第4研究室 創作に関するQ&A 281P | トップへ戻る |
戌子さんからの質問
  房設定とは?
 
 こんばんは。
 質問をするのはやや久しぶりな戌子です。


 さて、今回の質問内容ですが。
 ある本を読み終わって、「みんなはこの本にどんな感想があるのかなぁ」と気になって調べてみたところ、
 「房設定」という言葉を見つけました。
 

 「中坊が作るような設定」という意味は分かるのですが、具体的にどんなものをさすのでしょう。
 ありきたりな設定や、「いや、これは無いだろう」的な設定のことでしょうか。
 それとも、いわゆるオタク文化(?)での独特な批判用語なのでしょうか。
 
 あと参考として、皆さんが「これは房設定だ」と思ったものを教えていただけないでしょうか。
 個人の趣味趣向などが入るので、「これらは全世界的に房設定なんだな(極端ですが)」
 というような確定は出来ませんが、傾向などはつかめると思うので……。

 よろしくお願いします。
 それでは、失礼します。


●答え●

まーさんからの意見
 「厨設定」「房設定」との呼び名は蔑称に近いものなので、使用者の主観が大きく反映されており、
 これを指摘されることは必ずしも作品の内容にとって妥当であるとは限りません。


 ぶっちゃけ設定「だけ」抜き出せば、戌子さんの大好きな異能力関係、
 とりわけ奈須きのこ作品なんて、典型的な厨房設定です。
 設定「だけ」抜き出せば、厨房設定ではないライトノベルなんて、
 存在しないと言い切っても過言ではないくらいでしょう。

 設定「だけ」抜き出せば、そんなものです。
 ではなぜそんな設定が多くの人間に認められるのか?
 答えは簡単。その設定を上手に活かしているからです。


 設定「だけ」に留まらないこと。
 設定なんてものは物語のスパイスにすぎません。
 その設定を使っていかに面白いドラマを仕上げるか。
 設定だけ浮いてしまって、面白いドラマが欠けてしまうと、
 そういう悪目立ちしてしまった設定部分に厨房の烙印が押されてしまうだけです。
 ようは物語とのバランスです。
 
 『房設定とは?』というご質問には、
 
 『設定そのものに、房かどうかの境界はなく、いいか悪いかはあまり関係ありません。
 むしろ厨房ストーリーと呼ばれるべきところを、
 槍玉にあげやすいがために設定部分を指摘しているだけです』とお答えします。


 まあ最終的にどんな作品であれ、どうしても肌に合わない人ってのは出てくるので、
 どれだけ人気がある作品(例えば先の奈須きのこ作品)にもアンチは現れます。
 (念のため、私は奈須作品は好きです)

 正当な批評として使用されたものならいいのですが、感情に任せてただ投げかけられた発言であれば、
 無視はできずともこだわりすぎるのもよくないところですよ。



あんさんからの意見
http://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-2243.html

http://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-2934.html

http://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-2639.html

物語だとこんな感じでは。


飛車丸さんからの意見
 簡単に言います。

 まず「ライトノベル」というものがそもそも「中二病」の産物、つまり基本が「房設定」です。
 それが感じられない作品は、単に「リアリティ」や「文章力」などで、
 それらが浮いてしまわないようにしているに過ぎません。

 中二病で在り続けること、というのは、
 ラノベ・純文問わず【フィクション作家】を目指すなら重要なファクターです。


朔日神無さんからの意見
 こんにちは、現在リアルで中二な私が通りますよ(苦笑)
 いいんです中二病でも。だって中二なんですから……。

 一般的に見れば、「中学生がよく好む設定」だといいます。

 週刊少年○○系ですね。私はジャンプが好きですが。
 要するに、特殊能力があったりする話のことです。
 あんさんが言うように、ラノベのほとんどは厨設定だと言いますが、その中でもマトモな作品は存在します。
(乙一さんは現役高校生でデビューしましたが、ラノベ読まない人に勧めてもかなりの高評価を頂けます)
 もちろん奈須きのこさんや西尾維新さんなど、とりわけ「濃い」人も居ますが……。

 妄想はかなり脳内にあるものの、
 それを全て出し切れてなかったり説明が不十分だったりする場合が非常に多いです。
 なので、十分にリアリティのあるものなら厨設定ではなくなるのです。
 また、現存の作品の劣化コピーという説もありますね。魔法だの陰陽師だの死神だの悪魔だの。

