第4研究室 創作に関するQ&A 414P | トップへ戻る |
- ⌒さんからの質問
 戦闘シーンの描写
 
 お久しぶりです。⌒です
 既出のような気がいたしますが、というかありきたりな気がいたしますが、質問させてください

 戦闘シーンって、どのくらい描写を詳しくすればいいと思いますか?

 例えば、剣を振り下ろすひとつの動作についても、
 ただ単にそのまま描写するのはつまらないと言われたことがあります。
 確かにそのまま書けば、剣を使った戦いなんて、
 振り下ろすだの振りかざすだのかなり単調になるのはわかってます

 でも、事細か〜く説明して書いてみたのを読み返すと、テンポが悪いというか、長ったらしいというか、
 小難しいというか……って感じで、少なくとも自分の中では好印象ではありませんでした

 うちが参考にしようと読んだラノベも戦闘描写は正直うんざりする感じに細かく詳しく長々と書いています。
 読みづらいなぁと思いつつ、プロでさえこうしてるんだなぁって感じ、
 最近はそういった描写を心掛けています

 少しでも長い文章続きの疲れを解消できるよう、
 テンポを損なわない程度に声とか心情とかもいれてみてはいるんですが……

 ここまで読んで、みなさんはどうお考えになりましたか?
 やっぱ詳しいほうが、とか、読みづらいのを書いたって無意味じゃ、とか。
 思ったことやアドバイスなど書いていただければ、すごくうれしいです

 ……最後に。⌒の書くお話は、アクションメインではないですが、なんか頻繁に戦闘シーンが出てきます。
 正直、毎回脳みそしぼり出す勢いで書いているので、疲れます。
 し、表現や展開もマンネリ化しつつあります


●答え●

夕凪さんからの意見
 作品によると思います。
 おおざっぱに
 『振り下ろした剣がやつの肉をえぐる!』

 という作品があっても『その文体があってる』なら良いと思います。

 『俺の全身の筋肉が唸りをあげ、意識を両手にあつめその先、つまり刃を感じる。
 その瞬間に剣は俺の腕の延長になり、太陽を背に受けた刃は煌めき、本体からの命を待つ。
 そして俺がもてる全ての力を用いて両腕を振り下ろす。
 やつは俺の腕となった刃に皮膚を裂かれ、肉を絶たされ、骨を砕かれる!
  血飛沫を浴びるが……………』

 とか……求めればどこまでも行く。
 作品全体イメージで考えれば良いと思います。
 乱文しつれい。


ライラさんからの意見
 どうも、ライラです。

 それは人称や小説、作者によって変わります。
 「レンタルマギカ」なんて小説は戦闘シーンが、とても短いですし、
 戦闘描写を楽しむと言うよりも物語の流れを楽しむようになっています。

 それに対して「されど罪人は竜と踊るDD版(角川でもいいですが)」なんて小説は、
 戦闘描写が細かく描かれており、42文字×16行の本にぎっしりと文字が。
 第一章は三十八ページで構成されながらも。その半分を戦闘描写で埋めるすごさ。
 およそ、剣を振って体勢を立て直すだけでも五行を埋めてしまうので、
 そんな作者は浅井ラボsくらいじゃないかな。
 なので長さをそこまで気にする必要は全くありません。
 実際、私の戦闘描写もかなり細かくして、スリルを出しますので。

 そうですね、戦闘描写は細かくすることによってスリルや迫力が出るのに対して、
 飽きる人にはかなり飽きられて、テンポも悪くなります。
 普段の描写と戦闘の描写をはっきりとわけないと、読者が全く着いていけなくなる弱点も持ちます。


 反対に戦闘描写を単純にすると、飽きることなく読むことはできるのですが、
 迫力が全く無くなります。

 「灼眼のシャナ」は戦闘描写に限って言えばほとんどわけがわかりません。
 普段の描写から突然戦闘に切り替わり、敵との口のやり取りをしていたはずなのに、
 回りくどい説明などのせいでいつの間にか戦闘が始まり、いつの間にか終わっていると言う始末。
 そこら辺はきっちりと使い分けるべきだと思います。


パップラドンカルメさんからの意見
 戦闘そのものの情報量は最小限度でいいと思います。
 ご指摘の通り戦闘をメインに据えた技巧派小説というのもありますけど、過ぎれば毒です。

 コミックやアニメでは細部に渡って書き込むのは寧ろいいんじゃないかと思いますが、
 小説でそれをやると、かえって全体がかすんで何が起こっているのかわからない状態になりがちです。
 
