第4研究室 創作に関するQ&A 439P | トップへ戻る |
津野さんからの質問
 独創性の在る「作品」とは?
 
 はじめまして、津野といいます。以後お見知りおきを。
 質問のニュアンスが既出ではあるでしょうけども、質問します。

 独創性のある作品とは、具体的にどういった作品なのでしょうか。

 色々あると思います。
 キャラが個性的だとか、設定が秀逸だとか、世界観が特殊だとか。
 ただ、このライトノベル大氾濫期にある今、
 多少の独創性は方向性の似通ったのと同一視されて、没個性化し、
 その作品の独創性を鈍らせている(読者が感知しづらい)ように思えます。
 では、本当に独創的で、面白いと思える作品とは、
 どういった作品なのでしょうか。
 作品の例を出していただいても、自身の考えを出していただいても構いません。
 考えをお聞かせください。


●答え●

tikuさんからの意見
 はじめまして、tikuと申します。

 世界三大文豪(シェイクスピア、ゲーテ、ダンテ)のひとりであるゲーテは
 「独創性など、ない」
 と書いています。


 齋藤孝先生の『座右のゲーテ』から一部引用します。
「ゲーテの主張は、どんなものでも、先人たちの影響なしにつくったものなどないということだ。
 偉大な先駆者たちの作品をしっかりと模倣し、継承したという意識を持つのがむしろ正統である。
 ……にもかかわらず、過去の遺産ともいえる文化を軽視し、
 薄っぺらい独創性に重きをおいているのが近代の病なんだとゲーテは言い切っている」


 例えば吸血鬼を例に取ってみます。
 ベストセラーになり漫画化もされた小野不由美先生の『屍鬼』という作品があります。
 これは小野不由美先生ご自身が書かれていたと思いますが、
 スティーブン・キング氏の『呪われた町』のオマージュだそうです。
 また、スティーブン・キング氏のベストセラー小説『呪われた町』は、
 ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』なくして存在しなかったと、
 スティーブン・キング氏はたしか書かれていました。

 確かこれもゲーテの言葉だったと思いますが、

 「過去の類似作品と自分の作品が、
 どこが違い、どこが同じか明確にすることによって、独創性』が生まれる」
 というような言葉を読んだことがあります。
 言い換えるなら「こだわり」とか「ていねいな作り込み」とかだと思います。

 ライトノベルだと、たとえばシャナは、美少女が戦う、学園異能バトルもののようにも読めますが、
 学園異能ものは無数にありますし、美少女が男顔負けのバトルをする話も無数にあると思います。
 ただし、作者のていねいな作り込みやこだわりによって、
 過去や現在の類似作品とは一線を画しているのだと思います。

 私もゲーテと同じく「独創性など、ない」のだと思います。
(ただし、安直な独創性を求めるよりも、過去の類似作品をしっかりと読み込んで、
 自分の作品との違い、自分の作品の特徴を把握することの方がむずかしいと思います。
 ゲーテの生きていた二百年前にも、むずかしいからこそ、
 安直な独創性を求める人がいて、ゲーテはこのように言ったのだと思います)


柚子さんからの意見
 はじめまして。

 私見ですが……
 キャラや世界が特殊というのは単なる「奇抜な設定」。
 たいていの設定が記号化されている現在、どんな設定を創ったとしても、
 設定という観点からみれば独創性なんてありません。
 仮にあったとしても、大衆には受け入れられないか、一発屋で終わります。
 
 「書き続けるための独創性」ということであれば、
 作者の個性をいかに作品に反映するか、ということじゃないでしょうか。

 キャラ描写でも情景描写でも戦闘描写でもなんでもいいので、
 こういう場面の描写はだれにも負けない、この描写は自分にしか書けない、
 というのがあれば、それが独創性ということではないでしょうか。

 ……まったく具体的な回答ではありませんね。すみません。


真樹那さんからの意見
 どうもはじめまして、真樹那と申します。

 他のジャンルの小説にも言えることなのですが、『独創性』は『専門知識』に置き換えることが可能です。

 他の作品では、大して触れられない知識や技術を元に設定やシナリオを練る。
 そうすれば、それは間違いなく『個性的』な作品です。

 その上、知識というものは既存のものですからいつでもどのような知識も集めることが可能です。
 あるいは複数の知識を掛け合わせて本当に『独創的』な作品を作ることも出来るでしょう。

