第4研究室 創作に関するQ&A 383P | トップへ戻る |
あっしさんからの質問
 メインキャラが美形ばかりだと問題ある?
   
 ファンタジー小説のプロットを組み立て中の者です。
 現在メインキャラクターを何人か考えており、以下のような感じです。

《主人公側》
 1.主人公(男・二枚目)
 2.ヒロイン(女・可憐)
 3.助手(男・二枚目)
 4.仲間(女・美人)
 5.中堅(男・一番年上)

《敵側》
 1.ボス(男・美形かは未定)
 2.ボスの右腕(女・美人)

 まとめていて気付いたのですが、美形キャラが多すぎないかと感じました。
 ヒロインが逆ハーレムみたいな形でモテまくるわけでもありません。
 他の悪役にも美形キャラが何人かいます。

 中でも助手は引き立て役なので、三枚目キャラ(ムードメーカー)に変更しようかと迷っています。

 また、最近では一部で男性美形キャラが多い少年漫画が
 「腐女子受けを狙ってる」と揶揄されているようです。
 男性美形キャラが多いと、そのような印象を受けるのでしょうか?


●答え●

兵藤さつきさんからの意見
 初めまして。兵藤さつきと申します。
 興味深そうな内容でしたので、書き込ませていただきます。
 確かに美形キャラが多いですね。
 
 ひとつ疑問なのですが、キャラを全員美形にする意味はあるんでしょうか?

 助手を三枚目キャラに変更しようか迷っているということですので、
 無理に美形にしなくても物語上何の影響もないんですよね?
 それならば、何も全員美形にしなくてもいいような気がします。

 出てくるキャラ全てが安易に美形だと、
 読者からご都合主義と見られてしまっても仕方がないところがあります。
 現実に美形なんてそんな多くいるわけございませんし……。

 私も美形キャラは大好きですが、作りが安易だと思える美形キャラは、読んでいて呆れてきます。
 作りが安易な美形キャラとは、「単に美形にしておけば人気出るだろう」
 みたいな作者の意図が感じられる美形のことです。


 薄っぺらい美形なんて、全然面白くもなければ魅力的でもありません。それだけで脇役と化します。

 容姿の描写が少なく、一度も「美しい」「かっこいい」などの表現を使っていないのに、
 美形としか思えない魅力的な人物を描く作家がいます。
 どうしても美形が書きたいなら、登場人物の何人かを、容姿の美形じゃなくて、
 性格の美形(善良という意味ではなく魅力ある性格をしているという意味です)
 になるようにしてみてはいかがでしょうか。
 それだけでも全然違ってくると思います。


鮫さんからの意見
 美形が多いのはラノベ的には普通なのでは?

 ただ、単に「美形」と言っても一種類ではないでしょう?
 作中で「美形」とか「顔がいい」とか漠然としたことを言うのではなく、
 ちゃんとどういう顔つきでどういう印象を他人に与えて、
 と「美形であることを納得させる描写」がなければただの量産型です。

 『美しいものを美しいと感じることは誰にでもできる。普通の人間ならそれでいい。
 しかし芸術家ならば、どうして美しいのかを理解できなければならない。
 ……それを他人に簡単に説明できるのであれば、
 芸術家なんてものは世にいくらでも生えてくるものだろうが』


 ――うろ覚えで正確な引用ではないし、
 何かの作品か誰かの言葉か覚えていませんが、こんな感じで。


ぽろろさんからの意見
 ちわっす、ぽろろです。

 商業的に『挿絵』でのキャラクタは“美形”であることが多いですが、
 そのキャラが物語中でも“美形”であるとは限りません。
 物語中で、そのキャラを“美形”にする必要がある、
 もしくはそうした方が面白い等の理由が無いのであれば、
 「そのキャラが“美形”である」という設定は必要が無いと思います。
 
 逆に言えば、“美形”であるという設定で『物語』自体が引き立つのであれば、
 その設定を組み込まない訳にはいきません。
 二枚目設定も三枚目設定も使いこなして、その小説を面白くしてくださいな。


 そんな感じで。


リントさんからの意見
 私には上手くアドバイスは出来ませんが、男性キャラに美形が多くても問題ないと思います。

 それというのも、私が愛読している『トリニティ・ブラッド』という小説には敵味方問わず、美形が多いです。

 トリニティブラッドは全体的に女性の読者が多いらしいんですが、
 別に男性でも気になる所も無く読む事が出来ます。実質私は読んでますし。

 このことに関しては当サイトの所長さんが評価(?)をしているので、
 それを見れば、参考になるでしょう。

 ……どうも自分が回答したような感じになりませんでしたが、何かしらの参考になったのなら幸いです。


安眠妨害禁止区域在住の猫さんからの意見
 まず見て思うのは、登場キャラクターが多すぎるという点ですね。
 次に「美形であることに意味があるのか」という点。
 そして「貴方が美形を美形をして描けるか」という点。
 以上の三つです。


 ちゃんとした理由もなく、ただ美形にするのはどうかと思います。
 しっかりと外見を考えていますか?
 服装を考えていますか?
 美形を仮面のように考えていませんか?
 テレビの美形はそうかも知れませんが、
 身近にいる格好いい人というのは決して顔だけではありません。それなりの理由があります。

