第4研究室 創作に関するQ&A 494P | トップへ戻る |
銀翁さんからの質問
 人型ロボット兵器による乱戦描写のコツ
 
 はじめまして? こんにちは? とにもかくにも銀翁です。
 こちらに書き込むのは初めてですが、よろしくお願いします。

 今現在、私は人型兵器が登場するSFを書いています。
 そこで、それを圧倒的超兵器とするのではなく、
 あくまでも戦略兵器の一つとして書く、というコンセプトで進めています。

 それで、気になったのが敵味方入り乱れて戦う乱戦の描写です。
 視覚的例を上げるならば、ゲームの三国無双みたいなものでしょうか。
 歩兵3:人型兵器3:他兵器4という感じになると思います。

 設定上、主人公や味方機は乱戦において敵機だけを注視するわけには行きません。
 背後から放たれる対戦車ミサイルの雨、足元から果敢にも銃を乱射してくる歩兵・・・
 すべてに対応しつつ戦うことが要求されるわけですが。
 その描写+新しく出てきた兵器の説明、描写が入るともう・・・。
 友人に読んでもらった感想は【ウザイ、長い、くどい】の三拍子でしたorz

 なにかコツとか、参考になりそうなものがあれば教えていただきたいです。
 それでは。

 ・・・設定かえたほうがいいんですかねぇ。

●補足
 大げさに語った人型兵器の耐久性ですが、あまりに脆いわけではありません。

 携行型対戦車ミサイルを、100人の歩兵が一斉に放ち、
 一ヶ所に集中攻撃すれば装甲に穴をあけられるくらいだと思っていただければ。

 別に装甲じゃなくても間接のアクチュエーターなど、
 弱い部分を集中攻撃すれば簡単に中破させることができます。
 しかし、やはりそこは大きさの差、火力の差がありますので歩兵がこれを倒すことはほぼないかと。
 無視していると後で痛くなってくる程度の損傷ですね。

 それでは。


●答え●

マクベスさんからの意見

 書きたい意欲は買いますが、それは単に描写すべきことの取捨選択ができてないだけです。
 「そこで起こっているから」と全ての事象を全て同じレベルで描写しようとするから破綻する。
 
 乱戦だろうがなんだろうが、
 「重要な描写は事細かに書く」「重要ではない描写はできるかぎり省く」、それだけです。

 
 重要なら10ページだろうと20ページだろうと描写に割けばいいし、
 重要でないなら1行すら惜しんでください。
 
 全部を同じレベルで書く必要はありません。むしろそれはやってはいけないことです。


 設定うんぬんは関係ありません。
 その設定が何であるかと、設定をいつどこでどの程度描写するかは、別の問題です。
 仮に兵器の設定を書くことが物語上どうしても必要だったとして、
 それを乱戦の描写の中で書く必要があるかどうかは、別の問題です。
 また、それをどの程度のレベルで行うかも別の問題です。
(書いてはならない、と断定しているわけではありません、念のため)。

 「必要なこと」を「必要な時」に「必要なだけ」書く。

 「これは書かなきゃいけない」という必要性と、「これを書きたい」という欲求は別に考えてください。
 欲求そのものが悪い、ってわけではありませんよ。
 それを客観的に、理性でコントロールしてください、というだけです。

 何でもかんでも書くということは、贅肉をつけるということです。誰にだってできます。
 でも、書かずに必要なことを見極めるということはダイエットです。
 ただ漫然とするだけでは達成できません。

 欲張りすぎると、大抵は痛い目に会う。それだけです。


>乱戦

 例えばの話、そもそも乱戦のみに注目して書き方を考える、というのは片手落ちに見えます。
 ミサイルなりの遠距離攻撃兵器が主役の戦場で、自分を危険にさらし、
 さらには味方誤射の危険もある白兵戦距離で戦闘を行うこと自体、敵味方双方が忌避するはずです。
 設定がわからないので「実は戦闘は白兵戦が基本なんだ」ということもあるでしょうが、
 それにしたところで双方とも陣形を用意し、
 味方同士連携して戦場をコントロールしようとするのが基本であって、
 いきなり乱戦スタート、とは考えにくいです。
 
 以上の理由により、経過として、
 やむにやまれず乱戦に突入せねばならない状況は往々にして産まれるとしても、
 それが発生する以前に前哨戦のようなものがあるはずです。
 双方とも、乱戦発生まで一発の銃火も交えないなんて考えられません。
(まあ、遭遇戦、という言葉もありますが)
 その前哨戦段階でもまた、兵器の描写はできるわけですから、
 乱戦に兵器の描写や説明の全てをつぎ込む必要はないように思えます。
 前哨戦をすっ飛ばして乱戦から物語をスタートする、という手法も衝撃的でありでしょうから、
 絶対に前哨戦が挟まれなければならない、とまでは思いませんが、
 いつ、どこで、どの程度、描写をするのか、ということを考える例にしていただければと。


