雪灯さんからの質問
　秋山瑞人さんについて語り合いませんか？
　
　初めまして雪灯と申します。　
　いつも皆さんの意見に感銘を受けながら、このサイトを閲覧させて頂いてます！

　私は幼い頃から読書が好きだったのですが、
　1人っ子のためか読書や創作は1人でするもの、という概念がありまして。

　しかしここでは問題点を皆で考えたり作品を批評し合ったり、
　自分にとっては脳内に新風を吹き込むような出来事でありました。

　・・・長くなりましたが汗、今回私が今もっとも好きなラノベ作家
　『イリヤの空、UFOの夏』で有名な秋山瑞人さんについて、
　皆様のご意見をお聞かせ願いたいと思って書き込みをしに参りました汗。

　皆さまは秋山さんの作品についてどのような見解や感想をお持ちですか？
　ここが良かった、ここが好き、ここがいまいちなど簡単なものでも、濃い見解でも結構です。

　私の見解と言うか感想は

・文章
　まず、文章が上手い、おもしろい！
　文章には詳しい方では無いのでえらそうな事は言えないのですが汗。
　ラジオのような独特の語り口に、生活感あふれる独自の比喩表現が、おもしろいな〜、と思いまして。

・演出
　切なさの演出が特に上手いと思います。
　イリヤの空で、「最後の道」の海でのあの１言のために、
　計算していたんじゃないかと思う見事な演出にやられました。
　後、『猫の地球儀』の幽の「友達が欲しかった」という１言、
　楽のシャボン玉と戯れるシーン、など。もちろんまだありますが。

・言葉
　よく紅玉いづきさんの言葉が良いという意見を聞きますが、
　（実際その通りだと思います。）
　私は秋山さんの言葉もところどころ繊細さを含んでいて綺麗だと思います。
　鉄コミュの「僕はいい子じゃいられなかったよ」（今手元に現物が無いので語弊があるかもしれませんが）
　猫地球の「円と会うまでは１人ぼっちである事すら知らなかったのに」、
　「これこそが影踏み丸の見た、地球儀の青だ」など。
　こうやって並べると初見の方にはどこが繊細なのか伝わり難いと思いますが。

・浪漫
　秋山さんの作品には独特のロマンが溢れているように思います。
　イリヤでのUFOとダンス、猫での地球儀に対する憧れ、夢、など。

　すみません、語ったらキリが無いのですが、自分の拙い文章では表現しきれませんでした。
　書き込みは初めてなので、もしおかしな文章があったらすみません汗。

　皆さんの意見をお待ちしております。


●答え●

ぽろろさんからの意見
　ちわっす、ぽろろです。

　作者というより作品ですが。
　「イリヤの空、UFOの夏」ですか、昔に読んだきりですね。
　最後のイリヤの正体の辺りがあまり好きじゃなかったですね。

　確かに文章が綺麗だった印象がおぼろげにありますが、全体的に刺激が無かったように感じます。
　何と言うか、スッと横を通り抜けていった感じが。

　それとは対象的に、といっては何ですが。
　「猫の地球儀」は、これも昔に読んだきりなんですが、面白かった印象があります。
　何と言うか、熱かった気が。
　楽が好きでした。もちろん幽も焔も好きですが。
　……もっかい読もうかな、でもあれ高校の図書館にあるんだよな。

　そんな感じで。


ぱるるるるさんからの意見
　ミナミノミナミの２巻はいったいいつ出るんですか？
　もしかして、なかった事になっているんじゃ？

　秋山氏の特徴と言ってはなんですが
　キャラが魅力的な技能やクセを持っているところでしょうか。

　例えば、浅羽が散髪ができる。ってのはいいですね。
　もう、その設定が出て時点でイリヤの髪をいつか切ってあげるんだろうなーって読めるんですが、
　それを楽しみに待てるよさがあります。
　あるいはドラゴンバスターでは、月華が同じところグルグル回り続ける。
（猫の地球儀でもそんな猫いましたけど）
　いいですねー。

　あえて弱点を言えば、やっぱり筆が遅いんでしょうか？ｗ


檜山ルーシーさんからの意見
　っ「EGFﾏﾀﾞｰ？」


雪灯さんからの返信（質問者）
　こんにちは、ぽろろさん　はじめまして！
　独り言のようなスレッドに返信ありがとうございます。

　ぽろろさんは
　「イリヤの空」があんまり印象に残らなかったのですか。
　私は4巻辺りなんか特に急展開で、衝撃ありまくりだったんです。
　けどねえ。
　まあ「一押しラノベ」でも「盛り上がりに欠ける」と
　発言している方がいらっしゃったので人それぞれなんでしょうね。 　

　「猫球」は名作ですよね。私もあれはお気に入りです！
　完成度や文章はイリヤの方が上だと個人的には思っているのですが。

　楽可愛いですよねｗ好きだっただけに後半は泣けましたorz
　私は幽が1番好きです。
　というかあの中のキャラは全員好きですが。

　高校の図書館にあるのですか。猫球はとても良いので
　よかったらまた読んでみて下さい！（私が言えた事じゃないですが笑）

　それではこの辺で。　


雪灯さんからの返信（質問者）
> ミナミノミナミの２巻はいったいいつ出るんですか？
　・・・本当に（笑）。ミナミノ、EGF、ドラゴンバスターいつになったらでるんでしょうねえ。
　ミナミノは確かインタビューで、秋山さんが「あれはもういい」とか何とか言ってたとか。

