ライトノベル作法研究所
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  4. 設定関連公開日:2013/12/08

ラノベ用語集・設定関連

【科学】
 ラノベにおける科学はいわゆる、SF的オーバーテクノロジーで、人類のロマンや限りなき可能性を実現させたものであることが多い。
 例えば、高度な人工知能を搭載した美少女ロボットなどは、その最たるモノである。
 その他、クローン人間やサイボーグが登場したり、宇宙で戦争したり、宇宙人と通信をしたり、時には空間を左右しタイムトラベル、なんてことも珍しくない。
 創作の世界では、未来世界や宇宙人との交流が科学技術の発展の切っ掛けとなっているケースが多い。『フルメタル・パニック』(1998年刊行)では、ウィスパードという超能力者が、この世に存在しない超技術を世界にもたらしていた。
 一般には超科学技術を、別時代や、別文化(魔法など)、異星の技術と比較した物語が多い。

【参考資料】
 その作品を執筆するに当たって参考にした資料の意。
 資料と言っても紙媒体だけに留まらず、インターネットのwikiサイトや世界観などを構築する為に目を通したコミックなども、
 広義の意味ではこれに該当する。
 アマチュアの場合では開示の義務はないが、プロとして商業ルートに乗った場合は開示の義務があると思われる。

【設定】
 物語の基盤となる条件を定めること。時代設定、場面設定、条件設定、キャラクター設定など多岐にわたる。
 設定の良し悪しが作品の善し悪しを決めると言っても過言ではない。

【時代設定】
 江戸時代、昭和期、現代、未来など、その物語がどの時間軸に位置するかの設定。

【状況設定】
 物語の前提となる設定。主人公が超能力を持っている、何らかの要因で現代日本が戦争状態であるなど。

【設定矛盾】
 自らが作った設定に矛盾すること。リアリティが無いことなどは指さない。
 これは小説の最大のタブーのひとつとされ、設定矛盾を起こすと物語自体が破綻しかねない。
 プロ作品の中でもしているものはあるが、安易に真似してはいけないものの一つである。

【キャラクター設定】
 人物設定とも。登場人物の性別、外見、性格、人間関係などを設定する。

【場面設定】
 物語の舞台となる場所を設定する。日常、戦場、海洋など。広義には状況設定も含む。

【設定だけ作って終了】
 
初心者がよく陥る罠。物語の世界観や設定は細かく作りこむが、そこに全エネルギーを投入してしまって、あるいはそこで満足してしまって、いつまでも肝心の本編が書けない。
 本編を書き始めると、そこで初めて物語を作ることの難しさと、せっかく作った設定がまるで生かせないことに気付き挫折してしまう……
 誰でも一度は通る道なので、気にしないでね。

【タイトル(題名)】
 作品の名称。作品の中身はその作品を購入するなどしないと見えないが、タイトルは作品へのリンク文や表紙に記され、
 作品の中でも最も目立つ部分であるため、ある意味で作品の顔とも言える。
 事実上、まず最初に読者に見られる部分。

【舞台】
 物語が進行する世界を表す単語。
 この舞台設定により、登場人物の生活環境などに大きな違いが出てくるので、基盤の設定としては重要なファクターの一つ。
 また厳密には舞台=世界観とはならず、現代日本を「舞台」とした小説であっても、魔法が認知されている「世界観」をもった物も存在する為、認識の際には注意が必要。

【魔法】
 魔法とは科学技術を使用せずに、使用者にとって都合の良い自然現象等を起こす技術のこと。
 発火や凍結、風を起こすものがあるが、時には空間を操ったり、傷を治すなど人体に影響を及ぼすものまで、様々な種類がある。
 また超能力とも似ており、ほとんど同義であるが、超能力は、超科学というジャンルに分類されるケースが多い。
 科学とは対となる技術とされ、共存している事は稀。共存していても、どちらかが繁栄して、どちらかが衰退していることが多い。例えば、『とある魔術の禁書目録』(2004年4月刊行)では、魔術は一般的な人間には知られておらず、科学技術が世界のメインストリームとなっている。魔術の技術も高いレベルにはあるが、世界的に繁栄しているのは科学である。
 どちらも繁栄、共存している稀な例として『魔法科高校の劣等生』( 2011年7月刊行)がある。今作では、魔法技術と科学技術が融合して発展しており、魔法の起動や制御をコンピューターに補助してもらう設定になっている。今作では、魔法は社会に浸透しており、魔法使いは尊敬を集める存在である。
 古来は儀式を基とした、触媒や踊り、服装、場所や時刻、図形や呪文などの様々な条件の下でようやく術が発動した。(あるは発動するとされていた)
 しかし、オタクコンテンツ系のファンタジーでは、魔法使いが呪文を唱えたり、手をかざしたり、イメージするだけで、魔法が発動することが一般的。これはマジックパワー(MP)を消費して、魔法を使うというゲームの影響であると考えられる。このことから、魔法を使うには、魔力(MP)というネルギーを消費する、魔力の強弱が、魔法の強さを決定する、とされる場合がほとんどである。
 『ハリーポッター』シリーズ(1997年刊行)が発表されてから、魔法は、師匠から弟子に密かに伝えられる秘技ではなく、学校という公共機関で学ぶオープンな技術、という事が一般化しつつある。

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