第4研究室 創作に関するQ&A 481P | トップへ戻る |
タマキさんからの質問 2010年
 ハッピーエンドとバットエンド、どちらが良い?
 
 初めまして、タマキと申します!
 えと、小説を書いたり、ここの鍛錬投稿掲示板の小説を読んだりしていて思ったのですが、
 皆さんは小説でバッドエンドを書かれたら、やはり嫌なのでしょうか?;
 私も小説を書いているのですが、ハッピーエンドとバッドエンド両方のアイデアが浮かんでおり、
 とても悩んでいます;
 何故なら、バッドエンドの方がストーリー的に話の筋が通るからです;
 でも、それを選択すると、あまりにも悲しい結末になってしまいます。
 だからと言って、ハッピーエンドにすれば人によっては混乱してしまうと思うのです。
 場合によっては、ご都合主義になりえません。
 このような場合、どうすれば良いのでしょうか?;


●答え●

プッチさんからの意見

 初めましてこんばんは。プッチと言います。
 個人的な意見ですが、私はバッドエンドも好きです。救われない物語が好きなのです。
 ご存知ではないかもしれませんが、
 ニトロプラスという会社のシナリオライター、虚淵玄さんとか尊敬するほどです。
 そのほうが筋が通るなら、そっちが良いと思います。

 趣味嗜好は人それぞれ、ということですね。


MIDOさんからの意見
 こんばんは、MIDOです。

 いえいえ全然OKです。むしろ暗い話大好きです!(断言していいのかどうか……)
 バットエンドの方が話の筋が通るなら、バッドエンドを取るべきですよ。
 ここの第一研究室でもありますが、

意味のないバッドエンド<意味のないハッピーエンド<意味のあるハッピーエンド<意味のあるバッドエンド

 という感じで、意味のあるバッドエンドのほうが、
 付け焼き刃なハッピーエンドよりずっとおもしろくなる場合があるのです。

> でも、それを選択すると、あまりにも悲しい結末になってしまいます。
 
 ああ、パトラッシュ!
 ネロとパトラッシュの死はあまりに悲しい結末のひとつだと個人的に思っています。
 でも『フランダースの犬』は名作です。
 廃れることは今後もたぶんないでしょう。
 あまりに悲しい結末でも、読者の心に強烈なインパクトを与えられるなら、
 恐れずに立ち向かってみるべきです。そのほうが読者の心に残りやすい!

 わたしも一回バッドエンドを書いてこちらの鍛錬室に投稿させていただきました。
 ヒロインの王女様が毒を飲んで自殺してしまうんですが、ここでの評価はそんなに悪くありませんでした。

 むしろ「死んじゃって可哀想」などの意見を聞いて、書き手としては本望でしたね。
 それだけ愛されるキャラだったということで痛快でした。

(ひどい書き手だと思わないでもないコメントですね)

 ということでコメントは以上です。
 自分のやりたいようにやるのが一番だと思いますよ。それではまた。


冬さんからの意見
 質問の答えとしては、先にお答えされている方々がまとめている通り、」

 好きなようにするのが一番です。
 
 商業誌でもないのだから読み手の趣向に合わせてムリに展開を変える必要はありません。
 物語は然るべき場所に帰結せり、以前とある方が仰っていました。
 つまりは、物語のエピローグはそれ以前の流れから自然に収まるところに収まるものだということです。

 で、ここから蛇足ですが(長いよ)、
 以前別の記事にも書いたと思いますが物語は
 「ハッピーエンド」と「バッドエンド」の2つに分けられるわけではありません。

 物語を読み解くに当たって、その見方や視点によって、
 バッドともハッピーとも受け取れる物語というものが存在します。


 例えば、ユーゴーの『レ・ミゼラブル』では、
 主人公ジャンバルジャンは愛する娘・コゼットの夫・マリユスに、
 自身の『徒刑囚であった』という過去を知られ、
 そのためにマリユスから軽蔑されコゼットと会うことができなくなります。
 ジャンバルジャンは一人さみしく暮らし、心の支えであったコゼットを失ったことで衰弱します。

