第4研究室 創作に関するQ&A 444P | トップへ戻る |
扇田さんからの質問
 つまらない小説とは?
 
 アバウトな質問です。
 不評な小説と評判の小説を見比べてみて、どこが違うんだろうと思いました。
 不評なものは大体文章が稚拙なのですが、それだけではないと思います。

 とりあえず私が思いついたのは

・心情・背景の描写の移り変わりが早過ぎて、読者が追い付いていけない。

・登場人物がみんな、不自然なまでにヒステリックで、小物のような印象を受ける。


 このくらいです。
 それは違うと言う方、また、他にもこんな事をするとつまらなくなると言う方、
 アドバイスをくれたら嬉しいです。
 私の執筆物も地雷を踏んでいるんじゃないかと思い、不安でなりません。


●答え●

REDさんからの意見
 扇田さん、こんばんわ。

>心情・背景の描写の移り変わりが早過ぎて、読者が追い付いていけない。

 この逆もですね。変化が遅く、読者が飽きるパターンです。
 場面の変化が薄く、同じような展開が延々続くのも。


 展開速度は難しい問題で、映画ではよく話題になりますね。
 人間の情報処理能力は訓練で向上しますので、慣れている人間はポンポン展開してもついていける。
 一方で慣れていないと置いていかれてしまう。

 逆にゆったりした展開は慣れていない人にはよいけど、慣れてる人はイラつく。

 序盤から全開で飛ばすのほうが好まれるラノベは、
 どちらかというと早いほうが好まれるんじゃないでしょうか。限度はありますが。


サイラスさんからの意見
 どうも、サイラスです。

 極論を言ってしまえば、時流に合わない、読者の感性に合わない小説がつまらないと言われるものだし、
 人によって、その点は、変ります。
 僕が挙げるとしたら、こんな感じです。

・主人公が成長してない。
 アニメですが、散々叩かれたSEED DESTINYのシンが、これに当たる。

・作家が読者を見ていない。
 自己顕示欲が丸出し、あるもの(設定、キャラ)を書きたいだけで書いた。
 精神状態がメチャクチャな状態で書いている。

 最初の2つは、第4研究所の「房二病の範囲とは?」でも挙げました。
 要は、言葉がかなり酷いですが、作家が自慰に夢中になっている状態です。

・作品のキャパシティーを無視して、人気だからという理由で、ダラダラやっている作品。

 時々、人気作品を読んでいると、思うのですが、
 もうこれ以上続けても面白くもないのにキャラが人気ということで、ダラダラとやっている作品。

 こんなものでしょうか?では。


みつきさんからの意見
 扇田さま、はじめまして。

 他にもこんな事をするとつまらなくなる。
・ライトノベルだけを読んで小説を書く。
・アニメだけを見て小説を書く。
・漫画だけを読んで小説を書く。
・ゲームだけをやって小説を書く。
・サウンドノベルやノベルゲームだけをやって小説を書く。
・小説を読まずに小説を書く。


 と、こんなところでしょうか。
 「そんな人、本当にいるの?」と思うところですが……
 これがまた、びっくりするほどたくさんいらっしゃるんですよね、上記のような方々が……。

 それではこれにて。


MIDOさんからの意見
 こんにちは、MIDOです。

 上に挙げられた例はわたしも同意したいところです。
 先に挙げられた心情・背景の描写は、読者への配慮をしていない典型的な例ですね。
 次に挙げられているのはいわゆるオナニー作品。
 作者が自分の欲求だけを満たせればいいと思っている例の典型です。

 ――と偉そうなことを言いましたが、実はこの二つ、わたしが過去に体験してきたことそのままで……
 あの頃はわたしも馬鹿だったなぁと……ちょっと反省しました。
 今も、気をつけないとこういうことをやってしまうので、ちょっとこのスレは身につまされる質問でした。

 他にあるとしたら、わたしは以下の三つを挙げます。

・まだ読了していないのに、物語の先の展開が読めてしまう(その上それがつまらない)。
・キャラクターの性格が途中から変わる。そのせいで妙な言動に出る
(そのキャラの性格に合わない行動をし始めた、など。
 今まで悪役気取っていたのが、わけもなく正義の味方っぽくなったり)。
・設定ばかりがだらだら書かれて、小説としての体裁をなしていない。


