第4研究室 創作に関するQ&A 471P | トップへ戻る |
なるさんからの質問
 恋愛小説のキャラクター作りのコツ
 
 はじめまして、なると申します。
 プロットというか、話作りの段階でずっと悩んでいて、
 こちらのサイトさんを参考にしてもなかなか解決できなかったので、書き込みさせていただきました。

 いつもキャラクター作りに苦戦します。
 目的、設定がないと動かないというのは分かっているんですが、
 そこからどう考えていけばいいのか、根本的なところで躓いてます。

 恋愛系の話を書きたいんですが、そこから目的(テーマとか方向性)をどう定めるとか
(恋愛系だと告白するーとか漠然な目的しか浮かばないので、動くようで動かずじまい)


 キャラが薄いとよく言われてしまうので、どなたかキャラ作りのコツというか、
 方法というかアドバイスをいただけると嬉しいです。
 よろしくお願いします。


●答え●

紅月知花さんからの意見
 はじめまして。最近似たようなスレにコメントつけたばかりですが、
 人間観察が大事だとかそういった方面の答えを望んでいるようでは
 無いと思うので具体的な方法をひとつ。

 やり方は簡単です。下の項目を全部埋めてください。
※項目中の「自分」とあるのは作者のことではありません、キャラ自身の事です。

キャラ設定
 01.名前
 02.性別
 03.年齢
 04.外見的特徴
 05.職業
 06.家族構成
 07.出身地
 08.性格
 09.座右の銘
 10.趣味
 11.得意なこと
 12.苦手なこと
 13.癖や口癖
 14.長所
 15.短所
 16.自分自身の中で気に入っているところ
 17.自分自身の中で気に入らないところ
 18.好きな食べ物
 19.嫌いな食べ物
 20.今迄で一番素晴らしい思い出
 21.自分の人生から抹消したい思い出
 22.好きなタイプ
 23.苦手なタイプ
 24.自分がなりたい、理想のタイプ
 25.この人には敵わない
 26.将来の夢、野望
 27.一番大切なもの
 28.この世から無くなって欲しいもの
 29.誰にも言えない秘密
 30.自分のいる世界について語ってください
 31.自分のまわりの人たちについて語ってください
 32.自分と大切な人がピンチ。
   しかし、どちらかしか助かりそうもありません。さあ、どうする?
 33.『あなたは選ばれた勇者です。世界を救うために闘ってください』
   と突然言われました。さあ、どうする?
 34.『大金をやるから人を殺してくれ』と言われました。さあ、どうする?
 35.『お前の命と引き換えに、3つの願いを叶えてやる』
   と言われました。さあ、どうする?

(どこかのサイトさんに置いてあったものなのですが、
 リンクや転載に関する注意書きが無かったのでアドレス控えていなくて出所不明です)

 書きたいお話の世界観によっては答えにくい項目もあるかと思いますが、
 深く悩まず埋められるところから埋めていってみてください。
 恋愛系の物語という事ですので、これに加えてそのキャラの恋愛感を構築すると良いと思います。

 仕事(部活や受験勉強も同義)と相手とどちらを選ぶ?
 理想の恋人の条件は?
 デートは割り勘派? 奢る(or奢ってもらう)派?
 初デートではどこへ行きたい?
 愛するより愛されるほうがいい? それとも逆?

 他にもいろいろ恋愛関係の項目だけでも100の質問とか作れますし、
 実際にそういう質問を集めたサイトさんもあるので、
 それらの質問をキャラに答えさせるということをやってみてください。
 かなり作りこめますよ。


遊美心さんからの意見
 こんばんは遊美心です。
 キャラクターの設定を埋めていくという方法なんですが、私はやりません。

 構想するときによく思うんですが、自分が理解できないことってどれだけ考えても、
 あまり反映されないんですよ。

 
 この設定を埋めていくという作業をし終えて
 「で、このキャラってどんなキャラ?」と自問すると、大抵「?」ってなってしまいます。
 それで私がキャラクターを作るときにやるのは、

 このキャラクターを決定づけるようなエピソードってなんだ? って考えることです。
(だからこんな行動するんだと、自分が理解できることが条件)
 いくつか例をあげます。
 