 それからしばらくして、ある事件をきっかけにマリユスはジャンバルジャンの人柄を理解し、
 コゼットと共に彼を迎えにやってきます。そして彼に、これからはずっと一緒に暮らそうと提案します。
 しかし、その時には既にジャンバルジャンは死の淵に立たされており、
 二人が看取る中で天に召されてしまったのです。


 さて、ではこの物語はバッドエンドであるかハッピーエンドであるか。
 ジャンバルジャンは結局は再びコゼットと暮らすことは叶わず、
 マリユスも自分の誤解のせいで義父となる人を失ってしまった、という点から考えると、
 これは悲劇であるのかもしれません。

 あるいは、最後にマリユスとも和解し、愛するコゼットに看取られながら逝くことができたのだから、
 ジャンバルジャンは幸せだったのかもしれません。

 別にどっちが正しいという問題ではありません。
 ここでポイントとなるのは『終わりよければ全てよし』なのか、
 『死んだらそこでお終い、生きてる間に何があるかが大切』なのかという、価値観や視点の違いです。
 人によってこのラストシーンをどうとらえるかは様々です。
 
 しかし、だからこそバッドエンドの方が好き、ハッピーエンドの方が好きという好みの問題を越えて、
 人々により深い印象と感銘を与えることができるのです。


 加えて、それまで『レ・ミゼラブル』により語り紡がれてきた物語を見てきた読者の多くは、
 このラストシーンを『バッドエンドである』と感じ、悲しい結末は好まないという人であろうとも、
 「じゃあ、ここはジャンバルジャンが死なずにコゼット、マリユスの二人と末永く幸せに暮らしました」
 などというエピローグを望んだりはしないのです。
 それまで語られてきたジャンバルジャンの壮絶な人生を読み解いてきた読者であればこそ、
 彼の人生に幕を降ろすに当たり、これほど相応しい場面は無いと感じるからです。
 
 つまり、物語の展開とこのラストシーンが非常にマッチしているということですね。



 このように、単なるバッドエンド、単なるハッピーエンドでは終わらせない、
 奥の深さを魅せるエピローグを書くこと、物語の展開上自然に行き着くように終結させることが
 「バッドエンドが好きな人」「ハッピーエンドが好きな人」
 双方に受け入れられやすい展開にするひとつのポイントです。

 簡単なことではありませんが、物語を書くときにはほんの少し意識してみると、
 同じ自分の書いた小説であっても、それまでとは違ったものが見えてくるかもしれませんね。


妖怪ラブラブマシーンさんからの意見
 初めまして。妖怪ラブラブマシーンです。
 私もハッピーエンドにするかバッドエンドにするかすごく今悩んでいます。

 今、私が取っている対策は両方書くことです。
 
 文章にしてみてまとまりがあり、話的にも筋が通り、文章の最後の一文を読んで心に響いてくるか。
 などを考えています。

 悩んでいても考えていれば良い解決策のストーリーが思いつくかも知れません。
 それでは、またこんど。


風月堂さんからの意見
 ハッピーエンドか否かにこだわるよりは、筋を通すことを優先した方が良いのではないかと思います。

 私は、特にバッドエンドの方が好きということはないのですが、
 バッドエンドの方が"きれいにまとまるはず"と感じたことがあります。
 あるラノベで、死ぬ病気にかかった主人公が、ヒロインのある種の能力で治るのですが、
 変に治すよりは、むしろ死んだ方がきれいにまとまったのにという印象を抱きました。

