第4研究室 創作に関するQ&A 363P | トップへ戻る |
イクラさんからの質問
 プロットの段階でつまずいて書き出せません。
 
 プロット、基本設定、世界観を練る段階でいつもつまずきます。
 何日も悩み、出来たプロットもなぜかつまらなく感じてしまい、なかなか書き出せません。
 
・この場合は、無理矢理にでも書いてみるべきですか?
・起承転結はどのくらい細かく設定してますか?
・今、しばらく小説からは離れてますが、皆さんはつまずいた時、どうやって乗り越えてますか?
 
 欲張りですみませんm(__)m


●答え●

monoさんからの意見
 こんにちは。
 公募用の原稿の合間に覗いております、monoです。
 
> 何日も悩み、出来たプロットもなぜかつまらなく感じてしまい、なかなか書き出せません。

 どんな話なのか分からないので、本当につまらないという可能性ももちろんあるんですが、
 そうじゃない可能性もあります。
 例えば、プロの書くどんなに面白い話でもプロット(この場合あらすじ?)ばかり、
 何十回も何百回も読み返していたら、新鮮味はなくなりますよね。
 自分の中にある構想ってそれに近い部分があると思います。
 
 知りすぎていて新鮮味がないからつまらなく感じているということはないですか?
 どうしても不安ならプロット段階で人に見せてみるのもいいかもしれません。

 
> ・この場合は、無理矢理にでも書いてみるべきですか?

 趣味で書いているなら好きなだけ休めばいいです。
 無理せず、書きたくなったら書けば良いと思います。
 逆に、もし本気で小説家になりたいと思っているなら書かなければ始まりません。


 たとえその作品が失敗に終わってもそれを踏まえて次の作品に取り組めますし、
 少なくとも文章力は書くことによって身につくと思います。

> ・起承転結はどのくらい細かく設定してますか?
 
 私の場合は長さに応じて。
 ショートショートくらいだとプロットは頭の中に描くだけで、すぐに文章を書き始めてしまいます。
 長編の場合は先にだいたいのあらすじを書いておいて、その後場面ごとに、
 どこの場所に誰がいて何が起こるのかなどを書いておきます。
(起承転結っていうか、プロットそのものですね)
 以前はあんまり細かく書き留めてなかったんですが、
 プロットをしっかり作ったほうが本文が書きやすかったので、過去の反省を踏まえてこうなりました。

> ・今、しばらく小説からは離れてますが、皆さんはつまずいた時、どうやって乗り越えてますか?
 
 つまづいた時、というよりつまづかないために「一日この分量だけは必ず書く」と決めています。
 結構しんどいこともありますが、手を止めるとそのままズルズルさぼり続けちゃいそうなので、
 とりあえず書くことだけは休みません。


 私の場合、小説を書き始めてからの日が浅いので、
 まだ「何も思いつかない」という状況に陥ったことがないんですよね;
 だから、そういう場合の対処法は私には分からないんですが……
 うぅん、この場合はどうするんでしょうね。
 答えになってなくてすみません。

 あくまで個人的な意見です。
 何かの足しにして頂ければ幸いです。


銀+朗月さんからの意見
 どうも、シロガネです。簡潔にお答えします。
 あくまで私の場合なので、父親のボーナスが入った封筒よりぺらぺらです。
 
> ・この場合は、無理矢理にでも書いてみるべきですか?
 
 パソコンに温存し、新しいプロットを練ります。

 執筆の際は一つに絞りますが、アイディアは浮気しても構わないと思いますよ。
 新しい方に詰まったら、温存されたデータを見てみます。その時には客観視できているでしょう。


> ・起承転結はどのくらい細かく設定してますか?

 起承転結それぞれを小さな話と捉え、物語はその集合体だと思っております。
 ですので、各々に区切りがつくように、できたらシークエンスを織り交ぜて作ります。
 ……偉そうなことを騙りましたが、フォルダーを除くと、それぞれ箇条書きで平均三行ほどでした。


> ・今、しばらく小説からは離れてますが、皆さんはつまずいた時、どうやって乗り越えてますか?

 私も離れています。
 自分の筆力の無さに嫌気がさし、ネタをまとめるだけまとめて筆力を高める期間に設定しています。
 とりあえず、プロの作品をひたすら模写しているのが現状でしょうか。

 書きたくない原因をはっきりとさせ、それに沿った対応を考えるとよろしいかと。
 いや、慎ましいかと。この程度で欲張りならば、私は欲望の代名詞として名を馳せていますよ(笑)

 わけのわからない回答を寄せてすみません。
 少しでも参考になったら幸いです。


みつきさんからの意見
 イクラさん、はじめまして。

 多分ですが、つまるところ、『自分の書きたいもの』がまだちゃんと見つかっていないから、
 そうなってしまうのではないでしょうか。

 
 まずは、自分が本当に書きたいものってなんなのか、それを探して見つけてみるべきでは?
 と思いますよ。

 というわけで、質問にお返事を。

>・この場合は、無理矢理にでも書いてみるべきですか?