 これだけですが、参考になれば幸いです。


雷さんからの意見
 真に独創的な作品は、もはや書けないと考えています。
 でも、個性的な作品なら書けるかもしれません。
 たんなるニュアンスの問題ですけど。

 雷です。

> 独創性のある作品とは、具体的にどういった作品なのでしょうか。

 柚子さんもおっしゃっているとおり、キャラクターも設定も、
 記号化してしまえばどれもありふれたものになってしまいます。

 しかし、この記号化ですら、書き手と読み手、読み手それぞれで、まったく違ったものになります。

 たとえば、僕が以前このサイトに投稿した異世界ファンタジーは、主要人物がいわゆる「届け屋」で、
 郵便宅配事業を生業としていました。小説には飛空艇も登場します。

 「ファンタジー」「届け屋」「飛空艇」

 僕にとって、こうした要素はごくありふれた、よくあるものでした。
 でも読者は、それを「独創的だ」「オリジナリティがある」と評価してくれたんです。

> 本当に独創的で、面白いと思える作品とは、どういった作品なのでしょうか。

 定義することなんてできません。
 どんなに筆者が「この作品は独創的だ」と誇っても、
 読者がそう思わなければ没個性的な作品です。


 逆に「ありふれた内容だな」と筆者が思っていても、
 読者が「独創的だ」と評価すれば、それは独創的な作品になります。
 独創的か否かを判断するのは、僕たち書き手ではなく、あくまで読み手です。


 だから僕は、ハナから独創的な作品は書けないと考えることにしています。
 ただ文章の調子や物語の展開に筆者の個性を反映させて、
 個性的な作品を書くことはできると思います。


 少しでも参考にしていただければ幸いです。


たぬきそばさんからの意見
 大事なのは、オリジナリティじゃなくて、読み手が面白いって思えること。

 「独創的=面白い」と考えるのは、大袈裟な言い方ですが少し危険なんじゃないかって思います。
 頑張って他にないようなアイディアを思い浮かべても、それが面白いとは限りませんよ。
 逆も然り、何かどっかで見たような話だけど、
 何となくそれとは違うところがあって面白い、なんて作品もあります。

 はっきり言って、独創性を定義づけることは出来ません。
 何故なら人の読書量次第で作品の映り方って変わってしまいますし。
 全ての文学作品を集めたら、それこそ独創という言葉の居場所なんて無さそうですね。

 あとは揚げ足取りのようなことで申し訳ないのですが――
 キャラが「個性的」だとか、設定が「秀逸」だとか、世界観が「特殊」だとか――
 括弧で括った言葉に「独創的」という言葉が必ずしも当てはまるでしょうかね。
 「個性的」と「独創的」は響きこそ似てるものの、全くの別物だと思いますが。


Dr.ウニボンさんからの意見

 個人的には『一つの面白いアイディアを発展させて広く長く使っている』作品は独創的だな、と思います。

> 作品の例を出していただいても、自身の考えを出していただいても構いません。

 作品例として『円環少女』というライトノベルを取り上げます。
 数千ある異世界からやってきた魔法使いたちと云々、という話なのですが、
 この作品の一つの肝として、
 『地球人は異世界の魔法を認識すると破壊してしまうため、
 魔法が使えない、魔法を見ることも出来ない。
 故に魔法使いは実在するが普通の人は認識できない』という設定があります。

 ただ相手の攻撃を無効化する能力はありふれていますが、
 全地球人類がそれを標準装備しているために、
 奇跡の力(魔法)が当たり前の魔法使いたちにとって、
 魔法が使えない(奇跡がない)地球は”地獄”である、という解釈はかなり独創的だと思います。

 そしてライトノベルに多い、個性的な、現実にはいないようなキャラクターたちも、
 『数多くある異世界では魔法が全てなので、魔法が使えれば人格は問われない』
 という理由で、多く出てきます(作中の人物曰く「高位魔導士の三人に一人が人格破綻者」)。

 そもそも魔法を使う手順や方法が様々であるため、
 それを基準とした文化を発展させた異世界の人間が、奇妙であるのは当然なんですが……。
 常に全裸という美女魔法使いとか、魔法を使うために小学生の上履きを頬張る女とか……
 他のライトノベルではまず見られないと思います。


石野 叡洸さんからの意見
 叡洸と書いてアキヒロと読みます、以後よろしくです。

 独創性とは、「○○みたい」と言えることですかね。
 よくあるのは「ハルヒみたい」「奈須きのこみたい」。
 知名度があっても「シャナみたい」とはあんまり言いません……よね? 
 その場合王道ファンタジーって言われるはず。
 逆に、当然ですが「○○みたい」と言われる作品に独創性は少ない、あるいはないです。

 とまぁ、参考になれば幸いです。失礼します。


ヘタレストさんからの意見
 こんにちは、ヘタレストと申します。これから揚げ足を取りますので、このヘタレめをお許し下さい。

> では、本当に独創的で、面白いと思える作品とは、
> どういった作品なのでしょうか。


 いかなる例が提示されたとしても、あなたは納得しますか?
 綿密な理論で証明されたとしても、あなたは納得しますか?
 万人の意見が統計されたとしても、あなたは納得しますか?

