第4研究室 創作に関するQ&A 314P | トップへ戻る |
卯月さんからの質問
 魔法の詠唱について
 
 私は魔法が好きなので、魔法を使う小説をよく書きます。
 詠唱などもさせるのですが、最近は詠唱などが嫌いという意見をたまに耳にします。

 そこで質問です。
 アンケート的ですが、魔法の詠唱が好き、または嫌いな人はどこがそう感じるのでしょうか。
 作中で詠唱などを使う・使わない理由もお聞きしたいです。

 ちなみに私は考えるのが好きだったり、制約があった方がいいかなという考えで使います。
 以上、最近改名を考える卯月でした。


●答え●

アキラさんからの意見
 詠唱、よく使います。考えるのがすごく好き。

 私は詠唱を嫌いませんが、オリジナリティのない詠唱や、意味のない詠唱はもちろん却下です。
 過去に、そういう本を読んで、なんだかすごく不快になりました。


 詠唱や魔法はありがちですが、だからこそその中でどう個性を表すか、
 とても力量の出る素材だと思います。

 こんな意見で参考になればいいのですが。
 では失礼します。


南さんからの意見
 南は詠唱は嫌い派です。
 
 そもそも詠唱に何の意味があるのか分からない、というのが専らです。
 詠唱(もしくは歌)がどのようにして魔法を発動するのか、
 など根拠がはっきりしないと使いたくないですね。


 特に短い詠唱だったりすると、間違って声に出したり、
 もしくは長さに関係せずに言い間違えたらどうするの?
 など無駄に現実性を求めてしまう南の性格の悪さにあるのかもしれません。
 あとは詠唱さえすれば誰にでも魔法が使えるというのも嫌です。

 などなど。
 もしも詠唱が長くて覚えられない魔導師が頑張って覚えるストーリーとかなら話は別ですけど。


雷さんからの意見
 僕が考える魔法体系は、詠唱を重視しています。

 術者が発する声を音叉代わりにしながら魔力の振動を調節し、
 分子の振動と同調させて、結果、分子を支配下に置く。
 そうして風や炎を操り、病や傷を癒します。
 これが魔法発現までの、だいたいの流れです。

 そもそもこうした概念を考えついたのは、
 たとえばエクソシストが悪魔を祓うために聖なる文句を唱えたり、
 やはり悪霊を祓うために僧侶が読経し、神官が祝詞をあげるのを見て、
 「悪霊に言葉が通じなかったらどうするんだ?」と疑問に思ったのがきっかけです。

 だってキリスト教徒だった幽霊にお経を読んであげたって、成仏するとは思えませんもん。
 逆もまたしかり。

 なら、言葉も文化も歴史的背景も異なるこれらの祈りが、等しく浄化の力を持っているのはなぜなのか。
 僕は、言葉ではなく「声」や「音」はては「振動」にこそ浄化の力があるのだと考えました。
 僕が詠唱に重きを置くのはこのためです。

 ですから、歌や音楽にも魔力を込めることができます。

 そもそも現実世界でも、たとえば名前をつけること、名前を知ること自体が、
 その名前で人や物を縛るという、呪術的な意味合いを含んでいます。
 魔力を持っているんです。

 こういうふうに考えているものですから、
 僕は、魔法と呪文は不可分な存在だと規定していますし、
 そうした設定をしていることをファンタジー作品に求めます。
 ただ詠唱省略も大好きです(笑)。

 僕からはこんな感じですね。
 参考にしていただければ幸いです。


峰しずくさんからの意見
 臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前!

 とまあ、そういうわけで。
 おいらは嫌いじゃないですよ。

 ただし、意味を含まない詠唱は、読み飛ばしますが。
 いえ、キライだからではありません。
 そこでは、キャラが詠唱した、と言う事実が大切なのであって、
 一文字一文字が大切なわけではないからです。

 でも、「我らが守護神○○○よ、なんたらかんたらに、どうたらこうたらの力を与えたまえ」
 みたいな祈り(?)呼びかけ(?)なら、ちゃんと読みます。
 それら台詞に作者の感性が現れていて、それがまた読者として楽しいからです。