 反対に、軽いノリの某アクション映画でラストが救われないというものだったときには、
 軽い雰囲気のストーリーと比して、ちょっとアンバランスに感じてしまいました。
 
 話のジャンルや雰囲気、ストーリーの進み方によって、
 ハッピーエンドが合うかバッドエンドが合うかは異なってくると思います。


 以上のことから思うに、無理にハッピーエンドにするよりは、
 話の筋を優先した方が、書く時にとってはもちろん、読ませるという点でも有利でしょう。

 そもそも、「味のあるバッドエンドは良い」という人は珍しくないので、
 その点からも、ハッピーエンドでないことを気にすることはないと思います。

 それでは。


逢雄さんからの意見
 初めまして。逢雄です。

 バッドエンドだからこそ心に残る作品もたくさんあります。

 それにどっちか決めなければいけない、ということもないと思いますよ。
 話の筋が通るほうにしておいて、その中で出来るだけハッピーエンドに近づけていけばいいと思います。

 例えば僕が書いた作品でも、ハッピーエンドがありえない設定だったけど、
 主役とヒロインはどんな形であれ一緒に居られたので、
 自分達(本人達は)は幸せだ、という結末になりました。

 「ロミオとジュリエット」などは代表ですね。
 クレヨンしんちゃんの映画にも、バッドエンドながら救いがあり、
 いつまでも心に残るような作品がいくつかあります。

 有名どころでもバッドエンドはたくさんあるので、嫌がることはないのではないでしょうか。
 なので、好きなようにすればいいと思います。
 僕の希望は、ちゃんと筋の通っているほうですね。


夜宵吹雪さんからの意見
 エンディング。それは物語の最大の見せ場ですね。
 私はかつてハッピーエンド至上主義でした。
 しかし、たくさんの名作たる悲劇に触れて、その考えを改めました。
 ハッピーエンドっていう定義が難しいんですよね。

 シャドウハーツ2というゲームは、いきなりバットエンドから始まり、
 最後は記憶全てを失って抜け殻のように生きるか、死ぬか、その二択を迫られます。
 どっちもバッドエンドっぽいのですが・・・公式では主人公の死こそがトゥルーエンドなのです。
 
 ハッピーエンドにも色々あるように、バッドエンドの中には少しくらい救いがあるものもたくさんあります。
 
 とある物語より抜粋する発言ですが、
 「納得できないハッピーエンドより、満足できるバッドエンドの方が、
 可能性が明日につながるという面では優れている」ともあります(うろ覚えですが

 あまりにも悲しい結末、と申されていましたが、
 その後のキャラクターの背景を考えていけば結論は出るのではないでしょうか。
 世界観、登場人物、作者であるタマキさま、
 そして読み手の人々が納得できるようなエンディングが一番だと思います。
 バッドエンドにも救いがあれば、それでもいいと言う人は多いですしね。

 話の盛り上がり具合によってはバッドエンドでもいいと思います。
 少しでも救いが欲しいなら後日談みたいな形で、
 その後の話を付け加えると言うのも処方の一つですよ。


雷徒さんからの意見
 夜分遅くに失礼します、雷徒です。
 ここの掲示板に来るのも、かなーりお久しぶりな感じです。

 さて、質問の方ですが。
 私自身の好みで言えば、バッドエンドは無いですハイ。
 バッドの後に救いの可能性が残ってれば別ですけども。
 フランダースの犬はいまだに面白いと思えない感性に乏しいワタクシ。
 そんなヤツの個人的意見など役に立たないのですけども。

 でも、よっぽど才能か経験が必要だと思うわけですよ、読者をバッドエンドで納得させるのは。
 悲しいけど何か暖かいモノが心に残る。残酷だけどそこに胸を熱くするモノがある。
 こういう作品も確かにありますし、人気の高いものも少なくはないのですけど。

 単純にハッピーエンドで終わらせるよりも、遥かに困難なはずです。

 んー……とはいえ、タマキさんがそういう才能をお持ちかもしれないですし、
 ハッピーエンドよりバッドエンドの方が辻褄が合うんですよね?
 
