第4研究室 創作に関するQ&A 461P | トップへ戻る |
ジンニさんからの質問
 どんでん返しについて
   
 ラストのどんでん返しについて質問です。

 今まで読んだ小説だと、
 「仲間が本当の黒幕だった」や「実は死んでなかった」、「予想もしない逆転勝利」など、
 予想外のことが起きて真実が明らかになっていくのですが、
 あなたが驚いたどんでん返しがあったら教えてください。

 あとやり方などあったら教えてください。

 よろしくお願いします。


●答え●

きいずみさんからの意見

 こんばんは、こんにちは。
 きいずみと言います。

 そういうパターンですと
 「じつは彼(彼女)の記憶は偽りだった」
 とか
 「男と思ったら女だった」
 とかがありますね。

 ですが、もしジンニさんがプロを目指しているのでしたら、
 ここに書き込まれているようなことは「ありがち」というカテゴリに入れ、
 率先して使わないようにしたほうがいいかと思います。
 もし誰も使ったことのないアイデアなら人に教えないでしょうから。
(ざんねんながら私にはそういったアイデアはありませんが)

 なんか質問の意図とはずれてしまったかも知れませんね。不快に思われたらごめんなさい。

 ではでは、執筆頑張ってくださいね。


北野卵さんからの意見

 こんばんは。卵です。
 どんでん返し、いいですね。

 もっとも洗練されているのは、やはり推理小説でしょうか。

 読者の予想を裏切ることを目的として書かれているものがほとんどなので、当然といえば当然ですが。

 どんでん返しだけで見るなら、個人的には、『占星術殺人事件』『アクロイド殺人事件』 を押します。
 質問の回答にはなっていませんが、どういうどんでん返しなのかは、ご自分で調べてください。
 僕はミステリファンとSFファンだけは敵に回さないと心に決めているのです。

 ただ、推理小説を読んでいると、みょうに心構えができるというか、ごちゃごちゃ考えすぎるというか、
 せっかくの山場が来ても素直に驚けないんですよね。
 心のどこかに「やっぱりか」という思いがあるようで。

 でも、そんな僕でも心底驚いたのがノベルゲームの「Ever17」。これが一番です。
 実をいうと、最後のどんでん返しに辿りつくまではつまらなかったんです。
 読み飛ばしてやろうかな、と何度も思いました。
 でも、最後に何かあるのは知っていたので、せめてそれだけは見てやろうと、
 意地の悪い気持ちで読み進めていました。つまり、心構えができていたのです。
 
 しかし、最後のどんでん返しを読んで作品の評価が180度変わりました。
 構成はよくないが、最後のこの瞬間があれば後は何もいらない、
 と思った作品はこれが初めてですね。素晴らしい。
 恐らく、小説への応用は難しいと思います。シリーズを重ねないとしんどいでしょう。
 ですが、チェックするだけの価値は十分にあるかと。


ひなげしさんからの意見

 こんばんは。

 どんでん返しですか。
 実は全て夢だった、とか。
 古来より使われて来た由緒正しいどんでん返しです。
 問題は使われすぎてもうだれも驚かないこと。なんだ夢オチかよ、と言われて終わること請け合い。
 逆にいうとあっと言わせる夢オチを書けたら、凄い作品になると思います。

 コツというか、伏線の張り方が重要になるでしょう。
 読者に引っ掛かりを与えるが、決してばれないように。
 最後に、あれはそういうことだったのか! となれば大成功でしょう。

 あと私は、どんでん返しの大家と言えば、江戸川乱歩だと思っているので、
 よろしければ読んでみてください。

 
 彼以外にもミステリーにはどんでん返しは多いですしね。

 では。


ディンゴさんからの意見

 こんばんは。ディンゴです。

 小説でも何でも、どんでん返しって面白いですよね。
 二度三度にわたって読んだりして、どこに伏線張ってあったのか確認したくなります。

 割と最近読んだ小説だと、『とある魔術の禁書目録』は、
 割とちまちまどんでん返し的展開を作品に取り入れてるな〜とか思います。
 まだ5巻までしか読んでいないんですが、特に4巻のどんでん返しは面白かったですね。