 というところでしょうか。
 これもまた偉そうに書きましたが、実際のところわたし自身こういう小説をよく書いてしまいます。
 ですから上の三つは戒めとして、普段から気をつけている点でもあります。

 コメントは以上です。では失礼します。


河田友二郎さんからの意見
 河田です。

 「小説をつまらなくする条件」って、いろいろあると思いますね。
 いわゆる、「○○してはいけない」という項目に多く該当すればつまらなくなるかも。

 まぁ基本的には、読者の『物語の読み方』『ジャンルへの耐性や馴染』『主観差(好き嫌い)』によって
 『面白さ』が左右されると思います。各個人によって『面白さ』の基準が違いますからね。


(それに扇田さまがあげられた項目も、受け流す人がいるし、通過させる作者がいるかもしれない。
 例えば、歴史小説と史実が間違っていたとしたら、
 それは作品にとって致命的な欠点になるかと思います。
 でもそれを気にしない読み手や、気にさせない書き手がいるかも。まぁ要するに相性ですけど)

 だから一概には言えなかったり。「○○は酷い。だがそこがいい」なんて人もいるし。
 結局、小説を面白いかつまらないか判断するのは読み手ですからね。
 読まれなきゃわからない。


 ただ、わたしが「嫌だ」と思った作品は「キャラクターが作者に操られて」ました、というもの。
 しかし、同じ作品を読んでもキャラクターが作者に操られてると感じない人もいるので、
 やっぱり『つまらない』の基準は曖昧ですね。
 つか『面白い』『つまらない』を決めるのは読み手であって作品じゃないのかも。

 曖昧な回答のまま、すごすご下がるわたし。


飛車丸さんからの意見
 例えばみりんとか醤油とかって、生のまま口にしてはたまらんのですが、
 食材と合わせて調理することで美味しい料理になるわけですね。
 
 小説だってそれと同じで、一つ一つの要素がいかに不味そうに見えたって、
 調理が上手ければ面白くなっちゃうわけです。


 読者が追い付いていけない?
 でしたら、主人公が状況に追い付けない場面でその技法を使えばどうなりますでしょう。
 上手く調整してやれば、読者と主人公の心情をシンクロさせることも可能だと思いませんか?
 
 登場人物が皆ヒステリック?
 であれば、それが必然性を持つシナリオと、
 その謎が解かれた時にカタルシスが得られる構成を与えればどうでしょう。
 昨今で言えば『ひぐらしのなく頃に』などが、それと程近いことをしていますし、
 通用しないこともないと思いませんか?

 短所を短所のままにしておくか、特徴や個性に昇華させるかは、全て作家の腕一本にかかっています。
 創作におけるタブーって、実はタブーでもなんでもなく、ただ単に扱いが難しいってだけなんですよ。



最終列車さんからの意見
 スリルもユーモアもない作品ですね。
 最近、ある大御所作家さんの書いた小説を読んだのですが、まず「自分でも書ける」と思いました。
 特に真新しくもなく、スリルもなく、ユーモアもなく、どんでん返しもなく、人間関係も適当…etc。
 なんか「名前だけだね。売れてるのは」と冷めた感想しか出ませんでした。


ひすいさんからの意見
 どうも、ひすいと申します。

 つまらない小説とは、自分の感性に合わない作品全部。

 どんなに話題となっている作品だろうが、自分で面白くなければそれはつまらない作品。
 どんなに世の中で不評だろうが、自分で面白ければそれは面白い作品。
 「面白い作品と面白くない作品」というのはこういうことです。

 個人で「ここがきちんとなっていない作品はつまらない」といくら言おうが、
 それは単にその人の感性が「ここがきちんとなっていない作品」に合っていないだけです。
 別の人から見れば、面白いなんてことはいくらでもあります。