 言葉そのものが、攻撃や守りの意味を持つ、なんて設定も、好きです。
 「ラブレス」(高河ゆん作)とか。あ、またマンガだ。


アキヒロさんからの意見
 こんんばんは、魔法関係のスレッド出現率七割超(当社調べ)なアキヒロです。

 自分は詠唱が好きな人です。
 魔法が出てくる小説は「詠唱がかっこいいか否か」で購入を決めたりしますし。
 
 かっこいい詠唱は、それだけで作品の魅力を2倍にも3倍にも感じさせます。
 短い文章で魔法の内容を表しつつ、文章に花を添える詠唱が大好きなんです、俺は。


 作中で使う理由は、単純に便利だからです。
 ……いやまぁ、考えるのが好きってのも勿論ありますが。
 言霊を魔術の源にしたり、既に用意したもの(ルーン文字とか魔法陣とか)の
 起動スイッチにしたりと何でもありです。
 卯月さんが仰るように魔術の制約としても使えるので、本当に便利です。
 むしろ詠唱無しで魔術を考えられないくらいに(笑)

 それでは以上、アキヒロでした。


ざれさんからの意見
 どうもこんにちは。

 詠唱にも他の方が挙げたように、大別すると二種類あると考えます。
 一つは、意味のある、何かに呼びかけるような詠唱法。
 もう一つは、どこの国の言葉か分からない文章の詠唱法。


 私は個人的には否定派です。
 ファンタジーの世界とはいえ、リアリティを少し考えると、
 詠唱中の隙はちょっと、命に関わるのではないかと思ってしまいます。
 もちろん、そういう隙をしっかり補っている小説もありますけどね。


黒井羊さんからの意見
 どうも、魔法・詠唱大好きな黒井羊です(読専)。

 魔法大好きなので(ぉぃ)詠唱も肯定派です。
 ただし適当で意味のない物は却下。
 言葉を逆にしてカタカナにしただけとか("縛れ"を"レバシ"みたいな)

 理由は勿論あります。
 まず、詠唱の長短関係なく、その魔法の概念を示していることが多い。


 「火炎陣!!」
 とか叫ばれて水系の魔法だとは絶対思わない。=イメージしやすい。

 次に詠唱の長さで、魔法の強力さが伝わる。
 また、最初の頃は「地獄の最下層に燻る業火よ……」みたいに長い詠唱だったものを
 詠唱破棄すると「おっ、コイツ強くなった?」と思います。

 そして最後。
 詠唱って格好良いじゃん。


 ま、最後のが8割です(笑)

 「詠唱待っててくれるの?」な疑問は
 "強力な魔法は比例して詠唱長くなる。詠唱が終わるまでは仲間に守ってもらわないといけない"
 なんて限定条件を付けて。

 「ゼロの使い魔」の虚無もそんな感じですよね?


 そんな感じで、詠唱はアリです。


 失礼しました。


小豆の踊り子さんからの意見
 初めまして。

 小豆は、詠唱好き派です。なぜか?
 何事も無くいきなり舞台に火とか水とか出てきたら訳が分からなくなりそうだから、です。

 でも、確かに意味がわからなさ過ぎる詠唱は読んでて疲れますね……。
 全部英語だったりした暁には読み飛ばしますし。

 小豆的にヒットしたカッコいい詠唱文は、
 週間少年ジャンプに連載されている「BLEACH」という漫画の詠唱でしょうか。
 あんまり言葉自体に意味はありそうにないですが、非常に語呂がいいと感じました
(例・「自壊せよロンダニーニの黒犬 一読し 焼き払い 自ら喉を掻き切るがいい」)。

 声に出して読むと、凄く言いやすいんです、言葉の意味はわかんないですが。

 では。


富士山さんからの意見
 考えたりするのは好きだし詠唱する事態に不満があるわけではないのだが、
 文字や読みやすさの点であまり好きではない。
 「イヴは夜明けに微笑んで」や「Fate」まで行くと良いのだが。


Azifさんからの意見
 こんばんは、Azifです。
 
 自分は大好きですよ。詠唱。
 魔法使い魔法使いしているって感じがしますから

 
 ですけれど、詠唱自体を長々とした台詞として言わせるってことは、まずないですね。
 たいていの場合、一〜二言の詠唱にしますし、長々とした詠唱をするのは、
 儀式やら何やらの描写でぐらいです。しかも、完全にではなく、途中途中はしょってます。
 