 これらは創作に関することを学んでいなければ、厨設定に早変わりします。
 例えば、「主人公には普通の人間には使えないような特殊能力がある」とします。
 この能力がなぜ備わっているのか何の説明もなければ、あなたはどう思いますか?
 意味が分からないとか、リアリティがないとか思うでしょう。
 
 読者を置いてけぼりにして作者一人が楽しむ。それが厨設定です。
 厨小説は小説の書き方を学んでいない素人が書くものです。
 厨設定はリアリティの追求をしない世間知らずが書くものです。


 一時期「ゲームの世界に入っちゃった」的な話が増えたように、厨設定は時代と共に移り変わります。
 今は萌えブーム。
 なのでこれからは「なんちゃって萌え系」なキャラが多くの作品に登場すると私は踏んでいます。
 現実に絶対居なさそうなツンデレが登場するなんて、私は耐えられない……。
 ツンデレは現実に居そうなリアルがないと駄目なんだ! 厨小説にはリアルがないから嫌いだ!
 ――というようなコダワリがあったりするので、大多数の人が厨小説厨設定を嫌ってます。

 お分かり頂けたでしょうか?(ちなみに私はツンデレ萌えなわけじゃないです)
 では、失礼しました。


風月堂さんからの意見
 これまでにも、こういったスレッドの際に張ってあるリンクを見てみたことがあります。
 そういったところを見てみた印象としては、異能力バトルとファンタジー(異世界戦記系)は、
 そういった年齢に非常に好まれているように思えます。
 特殊能力バトル偏重といいますか、特定の分野が目立ちます。

 また、一つの傾向として、奈須きのこに影響され過ぎなように思います。
 正直言いますと、設定重視と称するのを見るたびに「また奈須きのこか」と思うことがしばしばあります。
 ジャンルだけでなく、そういったある種の傾向も一つの要素ではないかと思います。

 従って、厨小説の多いジャンル(とりわけバトルもの)と、ストーリーの傾向ないし未熟さの二点に、
 厨設定の背景・要素があるのではないのかと思います。


>「いや、これは無いだろう」的な設定

 というよりは、むしろ「また(伝説の勇者など)か」「若年令にありがちな設定」
 「いかにも若年令らしい未熟で安易で陳腐な設定」といった感じではないでしょうか。
 リンク先のを見ますと、非常に侮蔑的な意味合いのように見えます。
 単に「ありえなさそう」「納得しがたい」というものではないと思います。

 参考までに、よく引き合いに出される「Mary Sueテスト」を。
 http://iwatam-server.dyndns.org/column/marysue/index.html
 こちらはファンタジーですが。


 個人的な印象ですが、
 朔日神無さんの

>厨設定はリアリティの追求をしない世間知らず

 について、

 設定に社会性が乏しいというのも一因かと思います。

 失礼ながら、こちらのサイトの過去の様々なスレッドを見てみますと、
 設定設定という割りには、魔術以外、とりわけ社会面の設定が、
 非常に軽視される傾向があるように思います。
(だからみな厨だとは決して思いませんが、一つの背景・遠因として)。

 むろん、ストーリーこそが厨か否かを決める最大の要因だという意見には賛同しますが、
 設定そのものに関していえば社会性の軽視、
 安易な闇社会設定というのも大きな要素ではないかと思います。

 魔術の設定が詳しい=リアル、ではないと思います。
 少なくとも魔術の設定だけではリアリティーを感じません。

 厨設定というのは、この辺りをあまりにも理解していないといいますか、
 リアリティーについて誤解しているのではないかと思います。
(社会面の設定を面倒がるのが厨でしょう)


 管理社会である現代ほど物事(しかも物理現象)を隠し通すのが難しい時代はないと思います。
 社会が気付かないのを当然の前提とし、安易に裏社会を持ち出すのは、
 少なくとも「高度な」設定だとは思いません。
(もっとも、これについては、見せ方やストーリーによって、いくらでもフォローはできると思いますが。
 私も「空の境界」読んでもあまり気にしませんでしたし)。

 社会的、現代史的(古代の秘術、といってもその後の経過があるでしょう)な視野の狭さこそが、
 世間知らず(知識不足だけでなく社会性の軽視も)ではないでしょうか。


>傾向などはつかめる
 とおっしゃるなら、異能力、ファンタジー(異世界戦記系)、魔術、バトル、
 といったものは厨が好みやすく、従って「厨設定のモチーフ」となりがちな傾向がある、
 といえるのではないかと思います。