 たとえば、扇田さんは「不評なものは大体文章が稚拙」と仰いましたが、
 ケータイ小説なんかはどうでしょう?
 多くのケータイ小説は「文章が稚拙である」などの批評を受けることがありますが、
 そんなケータイ小説も売れていることは確かです。

 「文章が稚拙である作品はつまらない」と考える人は、それなりの読解力を備えていて、
 且つ文章という物を気にする人です。
 そのどちらかが欠けている人ならば、
 喩え文章が稚拙であっても気にせず面白いという評価を下します。

 しかしその場合読者が悪いのかと言えば、全くそんなことはない。
 読者は自分が好きな物を「好きだ」と言っているだけなのですから。
 結局のところ、物の善し悪しにラインを引くことなんて不可能です。

 そういう私は、「その人の実力と書いていることが合っていない作品」
 とかが自らの感性に合わない作品でしょうか。
 言い方を変えれば自分の慣れていないことを無理矢理しようとしている作品。


 構成力がないのに無理矢理時系列をずらしている、
 表現力がないのに複雑な表現を必要とするシーンのある作品、といった感じです。
 扇田さんの仰っているような欠点も、作者の腕次第でどうにでもなります。
 結局のところ、「あまりにも無理が見られる作品」がおもしろみの欠ける作品なんじゃないか、
 と私は思います。

 「文章が稚拙」という欠点も、まだ文章を書くことに慣れていない人が
 無理に文章を書いたから違和感を覚えて面白くないように感じることから生じるのではないでしょうか。
 まあ、これでさえも人によって感じ方は異なるのです。

 あまり気張らず、のびのびと創作するのが一番だと思いますよ。

 最初は慣れていないからおかしく思える部分でも、
 書くことを続けるうちにその部分を逆に長所へと生かせるようになると思いますので。

 では。


市村さんからの意見
 お久しぶりです市村です。

・作者の自己満足、読者に対して配慮がなされていない。


 まずこれが第一です。
 作者だけが楽しんでいる小説は大抵面白くありません。
 他に、

・キャラクターが作り物のようで生きていない。
・真新しさ、意外性、その作品に「光るモノ」がない。
・生理的に無理(単に好みじゃない)。


 などですね。
 失礼しました。


サイラスさんからの意見
 みつき様、お久しぶりです。
 みつき様のつまらなくなる要素は、ある特定の媒体に触れただけで、
 書きたいという衝動に駆られて書いた作品ということでしょうか?
 少し気になって質問しました。


みつきさんからの意見
 サイラス様、こんにちは。

 答えは「いいえ」です。
 「書きたいという衝動に駆られて書く」ということ自体には、何の問題もないと思います。


 ですが、それだけでは成長はおぼつかないないのが普通ですよね。
 アニメや漫画やゲームは小説とは表現方法が全く異なりますし、
 サウンドノベルやノベルゲーム、ケータイ小説なども、ノベルや小説とは銘打っていますが、
 表現の方法が本来の小説とはまったく違う別ものです。
 ライトノベルは小説ですが、小説の中でもかなり偏った位置にある一分野でしかないので、
 ライトノベルばかり読んでいると思考方法に広がりがなくなっていきます。
 
 小説という表現方法で作品を作ることに決めたなら、
 そのためのより多くの方法論を学べるのはやはり、

 先に書かれ発表された数多の小説をたくさん読むのが一番で、それ以外に道はないんですよね。

 小説という媒体で、表現方法で、何が書けるのか。
 小説では何が出来て、何が出来ないのか。
 小説では、どのようなことをどのように書くことが出来て、
 それでもって何をどのように伝えることが出来るのか。
 
 表現のための一つの道具である小説というものが、一体どんなものであるのかを、
 書き手自身がよくよく知っていなければ、小説を面白く書くことは出来ないと私は思います。


 というわけで、自分の小説を面白くするためにも、小説をたくさん読んで、
 普段から小説を勉強する癖をつけておいたほうがいいんじゃないかな、
 と常日頃思うところなのですが……。
 ……なんだか、上手い小説を書けるようになりたいとか、
 作家志望だとか言うわりに、小説を読むのはあまり好きじゃないって人が多いような……?