・夏生まれってのもありました。
(ほかの人なら、なんじゃこりゃって感じかもしれませんが、
 私には理解できるので、行動とかセリフが想像できます)
 めちゃめちゃ元気で、人の肩をばしばし叩くようなハツラツ娘です。
・脱走して仲間を殺されたってものありました。
・自分の部屋を汚されるのが、絶対に許せないってキャラもいました。


●プラスアルファで
 人間の違いが出るのは「何をしようとするか」と「何に対して怒るのか」だと思います。

(実際に人を見ていて思うことです) 
 ・どーして、それほどネットゲーをやろうとするのか、私には理解できません。
 ・どーして、そんなに面食いなのかがわかりません。(積極的に近づいて行く)
 ・どーして、そんな大声で話すのか、分かりません。
 ・どーして、そんなゴミの分別をしない人をそんな厳しく叱りつけるのか、分かりません。
 ・どーして、歩きたばこするのか、分かりません。
 
 自分と違う人のことなので、あまり理解はできません。
 でも、この人はこういう人なんだろうなって光景を思い浮かべれば、
 虚構の世界でも欲望に向かって走りだすと思います。
(キャラが動くって、こういうことなんじゃないかな)


冬さんからの意見
 キャラクターをゼロから創造するのではなく、誰か現実にいる人をモデルにしてみては如何でしょうか。

 もちろん、小説に登場するような面白い人はそうはいませんが……
 例えば自分の憧れる人、逆に嫌いな人、友人、恋人、あるいは自分自身など。
 それぞれの特徴的な性格をより顕著にしたりしてキャラクターを作り上げるのです。


魏延さんからの意見
 キャラクターから考えていくよりも、
 どんな物語が書きたいか、構想をまとめてみた方がいいと思います。

 恋愛モノなら、どんな恋愛がしてみたいかを考えていくと、
 キャラクターもあっさり決まるのではないでしょうか。
 「こんな素敵な少女とこういう恋がしたい」
 「こんな素敵な青年とこういう恋がしたい」というイメージさえ明確なら、
 物語の方向性やキャラクターの配置もあまり苦労せずまとまると思います。
 「青年と主人公とのパイプ役にAくんを作って、」とか、
 「主人公の兄貴がグッジョブ!な働きをして、」とか、
 「ふたりは同じ部活で活動してて」とか……
 物語に必要なキャラを作っていけますから。


河田友二郎さんからの意見
 河田です。ライトノベルの命はキャラクターだから、それがうまくいかないと悩みますよねー。
 わたしも四苦八苦してます(汗)

 で、これが重要なんですが、キャラは単純化・記号化をさせるとよいです。

 「キャラが記号的で深みがない……」なんて質問があったりしますが、そんなことはない。
 後からどんどん広げていけばいいんですよ。
 最初から味がある、立っているキャラなんていませんからね。

 例えば文学少女≠フ琴吹ななせ。
 彼女は典型的なツンデレキャラですが、高い人気を誇っています。つまりそういうことなのですね。

 なんか変な風に細かい設定を決めるよりは、単純化させたほうがいい。
 
 もちろん細かい設定を決めることによって、活きてくる面もあるのは確かですが、
 それはお話の後半になってから開示すればいいだけ。最初から凝る必要なんてない。

 だからまずはキャラを単純化させて、実際に動かしてみるとよいです。
 こんな回答ですが、いかがでしょうか?


ひすいさんからの意見
 どうも、ひすいと申します。

 現実世界とフィクションとの違いは、
 現実世界はあらかじめ人間という個体が誕生し、その人間が多種多様の人生(物語)を歩んでいく。
 フィクションはあらかじめ大まかな話が考えられて存在し、
 それにあわせて主人公となる人間(生物)が作られていく。
 という部分だと思うのです。まあ、ほかにもたくさんありますけど。

