第4研究室 創作に関するQ&A 338P | トップへ戻る |
Vedaさんからの質問
 若いうちの「プロの●●」は何歳が妥当か?
 
 今回の質問は、若いうちの「プロ」は何歳が妥当か? ということです。
 本来ならば私自身が考えるべきことでしょうが、
 6年近く付き合っている(?!)キャラクターの年齢がはっきりと定まらず、悶々と悩んでいます。
 そこで、皆さんのご意見をいただければなと思いました。

 特に秀でた能力も無く、15歳まで平々凡々だった主人公が逆境に叩きに叩かれ、
 若いうちに(20代、または30代前半で)ボディーガードのプロになる。
 ですが、ふと思ったのですが20代≠ナプロ、しかも財力をも持ち合わせている、
 誰のコネがあったわけでもないし、ボディーガードについての英才教育を受けたわけでもない、
 元はストリートチルドレンだった……
 という設定を付けると、20代はひょっとすると無理なのではないのか……
 (設定にリアリティーがないのではないのか)ということをふと思いました。

 これはもしかしたら私だけかもしれませんが、
「2ン歳の若さで○○のプロ、性格は沈着冷静で……」
 とかよくある設定を見かけると、
『ありえねぇよ!!』
 と無意識に心の中で突っ込んでいる自分が居ます(本当にすみません……)
 おそらくそれは、私が一度も「2ン歳でプロで、冷戦沈着な性格」の方を、
 お見受けしていないからなのかもしれません。
(私自身、平々凡々ですから、とてもそんな方々とは……)

 もちろんメディアを通せば、世界中にざんざら出てくるかと思いますが、
 ゴシップなどに邪魔されて半ば疑心暗鬼になっているVedaです。

 海外の映画や本(スパイ小説、ハードボイルド小説、海外ドラマ、映画)などを参考にしても、
 そのほとんどの「プロ」である主人公の設定が、最年少で35歳……
 それでも、小説の中で、「あいつ(主人公)はまだ若い」「青臭い」ともてはやされていますし、
 何か失敗すれば「若さゆえの失敗だ」なんて流されています。
 ですが、私からすれば35歳の方々は十分に目上ですので、
 口が裂けても「青臭い」なんていえません……

 そうこう考えていると、正直、何歳にしたらいいのかだんだん分からなくなってきました。
 そこで皆さんのご意見をいただければなと思い、スレを立てさせていただいた次第です。

 「21歳だとさすがに若すぎてリアリティーが無いけれど、25歳ぐらいならいいかもしれない」
 とか
 「いや、やはり35歳ぐらいのほうが設定にも性格にもしっくり来る」
 など。

 長文失礼しました……


●答え●


夜霧さんからの意見
 なんと言いますか。
 ちょっと思ったのですが、Vedaさんは「プロは最低35歳以上、それ以外は不自然だからダメ」
 と言われれば、その6年近く付き合ったキャラを35歳に出来ますか?
 出来るなら35歳で決まりです、これくらいが納得出来る年齢でしょうから。

 しかし、簡単に納得できませんよね?
 Vedaさんの中で「主人公は2x歳でプロ」と設定が固まっているのなら、それで書けばいいのですよ。
 プロってのは年齢以上に実力が重視されるモノだと思います。
 35歳でも未熟ならプロになれないでしょう、しかし20歳でもかなりの実力があればプロになれます。
 若いけどプロとしてやっていける実力があればOKです。

 若くてリアリティーが無いですか?
 主人公はマネキンのように立ってるだけのキャラではないはずですよ、動かして下さい、
 プロの仕事をさせて下さい。
『百聞は一見に如かず』

 履歴書(設定)だけでは分らない主人公の実力をアクションシーンで表現し、
 読者を納得させるのですよ。

 たった数年でプロになるなんてリアリティーが無いですか?
>主人公が逆境に叩きに叩かれ
 
 この「逆境」が半端なモノならば、読者は納得しないでしょうね。
 しかし、常に生死をかけた逆境の連続だったら? 
 そんな逆境を何度も乗り越えたならばどうなるでしょう?

 問題は設定ではありません、展開と描写による演出ですよ。
 
 『読者を納得させる事ができれば何でもあり』それが小説ってやつですからね。
 では、駄文乱文失礼しました。


Sohmaさんからの意見
 最近じゃ15歳のプロ(ゴルフ)とか、21歳の世界チャンプ(笑)なんていますから、若い人は若いのでは?