 なら一度、両方書き上げてしまうというのはどうでしょう?
 もし余裕があるなら、両方を人に見てもらって感想を聞いてみるというのもいいと思います。

 
 なにせ、面白い物を書くのにセオリーなんてないんですから。
 実際に体験するまでは面白いかどうか判断できないのが現実というやつです。


飛車丸さんからの意見
 タマキさんはその作品を、どこにどのような形で出すおつもりのでしょう。
 同人で出すのか、公募に出すのか、webで発表するのか、ここを含めた投稿サイトに投稿するのか、
 身内に見てもらうだけなのか、あるいはそういった展望のない習作なのか。
 何の情報もなしではどっちがいいか一概に言えませんが、
 発表の場によっては非常に大事な事柄にもなります。
 週間少年ジ○ャンプでバッドエンドの作品なんて滅多にないでしょう?

 また、どのようなジャンルであるのかも大事です。
 冒険活劇ならハッピーエンドが好まれるし、
 怪奇ホラーやノワールならバッドエンドの受け皿が非常に広い、
 ドタバタのコメディは結末がなくても構わなくて、
 ミステリならバッドかハッピーかより謎解きの方が重視される、などなど、
 
 ジャンルと結末は非常に強い関係にあります。


 ただの習作なら作者の好きに書けばいいのですが、そうでないなら、
 筋が通っているからいいとか、ハッピーエンドだからいいとか、
 そんな単純なものではないのでご注意を。


AQUAさんからの意見
 初めまして。AQUAと申します。
 私も、ちょうど先日タマキさんとそっくりなことで悩んでいました。
 他の皆さまのご意見も読ませていただいて、なるほどと……。

 私は、自分が読者として作品を読んだとき、素直に
 「この終わり方好き」と思える結末を選ばれたら良いのではと思いました。

 
 私自身のケースですと、やはり個人的にハッピーエンド好きなので、
 悲しいエンドに終わらせた後、悶々と悩んでしまいました。

 納得しきれないなら書いてしまえと、「ご都合主義バンザイ!」と叫びつつ、
 後日談(独立しても読める短編)を書きました。
 それを読むも読まないも読者さまの自由ですが、救いが欲しい方はぜひどうぞとご案内したところ、
 「救いがあって良かった」というご意見をいただけて(むしろ後の話の方が好評なくらいで)、
 ホッとしているところです。

 ご都合主義なハッピーエンド、私は好きです。
 もちろん、バッドエンドで大泣きしたけれど、心に残る作品というのもアリですね。
 あまりまとまらずすみませんが、少しでも参考になれば幸いです。


Sさんからの意見
 バッドかハッピーかなんて価値観によると思いますけど。
 たとえばマッチ売りの少女とか。
 あれはどうせ帰ってもお仕置きされただけだろうし、むしろその苦痛から解放されたのだし、
 死ねてハッピーだったんじゃないかって思うんです。
 
 たとえば白雪姫とか。あれは命が助かったおかげで継母だっけ?
 あれの心の醜さを知ることになってしまったわけですよ。
 そんなこと知らないまま死んだ方が、むしろハッピーだったんじゃないかなって思うんですね。
 
 たとえばシンデレラとか。あれは一見、成り上がれていいじゃんと思えますけど。
 価値観がいきなり変わっちゃったわけですよ。
 これは貧しい生活をしてる人がいきなり大金を手にするようなもんです。
 金勘定がおかしくなって大変なことになると思うんですね。
 むしろ苦しい生活を耐え抜いてきちんと自立したほうが人として幸せな気がするんですよ。

 「当時は辛かったけど、おかげで、
 どんな逆境にも正面から向き合える強靭な精神力を手に入れることができたわ」
 とかそんな強い子になれたと思うんですね。シンデレラちゃんは。


 物語上それが自然だとするならば、それが読者にとってバッドエンドだろうが、
 作者にとってはハッピーエンドです。
 いや物語の進行上、不自然な終わり方したらそれはバッドでしょ? 
 ナイスではないよねと、私は考えるわけです。
 タマキさんに幸あれです。それでは。


