころ満載の文章でしたが、少しでも参考にしていただければ幸いです(無理)
 ごめんなさい……(逃)


鈴忌さんからの意見
 こんばんわ、鈴忌です。

>  例えば、初対面から一週間で親友に……が、ありえるかどうかです。

 ありえるかどうかで言えば、別にあってもおかしくはないと思いますよ。
 ただ、小説にするときに重要なのは……

誤:現実にありえるか?

 ではなくて、

正:読者が納得できるか?


 だと、鈴忌は思います。
 
 現実にあるからと言って、読者から見て荒唐無稽では意味がないわけです。
 要するに説得力を持たせるという話ですね。
 で、そういう視点から見ると……

「むしろ、あり得ないことでも、説得力があればOK」

 という事になります。
 次に問題になるのは「どう説得力を出すか?」ですが、これは色々な方法があります。例えば……

・生死を共にする(協力)
・死力を尽くして打ち合う(ライバル)
・同じ秘密を共有する(共犯)

 などですかね。実際はこの手のものを複合したり友情の段階に応じて使い分けたりして
 「読者から見て納得できるステップを登場人物たちに踏ませる」わけです。
 つまり「こういうエピソードがあったなら、親友になってもおかしくない」と思わせることができれば勝ちです。

 まだ抽象的なので「男女」の例で映画などに多いパターンを引っ張ってきますが、
 ハリウッド映画などでは「敵対関係にある男女が恋人同士になる」みたいな作品だと、
 必ずといっていいほど「ベッドシーン」があります(トロイとか)。
 そこまで、いかなくても「キスシーン」ぐらいは確実にあります。
 
 で、この「ベッドシーン」が要するに「説得力を出すエピソード」でして、
 肉体関係ができたなら元々は敵でも情が湧くのは当たり前だろう、
 と観ている人が思ってくれやすいわけです。

 
 言いたいことが分かりますでしょうか?

 このように友情についても「もっともらしいエピソード」というのを挟んでやることで、
 (場合によっては数段階ステップをふむ)
 短期間での親友という状態に説得力を持たせることができるようになるわけです。
(もちろん、エピソードもとってつけたようなものではなく、
 そのエピソードが存在するのに納得できる理屈なり背景が必要となりますが、
 コレは別の技術の話になるので、ここでは割愛しますね)。

 ということで、鈴忌なりの意見としては
 「読者を納得させるエピソードをキチンと使えば、どんなに短くてもOK」だろう
 と言うことになります。修行中の身なので間違いがあるかもしれませんが、
 何かの参考になれば幸いです。
 では、失礼致します。


幻惑さんからの返信(質問者)
 こんばんわ。返信ありがとうございます。

>誤:現実にありえるか?
>ではなくて、
>正:読者が納得できるか?

 
 そうですね。私の中での『親友』のイメージが、何人か共に過ごしている友達、
 というのがあったので、それに囚われていたようです、反省……。

>・生死を共にする(協力)
>・死力を尽くして打ち合う(ライバル)
>・同じ秘密を共有する(共犯)


 今書いているのは、現代物の少しほのぼの系なのですが……
 やはり生死が関係する物の方が良いんでしょうか?
 ううむ。秘密も、特にないですし……もう少し構想練り直します。
 他の方法で納得させられるやり方を自分なりに考えてみます。

>「読者を納得させるエピソードをキチンと使えば、どんなに短くてもOK」

 やはり皆様短くてもOKという方が多いのですね。同じ意見の方がいらっしゃってホッとしております。
 納得させるエピソードについては再思考の必要がありそうですが。

 では、貴重な意見ありがとうございました。


鈴忌さんからの意見
 こんばんわ、再びの鈴忌です。

> 今書いているのは、現代物の少しほのぼの系なのですが……
> やはり生死が関係する物の方が良いんでしょうか?


 いえ、上記の話はあくまで一例ですね。
 
 ただ単に、そういう「特殊なこと」があった方が絆が結ばれることに説得力が増すというだけの話です。
 いわゆる男女の吊り橋理論と同じです。


 なので、例えば「一緒に女子更衣室を覗こうとして危機を共有する」とかでも、
 協力関係にはなるわけです。
 もちろん、インパクトとして「生死を共にする」に比べると単発の威力は弱まりますが、
 組み合わせや構成で十分対応できますし、
 なによりも世界観が「ほのぼの」なら、それを大事にすべきです。

 まぁ、何にせよ、頑張って下さい。
 では、失礼します。


ぴえろさんからの意見
 ども、ぴえろです。
 親友になれるまでの期間ですか、毎度毎度ここの創作相談って答えるの難しいなぁ。
 もとい、答え甲斐があるなぁ。(^^;