 だから野球の話の際に、サッカーが大好きで、
 一生野球には興味を示さないような人物が主人公になることはまずありません。

 たいていの場合、登場人物、殊に主人公級のキャラの性格だとか、アビリティだとか、性別だとか、
 そういった設定はストーリーと密接に関係しています。


 ですから特に初心者の場合は、話の展開やら世界観やら目的やらがないと人物が
 「動かない」どころか「作れない」なんてことになるんですね。私もそうです。
 話を作っていく上で登場人物たちの基本設定なんかを決めて、
 それからどんどん深めていく、というのが一番でしょう。
 ですから、まずは人物の設定を決めるよりも話を決める。
 そうしたほうがいいのではないでしょうか。

 で、話ができあがった際にキャラを深めるときは、
 ひとつで良いから、持論を持たせる。ということをお勧めします。

 
 人間、必ずなにかしら自分なりのものごとの考え方を持っているはずです。
 結構大衆的な持論の持ち主から、滅茶苦茶コアな考えを持っているひとまで。
 そういう持論があるからこそ、人間は「このひととは合うけど、このひととは合わない」
 なんてことにもなりますし、人間らしい考え方をできると思うのです。
 ですから、なんでも良いので持論を持たせるというのもかなり効果的ではないかと思います。

 では。


星野流さんからの意見
 はじめまして、星野 流です。

 私のキャラは自分自身を基にして、自分に無い要素を少し混ぜて作ります。
 
 例えば、私の性格の中にある温厚・のろま・探求心という部分に、
 熱血・おっちょこちょい・猪突猛進という要素を組み入れる。
 すると、普段温厚な熱血・のろまでおっちょこちょい・一つの事に夢中になって、
 周りが見えないキャラが出来上がります。

 基が自分なので動かしやすいですよ。


寒砂夢子さんからの意見
 私は擬人化と対話という方法をよく使っています。
 例えば硝子のような人。

 硝子は透き通ってる。簡単に砕ける。実は硬度は鉄より上。割れると白く曇る。
 氷ににてる。氷のように溶けない。

 こんな感じの連想ができます。
 そこからさらに、
 
 硝子は透き通ってる=正直者。
 簡単に砕ける=正直故の脆さ。
 実は硬度は鉄より上=頑固者、強さとは堅さではなく粘りである。
 割れると白く曇る=盲目的=一直線な性格。
 氷ににてる=氷のようなキャラクタとの対比。
 氷のように溶けない=変わらない=変われない?

 といった擬人化ができます。
 これを整えていくと

 正直者。正義感が強い。でもそれ故に頑なで、融通がきかない。
 変わりたいと願う反面、今の自分が正しいと思いこんでいて変われない。

 といった形のキャラクタがでてきます。
 彼は硝子をテーマにしたキャラクタなので、比喩として硝子を一貫して使えることになります。

 硝子みたいに脆い正義・粉々に砕け散った・綺麗なのだ。
 容易く砕ける危うさは・砕けでも綺麗。
 きっと硝子みたいに正直な透明だったから。

 さらに、連想の段階で出てきた“鉄”と“氷”を同じ方法で擬人化すれば、
 そのままライバルキャラクターが二人出来上がります。
 そこから連想する物語を“硝子”と“氷”と“鉄”のキャラクタと対話しながら作っていけば、
 一貫したテーマの物語がかけると思います。

 ただ、この方法は、連作を作るのには難があったりします。
 テーマが強すぎて、最初に考えた物語が終わった瞬間から、
 キャラクタが作者の思う通りに動かなくなったりします。成長や変化もつけ辛かったりします。
 他にも、どうしてもキャラクタが物質的だったり、頑なだったり。

 一つの手段として使ってもらえれば幸いです。


まいちんさんからの意見
 こんばんは、なるさん。まいちんです。
 練習方法をひとつ置いていきます。

 えーと、なるさんが学生なら学校、社会人なら職場か母校を舞台にして。

 一組のカップルがいます。
 ある日片方が、舞台となる場所にひとりでいたとき、明日の午前0時までに相方の家に行かないと
 相方が殺されてしまうと、メールか電話か、まあ適当な方法で聞いたとします。
 さてその人は、午前0時まで何をどうするでしょう?
(ちなみにその人が外部にメールや電話をした場合、それらはすべて外に届きません、という設定です)

 ……というのを、自分や身近な人10人ぐらいをモデルに考えてみてください。
 心理テストのふりをして、何人かにどうするか尋ねてみるのもいいかも知れません(笑)