 一般論としては、小説は格好いいアクションを描くよりは、そのあたりは想像で補ってもらいつつ、
 主人公の焦りとか決断とかを描くべきで、
 そうすることによって結果的に見栄えも良くなるものだと思います。


 敢えて凝りまくって"なんかよくわからんけどすげぇ"感を出すのもアリだと思いますが、
 それほどアクションに気合いを入れたいというわけでは無いようですので、
 冒険する必要はなかろうかと思います。

 実はそれよりも気になったところがありまして、頻繁に戦闘シーンが出てくるという事なんですが、
 どの程度頻繁かにもよるとしても、雑感としてそういうものが出てきてしまうということはどうなんでしょうか。
 最近某電撃の拾い上げ作品? を読みました。
 長編で確か六回程度戦闘があり、描写には割に力が入っているのですが、さすがに単調で、
 読み終わった時にはある種ランナーズハイに近い不思議な高揚感があるものの、
 それだけというか、楽しいよりは疲れたという方が適切な状態でした。
 長編で一、二回、ギリギリ三回くらいがボーダーなのかなと思いました。


KIKIさんからの意見
 蚊が飛んでるのは何故だorzな今日この頃です。

 さて、戦闘描写なんですが、
 たまに自分は、戦闘シーンの描写を第三者(傍観者)視点で描くときがありますね。

「あ、やべ。蚊叩いた間にあいつの腕飛んじゃってるよ」
「ある意味綺麗だよなー。噴水みたいに血が噴き出すのは」
「なんなんだ。見てるこっちまで足がすくんじまった」

 ものすごくわかり難いですね……


かいこさんからの意見
 初めまして、かいこです。
 小説の雰囲気によって変えてみてはどうかと。

 テンポ重視なら簡単にサクサクと、重み(雰囲気の)重視なら濃厚に書けばよろしいかと。

 ではでは。


プスタポンテさんからの意見
 このサイトではまだまだ新人のプスタポンテです。

 昔、私も戦闘描写には苦しめられました。
 一応、自分で行き着いた答えとしては、ゴチャゴチャせずに簡潔で分かり易く、です。
 だからといって、剣を振り下ろす。
 とかだけだと、作風関係なく幼稚な文になり、安ぽっくなってしまいます。

 私は漫画の戦闘シーンのコマをパッと一瞬だけ見て、そのコマの戦闘を簡単に小説にする。
 という練習をしていました。かなり上達する練習方だと思います。


 …なんか後半かなり脱線しましたね。
 しかもアドバイスになってない気が…。不愉快ならスルーしてください。


808さんからの意見
 こんにちは。
 808と申します。

 戦闘シーンの描写云々よりも、気になった点があったので突っ込みを入れたく思います。

>うちが参考にしようと読んだラノベも戦闘描写は正直うんざりする感じに細かく詳しく長々と書いています。
 読みづらいなぁと思いつつ、プロでさえこうしてるんだなぁって感じ、
 最近はそういった描写を心掛けています


 自分が良いと思えないものを真似てどうするんですか。

 プロが書いているもの=正解ではありません。
 あなたがその描写にうんざりしているのなら、他にもうんざりしている人がいると考えていいでしょう。
 でも、あなたは読者をうんざりさせたいわけではないでしょう?

 とりあえず、自分が面白いと思えるような戦闘描写がある小説を探すなり、
 自分で作り上げるなりをするのが先決でしょう。


 創作において最後の最後に頼らなければならないのは、結局自分自身の批評眼=センスなんです。

 すこし言葉がきつくなってしまいました。
 ごめんなさい。


きぜとさんからの意見
 戦闘シーンは絵コンテのつもりで書くといいのではないでしょうか?
 「マルドゥック・ヴェロシティ」 等の冲方作品がいい参考になるでしょう。
 氏は脚本家でもありますし。
 ある意味革新的な記法によって戦闘シーンが描写されています。
 初見だと面食らいますね、あれは。

 文章のテンポだけでいえば西尾維新もいいですね。


ひなげしさんからの意見
 こんばんわ。

 私もほかの方と同じく作品によると思います。
 ただ、ひとつの作品の中でも使い分けがあっていいとおもいますけどね。
 雑魚敵との戦闘はあっさりと、ラスボスとの戦闘は事細かに書くとか、
 逆にラスボスだけあっさり倒してギャップを狙うとか。