 そこを描けないなら、美形という名前のマネキンストーリーを描いているだけになりますよ。


いちおさんからの意見
 こんにちは、いちおと申します。
 他の方も言っておられますが、描き方によると思います。

 作者が「美形」と思っているキャラを「美形」「かっこいい」「美しい」と言う、
 余りにわかりやすすぎる表現で片っ端から紹介されると、
 それこそ「名前を羅列されてA=美形、B=美形……」って紹介されてるような気分になりますので、
 「安易だなオイ」って思います。
 そうなってくると「多過ぎじゃん?タンビ?」と感じて、やや引きます。少なくともわたしは。

 だけど、そういった露骨な表現を使うことなく、魅力的な人物像を描いてもらい、
 容姿の描写も美形であり得るイメージを彷彿とさせ、そしてキャラを好きになると、
 勝手に頭の中で美形に描きますw 
 好きなキャラを不細工に想像することは、まずないです。
 それは、どれだけいようが問題ないと思います。

 漫画と違ってイラストで見せるわけじゃないですから、
 美形をイメージさせる魅力的な人物を読者の頭に描かせられるかが問題なんだと思いますよ。
 もしイラストなどもつけたりするのであれば、それは片っ端から美形に見えたって問題ないでしょう。
 だって、そんな漫画や小説、山とある(美形設定じゃなくても絵は美形に描かれてることが多い……)

 美形をごろごろ置きたい気持ちはとても良くわかりますが、
 (笑 わたしも以前「あれ?多い」と思ったことが……)
 今は自分は、「物語上、意味のある美形」
 「職業的に美形じゃないことがありえない美形(モデルなど)」以外は特筆しないようにしてます。
 「理知的に見える」とか「精悍である」とか、違う表現するようにしてますね。

 参考になるかならないかわかりませんが、まあそんなところで……。
 お邪魔致しました。


みつきさんからの意見
 あっしさま、はじめまして。

 私も、物語を作るときは、美男美女……ていうか、イイ男とイイ女ばかり書いてしまいます。
 なぜなら、それが楽しいからですね。

 そして、自分を読み手として考えたときも、そのほうが絶対に「読みたい!」と思えるからです。

 もちろん、美形じゃない、長いものに巻かれるおじさんや、
 横暴なくらい野心家なおばさんを書くのも好きですけどね。
 人間として、とてもいとおしいと思っているので。

 で、なんといいますか、小説って、ビジュアルイメージのない表現媒体ですから、
 表情や仕草、外見から受けるイメージを、すべて文章だけで表現しなければなりません。
 
 そのときに、書き手が一番イメージしやすいものを頭に描きながら文章にしたほうが、
 読み手に絶対に上手く伝えられると思うんですよね。

 
 なので、登場人物が美形ばかりでも、そのほうが書き手として都合がいいなら、
 多分問題無しだと思いますよ。
 ライトノベルという土俵の上ならなおさら、
 美形が鈴生りなんぼのもんじゃい! ってなもんだと思いますし。

>また、最近では一部で男性美形キャラが多い少年漫画が
 「腐女子受けを狙ってる」と揶揄されているようです。
>男性美形キャラが多いと、そのような印象を受けるのでしょうか?


 別に、てんこもりの美形のお陰で腐女子に受けようが受けまいが、そんなのは副次的なもの、
 それ以外の部分、特に内容がちゃんと面白ければ、
 文句言う筋合いも言われる筋合いも全然ないよなあ……と私は思います。
 
 っていうか、そういう風に言うのって、大抵はただのつまらん嫉妬なんですよね。

 
 『あずまんが大王』っていう4コマ漫画で、
 なぜか猫に激しく嫌われてしまう猫好きな女子高生がいるのですが、
 それほど猫が好きでもない同級生が野良猫をエサで手懐けたのを見て、(エサで釣って……!)と、
 心の中で嫉妬交じりに怒る、というシーンがありまして……
 まあ、つまりはあんな感じ、なんだと思います(笑)。

 それではこれにて。


アノニマス・カワードさんからの意見
 カワードです。
 美形がいっぱい! 別にいいと思いますよ。
 問題はその物語が面白いかどうかですからね。
 キャラの容姿で評価を決めるわけでは無いのですから。
 短いですが、これにて。


冬さんからの意見
・主人公が実はホストとして働いている
・主人公が女の子にモテすぎてヒロインと不仲になる
・主人公には美貌で女の子を言いなりにさせる特殊能力がある

 大切なのはなぜ美形である必要があるか。

 
 ただ単に美形であると書いて捨てるだけではなく、その美形を活かす場面がなければなりません。
 なりませんわけじゃないけどあったほうがいいです。絶対。

 そういった意味で「登場キャラが全員美形だ」というのは、
 ある意味でキャラクターの個性を一つ潰すことになります。

 
 周囲が平均的な顔である中一人だけ美形であるからそのキャラクターの美形が目立つのであって、
 全員がモデル並みの容姿であるなら、主要キャラの仲で美形であることによる差別化は望めませんから。

 物語を書く際に登場人物を美形にイメージするのは誰にでもあることですが、
 それをあえて描写することの意味をよく考えてみてください。

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