　確かに秋山さんのキャラクターは人間味のあるクセを持った人物が多く現れますよね！

　ぱるるるるさんは、浅羽の散髪ができる設定がでてきた時点で、
　伊里野の髪を切る事が予測できたのですか。
　私はそこまでは予測はできませんでした苦笑。すごいです。

　散髪、と言えば文中にある、
　浅羽が伊里野の髪を切ってあげてるシーン、いいですねー。
　4巻の駒都えーじさんの絵も加わって、切なくなります（ほろり）。

　くせ・・と言えばDBの月華の「思い出し笑い」なんかも人間味があって面白いですよねー。
　秋山さんは本当に人物描写が、細かな仕草、クセにリアリティがあって生きているみたいですよね。

> あえて弱点を言えば、やっぱり筆が遅いんでしょうか？ｗ

　そうですね笑。ファンとしてはここだけは何としても直してもらいたいものです。
　まずはEGFを早よう、出せ！！


ぱるるるるさんからの意見
　げっ個人的にはミナミノミナミは好きなんですが・・・・。
　出ないのかっ！　あとがきで書いてあったすぐ出すとか言うのはいったい？？？？

　猫の地球儀と、涼宮ハルヒのハルヒダンスの歌、ハレハレユカイ。
　が妙に関連があるようで、勝手に無駄な深読みとかしてしまうのですが・・・

　「なぞなぞみたいな地球儀を解き明かしたら」・・・えぇなんか猫の地球儀のテーマそのものじゃ？
　「魔法以上のユカイが　限りなく降りそそぐ」・・・降り注ぐのは人工衛星？隕石？

　そして意味深なシャミセンの泣き声！


雪灯さんからの返信（質問者）
　秋山さんの「すぐ出す」というのはあてになりませんからねえ笑。
　EGFもすぐ出すと言いながらもう何年も・・・（泣）。

　えぇーっ、あの社会現象を起こした（？）あの曲と猫球に関連性があるんですか！
　歌詞を聞いてみると確かに・・ところどころ関連してますね。
　というより「地球儀」と「夢」という語句があると。
　何でも猫球を連想しちゃいますけどね、私は笑。

　幽と焔と楽の三人で踊ってもらいたいですねえ笑。
　・・でもはっちゃけすぎかｗ
　もし猫球が、コメディだったらぜひハレ晴れを主題歌に・・！（笑）

　私は松澤由美さんの「地球ぎ」という歌が微妙に合ってるような気がして無理やり関連づけています。

　「つまづく事はあって　振り返りそうになって、
　それでも　それでも　もう　決めたんだ」←（幽だー！！）

　こんな感じでしょうか。


入谷さんからの意見
　どうもこんばんは。名スレの予感がしたので参上しました。

　僕も秋山瑞人さんの作品大好きですよー。手に入る作品はとにかく集めました。
　イリヤは各巻2冊買って、ついでにオマージュ元とされる妖精作戦シリーズも買い揃えてみました。
　高校の修学旅行の行き先は赤道直下の小国だったんですが、もうずっとイリヤ読んでました。
　てか修学旅行の暇潰しのために積んでました。
　修学旅行の思い出といえば、イリヤ。
　周囲がやたらハイテンションで「お姉ちゃん口調縛りUNO」をやっている中、
　実に有意義な時間を過ごせたのを覚えてます。

　帰りの飛行機が出たのが6月24日の深夜だったので、
　機内からずっと空見てましたし(星しか見えなかったけど)。


　いやぁ、秋山瑞人さんの何が魅力かって、何と言ってもその図抜けた描写力ですよね。

　一文あたりの情報量が多い、とでも言えるんでしょうか。
　場面の情景が容易に想像「させられる」といった感じです。

　しかも、的確でユーモア溢れる比喩をカジュアルに織り込むあたり、
　並々ならぬ才能をビンビン感じますね。
　秋山瑞人先生は、そのうち日本の歴史ある賞を総舐めにして、
　ノーベル文学賞を受賞するかもしれません。もし貰えなかったら榎本賞をあげたいですね。

　ちなみに、個人的評価が高いのはイリヤと鉄コミュでしょうか。
　鉄コミュはSF作品としてしっかりした作りになってるあたり高印象。
　イリヤは、時代設定が描写の軛を外させて、結果「秋山節」を全開に出来てる感じが凄くイイですね。
(もちろんその他作品の、時代設定の軛を感じさせないだけの力量も好きですよ)


　あと個人的な話ですが、大学入試センター型マークシート試験(本試含む)の前日にイリヤを通読すれば、
　現代文で9割取れるというジンクスを打ち立てたことがありました……
　まぁ、クラスではハルヒが断然人気だったんですけどね(もちろん読解力を養うにあたり)
　まぁ、語ればもっと長くなるんですが、とりあえずはこのぐらいで。