FNさんからの意見
 主人公視点なら主人公から見える範囲だけを書けばいいですよ。
 何でもかんでも書こうとすると自爆します。


 書く事は的を絞って、各個撃破の要領で集中的にどうぞ。
 敵の名前とかいちいち書いてると酷い目にあいますよ。
 とりあえず敵に包囲されてて、通信が途絶してれば乱戦に見える気がする。
 市街地の中を少数で立ち往生してるとなおよろしい。

 まぁ、すべてに対応しつつ交戦とか阿呆な事はしないで、まずは逃げましょう。
 逃げながら一部の敵だけを相手にすればいいんです。

 こんなところか。


kid.さんからの意見
 ガンダムはお好きですか?
 福井晴敏著『機動戦士ガンダムUC』(現在8巻まで書籍化)は、
 結構参考になるんじゃないかと思いますよ。
(宇宙世紀ガンダムを網羅しないとわからないものがでてきますが)

 ガンダムの世界ではミノフスキー粒子と言う架空物質があり、
 それを散布されると電子兵装が使い物にならなくなってしまいます。
 つまり『ホーミングミサイル』や『レーダー』などがない。

 戦場においては目視による艦砲射撃、
 モビルスーツ(人形機動兵器)やモビルアーマー(人形ではない機動兵器)での白兵戦が主流。
 特にMSの量が戦場の趨勢を決めます。
 戦艦にはMSの搭載量が重要視されます。

 さてそんな設定ですから、人間とMSが戦場で交叉する展開はあまりありませんが、
 こと機動兵器を用いた乱戦という意味では参考になるんじゃないかと。


Chirsさんからの意見
 今日映画「トランスフォーマー リベンジ」を見てきた私が通りますよ。
 丁度人型機動兵器と歩兵や戦闘車両などが入り混じった戦闘を描いていたので、
 スレ主の考えている”乱戦”のイメージに結構近いのではないかと。

 トランスフォーマーの場合は圧倒的戦力を持つ人型機動兵器は、
 ”補充が利かない”という欠点がある為このような乱戦になっているのではないかと思います。


 まあ、ロボット物の基本設定の一つではありますね。
 似たような設定を持っているのは「ブレンパワード」や「キングゲイナー」辺りではないかと。

 ブレンパワードはトランスフォーマーと同様に主役と言える人型機動兵器が”生きて”います。
 生物なので補充が利きません。しかも繁殖する訳でも無いので数はかなり限られています。
 ブレンパワードの場合、戦闘中片腕が落とされたとしても、
 その片腕がまた生えてくることは無く人工的に作られた義手を着けています。
 
 キングゲイナーの場合は量産可能な「シルエットマシン」と、
 基本的量産不可能な「オーバーマン」と言う二種類の人型機動兵器が存在します。
 まあ、量産型オーバーマンもありますがそれはとりあえず置いといて、
 こちらもやはり”補充が利かない”と言うデメリットが存在し、その分戦力としては格段に上です。

 まあ、結論を言えば人型兵器と歩兵と戦闘車両を満遍なく使える設定としては
 ”補充が利かない”のがポイントなのではないかと思います。
 まあ、他にいくらでも手はありそうなものですが。

 ここからは戯言ー。
 まあ、ブレンもキンゲもガンダムで有名な富野監督作品なんですよねぇ。
 別に富野信者のつもりはありませんがぱっと思いついたのがこれだったもので。
 
 ガンダムと言えば第08MS小隊もいい感じではないかと。
 最も、こちらの歩兵は乱戦と言うよりゲリラ戦が中心で機動兵器と一緒に闘うわけではありませんがね。
 並んで戦う事にこだわらなければ別な役割を振り分けるのも一つの手だと思いますよ。


間桐桜さんからの意見
 はじめまして、間桐桜です。
 あえて作品を上げるなら「されど罪人は竜と踊る 灰よ、竜に告げよ(またはDD版 Ash to Wish)」
 の戦闘描写がまさに乱戦ですね。一体の敵に向かって五人ほどがまとめて立ち向かうので。
 大暴れという表現が欲しいのならば同作品「DD版 Soul Bet's Gamblers」がお勧めです。

