第4研究室 創作に関するQ&A 357P | トップへ戻る |
フミトリさんからの質問 2008年
 卑怯な戦い方とは?
 
 はじめまして。フミトリという者です。
 ここには初めて投稿するのですが、質問させてください。

 先日、友達に私の書いた小説を読んでもらったところ、
 戦闘シーンについてつっこまれてしまいました。

 そのシーンとは、主人公が突然謎の敵に襲われたので、
 砂を投げて目くらましして殴るというところでした。

 友達はそれを「この主人公、なんだか卑怯くさい感じがする」と言いました。
 私からすれば、突然わけもわからず襲われ、下手すれば殺されるかもしれない状況で、
 卑怯も何もないと思うのですが、皆さんはどう感じますか?

 どういう戦い方が卑怯なのか、また卑怯な戦い方ならばしてはいけないのか、
 ということについて皆さんの意見を聞かせてほしいです。
 どうぞよろしくお願いします。


●答え●

ラーメン・エモンさんからの意見
 状況にもよりますね。

 サバイバルムードなら、卑劣な戦法の方が死にものぐるいという感じがします。
 でも1対1の決闘とかで卑怯な戦法は……ちょっと許せませんね^^;


 主人公の性格が悪ならそれで良いとは思いますけれどね。


吊られた男さんからの意見
 初めまして。
 どうですか? 戦闘に入る時または戦闘中の描写不足だと思うんですがね?

 戦闘シーンの状況描写で主人公が(圧倒的に)不利だと強調しておけば友達も納得するでしょう。
 
 または描写がちゃんとできていても、主人公に何らかの弱さが見えていないからかもしれません。
 つまり、強すぎる主人公を書いてしまっているのでは?
 百戦錬磨のキャラクターでは砂をかけることが卑怯に思えても仕方ありません。

 勝手に想像してみましたが、よく見直してがんばってください。


待宵さんからの意見
 はじめまして。

 フミトリさんの主人公の設定によるのではないでしょうか。
 主人公が戦闘経験の無い学生とか、商人であれば問題ないと思います。

 ただその場合目くらましした後は逃げるか助けを呼ぶと思いますが。
 傭兵や冒険者であればちょっと卑怯に感じますね。キャラの性格にもよるでしょう。

 生き残る事を最優先にしているとか、理由付けが欲しいです。

 下にも書いていますが、相手が反撃できるかどうかが卑怯か否かの分かれ目になると思います。

 次に、卑怯な戦い方の例をいくつか上げてみたいと思います。
 人質をとる・剣に対し弓や銃で攻撃する・寝込みを襲う・目くらましをする・
 不意をつく・倒れた相手に追い討ちをする、などでしょうか。

 これらに共通するのは「相手が反撃できない」という点です。
 多くの人は、反撃できない相手を一方的に攻撃するのを卑怯と感じるのではないかと思います。

 
 「相手が反撃できるか?」を考えればうっかり卑怯な方法を使ってしまうのは避けられるのでは。
 逆に卑怯な敵を作りたいときは、いかに主人公達を反撃できない状況に追い込むかを
 考えてみるのもいいのではないかと。


公ちゃんさんからの意見
 こんにちは。公です。
 他の皆さんと意見が被ってたらゴメンナサイ。
 私の考えでは、卑怯と称される基準が、その場面での行動が、

 「主人公にとって、それしか選択肢が無かったかどうか?」ということです。


 自力で撃退する事が、ある程度可能であるにもかかわらず、
 そんな手段で確実に勝ったらズバリ卑怯です。それ以外に言えません。
 しかし、力の差がありすぎて、通常なら確実に敗北となる相手ならしかたありません。
(知恵で勝ったというところでしょうか)

 その敵がどれだけ恐ろしい(強い)か、
 反比例して、主人公がどれだけ弱いかをアピールすれば、
 少し印象が違ってくると思います。


 後、確実に倒すのではなく、目くらましを逃亡のためだけの緊急回避として扱えばいいと思います。


みつきさんからの意見
 フミトリさま、はじめまして。

>そのシーンとは、主人公が突然謎の敵に襲われたので、
>砂を投げて目くらましして殴るというところでした。


 それくらいは普通の対応だと思うので、全然卑怯だとは思いませんが……。
 仮に素人さんがそれをやったのだとしたら、冷静で機転の利く人だなあとか思いますし。
 っていうか、どっちかって言うと、
 名乗りもせずにいきなり襲ってきた謎の敵の方が「卑怯」なのでは……?