 また、社会や公的機関は知らなくて当然、強者への非常に強い憧れ、
 魔術・異能力設定=リアル、といった独特の「考え方」も、一つの傾向だと思います。


 厨設定にしたくないというなら、設定に関していえば、
 「極論」ですが奈須きのこ、ひいては魔術バトルそのもの、
 以外の設定を考えてみることでレパートリーを広げてみてはいかがでしょうか。一つの訓練として。

 バトルの全くない設定・作品というだけでも、
 (例え陳腐だったとしても)厨設定からは多少は遠ざかる、とは言えるでしょう。
 例えばバトルのない魔法もの、も実際にはあるわけですし。


Azifさんからの意見
 とりあえず、純粋に厨設定と呼ばれるは以下のようなものぐらいです。
 
無駄に万能(最強・便利)
・とってつけたような弱点しかない(あるいは弱点自体が無い)
・作者の願望が丸出しで人間性皆無の記号(美形etc)

 
 これらは単品だと、特に厨設定では有っても、忌み嫌われるわけではありません。
 では何故、それらが厨設定として呼ばれ嫌われるかと言うと、作者の腕が悪いからです。

 作者の腕が悪いと、設定がどれほど良くても厨設定として扱われます。

 世界は何でもそのキャラクターにとって都合のいいように動き、
 何時だってそのキャラクターの言うことが正しく、
 矛盾だらけのことであってもそのキャラクターが行えば賛美される。
 そういった作品そのものの質の悪さが、厨設定を厨設定足らしめるものとなります。


MAYOさんからの意見
 厨設定自体はわりと好きなマヨです。
 奈須きのこの大ファンですしw

 個人的にはやっぱり、『どこかで見たような世界観・能力・キャラ』ではないでしょうか?
 あと最近の流行に刺激されまくりな内容とか(一時期はハルヒのコピーが大量だったそうな)
 加えて文章力が無かったり(台詞過多・擬音語連発)、ストーリーが稚拙だったりすると、
 厨房小説のレッテルを張られます。


>あと参考として、皆さんが「これは房設定だ」と思ったものを教えていただけないでしょうか。
 個々人の趣味嗜好によりますが、確実に言える作品なら――

『新人賞の一次選考で落ちた作品』

 たぶん7〜8割くらいが当てはまると思いますよ?
 設定で落ちたのか、文章力で落ちたのかはわかりませんけど……。


世羅 悠一郎さんからの意見
 はじめまして、世羅 悠一郎と申します。
 問題としては解決なされたようですが、「ライトノベルは全てが房設定」は言い過ぎだと思うので、
 少々意見を述べさせて頂きます。

 確かに、そう受け止めるのも一つの観点ではあります。
 しかしそれだけでしょうか?
 例えば、富士見ファンタジア文庫の『風の大陸』何ていうのは、すごいハイ・ファンタジーだと思います。
 それまで房設定扱いしてよいものか? これは人の受け止め方次第だと思います。

 少なくとも、私には出来ません。
 要は開き直るかそうでないかの違いです。
 私は、開き直れないという事ですね。

 例えて言うならば、「コップは満杯か空か」しか判断基準が無い……という感じです。
 どんな態度を取るのも自由だとは思うのですが、
 それだけでは細やかな機微に鈍感になるのではと不安になります。

 恐れてはいけない。しかし、無視してもいけない……。
 自分の中に基準があること。
 それが一番大事なのではないでしょうか。
 やはり、「限度の問題」と「扱い方の問題」があると思うのです。

 中二病は重要なファクター……これにも疑問が残ります。
 何故なら、自分でそうだと気付け、判断できない事は危険だと考えるからです。
 自分が完全にその中にいては、どれが中二病であるという判断は下せないでしょう?
 過敏になっている気がしないでもないですが、真っ向から受け止めるのは危険と思ったので。
 受け止め方次第では、自分の幼稚さの正当化になりかねないな――と。
 そういう受け止め方は違うと思うので。
 時に、開き直り過ぎた態度は、人に不快感さえ催させますから。

 今までの意見のカウンターのつもりで書いてみましたが、
 要は「自分の基準を持つ事が大事」というのを忘れて欲しくないなという事です。


 私の意見が少しでもお役に立てたら幸いです。
 それでは、失礼致します。


フライエさんからの意見
 房設定とは、つまり「子供の妄想」ですね。

 辻褄や世界観、道徳性、表現力なども要素として含まれますが、
 根本的に言えば「読者に向けて作られているか」という点に集約されると思います。
 つまりエンターテイメントとしての価値を持たない設定は、その全てが房設定であると言えるでしょう。