　余談ですが、HNは地名から採ったので、イリヤは関係ないです。あんまり。
　では。


雪灯さんからの返信（質問者）
　入谷さん、こんにちは。内容のぎっしり詰まった返信、ありがとうございます！

　妖精作戦シリーズを読まれたのですか。あれはかなりイリヤと関連性があるそうですね。
　私も前の学校の図書館で見つけたのですが、何となく読まずに卒業してしまいましたorz

　妖精作戦はジュブナイル小説だと聞いた印象があります。
　それをオマージュしているイリヤもちょっと懐かしいようなジュブナイルの匂いがしますよね。

　今度読んでみようかな。（←妖精作戦）


　修学旅行にまでイリヤを持って行く快挙がすばらしい（笑）です。
　その「お姉ちゃん口調縛りUNO」が気になります。元ネタわかりませんが何やら楽しそうですね笑。
　そんなテンション高い中、1人でぼーっと本読んでいるってなかなか勇気ある行動だと思いますがｗ
　まあ、その本が‘イリヤ‘なのなら有意義だとは思いますけど。

> いやぁ、秋山瑞人さんの何が魅力かって、何と言ってもその図抜けた描写力ですよね。

　そうですね。地の文の描写力がとにかくすごいんですよね。
　ラノベでありがちな‘改行‘や‘会話文で埋める‘事をあまり使わない。
　‘キャラ萌え‘や‘凝った設定‘に頼らず圧倒的な‘文章力‘で勝負する。
　情報量が多いのは有難いですね。1冊読み終わると満腹感があります。

＞情景が容易に想像「させられる」
　同感です。秋山さんの文章は「映像的文章」だと思います。
　挿絵なんか無くても、まるで映画やアニメを見てるみたいにぐいぐいと頭に映像が浮かぶんですよ。
　あと言葉の‘リズム‘がいいと思います。すらすらっと読みやすいです。

> 秋山瑞人先生は、そのうち日本の歴史ある賞を総舐めにして
　確かにもう少し賞を取ってもおかしくない実力ですよね。
　ノーベル文学賞なんか取れなくても、私が1ファンとして榎本賞をあげますｗ
　ノーベル受賞者の作品をまだあんまり読んだ事無いので、文学賞の基準がわかりませんが・・・。
　ラノベってだけで敬遠する大人も多いでしょうね。

　イリヤが評価高いのには同感です。構成が上手いですしね。鉄コミュは1回読んだきりなんですよ汗。
　普通のラノベとしては面白かったし、確かにSF設定、構成など完成度が高いなあと思ったんですが、
　イリヤ→猫→鉄コミュの順で読んだので、インパクトが弱かった、というか。
　でもこれも良作ですよね。入谷さんの評価が高いので今度また読んでみよう。


ひなげしさんからの意見
　はじめまして、ひなげしです。
　秋山さんの作品は、イリヤの空しか読んだことが無いのですが、
　それでもとても面白く読んでいたことを覚えています。

　秋山さんの文章力は、定評がありますよね。
　
　素人分析で恐縮ですが、おそらくテンポが抜群なんだと思います。
　だから、描写量が多くても、文が固まっていても無理なく読めていくのではないでしょうか。

　イリヤの空については、独特の世界観が印象的でした。
　帝都とか、自衛軍とか北軍とか。
　そんなところからは裏にある設定を垣間見ることが出来るのに、
　実際に語られるのは一高校生の普通の生活だという。
　結局それが、普通の学生、ということなんでしょうね。
　世界がどうとかよりも、遊びや勉強、そして恋愛を優先するという。
　普通の高校生なのに、世界をなりゆきで救おうとするようなキャラよりも、圧倒的にリアリティがあります。
　……ところで、あれらの設定って、
　いまじゃあかなりシャレにならないような気がするのは私だけでしょうか。

　あと、好きだったのは、水前寺です。キャラも思考も。
　特に、ＥＳＰの冬の、彼のオカルトと科学に対する考証には感銘を受けました。

　ではでは、ここらへんで。


ぱるるるるさんからの意見
　詳しくは知らないですが、イリヤは朝日ソノラマ？かにあった「妖精作戦」のオマージュらしいですよ。
　時々、古本屋で探して見ますが、さすがに見つけた事はありません。

　あと、どうでもいい話ですが、桜庭一樹の「推定少女」には、
　主人公はカナで、水前寺君って出てきます。ｗ


ひなげしさんからの意見
　妖精作戦ですか。読んでみたいですね。
　でも調べてみると、どうやら二十年以上も前の作品のようで、さすがに見つかりづらいですね。
　入谷さんのレスを見ると、そろえられているようなのでうらやましい限りです。
　調べる過程で見つけたサイトでは、涼宮ハルヒもぽいとか言われているみたいですし、
　名作なのは間違いなさそうです。
　そういえば、古い書籍をデータベース化する話があるようですから、
　いつかは読めるようになるんですかね。
　といっても個人的にはやはり本であることが一番なんですが。

　ではでは。