第4研究室 創作に関するQ&A 356P | トップへ戻る |
ピヨ助さんからの質問
 浮気性・ネタばっかり浮かんで完結できません
 
 久しぶりに現れたピヨ助。です。
 スレタイ見て「はぁ? ナメンナヨ」とか思った方、すいません。

 本題。
 私はついこの間までファンタジーを書いており、十数枚に達した所で燃え尽き(一回目の挫折)、
 気ままにその時浮かんだラブコメのプロットを立て、しばらくのんびりした後再び書き始め、
 そしてまた燃え尽き(2回目)、またうかんだSFのプロットを立てて気を紛らわし、
 そして燃え尽き(3かry)、次に猫が主人公のプロットを立て、また書き続け挫折し(4)、
 軍事・戦争もののプロットを立て、書き続け挫折しています。

 んで、結局私の所には、20枚半程度のファンタジー原稿と、
 ラブコメ・SF・ぬこ・軍事の4プロットがあります。
 個人的には一本集中したいんですが、なんか浮気性なようで……。
 ネタが浮かばないよりは浮かぶことにこしたことはないんですが、
 こうも浮気しまくってると本筋のほうが支離滅裂になっていることに気がついて……という状況です。
 もういっそ浮気しまくったほうがいいのか、意地でも書くべきか迷ってます……。

 アドバイスお願いします。


●答え●

人形使いさんからの意見
 あなたがもし今まで一度も小説を完結させたことがないのなら、
 どれか一本に絞って意地でも書き上げて下さい。
 できは気にせず、とにかく完結させることだけを考えて書いてみて下さい。


 書きかけの小説ばかりを量産することほど執筆活動を阻害することはありません。
 一旦書き始める→手が止まる→別のプロット→また手が止まる……
 という負の連鎖にはまってしまうと、徒労感だけが積み重なって、
 しまいには小説を書くことが楽しくなくなってしまいます。
 それはもったいないですよ。

 まずは一本書き上げてみて下さい。
 そして、自分の書いた小説を完結させたという達成感を味わって下さい。
 その達成感が、次の小説を書く原動力へ、そして次の小説を完成させた達成感が次の次の小説へ……
 という正の連鎖へ繋がっていきます。
 まずは一本書き上げて下さい。

 そしてもう一つ、執筆中に出てきたネタの処理について。

1、メモ帳などに書き留めて保存
2、今書いている小説に組み込めそうだったら組み込む
3、すぐに消化(=作品として完成)できそうだったら消化する


 また、一本の小説に的を絞っていても、
 気分転換要にもう一本くらいは同時進行でもいいかも知れません。
 片方が詰まったらもう片方という具合に。
 これも数を増やしすぎると手におえなくなりますのでご注意を。

 以上、参考になれば幸いです。


峰しずくさんからの意見
 こんにちは。

 そういう状態は、決していい状態とは言えませんが、さりとて、悪い状態とも言えません。
 だって、次から次に書きたいことが浮かんでくるというのは、
 ある意味、作家にとって、財産だからです。


 でも、同時に、最後まで書きあげることができなければ、それはまだ作品として成立していない、
 ということでもありますから、なんとかしないといけません。

 ひとつには、その作品を通じて何を書きたいのか、というのがちゃんと見えているかどうか、
 という部分でしょう。

 それを「テーマ」と呼ぶ人もいます。
 しかし、必ずしも「テーマ」でなくてもかまいません。
 
 ストーリーの流れ、つまり、始まりから終わりまでの物語が、
 あなたの中にちゃんとあるかどうか、ということです。

 
 書きかけで放置のファンタジーはともかく、あとの4本はプロットが存在するわけですから、
 物語はとりあえず構築されていると考えることができます。
 文面からは読み取れませんが、ファンタジーも書き始める前にプロットがちゃんとあるのかもしれませんし。

 だとしたら、あとは書くしかないでしょう。
 「テーマ」は、それほど気にしなくても、この物語を通じてこんなことが言えたらいいなあ、
 くらいのボンヤリとしたものがあれば、書き進めていくうちに徐々に明確になってくると思います。

 と、いう前提で。
 人には相性がありますから、このやり方が合うかどうかはわかりませんが、
 ひとつのアイディアというか、アドバイスとして、こういうのはどうでしょう。

 全ての作品を同時並行で、書く、です。


 ただし、自分にノルマを課してください。
 それは、「書き始めたら、必ず○枚以上書く」というノルマです。

 十数枚で燃え尽きたということですから、ノルマはそれよりやや少なめ、7枚とか10枚とか、
 それくらいにしておいて、燃え尽きるまでに別の作品にとりかかるのです。

 書きかけた作品を放置するのは、浮気ではありません。
 その作品は、男女関係風にいうと、「捨てられた」のです。
 浮気とは、どちらの人に対しても、上手に取り繕いながら、関係を維持することです。

 と、こんな回答でいかがでしょうか?


naoyaさんからの意見
 ピヨ助さん、初めまして。
 いきなり本題ですが、意地でも書くべきではないでしょうか。
 僕自身の勝手な考えですが、無残にいくつもの中途半端な作品を積み重ねるより、
 たった一つの作品を完成させることの方が、大きな経験値を得られると思っています。
 