 常に同じ密度で書こうとすると、単調になってしまう原因になるんじゃないでしょうか。

 では、失礼しました。


悠菜さんからの意見
 初めまして、悠菜です。

 自分が戦闘シーンに気をつけている点は、動と静です。

 激しいバトルから、圧倒的な力の差が見せるスローモーションのような倒し方など、
 主人公が大きく成長するシーンではそれらを重ねる場面もあります。

 動の場面では風のように・鋭い刃の如く、などの速い物や鋭い物に例えられ、
 ズンズンと急かすような分が多いです。

 静の場面では、時が一瞬止まった・ゆっくり鎌が振り下ろされる・・・などの、
 比較的状況の説明をするといいかもしれません。

 また、静と動どちらにも言えることですが、速い中に遅いこと、
 遅い中に速いものなどの描写を入れると緊迫感がますとおもいます。


 要はテンポが重要だと言う事です。

 自分はテンポを考えて静と動の場面を入れたりしています。
 長文失礼いたしました。


剣さんからの意見
 自分は作品によって使い分けるというよりも、

 一つの作品で細かく描写するシーンと大雑把に描写するシーンを使い分けています。

 作中の戦闘シーンの全てを細かくしてしまうと、
 やはり読み辛く感じられたり、テンポが悪くなりかねません。
 逆に全てを大雑把にしてしまうと作品自体が安っぽく感じられてしまいます。
 
 ですので、戦闘シーンの重要な部分、例えば決着のつくシーンであったり、
 主人公が深手を負うシーンであったり、このような部分は細かく書いた方がいいかもしれません。 


 アドバイスくらいしかできませんが、頑張ってください。


ケンタッキーさんからの意見
 一ついっておきます。
 剣は長引くアクションは出来ません。
 銃も同様。
 なぜなら殺傷能力の高いそれらの武器のアクションシーンはたいてい一騎打ち、正面衝突です。
 そして一発で決まる。弁慶じゃあるまい。
 そしてたとえば。

Aが剣を振る。
Bが血を吐いて倒れる。

 面白いですか?
 たとえ之をどんなに濃くしても剣を避ける方法は余りありません。例を挙げるなら、

1.剣を剣で受け止める・・・これはまあ一般的ですがあまり使いすぎるとだめです。

 なぜならたとえば映画で。。。
 カキイイン!カキイイン!カキイイン!カキイイン!カキイイン!カキイイン!カキイ イン!
 カキイイン!カキイイン!カキイイン!
「うっせーーー!!」
 ま、そうなりますよね。剣を剣で受け止めるのは一バトル最大一回です。

2.よける・・・まあ単純につまんない。
3.たてで防ぐ・・・これは一見いいようでも多用してはいけません。
  ケンケンと同じ現象が起きるからです。
4.逃げる・・・アクションがぶっ壊れます。

 まあ他にも多少ありますが剣や銃は使わない方がはっきり言っていいです。
 それに本当に腕を切られても戦う人いますか? いたら脳天やられてますね。

 じゃあどうするんだよ!
 といったら回想を入れる。

 もしじゃあアクションシーンを書きたかったら:
 短い文と長い文を組み合わせる。
 たとえばこれは?

 長オンリー
 僕が剣を先に全力を込めて前へ押し出すと、その先が深々と敵の腹へ突き刺さり、
 血がシャワーのようにバシャアと吹き出た。一瞬その目は驚きにカッと見開いた。
 しかし、その次の瞬間、彼は口から紅蓮の液体を吐き、
 それが冷たいコンクリートの床に落ちたかと思うと、
 その体は塔のように垂直にくずれ、バタリとあっけなく倒れた。

 じゃあ次は短オンリー。
 僕の剣に全力を込める。前へ押し出す。先が敵の腹へ深々と突き刺さる。
 シャワーのように血が吹き出る。一瞬目をカッと見開く。驚きに。
 しかしその次の瞬間。口から紅蓮の液体を吐いた。
 それがコンクリートの冷たい床に落ちる。体は塔のようにすいちょくにくずれる。
 バタリとあっけなく倒れた。

 最後は混ぜ合わせ。
 僕の剣に全力をこめる。前へ押し出す。
 先が敵の腹へ深々と突き刺さり、シャワーのように血が吹き出る。
 一瞬驚きでカッと目を見開いた。
 しかしその次の瞬間、口から紅蓮の液体を吐き、それがコンクリートの冷たい床に落ちる。
 体は塔のように垂直に崩れ、バタリとあっけなく倒れた。

 どれもとくにめっちゃいいとはいえないが、どうせなら最後、だろう。
 長いだけだとダラダラ、短いだけだと逆に速すぎてよくわからない。

 なのでアクションは長短両立がベストです。
 
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