Mr.エイプリルさんからの意見
 初めまして、こんにちは。

 私は別に構わないと思いますよ。
 逆に「小説はハッピーエンドでなければならない」という事になったら、つまらないですからね。
 
 ラストがどうなるのか、ハッピーエンドで終わるのか、それとも……
 というハラハラドキドキがあってこそ、小説を最後まで読む楽しみが生まれるのです。

 
 ですから、どういう終わらせ方をするかは、タマキさんの納得のいく形にすれば良いと私は思いますよ。
 以上、拙いアドバイスでした。
 では、失礼致します。


雨杜 潤さんからの意見
 ( ̄^ ̄)ぐーてんもるげん
 友人から「悲劇メーカー」と言われた雨杜が通りますよ。
 でも、個人的には良い話で人を泣かせてみたいので、「涙腺クラッシャー」を目指してます。
 はい、関係ない。

 全く個人的な意見になりますが、読む分に関しては徹底的に救いのない話は大好きです。
 ハッピーエンドに関しても、何のわだかまりも残さない文句なしのハッピーエンドが大好きです。
 前者はされ竜、後者はミミズクみたいな。
 超両極端ですね。本当、作者のエゴが見え隠れするような中途半端なラストは苦手です。
 
 と、言いながら自分で書いてるとキャラへの愛着や読者の反応を恐れて、
 なかなか踏み切れないこともあるんですよね。
 途中で路線を変更してバッドエンドを辞めるのもいいと思います。
 しかし、それなら納得の出来るハッピーエンドにして欲しいと思います。
 中途半端で投げるのは作者のエゴです。
 
 曖昧なのが好きな人もいるでしょうが、人気作の最終回が中途半端で、
 いろいろな解釈が出来る場合の読者の反応はネットを見ていれば判ると思います。
 逆にご都合でも納得いく良作であれば、それはそれで評価されると思います。

 とりあえず、どちらにしても「やれ。もっとやれ。納得いくまでやりまくれ」ですw
 バッドエンドでも読者の心を突き落とさない
 「最後に少しだけ希望を残しておく(予感させておく)」ってパターンもありますし。

 では、失礼します( ̄^ ̄)ノシ


みつきさんからの意見
 タマキさま、こんにちは。

 私はバットエンドは嫌なほうですね。
 バッドエンドは作品自体が余程いい出来でない限り、面白いと思ったことがありません。

 「ここまで読まされて、最後は結局それですか……。
 予想の範囲内も範囲内、どこにも新鮮味や驚くところがなかったし、
 ホント、後味悪い思いしかしなかったな。あーあ、読んだ時間を丸々損した」
 って感想を持つこと九割九分、ですね。
 特に、アマチュア作品にはその傾向が激しいです……(苦笑)。

 ところで、タマキさんはどうしたいのですか?
 まずそこが大事ですよね。
 どんな作品に仕上げたいか、については、タマキさんしかそれを知り得ないわけですから……。
 バ
 ッドエンドにするとしても、読み手が思わず考え込んでしまうような
 深遠な雰囲気を醸し出すようなラストにするのか、
 いくばくかでもカタルシスを得られるようなラストにするのか、
 まるっきり絶望しか感じられないようにするのか、
 酷く後味の悪い、その後の食事が不味くなるようなものにするのか、
 雰囲気だけはそこそこ良くてあまり重くないものにするのか。
 