 例えば絵を書くときに、描いている部分だけを見つめて描きつづければ、
 高確率で完成してから見た時に全体のバランスがおかしいと分かります。
 多分、小説もそんな感じです。
 未熟な人(例えば僕)程、完成してから改めて気づくことがあります。

 浮気性もそこに根本的原因があるのではないでしょうか。
 全体像をハッキリ捉えないまま始めの部分を作り出し、
 徐々にバランスの崩れを感じてなんとなく続きを書きたくなくなる。
 そこで他のネタに逃げる。ああ、これは僕のことですね。はい。
 
 僕に限らず理想を高く持っている初心者のパターンな気がします。

 まあ、失敗は成功の元だとかという諺がありましたが、
 途中で終わっては失敗することすら出来ない。
(途中で終わらしてしまったという失敗は生まれるけど)
 ので、失敗するためにも完成は必要なのではないでしょうか。
 ああ、でもせっかく浮かんだネタは大事にメモしたほうがいいかも。

 まだ未熟な人間の言うことなので参考程度に。以上です。


本名弘之さんからの意見
 初めまして、ピヨ助さん。

 まあ私も今、執筆している小説がありまして。
 それでもってその小説とは別の物語のネタが少し浮かんでいるので、
 なんとなくそちらに着手してみたいと思ったりもします。

 ですがやっぱり折角今、良い調子で書いているのに、他のにも手を出したら、
 なんとなくどっち付かずになり、あまり良いように仕上がらないような気がします。

(まあ私の場合、まだその考えている小説の構想がしっかりしていないからという理由もありますが)

 ですので折角書き始めたものについては、ちゃんと最後まで頑張った方がよいのでは。
 とりあえず、その考えているネタなんかを今書いているのに含んでみるのもどうでしょうか?

 なんかかなりきつい言い方で申し訳ございません(汗)。
 でも、何かしらの参考になってもらえればと思います。


南さんからの意見
 南も現れるのは久々かもしれません。
 はい、南はネタが浮かばずに困っております。

 えーっと、極端かもしれませんが、南ならすべてを一つにまとめますね。
 
 偶然の産物かもしれませんが、ものすごく個性のある作品が出来上がると思います。
 まぁ、南の場合はちっちゃなネタを寄せ集めて大きなものを作るしかない、
 というネガティブな方向で利用していますが。

 参考になれば幸いです。


水原さんからの意見
 初めまして。水原と申します。

 ライトノベル作家になる事を目指しているという事を前提として私の意見を述べさせて頂きますので、
 趣味や楽しみに書いているというのでしたら、気にする必要は全くないので御了承下さい。

 こういう状況になったらどうすればいいかという質問に答えるのはかなり困難なので、
 こういう状況にならないようにするにはどうすればいいかという事を主に述べてみたいと思います。

 私も同じような状況になった事があります。というか、しょっちゅうなりました。
 書きかけの物が溜まりに溜まりまくっていたと言っても過言ではないくらいです。

 そういう時に私がとっていた方法はありがちですが、以下のようなものでした。

 その時、書きたい物から書く。
 書く必要がある物から書く。


 この二つです。
 書く必要があるものというのは、送ろうとしている賞の締め切りが近いものです。
 レーベルや賞によって傾向が違うのは言うまでもありませんよね。
 送ろうとしている賞にあわせて書いてました。

 正直に言って、あまりよい方法ではありません。
 むしろ、最悪に近いと今なら思います。
 他の方のレスとかぶる部分も多くなりますが、重要な事なのであえて私も言いたいと思います。

 一つの作品を仕上げるという事は、物書きにとって相当の経験値になります。
 

 20枚ぐらいの書きかけの作品を4つ書くより、80枚の作品を完結するのでは、
 得られる経験値が比較にならないぐらい違います。
 書き途中の20枚を4つと、書き終わった20枚でも後者の方が得られるものは多いと思います。

 「完結した凡作は、未完の傑作に勝る」
 某専門学校で講師もしていた、とあるラノベ作家の方の言葉です。


 読者としては未完の傑作の方がいいかもしれません。
 ですが、作者の側としては完成した凡作の方が遥かに有益です。

 ちょっとお聞きしたいのですが、ピヨ助さんは短編を仕上げた事がありますか? 
 ないのでしたら、ぜひ短編を何作か書いてみる事をおすすめします。
 長編を書くのにはかなりのエネルギーと根性を必要とします。
 最初からそれに挑もうとするのは大変かもしれません。
 
 私は短編をいくつか書いていくうちに、長編にもようやく手を出せるぐらいになってきました。


 これは私の場合そうだっただけなので、他の人はそうではないのかもしれません。
 ですが、一つの物語を仕上げる事ができないというのでしたら、
 短編を書いてみる事をおすすめします。

 それから、私は新しいネタが浮かんだ場合、その都度プロットを作っています。
 プロットと言ってもかなりいい加減な物です。
 せいぜいワープロ原稿二枚程度、酷い物はタイトルだけとかあります。
 でも、しばらくしてから自分が見て、
 こんなネタがあったなと内容を思い出せるならタイトルだけでも私は構わないと思っています。
 何より、綿密なプロットなんかを作るより遥かに手間や時間がかかりませんから。