 また、フルメタル・パニックの「つづくオン・マイン・オウン」なんかは、
 描写を細かく切り分けながら表現しています。
 これなども参考になると思います。
(フルメタル・パニックもロボットもののSFなのでなおさら参考になるかと)

 ではでは参考になれば・・・・・


サイ・アキラさんからの意見
 リアル路線を追求し過ぎてロボット物を挫折したサイ・アキラです。
 乱戦の方にコメントするわけではないので、読まなくていいですよ(ぇ)。

 はっきり言って、陸戦のロボット兵器、特に十メートル以上のものは何の役にも立ちません。
 戦車を知っていますか?
 あれは重装甲、大火力でありながら機動性も優れた大変素晴らしい陸戦兵器です。
 熟成された技術によって信頼性も十分、その上高性能な戦車を越えられますか?

 それにそちらの装甲に関する設定は頭おかしいと思わざるを得ません。
 対戦車ミサイルを100発?そんなのが防げる装甲板があるなら苦労はしません。
 実際、戦車の装甲も重量や様々な弾頭に対応すべくあらゆる苦労がなされていますが、
 決して万能ではありません。
 しかし総合バランスを圧倒的に優れさせることで問題を解消しているのです。

 ロボット兵器は整備性、信頼性、強度、兵器搭載量、様々な点で弱点を抱えています。
 希望があるとすれば機動性くらいですが、それも攻撃ヘリの前では歯が立たないでしょう。
 戦車以上に万能ですから。

 コードギアスなどは世界設定を工夫し、独自のアレンジを加えることでロボット兵器を成功させました。
 あのぐらい納得のいくようなものを、あなたは作れますか? 読者を騙し続けれますか?

 無理だと思うならリアル路線は止めるべきです。一度挫折した自分だからこそ忠告します。
 それでもやるなら頑張ってください。いつか完成する日を、自分も待っています。


思案坊やさんからの意見
>果敢にも銃を乱射してくる歩兵

 ここで違和感を覚えたのですが、これはどういう状況なのでしょう?
 歩兵は退くに退けない状況なので、特攻気味に攻撃を仕掛けるのでしょうか?
 
 普通の指揮官なら、たいしたダメージを与えられない歩兵を残すより、
 後方に退いて戦力を温存すると思うのですが。
 つまり、人型兵器が肉薄するような状況では、既に歩兵は撤退済みだと思う訳です。

 戦力が二割以上差がつけば、撤退するべきと何かで聞いた事があります。
 例えると、十人対十人で戦闘します。
 十対十は均衡していますが、十対八になった段階で、
 一対一の戦闘が七つ、一対三の状況が一つ出来上がります。
 一対三で勝てる道理もありません。フルボッコです。
 つまり、次の段階で一対一が六つ、一対四が一つ……
 もう巻き返せません。なので、指揮官は早々に撤退を決意するべきなのです。
 全滅するまで戦うなんて無能な指揮官です。
 無論、後方に味方が居て合流できる状況ならばですが。


みやびさんからの意見
 銀翁さんはじめまして。

>視覚的例を上げるならば、ゲームの三国無双みたいなものでしょうか。
 歩兵3:人型兵器3:他兵器4という感じになると思います。


 この二行がそもそも妙なのではないかと思います。
 三国無双と近代戦では戦い方が全く違うはず、
 しかも無双シリ−ズのPCは非現実的な『圧倒的超兵器』の強さです。

 その戦争にはモデルになる戦いがありますでしょうか。
 どのように始まってどのように決着がつくのか、上空からの神の視点で教えていただきたいです。
 というのも、他の方も書いておられましたが敵味方が入り乱れる乱戦というのは、
 両軍ともあまりしたくないはずなんです。
 誰だって無駄死にはしたくないですから、危険すぎる行動は嫌なんです。
 だけれどもしなくてはいけなくなった。この辺の事情はその戦いにおいて凄く重要になるはずです。

 多分ですが武器とか兵種は他の章で説明する事にして、
 その章は戦闘描写だけに絞った方が面白くなると思いますよ。


安眠妨害禁止区域在住の猫さんからの意見
 そもそも人型兵器の大きさは?
 人型兵器の場合、重心、移動時の足への負担を考えて、走行の厚さはかなり薄くせざるを得ません。
 戦車なら重心がかなり下ですし、キャタピラで安定しているため、
 装甲を厚くしても自重で壊れることは少ないのですが、
 人型兵器は足への負担が半端ないため、装甲を薄くしないと自重で壊れてしまいます。
 機動性も落ちますし。

