第4研究室 創作に関するQ&A 382P | トップへ戻る |
ロウさんからの質問
 良い物語を書く自信がない。
 
 はじめまして、ロウと申します。初書き込みとなりますがどうかよろしくお願いします。

 早速お題に踏み込んでしまいすいませんが、私も小説を書こうとしているのですが、
 「ここが自信がない」という点が凄くあるんです。
 その中の1つで、『困難等に遭遇した時のキャラクターの行動、思考』というのは、
 どう描けば良いのでしょうか?

 別の小説の研究サイトで「その登場人物がある困難に直面したとき、
 読者より程度の低い解決策しか思いつかないようであれば、とても感情移入はしてもらえない」
 と書かれてあって、一気にプレッシャーがのしかかりました。
 ……思い返してみれば私自身リアル生活でも他の人々にとっては、
 理解が容易なはずのことを理解するのに時間がかかったり、
 アホ行動しか浮かばない人間なので、今では凄く書く事を恐れています……。
 やはりこんな私のようなタイプは、いい物語等を作る事なんて不可能なのでしょうか?


●答え●

レンレンさんからの意見
 はじめまして、レンレンです。
 私も、書き始めたばかりです。

 「ここが自信がない」という点が凄くあるんです。

 私もたくさんあります。特に容姿を表す時の比喩。

>「その登場人物がある困難に直面したとき、読者より程度の低い解決策しか思いつかないようであれば、
 とても感情移入はしてもらえない」

 私の勝手な考えなのですが、あまりにも突飛な解決策を出されたら、
 逆に感情移入はできないと思います。

 アホ行動しか浮かばない人間。
 それはそれで、面白い話ができると思います。

 解決は書いてから始まるのではないのでしょうか?
 書いて・読んで・書き直して・読んでもらっての繰り返しで、良い物語に近づくと思います。


(そうじゃないと私も困ります)
 長文、失礼しました。


松本さんからの意見
>今では凄く書く事を恐れています……


 書こうとしてる段階ならば、その恐れは無駄な杞憂です。

 
何かに投稿して賞を取ろうとする作品を執筆してるならばまだしも、
 まだ書いていない状況でその悩みは取らぬ狸の皮算用甚だしいです。
 

 最初から凄い作品なんて誰も書けないんですから、
 気楽な気持ちで自分の妄想を文章にぶち込めばいいんです。


 かくいう自分も、最初の頃は「どうしよう」な事がありましたけど、
 悩んでてもどうしようもないと悟り(結局は書くことが楽しいと知っただけなんですけど)今では、
 好きなように書いて、友人に評価もらって自信をつけたりしてます。
 
 友人に「どうすれば、執筆力って上がるの?」と聞いたところ
 「とにかくたくさん書く事が重要だね」と言われたのが、きっかけかもしれませんけど。

 
 絵を描くのと同じです。
 絵だって、最初は下手でも数をこなして行けば、段々上手くなります。
 3ヶ月書き続ければそれなりの画力がつくと言ってましたし。

>やはりこんな私のようなタイプは、いい物語等を作る事なんて不可能なのでしょうか?
 
 おそらく、そんな風に本当に思ってるならば不可能です。
 小説なんて結局は自己満足の塊なんですから、
 自信を持ってないといい物語なんて書けるはずがありません。
 
 「作者が嫌々書いてる作品なんて、読者が読んでも面白くない」

 これも友人の意見ですが。
 そんな感じで。


いちおさんからの意見
 初めまして、いちおと申します。
 とりあえず、状況やキャラによってかかる制限を気にせずに、
 あらゆるパターンを考えてみると良いですよ。
 フローチャートのように書き出してみても良いかもしれません。

 例えば道を大きな岩が塞いでいるとします。
 向こう側に行くにはどうすれば良いかを、無節操に検討します。

1・何らかの形で岩を処理する
2・この道を諦めて迂回路を探す
3・諦める

 じゃあ、1の場合、どうすれば岩を処理できるだろう、と考えるわけです。
1・どかす
2・壊す
3・登ってみる

 んで、最後にそれが状況的に、あるいはキャラ的に可能な解決策なのかを検討し、
 可能ならばどの行動が可能なものなのかを考える。
 そして、選択したものを、煮詰める。
 まあ、上のは適当に考えたつまらん例ですけどw

 焦って結論を出そうとすると、安易な行動をさせがちだと思うので、
 ゆっくり考えていろいろなパターンを検証することをお勧め致します。


 そんなわたしも、私生活では大概アホ行動ですw
 とりあえず書いてみて、書き慣れちゃいましょ♪

 ではでは、お邪魔致しました。


夜霧 さんからの意見

 初めまして夜霧です。
 気になったなので、少しだけ意見を。

>「ここが自信がない」という点が凄くあるんですがその中の1つで、
 『困難等に遭遇した時のキャラクターの行動、思考』というのはどう描けば良いのでしょうか?