 小説以外だと、何よりも映画の『SAW』シリーズはベストオブザどんでん返し。
 特にシリーズ最初の作品は、あまりのどんでん返しっぷりに鳥肌が立ちました。
 それ以外だと『12モンキーズ』も、今や若干使い古された感のあるトリックでしたが、
 初めて見た時は度肝を抜かれました。
 興味があるなら、ぜひチェックしてみてください。
 
 ただし。
 『SAW』はご存知かもしれませんが、かなり心臓に悪いですので、ご注意ください(笑)


かなTさんからの意見

 衝撃の大どんでん返しと言えば、アメリカンB級ホラー映画『女子高生チェーンソー』です。

 戦慄の殺人鬼の正体は……(以下ネタバレあり)


 …何と!


 …ものすごい変装術でモデル体系の女子高生になりすましていた、小太りの校長先生(中年男)だった。


 いろんな意味で、えええぇぇーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!?????? です。


真砂さんからの意見

 小説では『シャドウテイカー』 の一巻、ゲームであれば『Ever17』のラストですね。
 詳しいことは割愛しますが、どちらも「叙述トリックがある」という前情報なしに読めば、
 おそらく100人が100人とも引っかかるでしょうし、
 前情報を知っていてもかなりの人間がひっかかると思います。

 それぐらい巧みな叙述トリック(どんでん返し)でした。
 ただ、『Ever17』は中だるみがすさまじいですので、やるとなるとそれなりの覚悟が必要ですが。


俊さんからの意見
 僕は西尾維新さんを推しますね。彼は凄い。
 一番驚いたのは「サイコロジカル」ですね。
 そりゃ今まで読んでた物が馬鹿みたいに思えてきましたもん。
 (上)(下)使って貴方は何をやっているのかと……。まあ素直にそんなこと思いました。

 まあでも(上)だけでも結構面白かったですけどね。
 故に『彼』が死んでしまったときはショックでしたが……。ま、生きていたので良かったです。

 彼の特徴は途中まで型に完全にはまっていることですね。
 普通の推理小説……彼はキャラが特徴的なのでごまかされてますが、いたって普通の推理小説です。
 で、最後の最後に型破りなことをするのです。
 これがどんでん返しの手法だと思います。

 それでは。


帝人さんからの意見
 こんにちは、ジンニさん。
 
 僕は清涼院流水氏の「コズミック」「ジョーカー」をお勧めします。
 ミステリーにおいて一番山場となる部分をここで言うのはアレなんで割愛します。
 
 
 ですがまぁ……「なんて不条理な!!」
 おそらく100人が読んだら90人は本を破りたくなる(笑)トンデモナイラストです。
 
 ですが僕は大好きです。


ぱるるるるさんからの意見
 最近読んだなかでは伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」。


メイさんからの意見
 こんにちは、メイです。

 どんでん返しといえば、やっぱりミステリでしょうかね。
 自分は、綾辻行人の館シリーズかな。
 最初から読み込んでいけば伏線にも気付くのかもしれないけど、
 自分は気付かず読み進んで、あとで驚かされました。
 してやられたなぁと思ってしまいますね。

 書くとネタバレになってしまうので、一冊でも読んでみられるとよろしいかと。
 お薦めは「十角館の殺人」と「黒猫館の殺人」。
 いまいちという人もいるけれど、自分的には「人形館の殺人」も伏線に気付かず、
 してやられた感がありますね。