 しかし二足歩行運動である場合、移動する度に上下運動の負荷が掛かります。
 またパイロットも揺さぶられてコックピットでミンチになるので高速移動は不可能なわけです。
 下手をすれば時速20kmを超えられないかも知れません。
 その上、足への攻撃がかなり有効であり、ロープ一本あれば勝てるような状態になりかねないため、
 それを補う姿勢制御装置も必要になるでしょうね。
 これらを可能にする技術力があるなら、
 それを戦車に注ぎ込めば間違いなく圧倒的超兵器に等しくなります。
 そこそこ使える人型兵器を生み出せる技術力と、
 同等の技術力で作った戦車はその人型兵器の3体分以上の性能になるかと。

 また戦車の装甲は特殊な角度をしていて、砲弾での被ダメージを軽減するような構造をしていますが、
 これを人型兵器に組み込むのは難しいなどの問題もあります。
 戦車、航空機は戦場で解体し、運搬したり、メンテナンスしたりしています。
 これをしないと容易に壊れるので、フルメンテナンスは必須。
 しかし人型兵器ほど複雑な機構を分解して組み直すのは技術者の人数的にも、
 時間的にも厳しいものがあります。
 ガンダムみたいな母艦を用意して、専属スタッフを揃えれば話は別ですけど現実的ではないでしょうし。

 まーなどなどの理由で、ロボット物ではなくSFを名乗りたいので、
 あれば蜘蛛型が一番妥当だと思いますよ。 
 
 あと、圧倒的な超兵器の類をいわゆる戦略兵器と言うんですけどね。
 核兵器など、戦争を一発の弾頭で左右する兵器を……。
 戦車などは戦術兵器です。

追記:
 携帯対戦車兵器*100発を一か所に集中攻撃しないと倒せない装甲は……。
 逆を言えば人型兵器同士戦った場合、
 それを倒せなくてはならないので火力も馬鹿でないといけません。
 それを圧倒的超兵器と言わず何と言うのか。
 装甲が強い=火力もそれに伴い上がらなければ、それこそ圧倒的超兵器ですし……。
 何にしても圧倒的ですよ。


Chirsさんからの意見
 10メートル以上の人型機動兵器は役に立たない? 寝言は寝て言うんだなッ!
 確かに戦車は強い。だが戦車が陸戦において万能無敵の性能を誇るなら、
 ただのジープに対戦車ロケットくっつけた様な安物の戦闘車両に負けるはずが無い。
 戦ヘリも同様である。
 
 正規のアメリカ軍が糞真面目にソマリアを制圧しようとした時、
 ソマリアの戦士達はあっさりと返り討ちにしてしまったという現実がある。
 もうあそこは核ぶち込んで新地にする位しか統治する方法は無いんじゃないかと思う。閑話休題。
 
 で、問題の10メートル以上の陸戦機動兵器。フロントミッションはご存知かな? 
 丁度そんな感じのロボットが主役のゲームだ。
 対戦車ミサイル100発まで耐え切るような装甲は無理だが、盾ならまだ可能性はある。
 
 そう、人型機動兵器最大の利点はその汎用性にある。
 
 人間と同じ動作ができるのだから状況に応じて複数の装備を使い分ける事ができる。
 なんだったら下半身をタンク型やホバー型にしたっていい。上半身だけ人型でも十分な実用性はある。
 装甲が薄い? 安定性が無い? 戦車だってキャタピラという弱点がある。
 確かに間接部分など弱点は多いが当たらなければどうという事はない。
 射撃と言う物は点の攻撃であり、自分に向かって発射された弾を見てから避ける事はできなくても、
 そもそも補足されなければ当たる事はない。
 前後にしか動けない戦車と360度自由な方向に動ける人型とでは、
 どちらの方がよけ難いかなど言うまでもない。
 
 機動力と言う点においても戦車より人型ロボットが勝る部分はある。
 確かに、速度では勝てない。人間が走って車に勝てる訳は無い。
 だが、戦車は高低差に弱い。
 確かにキャタピラはちょっとやそっとの荒地なら間単に踏み越えられるが、崖を上ることは不可能だ。
 密林に戦車を無理やり突っ込ませても、ただのアワレな棺桶野郎にしかならない。
 その点、人型機動兵器ならアンカーを引っ掛けたり、ピックを使ったりすれば上る事が可能だ。
 密林に侵入するとしても車両よりは数段マシなはずだ。
 それ以外にも踏んで起爆するタイプの地雷はキャタピラならあっさり引っかかるが、
 二脚歩行タイプならその危険性は大分軽減される。
 