先に挙がったいくつかの例
・絶対無敵なキャラ
・特殊エネルギー
・無駄に美形


 これらが「房設定」の代表格のように扱われるのは、考えている本人以外がそれを見ても、
 楽しくもなんともないからです。
 「ありきたりな設定」と取られるのも同じような理由で、
 結局は子供が自分の好きなアニメや漫画を元に、
 自分の好きなように妄想して作っただけの設定だからなんだと思います。

 つまり結論としては、先にも述べましたが客(読者)を想定して作られていない設定は、
 全て房設定(子供じみた設定、下らない設定ともいえます)だと言う事です。
 小説家の作業は一人遊びではないので、「これが書きたい」と言う意思よりも
 「これを読んで欲しい」という意思のほうが重要なのではないでしょうか。
 前者の意思しかもたない人間が考えると、房設定になってしまうのです。

 あ、勿論これ、商売として、プロとして今後活動したいと考えてる人に対しての話ですけど。
 そうでない人にとっては、房設定だ何だという感覚はどうでも良いことなのではないでしょうか。

 
 ちなみに明確な枠組みを持たないライトノベルの執筆は、
 中高生その他を対象とした「文学商売」を指す物だと考えられるので、
 「房設定でも良いんだ」などという開き直りは、あってはならないものだと思います。


魏延さんからの意見
 厨設定、厨房小説の話題はここでもたびたび上りますが、
 よく言われるのは 「自己満足で終わってる」 「設定がガキっぽく、記号的」 といったことです。

 『魔法あり、剣あり、死別あり。美少女、美少年が世界を救う!』
 ……なんて、そのままなら厨設定の最たるものですが、
 そこからどうなるかは、物語・キャラ・世界観・文章の作りこみ次第だと思います。
 ただ、それこそが難しいんですけどね……。

 厨設定が厨設定のままで終わってしまうのは、
 背伸びして高いところに存在する『理想』を眺めるばかりで、
 そこにたどり着く基盤を作り損ねてることにあるんじゃないかなァと、自分の体験から思っています。

 『主人公がわずかな人数で世界を救う』 というのはファンタジーの王道ですが、
 よくよく考えると壮大なスケールの話です。
 現代の日本でそんなことを目論むなら、想像を絶する大戦略が必要です。
 
 戦国時代のような、そこらじゅうに立身のチャンスがある乱世でも、非常にキビしいものがあります。
 よくあるパターンでは、物語開始時から、あらかじめそういう『闇の組織』が存在しているものですが、
 例えば、どういう経緯でそれが巨大化できたのか、
 そんなところまで矛盾なく書かれたものなら、まず厨小説とは呼ばれないでしょう。

 キャラに関しても同じかと。私的には、完全無欠のスーパーキャラが主人公でもOKだと思います。
 ただ、その設定が名前負けで終わるから厨設定と言われるんだと思います。
 両目で色が違うとか、出るキャラ全員容姿端麗とか、華奢な体なのに戦わせれば無敵だとか……
 なぜ強いのか→トンデモな悪魔と契約したからとか、力の代償に○○を差し出してるとか……
 そういうパターンはよくありますが、どこか投げやりな、こじつけた感じがします。

 しかしそんな箇所までつじつまを合わせて綿密に積み上げ、かつ丁寧に書き上げられるヒトこそ、
 偉い賞を勝ち取り、末永く売れっ子街道を進んでいくのだと思います。
 ただ、背伸びや知ったかぶり状態ではとても書けないことですし、
 そこでムリを押し通して書いたら、いわゆる厨小説になるんだろうなァと……。


渓谷さんからの意見
 こんばんは。渓谷という者です。
 正直、私も同じことで悩んでいます。過去ログにいくつか悩んだ跡があると思います。

 この房設定=厨設定、頭では何となく分かっているのですが、
 いざ執筆するといつの間にか小説に入ってしまいます。例えるなら、恐ろしく繁殖力の強い植物です。
 この植物、取り除いても際限なくやってきます。
 かといって放置すると、小説という「庭」が無残なことになります。