 自分が思うに「三日」で十分だと思います。
 もしくは、三十分くらいですかね。(ぉ

 極端ですが、要は「波長が合うかどうか」ですよ。
 
 三十分くらい話せば、あるいは行動や態度なんかを見ていれば、
 親友になれるかどうかぐらい本能でわかります。

 類は友を呼ぶって言葉があるじゃないですか。
 人間は「自分と似た波長の人間が分かる」生き物じゃないかと。


jogtyさんからの意見
 さて、鈴忌さんと似たような意見になりますが、
 真っ赤な嘘八百のフィクションでエンターテイメントである小説という文章の1ジャンルにとって大事なのは、

「それが実際にありえるかどうか」
 ではなく、
「作品としてそこに説得力があるか」
 です。


 1週間で親友にしたいのなら、どういうエピソードを用意して、
 そのエピソードをどう書けば、こいつとあいつは親友になるのかを想像すればいいわけです。
 たまたま見かけたクルマの中で酔いつぶれている男を介抱することから友情が始まることもあるでしょう。
 
 それと突然親友で始まったり、昔から親友だったというより、
 作品の中で友情を深めるほうがはるかに説得力がありますね。

 友情物語でおススメするのは、チャンドラーの『ロング・グッドバイ』ですね。
 村上春樹が翻訳してたりします。


戌子さんからの意見
 こんばんは。土曜日に模試があることに今日気付き、開き直ってここに来た戌子です。

 私が思うに、作品のジャンルによると思います。
 友情がどの位置に来るかですね。
 シリアス形について。
 友情が根幹、もしくはそれに近い位置に来るならば、一週間やそこらでは重みがなくなると思います。
 
 以前からの親友であったほうが好ましいです。(ガンダムシードやコードギアスのように)
 特に、上の例のような構図を目指すならば必須(?)だと思います。
 それに、友情の説明と同時に、主人公の過去を書けますしね。
 一週間やそこらで親友になった人の為に命を張ったり、心の底から叫んだりするのは少し……
 
 それ以外について。
 私的には、それ以外についてはボンちゃんに賛成です。
 友情ってヤツァ……付き合った時間とは関係ナッシング!!
 
 ということで、期間内のイベントを濃厚にすればいいと思います。

 命を張るほどのことでないのなら、それで大抵のことは納得できます。
 三角関係で一人の異性を取り合ったとしても、「親友になったAを傷つけたくない!」なら納得。
 たとえ一週間の即席友情でもOK。
 
 あくまで私の考えですので、参考程度に聞いてください。
 それでは、失礼します。


飛車丸さんからの意見

 さてさて、親友、ですか。
 どうなんでしょうね。
 創作、という観点からすれば、プロセスを踏むなり相応の理由さえあれば短期間でもOKです。

 が、現実は全く違う。

 仲の良い友達、気の合う仲間、そういったものなら確かに1時間とかかりません。
 目を見た瞬間に、なんて表現もまんざらではないでしょう。
 が、親友となるとこれは別。
 そもそも、長い人生においてそれを得ることすら稀です。

 親友に成り得る相手がいても、それと気付かずに擦れ違うこともあるし、
 親友だと思っていた相手に、いとも簡単に裏切られることもあります。

 深い部分で相手を理解し、また理解されている。
 相手に何かあれば、自分がどうなろうとも、どんな手段を用いようとも助ける。
 何年、何十年会わなくても、再び会えば自然な関係を保てる。
 グラスを傾けるだけで、目を見るだけで分かり合える。
 ぶっちゃけ、1年やそこらで築けるものじゃありません。

 親友になるかも知れない、というのは、確かにすぐ分かるかもしれませんが、
 それが本当に親友同士という関係になるまでには、かなりの時間や何か特殊な状況が必要なものです。
 そして、創作というのはこうした点において非常に便利で、
 特殊な状況、というのを作者が用意してやれるのです。
 そして、それがストーリーの起伏となり、エンターテイメント性を醸し出すわけですね。
 と、長々と書いてしまいました。 要は、

 「普通、親友となるまでは長い時間が掛かるが、創作では時間の代わりに様々な状況を作ることで、
 時間を短縮して尚且つ物語に面白みを出すことが出来る」

 ということです。


余無茸さんからの意見
 当然、私は経験など無いですが
 戦場とか死線を助け合って越えた者同士には当て嵌るのではないでしょうか?

 味方なんてもういない。
 あらゆる努力が嘲笑われるかのように霧散し無駄に消えていく中で、同じように生き延びようとする人や、
 自分たちを助ける為に無駄に終わってかもしれない努力を続けてくれる人がいたなら、
 あり得るのではないでしょうか?

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