 本文を書き始める前に一度考えて見ましょう。
 小説を書くという事に自分はこれからしばらく拘束される、時間を必要とする。
 自分が書こうとしているものを書き上げる自信と覚悟が自分にあるのかどうか。

 今どうすればいいかという質問には明確な答えなんてないでしょう。人それぞれですから。
 あえて私が言ってみるならば、今書いているもので、一番早く書きあがりそうなもの、
 書きやすそうなものをやってみるとかどうでしょう。
 色々な方がレスを下さっているみたいなので、
 それを参考にして自分が一番だと考える方法を見つけ出して下さい。


カロンさんからの意見
 はじめまして。

 私も経験ありますね、そういうこと。
 結果として、その中から傑作は生まれえなかったし、
 気持ちばかり焦って、時間の経過とともに自分もアイデアも腐っていくみたいな。

 なんで一本に集中できないのか。
 それはあなたがその一本に惚れてないからです。


 あなたが恋人を募集しているとします。
 意識してまわりを見ると、学校や職場、テレビや雑誌で「いいな」と思う人がいっぱいいます。
 あなたは誰に告白するべきか迷います。それぞれ魅力的で、付き合ってもいいとは思うけれど、
 絶対にこの人でなきゃいやだ、という相手がいないのです。
 そしてそんな相手が現れたとします。あなたはその人と一緒にいるときが一番楽しい。
 できるだけ長く一緒にいたい。寝ても覚めてもその人のことが頭に浮かぶ。
 そんな状況で、あなたはその人といる時間を削ってまで、
 他の「いいな」レベルの人をデートに誘うでしょうか?

 Yesならば、そりゃ浮気性ですね、としか言えません。
 いえ、仮にYesであっても、あなたはまだ出会っていないというだけです。
 他のことが考えられなくなるくらい、最高に素敵な本命に。

 「いいな」レベルであればとりあえずストックしておきましょう。
 「別に魅力的じゃないけど、出会っちゃったから」レベルなら忘れましょう。
 それらに囚われていると、いざ目の前を本命が通ったときに、気付かないかもしれませんから。

 抽象的ですみません。


焼魚さんからの意見
 私の想像では、2つの可能性があります。

1.プロットの完成度が低い
2.執筆ペースを管理していない


 まず1点目ですが、文章でプロットを書いていませんか? 
 文章で書かれたプロットは、詳細化したり集約したり、という修正作業がやりづらいので、
 慣れるまでは箇条書きでプロットを書くことをお勧めします。
 
 もし既に箇条書きでプロットを書いているのであれば、何行ありますか?
 仮に長編として企図されたものだとするならば、
 30〜50行くらいのプロットになるのが普通だと思います。
 
 ここでの1行は例えば、「主人公が行方不明の親友が語りかけてくる夢をみる」
 というくらいの細かさになります。
 
 これを、より具体的な描写すべき項目の順を追って400〜800行くらいまで詳細化すると、
 書ききれるものになります。ここでの1行は例えば、
「主人公が周りの状況の不自然さに気づいて、自分は夢を見ているのではないかと疑う」
 というくらいの細かさです。

 詳細プロットを作れば、
 後は詳細プロットの各行を200字〜400字くらいの文章で表現してゆくだけです。
 ここからは根気なので、他の方も書かれているように、書きぬくだけです。

 2点目ですが、作品が完結しなければ小説になりませんので、
 今メインで抱えている作品の執筆ペースの最低ラインを決めてしまうことです。


 創作に割り当てた1時間あたり、1000字は書く、というように。
 浮気性の虫が騒ぎ出しても、ノルマはこなすのです。
 とはいえ、ネタを積み増すことは重要なので、ネタ出しは頑張って余らせた時間でやります。
 
 もしあなたがプロを目指しているのであれば、デビューしてから連載を投げ出したり、
 納期を遅らせたりするわけには行きませんから、そういう癖を治す必要があると思います。

 それに、執筆ペースが安定すると初稿完成までの所要時間が読めますので、
 カレンダーにでも「第1章脱稿」「第2章脱稿」などとマイルストーンを記しておけば、
 モチベーションにも繋がるのではないでしょうか。

 私が長編を書くときには、24万字か12万字で最終分量を決めて、
 それを1章あたり3万字を想定して8章ないし4章に分け、各章を6行の箇条書きでプロットにします。
 それをさらに、プロットの1行に対して10〜20行の詳細プロットに分割し、
 詳細プロット1行に対して200〜400字で文章化します。
 だいぶ慣れてきたので、初稿は1時間2000字のペースを守るようにしていますが、
 それでも別のネタが浮かんで、アイディアメモが結構溜まってゆきます。
 
 進捗管理はどんな仕事をするにしても、必須の能力です。
 
 ぜひ、身につけていただきたいと思います。
 天才であれば、すでに天才的な成果を生んでいると思いますので、
 そうでないとすれば、良き職業人としてのライタースキルを身につけることを目指すべきでしょう。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
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