 ……違いますよね?

 「あなたが独創的で面白いと思った作品」が「あなたの中で独創的で面白い作品」なのです。

 ……それだけです。この真実を打ち崩す手は持ち合わせておりません。
 以上、気取ってみながら明確な回答をしていないヘタレストでした。


風月堂さんからの意見
 魔法バトルなど典型的なラノベを好む人に限って"独創性"を気にするように見えるのは、
 私の偏見なのでしょうか……


○独創性とは?
・独創性はどこに現れるか
 個性とは異なった斬新さ≒独創性が現れそうな分野といいますと、
 世界設定、キャラクター、文章・描写が挙げられると思います。

・文章・描写の個性
 たとえば、奈須きのこの「空の境界」を例にとりますと、
 大枠の設定は、吸血鬼、魔法バトル、裏社会の闘争、陰のある主人公など、
 (魔法バトル系のものが苦手な私から見ると)ありがちに感じられます。
 しかし、文章は、独特で個性的といえるでしょう。
 "淡々とした文章"は対照的な、回りくどい過剰ともいえるような描写や台詞は、
 独創的な文章といえるでしょう。
 ただ、独創的な文章は同時に"癖が強い"とも言え、評価が低くなりがちなところは、
 設定の独創性とは異なる点といえます。
 読みやすい文章を"癖がない文章"ということからも、それは伺えます。

 以上の留保はあるにせよ、独創性は設定だけでなく文章・描写にも現れると思います。
 ただ、独創的なストーリーというものが存在するかというと、ちょっと微妙な気もします。
 あまり「ユニークなストーリー」という言い方はされないことから考えると、
 ストーリーに関して言えば独創性という観点からの評価は"なじにくい"のかもしれません。

独創的でない=個性がない?
 極端な斬新さがなくても、作家らしさが現れるというのは、
 ラノベ以外の小説では当たり前といえます(大衆小説でも新鮮さは求められますが)。
 そういう点では、癖のない(=読みやすい)文章や、
 それほど斬新でない設定であっても作家の個性は出せるわけですから、
 必ずしも「独創的でない=個性がない」ということにはならないでしょう。


○人によって異なりうる独創性の評価

・読む人個人にとっての常識
 独創性の評価については内容のユニークさだけでなく、読者の知識の差もあると思います。

 大量の物語を読んでいる大人と、初めて物語に触れた幼稚園の子供とでは、
 同じ物語に触れても評価はまったく違ってくるでしょう。
 雷さんが例に挙げました「ファンタジー」「届け屋」「飛空艇」という要素は、
 私から見てもありふれているように感じます。
 こうしたように、独創性の評価には、
 読者個人個人の常識(と思ってるもの)の差も影響するように思えます。

・個々人の興味関心と、評価の基準
 もう一つは、個々人の興味関心の差も独創性の評価に影響されるように思えます。。
 魔法バトルが苦手な私から見ると、魔法理論の独創性、というだけでは独創性を感じません。
 正直ながら、魔法バトル(というだけで)はどれも同じように見えてしまいます。
 
 このように、人によっては独創的と評価しても、
 興味のない人から見れば"大枠は同じ"としか感じられないこともありえます。


 たとえば、ミステリーが苦手な人ならば、
 一つ一つの事件のトリックだけでは独創性を評価しないでしょう。
 そういう人ならば(一つ一つのトリックではなく)キャラクターや書き方などで、
 初めて独創性を感じることになるでしょう。
 反対に、ミステリーのトリックを楽しむ人ならば、
 トリック一つ一つに注目して独創性を評価するかもしれません。

・読者にとっての独創性
 上記のことから、自分が独創的と思っても、
 読者によってはそのようには評価されないことは十分ありうることだとおもいます。
 もっとも、後者(苦手なジャンルは大枠でしか見れないということ)については、
 ジャンルの好き嫌いが激しい私に限ったことかもしれません。


○独創性=面白さ?