 スポーツなどのルールのあるところでなら、それを破ることによって
 「卑怯」と言われることはあるでしょうが、
 生きるか死ぬかの戦いでそんなことを言うのはちょっと考えられないというか、甘いですよね。

 
 フミトリさんと同じく私も、命を駆け引きをしている時に卑怯も何もないだろうと思います。
 っていうか、そういう状況に直面した際、どれだけ卑怯になりきれるかってところで、
 そのキャラの冷静さとか怜悧さとか状況適応能力とか経験とか性格とか、
 いろんなものが測れて面白いですよね。
 
 それでは、これにて。


Zhonさんからの意見
 おそらく友人は『フェアじゃない』という意味ではなく、
 『スタイリッシュじゃない』という意味で「卑怯」と言ったのではないでしょうか?


 卑怯や格好悪いは地の文で補うことが出来ます。
 主人公の思考や状況説明を上手くシーンに咬ませて手際の良さ、機転を強調してはどうでしょうか。
 私は、砂を投げてから殴ることは「卑怯だがやってもいい」と思っています。


Dr.ウニボンさんからの意見
 描写やその他の要因から『卑怯に見える』のかもしれませんね。

 例えば、警察官が暴れる犯人を数人で取り押さえる場面があったとします。
 犯人にも人権はありますから、無闇に殺すわけにもいきませんし、
 力いっぱい暴れる犯人を警官一人でどうにか抑えるのは至難の技です。
 そして、その事を知っている我々にとって、「一人の犯人」対「警官複数」は卑怯には見えません。

 しかし、文化の違いなどによって警官というものを知らず、
 また『一人の者に複数で攻撃するのは卑怯』という概念が強い人が、
 「一人の犯人」対「警官複数」の場面を見たら、『複数で戦うなんて卑怯な奴らだ』と思うでしょう。
 同じように戦隊ヒーローだって3〜5人で一人の敵と戦いますが、視聴者にはまず卑怯に見えません。
 それどころか敵が人質を取った時など、敵が卑怯に見えてしまいます。

 ようは、描写次第という事です。
 
 例えば、主人公よりの視点にして、
 わけが分からないけど、兎に角、何か行動を起こさないと……!
 というような焦りや戸惑い、そのほかの感情などを描写すれば読者に
 「必死なんだな」と思わせることが出来ると思います。

>どういう戦い方が卑怯なのか

 個人的には、割と「勝てればよい」主義なのでどんな手でもあまり卑怯には見えませんが……。

・八百長
・戦闘前に敵に何らかの制限(武器を壊す、毒を盛る等)を故意に与える
・ルールを超えた行動


 は流石に卑怯だと思います。


雷徒さんからの意見
 こんばんは、雷徒です。

 そもそもなのですが、主人公が卑怯じゃダメなのでしょうか?
 強さとか状況にもよるでしょうけど、主人公が元来卑怯な人格なら、
 別にタイマンで砂かけしても問題ないと思いますが、
 むしろ、卑怯な主人公で通しても、それはそれで個性になりませんか?

 卑怯じゃない人間が卑怯な手を使う場合は、状況を上手く設定する必要があると思います。
 と言うか、砂かけたから卑怯って構図は、短絡すぎる気がしますが。
 強さに差がありすぎたら、その強さだけで十分卑怯ですし、
 卑怯の線引きも、善悪の線引き並みに人それぞれで曖昧な物だと思います。


 作品を読んでみないことには、どうとも言えないというのはありますね。
 他にも何人かご友人などに意見を聞いてはどうでしょうか?
 最初の人以外は、卑怯と思わない可能性もありますし。


レリエルさんからの意見
 はじめましてー。ギアつきの原付もてあまし気味のレリ坊です。

 殺し合いで卑怯もクソもないだろーってのが基本方針です。
 中世みたく殺し合いの中でも作法を守るのが美徳とかなら別ですが、
 人間追い詰められると自分でもびっくりするくらい汚いもんでは。

 正々堂々正攻法もかっこいーんですが、
 限られた能力や戦力で狡くずるく賢しく、格上相手に悪あがきってのも好きなんですよね。


 卑怯かどうかは場合でしょう。
 スポーツなんかでもチームのためを思えば、
 プライドを捨てて普段はやんないようなことやったりするでしょうし、
 マージャンなんかだと子のときノミ手であがるのは嫌われがちですが、
 親ならまあ親だしねーで許されたり。