 キャラの性格、その物語のあり方を意識すれば良いと思いますよ。
 あと自分の書きたい事を書くって事も重要ですね。

>「その登場人物がある困難に直面したとき、読者より程度の低い 解決策しか思いつかないようであれば、
 とても感情移入はしてもらえない」と書かれてあって


 確かに『読者受け』や『読者視点』を意識するのはとても大事です、
 しかしそれに囚われ文章が書けなくなるなら本末転倒だと思いますよ。

 
 感情移入だけが良い物語の条件ではありませんし、
 読者と同じ思考・行動をするキャラを書くのは不可能ですからね。
 大事なのは『そのキャラらしい言動』ですよ、無理に読者とシンクロさせる必要はありません。

 最初は好きに書けば良いと思いますよ。
 最初から完璧を求めると何も書けないですからね、
 『面白い物語』を書こうと意識するより『自分の書きたい物語』を書いた方が良いです。

 
 そっちの方が楽しいですしね。
 そしてある程度自分の筆力に自信が持てるようになってから、読者を意識すれば良いと思いますよ。

 ハードルは一個づつ飛び越えるものですよ、一回で全部のハードルを飛び越えようなど無理な話です。
 失敗するは明らかなのですから、自信なんてあるわけがありませんよね。


 まだ最初なのですから、気楽に書けば良いのですよ。
 は、駄文乱文失礼しました。執筆頑張って下さいね。


飛車丸さんからの意見

>『困難等に遭遇した時のキャラクターの行動、思考』


 今まさに困難に遭遇していませんでしょうか。
 親記事の短い文章においてすら、悩む、焦る、考える、人を頼る、
 といった様々な行動と思考を既に体現しています。
 これをそのまま書けばいい、とは言いませんが、かなり応用が利くと思いますよ。

>「その登場人物がある困難に直面したとき、読者より程度の低い解決策しか思いつかないようであれば、
 とても感情移入はしてもらえない」

 作品にのめり込むかどうか、といった面ではそうですが、感情移入は別の話ですね。
 また、読者が思い付くかどうかは「作品と読者の距離」や「読者の年齢」にもよるのですが、
 少なくともラノベの対象読者層であれば心配は杞憂に終わることが多いです。

 推理小説を山と読んでいるような読者相手ならいざ知らず、
 一般のラノベ読者にとっては娯楽性の方が重要度が高いですから、
 程度がどうこうというのは畑違いかと。
 
 軽んじていいことではありませんが、あくまで面白さを象る要素の一つですから、
 気にしすぎちゃいけません。


>やはりこんな私のようなタイプは、いい物語等を作る事なんて不可能なのでしょうか?

 少なくとも、私と同タイプの「いい物語」は作れないでしょう。
 ですが、ロウさんにしか書けない「いい物語」は作れますし、それは私には書けないものです。
 単なる個性の問題ですので、自分にあった物語を書けばいいのではないでしょうか。


カワードさんからの意見

 カワードです。
 まず作者がそのキャラになりきってみることではないかと思います。
 そうやって生み出されたキャラには、少なくとも作者の血が通っています。

 ただ、こんな話も聞いたことがあります。
「物語の登場人物は、作者以上に賢くはなれない」と。
 問題に直面した時、どれだけ沢山の解決策を思いつくかは、結構重要ですよね。
 そういった選択肢を増やしていく事です。
 そして、その中からよりそのキャラに相応しい解決策を見つける事ではないでしょうか?

 とにかくチャレンジです。
 私の座右の銘は「習うより慣れろ」です。
 

 でわでわ。


安眠妨害禁止区域在住の猫さんからの意見

 まず、どういう困難かと簡単に決めましょう。
 次に「どうすれば解決できるか」を簡単でいいので数パターン考えましょう。

 そしたら、キャラクターの能力・性格・人間関係……などから一番可能性のあるパターンを選びます。
 後は困難を細かくして、解決法を細かくして、
 キャラクターがどう動くかを考えれば次第に出来てくるでしょう。
 幾らでも悩んでください。

 小説と現実の一番の違いは「現実の困難には一瞬の判断が求められる」。
 しかし「小説を書く場合は数年悩んでしまっても問題はない」のです。

 だから悩んで、悩んで、キャラクターの性格やら行動やらをしっかりと把握できるようにしましょう。
 頭の中で勝手に動いてくれれば、比較的困難も乗り越えられます。
 ただし、解決方法がそもそも浮かばないような困難は除外した方が良いかも知れません。


みつきさんからの意見

 ロウさま、はじめまして。

>『困難等に遭遇した時のキャラクターの行動、思考』
>「その登場人物がある困難に直面したとき、読者より程度の低い解決策しか思いつかないようであれば、
 とても感情移入はしてもらえない」
 