 と、こんなふうな答えでよろしかったでしょうか。
 それではこれにて。


わむさんからの意見
 初めまして、わむと申します。
 自分がつまらないと感じるのは

・物語が独りよがりで読者に配慮していない
 いかにも設定を書かずに、物語を開始したと思われるもの。

・主人公が物語を通して成長していない

・スリル・ドキドキ感が欠けている。

・真新しさがなく、どこかで見たころがあるもの。


 以上です。
 短いですがこれで失礼します。


CO2(しぃおぅつぅ)さんからの意見
 はじめまして、CO2(しぃおぅつぅ)です。だいぶ遅いですが参戦させていただきます。

 私は、ヒステリックよりも自尊心が高いのが許せません。

 自尊心のかたまりだといっても過言ではないような人間ももちろん嫌いですが、
 私は基本的に人間の好き嫌いの基準をキャラにも当てはめます。
 おそらく私のような方も多いと思いますが。
 
 それか、無駄に長続きしている本。

 ただそのキャラが売れているから、話が人気だからと言って、
 いつまでも終わりにたどり着かないのは嫌いです。
 ほんの少しずつでもクライマックスに近付いているのなら、ものにもよりますが楽しいものはあります。
 ですが話が全く進んでいないにもかかわらず、同じようなネタを繰り返し使うのが嫌いです。
 
 作者本人は終わりにしようと思った、
 だけど読者が「続けてほしい」と言うので続けた、なら分かります。
 ですが「売れている、これなら当分の間は商売道具になるな」
 という思いで勝手に続けているものは嫌いです。

 あ、あと無理やり人気をひきのばそうとしているようなものも嫌いですね。
 マンガで言ったらリボーン、ブリーチなどでしょうか。
 今挙げたようなものは、私から見れば完全にウケを狙っているようにしか見えません。
 無理やりボケてツッコんで。そういったあらかさまなものは嫌いですね。
 これも前述した「無駄に続いている本」と似ていますね。
 
 ですが、それよりも無理やり人気を引き伸ばすもののほうが断然嫌いです。
 「長く続いている本」はもともと売れていることが前提であって、
 「無理やり人気をひきのばす本」は無名から有名へと一気にかけ上ろうとしているように見えますから。

 リボーン、ブリーチ好きの方がいたら申し訳ありませんでした。
 別に私が嫌っているだけであるので好きな方をけなしているわけではありません。
 一人の意見として聞き流してもらえれば幸いです。
 では、これにて。


ぽろろさんからの意見
 ちわっす、ぽろろです。
 面白く無い要素なら。
 まず、どっかのスレでも書きましたが、

 『無理やり戦闘をねじ込んでる別ジャンル』

 ラブコメ物なのにいきなり戦闘して「私達の愛は誰にも負けないのよ!」とか言うやつ。
 更にそれを起承転結の転結に持っていかれると、
 今までの前振りは何だったんだとツッコミ入れたくなります。

 あと、
 『性格が完全に記号化されているキャラ』
 
 いわゆるツンデレの「べっ別にアンタの為にやった訳じゃないんだからね!」の台詞。
 まさかそのまま使われている文庫本があるとは思いませんでした。
 そいつ以外のキャラも大体同じで薄っぺらく感じました。

 『設定足しただけの、理由付けの無い、もしくは甘いキャラ』
 高校のアイドル的な生徒会長、かつ財閥の凄腕社長、な女性、
 でも妹に不自然なほど過保護、そして主人公の姉が天敵で、彼女に対しては弱い(いじり倒される)。
 財閥の管理を徹底的にしているのに何故学業と兼業が出来るのか、
 ただの女(主人公の姉)より弱いのになぜ経済社会で生き残れるのか。
 簡単に「財閥の社長」とか出す人を見ますが、経済舐めてるとしか思えません。
 何か設定足しただけで人間が完成すると勘違いしてるのでしょうか?