 また、ソビエトや中国、北朝鮮には体操のオリンピック選手顔負けの子供(12歳とか)がいます。
 資本主義社会ではなく社会主義社会なら何でもありなびっくり人間の巣窟なので、
 ロシア出身だったら若くてもおk……かもしれません。

 実際にはプロって年取ってるものですよね。
 ラノベに限らず日本の創作においての「プロ」は若すぎて、
 「どうせ若い奴しか出したくないんだろwwwプッwww」とアメリカ人が言ってました。
 走り回りながらリボルバー銃を片手撃ちしたりするのもかなりの訓練が必要だそうです。
 そういう意味ではラノベにはプロがいっぱい……リアリティを追求するのもいいですが、
 追求しすぎるとおじさんばっかになって若い女の子分が不足します。


幻想魔術師さんからの意見
 こんにちは。幻想魔術師です。

 面白そうですね。設定として考えると……
 
 収入面:月収×年数から計算してある程度の数字を出すと面白いかなと。
 初めはタダ同然であることも含めると面白いです。
 
 技術面:三年で大抵は形になるかなーと。
 ただ、無意識で動けるようになるのは五年から十年かかりそうですね。
 その場合は、キャラの設定で「一生懸命努力した」「訓練を繰り返した」なども面白そうです。
 また、若い頃は技術の習得の速さが違うみたいです。
 十歳ごろまでにそういう仕事していると(神経系の発達速度の最大がそのころなので)
 期間と練度で稼げるかなと。
 
 人材面:師匠(及び、その家族)、同僚(もしくは、同業者)、協力者(正確には仕事上の)、
 恋人(もしくは、大事なひと)、嫉妬する人(もしくは敵、好敵手)がいるとそれだけでそれっぽくなります。
 大事な順に並べていますが、面白そうなのは逆です。
 
 体力面:年齢によります。ここら辺は考証ですね。

 矜持面:子供で、師匠がそっけないと高くなります。
 また、師匠が死んだり(自分のせいだと尚よし)、好敵手が面白かったりすると高くなるかなと。

 年齢は結果です。そう考えると楽だと愚考します。
 それでは。役に立つことを祈りつつ。


結城 ゆうきさんからの意見
 ええと。人間には二種類、タイプがありまして。
 逆境から学びとるタイプと、可哀そうな主人公ぶるタイプ。
 前者なら言わずもがな。スポンジのごとく経験を吸収し、めきめきと成長します。
 後者も言わずもがな。腐ってダメになります。ときには周りも腐らせます。
 
 本人のやる気しだいなんですよね。生まれに差はないし、環境云々は言い訳です。
 金持ちでも失敗する人はいますし、貧しくても育ちが悪くても成功した人はいます。
 ただ本人が成長することを放棄しただけです。

 本題に移しますが。その主人公が成長する意欲を持ってれば、
 二十ン歳で○○のプロでもべつにあり得ないと思いません。
 (無気力でしょっちゅうヘマするくせに、プロなどと言えば違和感を覚えます)

 また、ひとつの分野に精通してるだけで、ほかはからっきしだったら説得力があるかもしれません。

 たとえば『フルメタル・パニック』の相良宗介とか。彼の場合は幼少時からということですが。
 でも、成長するのに年齢は関係ありません。
 なにかを理由にするのは成長を放棄してるってことですので。

 それでは、結城 ゆうきでした。


じさんからの意見
 自分が知っている中で、最年少のプロは、
 12歳7ヵ月でチェスのプロ(GM)になったカールセンという人ですね
 彼は今、17歳だったハズですが、今や世界のトッププレイヤーの一人で、
 資産も相当持っていると思います(チェスの大会の賞金は日本円で数億〜十数億あります)。

 なので、2ン歳のプロには違和感はないです
 むしろ、20を過ぎると体力は衰えていきますので、そこが全盛期かと……
 向こうで30代の人がプロなのは、その方が渋い感じがでるからなのでは?