 結末は、究極的には2つ。
 相方の家に行くか、行かないか、のどちらかだと思うんですよ。
 けれどモデルとした人たちはたぶん、実にいろんな行動を取るでしょう。
 連絡を聞いたとたんに不安で何も手につかなくなったり。
 馬鹿らしいと思いつつ不安になって電話をしてみて、電話が通じなくてはじめて焦ったり。
 最後まで信じなかったり。
 メールをすぐに見る習慣がないため、翌日になって気がついたり。
 これが、キャラが自分の行動を自分で決めるということです。。

 さらに別の設定でもやってみてください。
 小説のワンシーンとか、ドラマのシーンを見て
 「自分だったらこうするな、友達のあの人ならこうかな?」と。

 そうすればやがて、そのキャラ独特のアプローチや告白までの悩みや
 告白シーンが自分の中に生まれてくるようになると思いますよ。
 
 以上、長くなってしまいましたが、参考になれば幸いです。
 頑張って下さいね。


あにまウさんからの意見
 はじめまして。わたくしはあにまウと申します。

 私は設定や台詞を先に考えております。
 これだけだとわかりにくいと思いますので、今考えている作品を例に説明します。


1:「何よ、この問題!」という台詞が脳内に浮かぶ。
 台詞が浮かぶのは運。浮かぶために日頃から小説を読む等の努力 が必要。


2:場所を考える。

 ・「問題」の部分からこの子の背景は教室または試験会場。 (「!」から家ではないはず)
 ・怒っている感じなのでその子(「よ」部分から女の子)は立ち上がっている。
 ・問題を解いていると言うことは授業中、または試験中。
  そんなときに立ち上がると注目を集めるので、周りの人がその子を見ている。
 ・教室、または試験会場なので先生がいる。


3:話を進めてみる。
 急に立ち上がる女の子を先生が注意する。
 「何をしてるの? 座りなさい」そこで座ると面白くないので女の子は反発する。
 「いやよ」試験会場だと「出て行きなさい」で話が終わるので教室として考える。
 「座りなさい」「いやよ」これがずっと続くと終わらないので、
 先生はため息混じりに「なぜですか?」と聞く。
 この続きでキャラの性格が決まる。
 「全然わかんない。難しすぎ」なら勉強ぎらいの元気もしくは不良少女、
 (↑試験中に立ち上がり先生に ため口で発言することから)
 「簡単すぎよ。もっと難しい 問題がときたいわ」なら天才少女。


4:次にその性格になった由来(=過去)を考える。
 どんな人でも過去はあるのでないことはありえない。
 クローン人間にしてもクローン人間ができるまでの研究者の汗と涙の物語が必ずある。

 ・元気少女の場合。
  どうしてこんなに元気なのか。
   →自分のせいで死んだ友達(家族)を悲しませないため。
    ……泣ける内容の話。
   →ただの遺伝
    ……明るすぎる家族の笑える内容。

  どうして勉強ができないのか。
   →朝、元気すぎるので夜になると疲れる。
    ……先が見えないので没。
   →夜になると別人に変わってしまう家系なので記憶がない。
    ……朝の人と夜の人が事件に巻き込まれる。まったく違う事件のようだが、犯人は一緒。
    という感じの推理もの。
   →親がいない、もしくは無職なので自分が夜働いているから。
    ……働いているのをクラスメイトに見られて秘密の関係になる。つまり、友情かラブ。
 

 というように考えると、設定とキャラの性格が一気に分かるので楽です。
 私は最終的に「天才少女の初恋」の内容でこの話を書き始めました。
 漠然な内容しか浮かばないのであれば、
 一応それをメモしておいて別の内容を考えることをオススメします。
 あと日頃から何でもかんでも「もしも」を考えてみてださい。
 例えばコンビニでバイトしていて「もしも、強盗がきたら?」
 部屋でアニメ見てて「もしも、画面からキャラが飛び出てきたら?」
 もう、これだけで小説がかけそうではありませんか?

 それでもキャラができないというならば、『小説キャラクターの創り方』(税込み1575円)
 という本がありますのでそちらを参考にしてください。
 長文失礼しました。
 創作、がんばってください。

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