 ところで何かのラブコメ小説のアンソロジーを友人から借りたんですが、
 作者によってレベルが驚くほど違いました。
 友人曰く、上手い作者は全員同人エロゲのシナリオライター上がりだそうです、関連性は知りませんが。
 そんな感じで。


香夜さんからの意見
 こんばんは、香夜です。
 私個人としては、

・敵がくだらない

 ということです。小説というものは主人公はよく練りこまれているものがほとんどですが、
 稀に敵については適当なことがあります。
 
 たとえば敵が悪であるなら、どうして悪を行うのか。
 そこにある信念や目的が曖昧だったりすると、主人公たちの引き立て役になってしまいます。
 すると、逆にしらけてしまうんですね。
 偉そうなことをいいましたが、敵もちゃんと書いてほしいなぁと思うのです。

 みなさんの意見を読んでいると、自分の小説の反省点が見えてきますね。参考になります。


巣鴨さんからの意見
 このサイトに書き込むのは初めてです。
 皆さんよろしくお願いします。

 さて、私が考える作品がつまらなくなる要素は

・メインキャラクターが多い→個性がなくなり(説明しきれず)崩壊

・伏線を張らない又は伏線が少ない→「転」が小さくなり読んでいて緊張しない。

・伏線の後出し

例)魔王を倒す→実は裏魔王がいました。→裏魔王倒す→やっぱり真魔王もいましたテヘ
↑みたいな感じです。


 でも、つまらくなる要素も上手く使えば別に良いんですよ。
 私のような素人は「ネギま」のように複数のキャラクターを展開してまとめられませんし。
(漫画ですみません)

 逆にほのぼの系のギャグ小説に伏線はいらないと思うんです。
 結局、作品によりけりだが避けた方が無難だと言いたいんです。


巣鴨さんからの意見
 こんばんは。

 そうですね。扇田さんの例は結構典型的な「つまらない」と言われる理由じゃないかと思います。
 上記2例の共通項は、作者が読者を意識していない……
 あるいは、読者と意識がずれている、ってところでしょうか。
 ぶっちゃけ、面白く見せることに失敗してるというか。

 ただまあ、つまらないかどうかは本人の好みや、主義主張次第、って面も多分にありますからね……
 一応、私個人がつまらないと思う物の中で、シーンやキャラに関連するものを挙げると、

・セリフに変な語尾が付いてる
 へんな語尾なんかいらないし。読みづらい。
 というか、そんなので登場キャラクターの個性分けしないで欲しい。

・明らかにそのジャンルに適さない、いらないシーンがある

 恋愛がメインなのに異能力バトルが何故か勃発とか。ちゃんと恋愛してほしい……

・作者が自分で作った作品内ルールを破る
 物理的整合性とかは、まあ、それほどラノベに期待すべきことじゃないかもしれませんけど……
 最低限、自分ルールくらいは守ってほしい。
 身体に触ったものを操作する能力なのに、上空100メートルに効果を及ぼすとか。
 奴の身体は上空100メートルまで伸びるのか!?

・地の文、あるいはキャラクターがなんか偉そう

 独断専横上等なキャラのトンデモな屁理屈が、何でか作中では同意を得たり、
 正しいことであるかのように扱われる。
 あるいは、地の文が「こんなの当然さ。できて当たり前さ」みたいな、
 三人称によるびっくり文章だったりする。
 正直、頭ごなしな文章はイラっと来る。

・頭良くないキャラとして描かれてるのに、なんか変に詳しい物理的考証とかしてる
 作者の知識を垂れ流すためにキャラ性能局所的にアップさせてる風に見える……
 馬鹿ならちゃんと馬鹿を貫きましょう。説明させたければ頭のいい人を登場させましょう。

・なんか死なない
 普通のときは何の変哲もない普通人なのに、特異な状況で何でか無敵、不死身化する。
 それが、もともと持ってる能力なら構わないけど、そうじゃないのにいきなりのスペックアップとか……

・現実にある物質や製品、現象、理論なのに、明らかに物理法則や現実的限界を無視している
 銃であれコンピュータであれ、雷や炎なんかの現象であれ。
 ある程度リアルな物を登場させるなら、ちゃんと現実をリサーチして欲しい。
 取り合えず変なルビつきで固有名詞つければ、トンデモ性能でいいや。……なんてことはないです。