 どちらにしろ違和感はありませんし、書きたいように書くのが一番だと思います


ペピートさんからの意見
 ども。子供の笑顔に勝る喜びはないと思うペピートです。
 ニコニコしているチビっ子を見ると和みますね。(笑)

 では本題に。『20代のプロはリアリティがないか』ですよね。

 確かに、20やそこらで完璧なプロが生まれていたら、嘘臭いかもしれないです。(泣)
 
 でも、ちょっと抜けてるとか、詰めが甘いとか、何か足りない点をつければ良いかと思います。
 経験は足りないが、若さとセンスでカバーする、みたいな。


 それに、その人の過去によっては十分にリアルになりうると思います。
 15歳まで平凡でも、10年ほど良い指導者に鍛えぬかれれば、25歳でプロ誕生です。

 現時点でリアルじゃないと思うなら、その設定をリアルに見せる設定をくっつけたらどうでしょうか。
 ……まぁ、なかなか難しそうな設定ですが……。(汗)
 うまく作れればとても面白くなると思います。頑張ってください。


クロウドさんからの意見
 少し考えていたのですが、日本では、プロは『その職で一端に生きていると自覚している者』で、
 極めた者である『達人』と線を引いている様に思います。

 だとすれば、少なくとも七から八年の経験があれば中堅と見做される社会にあっては、
 二十代でプロはおかしくはありません。

 海外の作品に三十路半ばが多いのは、我々の感覚でいえば、
 できうる限り達人に近いプロである必要があるからだと愚考します。

 先の方も仰せの通り、パーフェクトではないが、
 それを職分にしていると言って恥じない技能があればよいかと。


カクタさんからの意見
 Vedaさんが問いたい“プロ”って、どう云うものの事でしょう。
 その仕事を職業にしている人の事でしょうか、達人や専門家と呼ばれる人の事でしょうか。
 “プロ”と云う日本語は、定義が曖昧な上に、使用される職業が限定される傾向にあるので、
 具体的に、どの程度の水準の職能を持った人の事を問いたいのか、どうも分かりません。
 “ボディガードのプロ”って、どう云う人をイメージしていますか?
 その定義に依って、回答はかなり変わると思います。

 プロという単語がが使われるのは、スポーツ関係だったり、
 芸術関係だったりする事が多いですが、どうしてでしょう。
 プロの魔法使い、プロの脚本家、プロのプログラマ、
 プロの小説家等の云い回しって、ありそうで殆どないですよね。
 その辺りの定義に関する事は、考えていますか?

 敗戦国であるが故に、日本では、大人よりも子供にヒーローの役割が回ってくる事が多い、
 と云う考え方があります。

(“大人――政府は間違っていた”と云う意味合いで、ですね)
 
 なので、海外の小説やドラマの主人公は、どちらかと云うと、
 “常識的な”年齢設定が施されていると考えた方が良いですよ。

 後、“青臭い”に関してですが、本当に青臭い人物を登場させたなら、
 “目上だから”と云う理由で描写しないのは、作者失格ですよ。


峰しずくさんからの意見
 こんにちは。

 まずは、プロフィールが矛盾してるように思います。
 ストリートチルドレンは、平々凡々だった、とは言わんと思うぞ。
 それとも、16歳以降の逆境を構成する要素のひとつが、ストリートチルドレンであった、ってことかな?

 でも16歳だったら、もうさすがに「チルドレン」とは言わんのでは……? 
 いや、18とか20まではそう呼んでもいいのかな?


 さて、ウダウダ考えたことをカキコするのはよして、本筋のコメントをいたしましょう。

 別に20代前半であっても、「プロの喧嘩師」というのなら、OKでしょう。
 しかし、ボディーガードとなると、たとえ30代でも40代でも、
 それなりの教育や研修を受けていないと無理なのではないか? と私は思います。
 もちろん、警察官、自衛官、傭兵等の経験をしていれば、
 必ずしもボディーガードの訓練を受けていなくても、納得できるプロフィールになるかなとは思いますが。

 しかしながら、プロフィール次第では、20代でプロのボディーガードは、
 ちっとも不自然ではないと思いますね。

 ストリートチルドレンで逆境と戦ううち、喧嘩では負けなしの強さを身に付け、
 そのうえ、もともと運動能力があり、状況判断とか危機感知にも優れたセンスを持っている。
 喧嘩にあけくれ、荒れた生活をしている主人公。だが、その潜在能力に気付いたある男がいた。

 ある男……この人のプロフィールによって、物語の面白さがまた違ってくる。
 例えば、明日のジョーに目をつけた丹下、みたいな例がありますね。

 この男が、元SPであるとか、元傭兵であるとかならストレートな感じ。
 平凡なサラリーマンだが、学生時代になんらかの武道で日本一とか世界一の経歴を持ち、
 現在は少年院を退院した少年の更正にボランティアで当っているとかでもいいし、
 なんなら体操の選手でもいい。
(体操の技術を使って喧嘩に勝つ、というマンガがありましたよ、かつて)

 つまり、なんらかの教育を受ける機会をもたせてあげれば、一気に現実感が増す、ということです。

 もっとも、ソレすらナシに、野生の能力、でもいいですけど。


 あと、財力。
 これは、仕事を引き受けるうちに、評判がたち、
 徐々に難易度の高い仕事を引き受けるようになり(当然、ギャラも高い)、
 やがてその財力すら使って、さらに難易度の高い仕事もこなすようになる、
 ってことで、いいんじゃないでしょうか?