 どんでん返しのやり方はよく分からないのですが、ラストから作るという方法があるらしいです。
 
 どんでん返しを先に考えて、そのためにはどういう構成にするか、
 どこに伏線を入れるかを考えるのだとか。
 自分はまだやったことがありませんが……。

 参考になれば幸いです。
 頑張って書いてみてください。


入谷さんからの意見
 「思わずうなる、大どんでん返し」
 新潮社のサキ短編集の惹句です。

 米国ではO・ヘンリと並び称される短編の名手、サキの作品は、どんでん返しの宝庫です。
 何より伏線の扱いが上手い!
 ただ、冷笑的な作品が多いためか、日本ではO・ヘンリほど有名ではないんですよね。
 とりあえずO・ヘンリと併せて超オススメしときます。
(洋書で買うと100作以上収録されて500〜750円と、安くていいですよ)

 あと、かーなり有名で、ご存じかもしれませんが、映画「THE STING」は傑作です。
 どんでん返しが二転三転して、最高の位置に落ち着きます。
 あれは、「騙されたっ」って思いますよ。僕は叫びました。
 シックス・センスは「そうだったのか!」って感じでしたが。

 では。


一茶さんからの意見

 乙一の作品ではよくどんでん返しがでてきます。彼の短編集「ZOO」から1つ。

・もうすぐ病気で死んでしまう男が自分を埋葬するためのロボットを作るんです。
 死を理解できないロボットに「正しい死」を教え、
 ついにロボットは死の意味を理解するんですけれど……
 (ネタばれがあります)

 実は、男もロボットで病気で死んでしまった製作者が自分を埋葬させるため、
 死の意味を理解させた存在でした。
 死を理解してしまった男はひとりで死んでいく寂しさに耐えられなくなり、
 製作者と同じように自分を見送り、埋葬するためのロボットを作ったという話です。

 乙一の本は面白いですよ。
 それでは、ここいらで。


一茶さんからの意見

 映画「アイデンティティー」のどんでん返しはすごいです!
 鳥肌立ちました!
 キーワードは「多重人格」です。
 それだけ聞くと、使い古された手法だと思われがちですが、この話のどんでん返しは
 「犯人が実は多重人格だった」ではないんです。

 あるモーテルに「偶然」集まった男女子供計11人。
 一人、また一人と殺されてゆく。犯人はだれなのか?
 ここまではスリラーものでよくある設定です。
 しかし、ここから少し普通のスリラーとは違ってきます。
 主人公エドは、11人の誕生日が皆一緒であることを知ります。

 ここからネタばれなので注意!

 エドはどこからか聞こえる声に呼ばれ、気がつくと見知らぬ部屋にいました。
 そこで信じられない事実を知ります。
 なんと、エドを含む11人はマルコムという殺人鬼の「交代人格」で、
 実際に現実世界で殺人事件を引き起こした「危険人格」が、
 エドたちのいる「精神世界=モーテル」にいるというのです。

 心理学者はエドに、「危険人格を消してほしい。
 そうしないと、無実のマルコムは不条理な死刑判決を受けてしまうんだ」といいます。
 殺人は基本人格・マルコムの意思ではないので、マルコムは酷いとばっちりを受けているわけです。
 エドは危険人格と相打ちになり、「死んで」しまいます。
 これで終わりかと思いきや、さらにもう一つのどんでん返しがあります。
 それは観てからのお楽しみってことで。
 どっちみち、救いはないんですが……

 印象に残った台詞
 「肉体を裁くのか、精神を裁くのか。ここが肝心です」


一茶さんからの意見

 どんでん返し……で悪ノPさんのボカロソングを思い浮かぶ人wwww。
 でも冗談抜きであのプロットはラノベにも使えると思いますよ。

 例えば、悪ノシリーズ
 「悪ノ娘」だけを聞くと、中世フランスを模したような歌だなと思ってしまいます。
 しかし、対となっている「悪ノ召使」を聞くと、
 その裏にある兄妹の悲しい物語に驚き、涙を流してしまいます。

 単体で聞くものでもどんでん返しが凄いものがありますよ。
 「円尾坂の仕立て屋」は最後まで聴いてびっくりしました。
 ぜひともご一読……じゃなくてご一聴ください。
 あっ、初回はコメント非表示をお勧めします。

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