 個人的には、独創性が"一番大事"という見方には疑問を感じます。
 いわゆる「王道」の人気作品と言われるものについては、どのように説明するのでしょう。


 少々古い例ですが、「半分の月がのぼる空」/橋本紡は、奇抜な設定もありませんし、
 キャラクターも極端な人物像ではありません。
 シャナも禁書魔術も、それほど奇抜には思えませんが、人気を博していることは周知の通りです。

 また、奇抜さのみでは面白さに直結しないように思えます。


 柚子さんのおっしゃるような「奇抜な設定」に終わらせないためには、
 ストーリーや描写のリアリティ、読みやすさなど、(独自性以外の)他の要素も必要になってきます。
 
 せっかく独創性を出したと思っても、そもそも読まれないのでは独創性の意味がありません。
 読ませるだけの要素があって、はじめて独創性が生きるのではないかと思います。

 実際、(中村○郎としておきますが)ある作家の作品ように、
 奇抜さばかりが目立って全体として低い評価を受けてしまう、というケースもあります。
 「奇抜過ぎてついていけない」という評価が多いのを見ますと、
 奇抜なだけでは面白さに結びつかないように思えます。


○何のための独創性か

 そもそも何のための独創性でしょうか?
 独創性にばかりこだわって、ストーリーや読み易さなどの他の要素がおろそかになるのであれば
 それは本末転倒といえるでしょう。
 面白い作品を作るという観点から見れば、
 独創性以外の要素にも目を向けるべきではないかと思います。

 それでは長文失礼しました。


ヘタレストさんからの意見
 独創性とは、既存のパターンに当てはめない事だと考えます。

 例えば『ある子どもの両親が突然事故で死んでしまう』とする。
 この時に、子どもが悲しみのあまり訳が解らなくなって泣き叫ぶと言うのなら普通ですが、
 腹を抱えて笑い転げると独創的ですよね。(ただ、この場合は奇抜ですがね;
 
 パターンに当てはめない解釈をすれば、独創性なんか無限なんじゃないですかね?
 例えが悪いですが『リストカットが気持ちいいから趣味でやってるおじさん』とか、
 『冷蔵庫に入るのが好きで買い溜めが出来ない主婦』とか。

 いきなりですが、ここで小説の話になります。
 有名な、マゾ(mとかsとかのmの方です)と言う解釈はある小説からきているんですね。
(確か、ザッヘル・マゾッホが書いた小説からこの言葉が出来たはずです)
 小説が書かれた当時の人々は、精神的,肉体的な苦痛は普通に苦痛としてしか受け止めていなかった。
 ……まあ、類まれな変態の方も居たのでしょうが、
 しばかれるのが気持ち良いと言うのは一般的(パターン)では無かった。
 しかし、著者に言わせて見れば、身体をしばかれて気持ち良いと言う解釈もありだった訳ですね。

 『しばかれる=苦痛』と言う風に、パターンに当て嵌めなかった事が凄い。
 これが独創性ではないですかね。

 とにかく、パターン化しない事です。
 パターンに当て嵌まった物の書き方をするにしても、まずは一息つくことです。
 『親が死んだら本当に悲しいのか?』 『サイフを落としたら慌てるか?』
 『人を殺したら良心にチクリとくるか?』
 独創性が現れるかは判らないけど、日頃パターン化している物に意識を向けると良いかも。

 ただ、さじ加減が重要ですよね。前衛的な作品って訳わかんないし……( ̄▽ ̄‖

(後、皆様が書いておられる様に、独創性と面白さは直結しません。
 例えば、独創的な格好をした芸人は登場しただけで眼を引きますが、
 肝心の“芸”がなってなくては面白くありません)


サイラスさんからの意見
どうも、サイラスです。やっと、卒論を終わらせました。

> ただ、このライトノベル大氾濫期にある今、
> 多少の独創性は方向性の似通ったのと同一視されて、没個性化し、
> その作品の独創性を鈍らせている(読者が感知しづらい)ように思えます。

 これは、どんなレーベルでも必ず発生します。
 このラノベでも、レーベルやジャンルがある関係上、どうしても似通ったりします。
 
 それを、踏まえて、僕が、独創的、面白いと思えるの作品は、
 作家の読者への努力が、キチンとわかる作品だと思います。

 
 例えば、バトルものだったら、どうやって相手を倒したかやその見せ方に表れると思います。
 痛い作品とかは、この辺が下手くそなのが多い気がします。

 では。

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