 こー、「ストレイト・ジャケット」みたく、長台詞の詠唱すら格好よく書ければ良いんですがねぇ。


零さんからの意見
 出遅れた感がありまくりですが答えさせて貰います。

 詠唱大好きです。
 私が今考えているファンタジーでは詠唱が出てきます。

 何故詠唱が好きか、というと。
 そんな簡単に、火やら雷やらが起きても何にも面白くないと感じるからです。
 詠唱の言葉、文章を引き金に魔力を消費し発動する、なら何となく納得がいきます。
 詠唱が無いというのは引き金が無いって事ですから、発動されたらビックリです。
 マッチが擦っていないのに火がついたのと同じです。
 でも道具などで詠唱分を補っていると言うのでしたら話は別ですけれどね。

 というのが個人的な詠唱の印象というかイメージです。


高円寺 颯さんからの意見
 ボクは、魔法大好き・詠唱肯定派です。
 まだ魔法のある作品は書いたことないですが、自分の作品の魔道体系だけは決めています。
 では、しばしうざいオレ魔法論にお付き合い願います。

 よく、魔術には精神統一が大事といいますが、戦闘中に精神統一なんてできると思いますか?
 仮にそれができたとして、その魔術万能の世界に武道家とか剣術使いなんていると思いますか?
 例えば、離れた所からでも攻撃できて、
 物によっては一発打つだけで敵の頭を文字通りはじき飛ばせる銃があるこのリアルの世界に、
 なぜ武術が発達したのでしょう?
 
 それは、銃が本当は扱い難いからです。
 それをボクは魔術に適応しました。

 
 優れた魔術師なら、無詠唱できるってのも理屈が通りますしね。
 つまり、詠唱はカッコイイのですが、それは魔術師本人にとっては邪魔なもので、未熟の証なんです。
 例えるなら、ヤクザが小指詰めているのは他人にとって恐怖の対象でありヤクザの証ですが、
 ヤクザ同士なら、そいつが下手うった証拠にしかならないようなものですね。
 剣術も武術も魔術も、対等に戦える設定というのはなかなかリアリティがあると思います。

 ちなみに、ボクが詠唱好きなのは詠唱がカッコイイからだけです。


たかゆさんからの意見
 はじめまして、たかゆです。
 魔法好きとして自分なりの意見を言いたいと思います。

 私は詠唱に賛成派です。
 理由は二つあります。

 一つはみなさんが言うとおりの制約という観点から。
 強力である場合が多い魔法のバランスをとるために、何らかのデメリットを課す必要があります。
 その一つが詠唱だと思います。
 詠唱中は無防備という設定のおかげで、ハイリスク・ハイリターンというバランスが成り立つかと。

 この詠唱を上手く使っているのが『スレイヤーズ!』だと思います。
 詠唱の隙を剣で守ったり、相手の詠唱中にどつき倒したり……。
 詠唱から相手の呪文を特定、対抗魔法を唱えるなど。
 といっても、文中に詠唱文はほとんど出ませんね。
 必要なときだけ出すと良いです。
 上手く使えば戦術が高度になり、面白くなるかも。

 二つ目は演出として。
 小難しい古文調の詠唱文は魔法の強大さ・高度さを示すと思います。
 敵キャラの強さを表現したい時とか、高位魔術とか、ぴったりかと。

 いずれにしても、詠唱文の多用は煙たがられるようです。
 詠唱は採用しても、詠唱文は要所要所が良さそうです。


ひろっさんさんの意見 2012/06/29
 ひろっさんは魔法の詠唱もアリだと思っています。

 オリジナリティを持たせようと色々と工夫されている作者さんをよく見かけますが、大別してカタカナか古語か口語の3つに分かれます。
 オリジナリティって難しいんですよ。

 そこで。
 私は詠唱にオチをつけてみてはどうかと考えました。
 例えば、瞬間移動の魔法には『石の中にいる』とか。
 炎系魔法は『熱くなれよぉ!』とか。
 占いに使う詠唱では『ええいままよ!』とか。

 どうです?オリジナリティ溢れてるでしょう?

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