 なんなら、探偵学園Qみたいに、ボディーガード養成学校までつくっちゃってもいいでしょう。


 参考になるかなと思うのが、マンガ「ミナミの帝王」
 主人公の銀次郎は最初から、凄腕の高利貸しとして登場しますが、
 最近、彼の過去が明らかになりました。
 多分、後付でしょうけれど。
 ここにもやはり、大きな後ろ盾があり、
 銀次郎1人の力で、今の銀次郎があるわけではないことがわかります。

 ただ、間もなく100巻に至ろうかというマンガで、
 80巻を越えてから銀次郎の過去が明らかになるくらいですから、
 忽然と20代の凄腕ボディーガードで財力もある、なんてキャラクターが登場しても、
 あなたが現役のプロ作家であり、単行本なり雑誌なりで書くなら、多分何の問題も無いでしょう。

 しかし、新人賞に応募するなら、きっと、審査員の先生方は、
 キャラ造詣と物語の深みということで、たとえ簡単でもいいから、
 そこに至った過程の描写を求めるのではないかと思います。


飛車丸さんからの意見
 まあ、ここに書いている以上は「ラノベ」だとして話を進めますが。
「17歳でも何でもいいよ」
 うん、いや、だってそれが「ラノベ」だもの。

 でも「ラノベ以外」だったら、30越えてて当たり前。
 例えば日本でSPに任官されようと思ったら、それ相応の勤務経験と能力が前提だから、
 どんなに早くても「大卒+2年勤務=巡査部長」になった上でさらに1年以上の勤務が必要。
 そこから研修もあるから、25歳が「最低ライン」になる。
 しかもプロと描写するなら、それなりの経験を踏ませておきたいので、
 実務経験としてさらに3年追加で28歳でぎりぎりてとこですか。
 でもまあ、そこまでやっても「上には上がいる」わけなので、
 肉体的なピークと経験の兼ね合いも考えると、40前後が「プロ」として妥当なラインですかね。

 で、うん、大事なこと。

 まず、ボディガードなんてのは「若い」というだけで「役立たず」になる。
 絶対的な経験不足と外見の威圧感不足、これだけで既にボディガードの役割の9割を達成できない。
 経験が無ければ判断できない。威圧感がなければ無用なトラブルを起こす。
 どんなに冷静沈着であっても、こういうのはカバーできない。


 だけども、ラノベを書くならそんなの気にしない。
 強いから、紹介があったから、斡旋されたから、どんな理由でもいいからこじつければオールグリーン。
 少年向けなんてのは、夢を売ってなんぼ、という側面もあるからむしろ歓迎される。
 そもそも『ありえんwww』ってことなら、少年漫画やラノベの展開のほぼ全てがあてはまっちゃうんだぜ。


まいちんさんからの意見
 2x歳の沈着冷静なボディーガードをリアルで見たことがあります。
 沈着冷静というよりは、何があっても涼しい顔して動じない、という印象でしたが。
 二十代半ばで実務3年程度だったと思います。

 高校から始めた格闘技で、大学生の頃オリンピック選手を破ったとかという話も聞いています。
 実際その瞬間を見たわけではないので真偽は知りませんが、
 漂う空気とか目つきが明らかにそこらの人とは違ってました。
 威圧感なんて、相応の経験と腕があれば二十代でも身に付きます。
 とくに身長が大きければバッチリです。
(彼は身長165cmくらいとかなり小柄でしたが、それでも威圧感がありました)

 彼は財力はありませんでしたが、格闘技のツテで仕事を紹介してもらえば、
 実入りのいい仕事にも就けたんだろうなと思います。

 ただ、三十代のボディーガードってのにも会ったことがありまして、
 比べるとやっぱり二十代の彼は若いなと感じましたが(笑)

 というわけで、安心して二十代のプロを書けばいいと思いますよ〜。

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