 読者の『読後感』をメインに考えた場合、バッドエンド一つとっても、
 書き方によって様々なバリエーションが考えられますよね。
 
 自分の作品を通して、読み手にどんな読後感を持ってもらいたいのか、
 ということをあわせて考えてみると良いのかもしれませんね。

 それではこれにて。


tikuさんからの意見
 タマキさん、初めまして。
 tikuと申します。

「読者の想像は裏切り、期待は裏切ってはならない」

 というような言葉を過去ログを読んでいて見かけました。
 私はその通りだと思います。

 個人的には期待を裏切られた気がするので、バッドエンドで楽しめたものはとても稀です。

 『溺れる人魚』という短編を最近、読みました。
 内容は割愛しますが、ライトノベル的な意味での「バッド」な展開とは全く違うレベルで嫌な話が続きます。
 事実にもとづき書かれた部分のある小説なので、
 この嫌さはファンタジー世界などで起こる嫌なことというレベルではありませんでした。
 ミステリーですから「読者の想像を裏切る」のは当然ですが、
 ここまで救いがないように見える物語のなかで、希望を見つけ出す――
 その作者の創作姿勢に感心致しました。

 「読者の期待を裏切らない」ということの本当の意味を知った気がします。

 質問文を読んでいて、冒頭の言葉と「溺れる人魚」を思い出しました。
 『溺れる人魚』は島田荘司先生の作品です。
 タマキさんの参考になるかもしれませんし、
 少なくとも冒頭の言葉をよく体現されている作品だと私は思います。
 とても感銘を受けました。
(……とはいえ、なんの心構えもなく読み始めると、けっこうショックを受けてしまいますが……)

 『溺れる人魚』という短編集に収録されている「海と毒薬」という作品にこのような言葉が出てきます。

 「これは私の個人的な感想なのかもしれませんが、アンデルセンの『人魚姫』もそうですが、
 好きな物語は悲しい世界が描かれ、物語の中には絶望が渦を巻いて展開しても、
 物語を支配する精神は必ず陽なのです。」


 執筆、頑張って下さい。


- ⌒さんからの意見
 こんばんわ。タマキさんと同じ質問をしたのがここにデビューするきっかけだった、- ⌒です。
 未熟者ですが、返信をば。

 あのとき私もいろんな方からいろんな意見をいただき、
 その後、自分なりに悶々と考えてみたのですが……
 たどりついた結論は「好きなようにやっちゃお〜」でした、結局。なんかごめんなさい。

 多くの方がのべているように、ハッピーとかバッドとかいうくくりはあまり意味がないんだな、
 と私も感じています。問題はたぶん、メッセージなんだと思います。

 その作品を通して、読者にどんな思いをいだかせるか。どんなメッセージを届けられるか。
 たぶん、エンディングではこれが大切なんじゃないかと。


 読者が後味悪くなるハッピーエンドもあるかもしれませんし、
 むしろ笑顔で本をとじられるバッドエンドもあるかもしれません。
 それじゃなんだか、ハッピーだのバッドだの言ったって、変な矛盾が生じるだけでしょう?

 自分が好きなように書くことで、
 最初に決めている(であろう)作品のテーマやメッセージを届けられるなら、それが一番だと思います。
 ……嫌いな言い方をすれば、「バッドでも大丈夫」だと思います。


サイラスさんからの意見
 僕も、バットエンドの小説をあまり読んだことがないのと、
 あなたの作品を読んだことがないので、どうともいえませんが、
 以下の2つを「どうしたいか」を、まず考えてみてください。

・その小説を書いた目的
・今まで書いたものを書き直したくないか否か?


 前者は、腕を上げたいのか、伝えたいのことがあるのか、みんなに褒められたいのか、
 とにかく、その小説を書いた目的を思い返してみると、よいかと思います。
 後者は、手間と自分の腕を考える材料にしてみてください。

 もし、タマキさんが、プロを目指すなら、自分の作品を捨てる勇気が必要かもしれません。
 話は少し戻りますが、確かにラノベは、比較的、ハッピーエンドに描かれることが多いです。


おかのかみさんからの意見
 初めましてー、おかのかみです。
 悲恋、遠恋は大好物。逆にご都合も嫌いじゃないですが。

 バッドエンドはわりと好きです。
 ただ、読了直後は、
 「なにこれもう少しなんとかならないの〜っっ」
 と、いらいら、もやもやしてます。
 数日間かけて、自分の中でその結末を消化します。
 すると、突然評価が変わって、いい作品だったと思える瞬間があります。
 そして、それがたまらなく気持ちいい。