 書いているうちに、自分の書きたいことって、実はこういう部分なのかな、こういうところなのかな、
 と色々見つかることもありますから、挑戦してみる価値はあるかもしれません。

>・起承転結はどのくらい細かく設定してますか?
 
 私の場合はまず、最初のシーン、つまり導入部分のイメージと、ラストにどうなるかの結末を決めて、
 そこが大体決まったら、ファーストシーンからぶっつけで本文を書き始めてしまいます。 
 で、ストーリーの真ん中くらいまで書き進めていくと、徐々にはっきりと先が見えてくるようになるので、
 そこでやっと起承転結を紙に書き出します。
 
 前半部分を書き出すのは、それまでの経過の客観的な整理のため、
 後半部分を書き出すのは頭の中で出来上がっている部分をメモしておくため、なので、
 後半を書き進めていくうちに、前半部分も含めて色々変更されることもままもあります。
 中編を書くときも長編を書くときも、大体いつもこんな感じですね。
 
>・今、しばらく小説からは離れてますが、皆さんはつまずいた時、どうやって乗り越えてますか?
 
 昔はよく躓いていたので、その度にたくさん本や漫画を読んだり、
 映画やドラマやアニメや舞台を見たりして、自分はその中のどんな要素に目が向くのか、
 どういうものに特に強く興味を抱くのか、どういうものを面白いとかつまらないとか感じるのか、
 どういう展開のしかたをすると嬉しくなるのか、どのようなキャラクターが好きなのか、
 彼らのどういう心理のありようや変化が面白いと思うのか、などなど、色々と自己分析していました。
 
 そうしているうちに自分の中の『本当に書きたいもの』が段々と固まってきて、
 大分躓かないようになって来たと思います。


 それではこれにて、失礼させていただきますね。


鳥ノ木さんからの意見
 初めまして、鳥ノ木です。
 漫画家で同じ名前の方を知っていたので、ちょっとビックリ。

> プロット、基本設定、世界観を練る段階でいつもつまずきます。
> 何日も悩み、出来たプロットもなぜかつまらなく感じてしまい、なかなか書き出せません


 ん〜……本人も面白くないって思ってる作品を読みたいとは思いませんね。
 つまらないつまらないと思いながら書かれた作品が面白いとは思えませんし。


> ・この場合は、無理矢理にでも書いてみるべきですか?

 この質問に関しては、自分でキメなさい! としか言いようがありません。

> ・起承転結はどのくらい細かく設定してますか?

 私もプロットを作れなくて困っていた時がありましたので、
 その時にこんな風なアドバイスをもらえたら最高だったなってのを書いてみます。
(私にとっては、です。このやり方で初めてプロットが作れたので)

 恐らく、口で言われても想像もできないし、分からないのではと思います。

 なので、先ずは手ごろなラノベを見つけてきて、
 視点、キャラクタ登場シーン、イベント発生シーンを、起承転結に分けたブロックを作って、
 その中で纏め、プロットを作るにあたり、参考になりそうな自分だけの手本を作りましょう。


 それさえあれば、後は結構簡単です。
 ちなみに、この時に選ぶのは、なるたけ理解が簡単なもので、
 ページに文章ミッチリ、イベントぎっしり系は止めた方がいいかと思います。

 大体「起」は30Pで、「承」は15P、「転」は50Pで、「結」は10Pくらい、とか言われても、
 何もイメージできないだろうと思うので、自分で実際分解してみて、
 どんな風に書けばいいのか理解したほうが早いと思います。
 そこに文を肉付けしていくのが難しいのですが……。

 私は作ったベースに自分のキャラクタやストーリーを当てはめてプロットを創っています。
 別に世界観設定やキャラクタ設定のファイルも作ってたりしますが、
 これは土台のプロットありきですので。

 本当に面倒でしょうけれど、これがあると本当に楽です(鳥ノ木比)。
 さすがにこれは財産ですし、恥ずかしいので見せたりしませんけど。

> ・今、しばらく小説からは離れてますが、皆さんはつまずいた時、どうやって乗り越えてますか?