  確かにその通りなので、最初っからそんなことを言われちゃうと、かなりびびっちゃいますよね……。
  で。
  そのプレッシャーに対抗するための解決策は何かといえば、

  『人の役に立つ小説を書きたいと思うこと』
  『自分を磨き、高め、常にポジティブであろうと努力すること』
  『人と出会い、いろんな経験することで、情緒を豊かに発達させること』
  『情報を得、資料を集め、まっとうな知性と知恵を常に磨くこと』


 それくらいしかないんだろうなあと思います。
 ……難しい。
 でも、そうしていかないといい物語って作れないものなので、
 人生掛けてそればっかりやっていくしかしょうがないというかなんというか(笑)。
 
 で、そうやって日々努力していくと、そのうちに、『愛と誠意』、『努力と機略』、『知恵と勇気』といった、
 みんなが知っていて、誰もが心を踊らせ虜になってしまう王道セオリーを自由自在に駆使し、
 物語世界の登場人物たちに思いっき感情移入してもらえる、
 とても面白い、いい物語を作れるようになるんだと思いますよ。
 
 どんなプロの書き手も、アマチュアな物書きも、誰もが皆その道半ば、なんでしょうね。
 それではこれにて、失礼させていただきますね。


みんぱるさんからの意見

 不可能だと思っていれば不可能だろうな。
 創作ってのはよくも悪くも自分に自信を持てる者だけができるものだと俺は思ってるから。

 その小説サイトだいぶキツいこというね。
 素人読者だったらいいけど、名だたる作品群を全て読み下したような
 自称批評家みたいなヤツに当たったらどうすんだwww

 大体どんな作品でも酷評は来るよ。
 プロの作品でも素人が書いた傑作でもな。

 あんまり気にしないことさ。
 プレッシャーに負けて書けなくなるのが一番まずい。
 書けば当たるかもしれんが、書かなきゃどうしようもないんだから。


 具体的には「伏線」を意識して展開を作れば割と斜め上をいけると思うよ。
 読者は作品を読む過程で「今あるものの中での解決策」を考えるから
 「前にあったもの」ってのは結構忘れられがち。
 舌の肥えた読者には見破られるときもあるけど、うまくいけば大抵食いつく。

 まぁ難しいんだけどさw


808さんからの意見
 さて、ロウさんの質問には、とりあえず二つの答えがあると思います。

 1、書こうとするジャンルによる。
 2、トラブルを解決するキャラクターによる。


 1は言うまでもないかな?
 例えば、本格ミステリが書きたいのに、事件のトリックやら、
 そのトリックの見抜き方やらが思いつかない、書けない……っていうのは、まあ、かなり致命傷です。
 どうしても書きたいというのでなければ、ミステリは避けるが吉(あと、政治ものも避けたほうがいいです)。
 どうしても書きたいのであれば、過去作品をたっぷり勉強してください。

 ミステリ(や政治もの)でない限り、ロジックによって物事を解決しなければならないような展開には、
 あまりならないはずです(少なくともそういう展開を避けることは出来るはず)。
 例えば、友情や恋愛のトラブルで、どの解決策が程度が高い・低いとは、
 一概には言えないので(まぁ、どうしようもなく酷い解決策もあるかもしれませんが)、
 ロジカルな展開が見物の作品等でなければ、そこまで気にする必要もないでしょう。

 要は力点を、
「どのように困難を解決するか」
 という部分にではなく、

「困難に直面したり、困難を乗り越えたりする人々の心の動き」
 という部分に置いて、そこを丁寧に書くことができれば問題はないかと思います。



 2も簡単なことです。
 『天才・秀才』キャラクターにはトラブルに関わらせない
(自称『天才』のおバカキャラは除く)。
 「天才のくせにこの程度かよ」
 って、つっこまれてしまいます。

 同様に『クールでプライドが高い』といったキャラも関わらせない方が良いでしょう。
 「え? なんでこの程度のおつむでクール気取ってんのこのバカw」
 ってなってしまいますから
(あ、でもクールなバカってキャラも珍しくて面白いかも、って今思った……)。

 逆に、『ちょっとおバカさんだけれど、素直で頑張り屋さん』キャラとかだと、
 読者が暖かく見守って応援したくなるということがあります。
 その場合は、読者よりもレベルの低い解決策でOKです。
 こんな感じで、良い解決策が思い浮かばない場合は、
 トラブルに関わるキャラクターの知的レベルを下げることでごまかすことは出来ます。
 若干、姑息な手段ではありますが。

 ただ、作品内で提示されるトラブル解決策があまりに低レベルだと、
 読者が白けることがあるのもおそらく事実なので、友人知人や家族に相談するというのも手です
(「○○が××した時、お前だったらどうする?」
 と聞いてみるとか。こういうリサーチは結構重要ですよ)。

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