 だから、自分はバッドエンドは必ずしも嫌じゃないです。
 もちろん、意味のあるバッドエンドというやつですが。


 で、まぁ、もう皆さん言っていますが、
 ハッピーエンドかバッドエンドか、というのが問題ではないのかなーと。
 タマキさんの書きたいように書けばいいですよ。
 そのお話がハッピーエンドになるべきなら(自然となっていくなら)、そうすべきだし、
 バッドエンドになるべきなら(勝手になっていくなら)、バッドエンドかと。

 一回深く考えず、そのお話とその世界、登場人物達に任せて書いちゃったらどうでしょう。
 案ずるより産むが易しとも言いますし、
 案外、納得のいくラストが書けるかもしれません。
 参考にならない意見ですみませんでしたー。


思案坊やさんからの意見
 少し考えてみました。既存のバットエンド作品を無理やりハッピーエンドにした場合……

 ・テッカマンブレード
  主人公は肉親との壮絶な死闘を潜り抜け、地球に平和を取り戻しますが、代償として記憶を失います。

  これをハッピーエンド(記憶を失わない)にすると、
  主人公は肉親を手にかけた事を一生悔やむ事になります。
  
  ……これはキツイ。
  作品中でも「忘れる事が救い」と言われています。
  一見バッドエンドでも納得の終わり方です。

  え? テッカマンブレードU? あれは別作品として見るのが作法……
  うわっ、何をする、やめっ……

  気を取り直して、映画だとET。
  ETが帰らなかったら……締まりませんよね?
  別れる、故に深まる絆。良い話です……

  何か残るなら、バッドエンドもアリじゃないでしょうか。
  主人公が死んでも、残された人が遺志を引き継ぐ。
  国が滅びても、誇りは失わない。
  試合に負けても、友情は残る。
  心に熱い物がこみ上げてきますよね?


  でも、個人的にはハッピーエンドそれも大円団が好きです。
  Gガンダムしかり、マイトガインしかり、ワイルドアームズ2
  しかり……

  え? 作品が古い?
  ……仕様です(フイッとそっぽを向く)


梨早紀さんからの意見 2012/09/03
 最近、執筆始めた、梨早紀と申します。
 私も2作くらい前にかいた内容で同じ様なことを思いました。

 でも、電撃文庫の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の黒猫氏の言葉を思い出したのです!
「オナニー作品でいいじゃない」(間違ってたらごめんなさい)
 もう、好きな様に書いたほうがいいと思います。

 私も書き始めたばかりで行き詰ったりしてますが、もう、好きに書きます。
 自分がこういう作品を読みたいと思ったものを書けばいいんです。

 なので、ハッピーエンドでもバッドエンドでも、自分が読みたいものを書けばいいんです。

 長々とすみません・・・。
 梨早紀でした。


あみん・ばらっどさんからの意見 2012/09/09
 バッドエンドが悪い、と言われる理由。

 それは「投げっぱなし」になりがちだからと思います。

 特に「困難の克服」や「問題の解決」を主題とした作品の場合、通常の読者は「主人公(たち)がいかにして問題を解決し、ハッピーエンドになるのか」を期待します。
 それを全部放棄するのは無責任なのではないでしょうか。
 バッドエンドならバッドエンドなりに「なぜそうなったのか」という説得力を持たせるべきだと考えられます。読んでいた側としては、そうでなければ納得できません。

 ご都合主義のハッピーエンドも安っぽいですが、いくらかは救いやカタルシスがあるでしょう。しかしバッドエンドの場合は後味が悪いだけになってしまうのではないでしょうか。

 確信犯でわざと破滅エンドにするならまだしも、途中からいきなり「投げる」のは試合放棄に等しいと思います。

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