グニルさんからの意見
 はじめまして、フミトリさん。
 一月ほど前にパソコンが壊れてしまい、執筆していた小説が飛んでしまったグニルです。

 私は最近、創作意欲が減退気味なので私なりの『卑怯』を書かせてもらいます。
 率直に『卑怯』とは有効ではあるものの、一定の倫理に反するものだと思います。
 大抵、卑怯という言葉が使われるのは、自分がされたらいやだ、というものがほとんどです。
 だまし討ち、挟み撃ち、人質を取る、などなどどれもこれも正々堂々ではないですが、
 有効な戦法ではあります。される側にとっては、不利です。
 
 では、ヒナトリさんの作品の主人公がとった戦法はどうでしょうか。
 相手に砂を投げかけるのは、大変有効な戦法ですが、かっこいいかと聞かれると答えかねるところです。
 
 私としては、決して卑怯ではないと思います。
 ただ、純粋なかっこよさに欠けると言ったところではないでしょうか。

 
 わかりにくい文でしたが、参考になれば幸いです


世羅 悠一郎 さんからの意見
 世羅 悠一郎と申します。
 とりあえず、思ったことなど、雑感を並べてみたいと思います。

 確かに、投稿された文面だけでは「卑怯だと」感じます。
 他に考えられる選択肢は幾つかありそうなものなのに、「まず、第一選択肢がそれか」と。
 確かに、卑怯くさいと言われてしょうがない事かと。

 下手すれば殺されるかもしれない状況で卑怯も何も無い?
 まぁ、ごもっともではあります。
 でも、第一選択肢が、咄嗟の判断で行う事がすぐにそれと言うのが卑怯に感じるというのも、
 またもっともな事だとは思いませんか?
 距離を離すとか逃げるとか、安全を確保する行動を第一に行うのではなく、
 いきなり攻勢の、しかも奇策では?
 
 よほどそういう状況に遭い、手馴れてなければいけません。
 手馴れていると考えられると言う事は……。
 そういう事を茶飯事に行っている性格なんだなという印象を与えかねませんよね。

 もう一つ言うならば、理性ではじき出される正しい答えが、
 感情でも正しい答えだと判断されるとは限らないと言う事です。

 
 「正論を述べられて、それは尤もだと思うけれども、感情は納得しない」
 事例なんて、探せば幾らでも出てきます。

 その辺りに注意すると宜しいのではないかと。
 それでは、失礼いたします。


地底人Tさんからの意見
 本当に卑怯な人間はむしろ「戦わない」と思います。
 正面きって命のやり取りをするなら、
 砂で目くらましくらいは大目にみるべきかと(スポーツの試合とかなら別として)。
 では以下、本格的に卑劣な人間像について。

・正面から戦わず、ひたすら裏から策略を駆使する
・我が身を絶対に危険にさらさない
・上辺は善人や弱者、紳士のふりをする
・自分より強い相手には戦いを挑まない
・周到にばれないようにした上で、反則をする
・一切の危険やリスク、責任や苦労は他人に押しつける


 あれ? なんか現実社会の成功マニュアルみたいですね。


ひろっさんさんからの意見
 卑怯なというのは、基本的に主観的な見方です。
 ルールに違反しない場合、それを想定しなかった側が悪いのです。


 で。
 命のやり取りにルールがないのは当然ですが、これが試合などの場合、卑怯という概念が発生します。
 なぜならば、試合というのはそれぞれの実力を試し合う場だからです。
 手に持った武器しか使わないというルールであれば、それを破るのは当然ルール違反ですし、何らかのペナルティが発生してしかるべきです。


>ひろっさんの回答。
 質問者の例文では砂を投げつけているようですが、これはまだ卑怯の程度が低いと考えざるを得ません。
 なぜならば、命のやり取りの場では、それも立派な技術だからです。
 倒れた咄嗟に砂を投げつけるのって、実はあんまり簡単なことではないんですよ。
 そして、逃がしてしまったのは、その動きが見えなかった、あるいは予測できなかった側が悪いとひろっさんは考えます。

>本当の卑怯。
 本気で卑怯というものを考える場合、基本は人質です。
 実力を少しも発揮できないどころか、下手をすれば味方に剣を向ける羽目になりますからね。

>メデューサ、クー・フーリン、ジャンヌ・ダルク。
 ぱっと思いつく中で、この3人はかなりえげつないことをされています。
 神話は卑怯の宝庫ですよ。
 古来から、正々堂々がどのような扱いを受けていたのか、よくわかるエピソードが満載です。

 以上ですね。
 偉そうなことを語ったと思いますが、何かの参考になれば幸いです

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