 ん〜……。もしかするとですが、ただ単に上手く書けなくて嫌気が差したので、
 しばらく小説書きませんっス。みたいな感じでしょうか。
 間違っていたらすみません。私がそんなときあったので。

 私の場合はイラストサイトを徘徊してイメージを膨らませたり、
 アニメやゲーム、漫画の設定資料、ラフ画を見たりして、こんなキャラクタを考えてるのか、こいつは!
 みたいに、とりあえず、とにかく創作意欲が掻き立てられるようなものを貪ります。
 そのうち、「このキャラ中途半端でもったいねえなあ……」みたいに思ったりして、
 自分で勝手に二次イメージしてキャラクタを動かしてアナザーストーリーを作ったり。
 そんなことをしているうちに「さて、俺もやるか」ってなってやります。
 
 でも、今のところ一番効果的なのは、常に桜木花道並みに、
 「私は天才ですから」と思い込むことでしょうか。
 「天才だから何でも出来る!」みたいに思っていると、躓くなんてことはありませんし、
 一生自分のことをバカだと思うより、天才と思っていたほうが楽しいですし。

 それでは、少しでも参考になったら幸いです。


立待さんからの意見
 イクラさん初めまして。
 ついこの前、初めての長編を締め切り直前で書き終え、初めて作品を応募してみました。
 その時の経験を基にして質問にお答えします。
 ただしこれは私の場合なので、こういう人もいるんだぐらいに思っていてください。

・無理矢理にでも書いてみるべきか

 書くべきではないと思います。
 私も途中でなかなか文章を作れなくなることがありました。
 時間がないからと思って無理して書いてみたんですが、
 次の日見返してみると『うわ、なにこれ』って感じです。前日書いた文章は全て消しました。
 で、新しく書き直してみると意外にもスラスラ書けてしまったりします。
 
 書けない時は無理して書かずに、『テレビを見る』『友人と会話をする』『外出をする』『小説を読む』
 などなどで脳に刺激を与えるのがいい、というのが私の結論です。

・起承転結の設定


 書く前に物語の大まかな流れ(具体的には始まりと終わりを含めた五シーンぐらい)と、
 登場予定のキャラの性格とか生い立ちを設定します。
 まあその程度しか決めずに書き始めたので、当初予定していた話とは全然違うものになっていました。
 ほのぼの学園ファンタジーのはずがいつの間にか恋愛推理バトルものになっていましたからね。
 主要キャラクターは五人から七人に増えましたし、
 話の流れもプロット作った意味がないんじゃないかっていうぐらい滅茶苦茶です。
 
 でもとても楽しく書くことができました。
 作者自身も結末が分からなかったですし、序盤の複線でもなんでもない、
 なんとなく書いた言葉を終盤の大事なところでで絡めるという無茶なこともできました。
 こんなに後先考えない書き方でもちゃんと最後まで書けたのは、
 物語の締めくくりだけは過程がどうであろうとこういうふうにする、
 と強く思い続けていたからだと思います。
 
 私が今回書き終えた作品を例に挙げると、
 『いろいろあっても最後は登場人物みんな笑顔でハッピーエンド』。
 途中でバトルものに変わってしまっても、敵役を含めて、
 みんないい結末を迎えられることを念頭において書いていたら自然に話が収束していきました。

・つまづいた時
 
 つまづくというのがまだ私には分かりませんが、
 上の無理矢理にでも書いてみるべきか、のところで書いた方法で気分転換をしています。
 
 それすらもする気になれない時はキャラクターの過去の細かい設定とか考えてましたね。
 物語に全然影響のない子供時代のエピソードとか。
 物語本編にその小さな設定を取り入れなくても、キャラクターにたくさんの過去を背負わせることで、
 人間味(?)が増しますし、何よりキャラクターに対して愛着が生まれます。

 こう文章にしてみて気づきましたが、自分が想像したキャラクターに愛着を持つというのは、
 作品を完結させる上でとても重要なことだったように思います。
 『こいつらのことを絶対最後まで書ききる』という執念みたいなものが書いてる時の私にはありました。

 ちょっと変な例えですが、プロットというのは遠くから撮った山の写真です。
 で、文章を書くというのは実際に山を登ることです。
 イクラさんは山の写真を見ただけで登った気になってしまっているのではないでしょうか。
 もしそうなら無理にでも一歩踏み出すべきです。想像していたのと全然違う景色が見えるでしょう。
 どうしても踏み出せないなら写真なんて見ない方がいいです。
 山の場所さえ分かれば登れます。
 ただしこの場合、どこまで行けば山頂に到着するのか分からないという不安がつきまといますが。

 私は小説を書き始めて半年程度なのでこれぐらいのことしか言えません。
 もっと経験を積めば変わっていくでしょうが、イクラさんの質問に対する今の私の答えはこれです。
 参考になれば幸いです。

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