 そこで、こういうスタンスはどうでしょう。

「厨設定はできる限り取り除くが、完全に根絶するのは不可能だと認識しておく」

 厨設定も植物です。過敏になりすぎるとチューリップやアサガオなど、
 まともな植物も摘み取ってしまいます。
 
 この意見、「開き直りじゃないか」と叩かれるかもしれませんが、
 現実的に脳内と作品からの根絶やしは至難の業です。
 なぜなら、私たちは厨房な要素(マンガ、アニメなど)をすでに「知っている」からです。

 あ……質問に答えていませんでしたが、定義などは他の方にお任せします。


囲炉裏さんからの意見
 房設定はオタクの批判用語ではないと思います。
 厨房から分かると思いますが、この言葉の出所は2chです。
 オタク批判用語が2chで発生するのは少ないことです。
 web小説が流行りだした時に作られた造語でしょうね。
 
 だからオタクを批判するのではなく、考えの足りない未熟者を批判する蔑称です。
 よってオタク批判的な意味合いは含まれていません。



>  ありきたりな設定や、「いや、これは無いだろう」的な設定のことでしょうか。

 上記の事から「そうです」としか言いようがないですね。
 自分で言っといて何か敗北感があるんですけど・・・・・・


>  あと参考として、皆さんが「これは房設定だ」と思ったものを教えていただけないでしょうか。

 まあ皆さんが挙げ連ねているのと同じなのでそんなに書いても仕方ありませんが・・・・・・
 
 厨房小説でよくありがちな「物事、現象、感情にあまり理由をつけない」リアルがない、と言えます。
 そういう設定が「房設定」だと私は思っています。


 これを書かないと読み手に自己満足野郎と見られてしまいます。
 要は「読み手をまったく意識していない自己満足的な設定」ですね。
 一見陳腐に見える設定でも、それを支える原因、要因、感情的理由が力強ければ見え方は違ってきます。
 この発言はさすがに批判きそうですが、
 今売れているラノベとかはそれを窺える節がありますので、私はそう信じております。


因幡の白兎さんからの意見
 どうも、永遠の中二病因幡の白兎です。
 以前兎も同じ質問がしたことありますよ。な経験のわけでちょっと書き込ませてもらいます。

 最初に房設定とはなにかですが、正直これは一概にこれだいえるものがなかったりします。
 主に、独特の用語や横文字や英語などを使った名前の多様、
 余りにも難解で一言で説明できない三枚岩のような設定、変に捻ってた設定全版かな?

 要約すると、設定だけ難解でかっこよさげ(別名オサレ)なのに
 中身ぺらっぺらっな作品(の設定)だというのが、真の意味だと、兎は思っています。

 ただ
 房設定=駄目設定
 という図式は無いとは思います。ええ断じて。


 兎が思うに房設定もジャンルの一種の呼び方だと考えていればいいと思いますよ。
 最強の武器がファイナルセイバーだろうが、強敵が暗黒四天王だろうが、
 伝説のアイテムが星の涙だろうが、ぶっちゃけていえば物語さえおもしろければそれで良く、
 多くの人に認められるものですよ。

 上記に示した難解な用語や横文字の多様などは、その世界観を支える柱。
 斬新さと、かっこよさの元となる大事なパーツです、ファンタジーなどでは必須要素なのです。
 これを、あきらかに作品中で無用なのに多用したがるのを、兎の中では中二病作品と定義しています。

 で、房設定はなにかといいますと

 房設定=(物語をかっこよく見せるための知恵+ジャンル)=その物語の味。

 これが結論ですかね。
 勝手でわかりづらくて間違いだらけの図式ですね、すいません。自重します。
(理解してもいなのに無駄に変わったことをしようとしてアイタタ。
 この状態も一種の中二病、房設定の末路ですw)。

 少年ジャンプのブリーチは爆裂房設定ですね。
 キャラクター多くて妙な所だけ設定濃いのに全然物語中で使いこなしてない、
 ドイツ語とか多用する、複線張ってないのに新必殺技とか出てくるなどなど。
 好きですけど、愛読してますけど。

 皆さんが例に挙げていらっしゃるきのこさんもそうですし、
 クランプさんの作品全般、シャナ、とある魔術の禁書目録――
 ってあれっ、兎の好きな作品を上げているだけではないですかw

 まあこんな感じです。
 房設定大好きだああああ。

 長々失礼しました。


伊月さんからの意見
 厨房か否かはエンターテイナーであるか否か。

 伊月はそう確信しています。
 はい、伊月です。
 ユーザーを楽しませるならはエンターテイナーはあらゆる手段を尽くすべきである。
 例えそれが捏造であれ犯罪であれ、って本当は駄目だけど、空想ならば許される。
 クロサギ、ライアーゲーム、波の上の錬金術師しかり、一歩間違えればかの作品らとて厨や房。
 極論ですがね。