 他にもいろいろありますけど、まあこんなところで。

 では。


tikuさんからの意見
 はじめまして、 扇田さん。
 tikuと申します。

 扇田さんや他の方々の意見に私も同感です。
 とくに、ほぼすべての方が挙げていらっしゃるキャラクターについての意見は、
 読んでいて何度もうなずいてしまうほどでした。

 扇田さんのおっしゃるような「小物のような印象を受ける」キャラクターや、
 ぽろろさんのおっしゃるような「性格が完全に記号化されている」キャラクターや、
 市村さんのおっしゃる「作り物のようで生きていない」キャラクターや、
 香夜さんのおっしゃるようなくだらない敵キャラクターなどは、
 私も小説を読んでいて引っかかることが多いです。
 血が通っていないようなキャラクターがひっかかって、
 どうしても物語が楽しめず、つまらなく感じることがあります。

 同じくらいつまらなく感じるポイントは、MIDOさんのおっしゃる
 「キャラクターの性格が途中から変わる。そのせいで妙な言動に出る」ことや、巣鴨さんのおっしゃる
 「頭良くないキャラとして描かれてるのに、なんか変に詳しい物理的考証とかしてる」こととかです。
 
 一言でいうなら、作者の都合で、物語をねじ曲げているように感じる時、
 私は作者に置いてきぼりにされたような気分になり、「つまらない」と感じてしまいます。


 スティーブン・キングという作家は、
「書き手の正直さは、文体上の欠陥をおぎなってあまりある」
 というようなことを書いていました。私もそう思います。

 同じくスティーブン・キング氏の言葉ですが、
「どれほど筋の運びの面白い物語でも、物語の最初と最後で、
 登場人物が何ら変化していないのなら、つまらない物語だ」

 というようなことを書かれていました。

 読んだ当時はよくわからなかったのですが、こちらを拝読したり、あらためて考えたりして、
 たしかに物語は「変化」を楽しむものだし、
 最初と最後で全く同じなら読む意味があまりないかもしれないと思い返しました。
 サイラスさんとわむさんも主人公が成長しない作品はつまらないとおっしゃっていますし、
 私も今はそう思います。

 長くなってしまいましたが、私がどうも一番気になる、
 つまらないかどうかのポイントはキャラクターにあるようです。
 どんな物語でも登場人物がスティーブン・キングのおっしゃるような意味で
 「正直」である必要があるように私は思います。


 もちろん、この「正直」とは、嘘つきなキャラクターはいけないという意味ではなく、
 書き手が読者に対して「正直」であるという意味です。
 たとえば、自分の作品の筋の運びのためにキャラクターの性格などに
 矛盾する行動をとらせないという意味での誠実さのようなものです。
 長くなってしまいましたが、以上です。

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
やる気・動機・スランプについての悩み
作家デビュー・作家生活・新人賞・出版業界
上達のためのトレーニング・練習法について
読者の心理・傾向について
使うと危険なネタ?
恋愛・ラブコメについての悩み
ライトノベルについて
文章・描写についての悩み
人称・視点についての悩み
推敲・見直しについての悩み
コラム(創作に役立つ資料)
批評・感想についての悩み
ネットでの作品発表の悩み
ストーリーについての悩み
冒頭・書き出しの悩み
プロットについての悩み
キャラクターについての悩み
主人公についての悩み
セリフについての悩み
オリジナリティ・著作権・感性
テーマについての悩み
二次創作についての悩み

 携帯版サイト・QRコード
  
第4研究室は小説を書く上での質問・悩みをみんなで考え、研究する場です。
質問をされたい方は、創作相談用掲示板よりお願いします。
質問に対する意見も募集します!
投稿されたい方はこちらの意見投稿用メールフォームよりどうぞ。
HOME|  第1| 第2| 第3| 第5| 鍛錬室| 高得点| CG| 一押| 資料| 掲示板|  管理人| 免責| リンク| メール|