 一概に厨房というカテゴリにひとくくりにしたがるのは良くない。
 自己満足で終わらせるか、世の人を楽しませるか、これだと私は考えてます。

 魔法だって未知エネルギーです。実際にありえないのですからね。
 でもドラクエやFFを見ても厨や房とは揚げ足とらない。
 立派に楽しませてるからです。

 価値観は他者が決めるなら、私たちはそれを超える作品を提供すれば良いと思います。
 そして私は挫折(笑)


如月蒼月さんからの意見
 どうもおはようございます。
 なにやら面白そうなお話でしたので自分も書かせて頂こうかと。

 房設定は集約すると作者の一人遊びだと思ってます。

 『ウワーコイツ何言ってるの。 ついていけねーよ……』
 読み手、聞き手等にそう思わせたらほぼ間違いなく房設定。作者としては負けですね。
 エターナルフォースブリザードや邪気眼なんかもその類ではないでしょうか。(知らないですかそうですよね)

 設定で語るな、物語と魅力を語れって事で〆させてもらいます。


朝水 翠さんからの意見
 ちょっと遅れましたが聞いてください。
 中学生は権力に憧れたりするモンです。
 なぜ中学生が小説を書きたがるかというのは、作家はその世界では絶対的な権力者であるからです。
 登場人物の容姿や言動から、ほくろの位置まで決めることができます。問題はここにあるかもしれません。
 
 ちょっと話が変わってどの学校にも理不尽な先生はいます。その人たちがすることは決まって
 ・自分の考えを押し付ける (体育祭の日の朝の会にて爆発します)
 ・常識に頼る (いまだかつて宿題をしなければならない理由を合理的に説明した人はいない)
 ・決め付けごとが多い (生徒会長はみんなのリーダー、テスト上から十人は優等生、
 宿題をしないヤツは努力しないヤツ。宿題をしないやつの言い分も聞いてやれよ!)

 に該当します。
 先生に限らず権力者、とりわけ指導者にはこういう人がかなり多いと思います。
 身近にいるでしょ? そういう人。
 話を戻します。もう言いたいことはわかると思いますが、

 つまり、自分の考えを押し付ける。
  ↓
 ご都合主義や演説、常識に頼る。
  ↓
 ありきたりな設定に理由付けが皆無、決め付けごとが多い。
  ↓
 記号的、ということになっています。これが房設定のメカニズムです。


 いまから房設定を避ける方法を書きます。

 理由付けが大切です。

 例えば、なぜか美少年は思わせぶりなセリフが多いと決まっているようですが、
 これについて考えてみましょう。
 今思いついたものとして、いつも外面ばかり見られてきてそれにうんざりしていたため、
 もっと物事の内面を見ろという意味を込めているのかもしれません。
 また、自分があんまり目立っては主人公の立場がなくなると気を使ってるのかもしれません。
 
 このように、しっかりと理由付けをしてそのキャラの容姿や生い立ち、
 性格を相互にしっかり結び付けていけば、他の似たようなキャラとも違いを出せますし、
 房設定といわれることもないでしょう。
 長文失礼しました。ではまた。


朝比奈ケイさんからの意見
 はじめまして、朝比奈と申します。

 これが房設定だと、断言する事はできませんけど。とりあえず自分が思う事はいくつか。

ファンタジー・戦闘編
・主人公が無意味に最強かつ、敵キャラが主人公の強さをアピールする程度の役割しか果たしていない。
・最強、最悪、絶対という、極限を表す単語がキャラクターの設定で羅列されている。
・殺してやる・許さない等の台詞を、バカの一つ覚えのように言いまくっている。
・一部のキャラが強すぎて、主人公が解説役に回る。

恋愛・ラブコメ編
・程度にも寄りますがヒロイン・主人公よりもサブキャラの方が魅力的、
 かつ主人公がどう考えてもモテなさそうで地味。
・年齢不詳、あるいは完璧超人なキャラクターがいる。

 設定に例え苦笑いするような要素があっても、面白い作品は沢山ありますし、
 好悪両端の反応が得られると言う事は、その作品が魅力的であるというわけで。
 ……ただ、何年か前でネット見かけた、
 二つ名を自称する冒険モノはちょっとどうかと、私は思いましたけど。
萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
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使うと危険なネタ?
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ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
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