 平地、特に砂漠などにおいては人型機動兵器が戦車に勝つ事は難しい。
 だが、だからと言って人型機動兵器は戦車に勝てないと言う理由にはならない。
 そもそも、人型機動兵器には戦場以外にも活躍の場がある。
 大災害などが起きた時、人型機動兵器があれば人間が行うよりも迅速確実に対処できる上、
 二次災害も防げる。また、義手や義足など医療関係への技術のスピンアウトも可能だ。
 まあ、そこまで来ると本題から話が完全にそれているわけだが。
 
 まあ、結局の所そこまで実用性がある人型機動兵器なんて物は無い。
 だからと言ってその実用性を完全否定するのは明確な間違いである。
 フィクションに不可能は無い。そして、面白ければそれでいいのだ。

 追記すると別に二脚にこだわる事は無い。四脚はいいものだ。二脚に比べ安定性がある。
 踏破性においては二脚には劣るが車両には勝るだろう。以上、四脚好きの戯言でした。


Dr.ウニボンさんからの意見
 既に質問を締め切っておられることを承知で書き込みを致します。
 ご無礼ご容赦下さい。

(朝「面白そうなスレだなぁ、でも今から仕事だ」で出勤→
 「なんて書けば面白くてためになる文章になるかなぁ」と仕事中に考える→
 帰ってきてサイトを開く「あれ、締め切ってる……。」という状況なんです。)

 まず、乱戦について。
 「何を書きたいか」を明確にすることが良いと思います。
 目の前の新型機? 足元でうろつく歩兵? 後ろから飛んでくるミサイル?
  どれがその”場面”で重要なことでしょうか。

 因みに乱戦時に注意すべきことは何よりも『味方への誤射』だったりします。
 実は戦場での死因の何割かは『味方からの誤射』です。
 特に人型機動兵器と歩兵が入り乱れるような戦場ですと、
 足元の味方をうっかり踏み潰す可能性が高くなりますから。
(もっとも、人型兵器が戦力として活躍する戦場に、歩兵が随伴することは少ないでしょうけど)


 次に装甲について。
 まず、Wikipediaで戦車のページを開いてみましょう。
 すると、項目に「装甲」という部分があります。
 装甲について詳細に書かれたページもありますね。
 圧延鋼板だのリベットだのありますが、
 分からない単語はそのページの解説を読んでいけば大丈夫と思います。
 ……と、まぁ、こんな具合で調べればよいと思いますが、一つ注意点があります。
 
 戦車にも人型兵器にも、「生身のパイロットがいる」という事です。
 
 装甲がいくら頑丈でも、砲弾が直撃すれば衝撃で車体は揺れますし、
 火炎放射器で炙られれば機体の内部温度は上昇する筈です。
 「機体には傷一つついてないけど、パイロットは蒸し焼きになりました」では意味ないですよね?
 ……ACみたいに「強化人間がパイロットで熱にも衝撃にも強い」、という設定だったり、
 「そもそも無人です」な設定なら、パイロットの安全を考えなくて良い分、
 無茶な設計ができるんですけどね。


 そうそう、ロボットを戦場を立たせようと思ったら、AI積んだ無人機か遠隔操作型がオススメです。

 私はロボット工学を学ぼうと大学に行ってたことあるんですが、
 知れば知る程、生身の人間が搭乗するロボット兵器の無謀さを感じ、
 「私では無理だ、(実際の戦場で人型機動兵器が大活躍する)理屈付けが出来ない」と挫折しましたから。
 設定や劇中の描写と自分の知識とを照らし合わせた時のチグハグ感に堪えられなかったのです。
 銀翁さんが、同じ苦悩に悩みませぬよう、老婆心ながらアドバイスさせて頂きました。


飛車丸さんからの意見
 乱戦の描写は『焦点』を絞ること。
 焦点となった対象の行動と、それにまつわる理由と結果、それだけで構いません。
 乱戦そのものは、乱戦であることを適宜描写しておけば事足ります。

 あと、設定に関してはつぶさな考証を。
 携行型対戦車ミサイルと言っても、衝撃や熱量に重きを置いたものから、
 装甲を貫くことだけに特化したものまで、弾丸には様々な種類があります。
 でもって、徹甲弾でも貫けない装甲となると、
 「おいおい、それはどうやって加工するんだいジョニー?」
 「そんな装甲の厚さじゃ、とんでもなく重くて機動性なんかなくなるぜボブ?」
 みたいな矛盾が出たりもします。

 また、仮に不思議金属などで対応した場合、
 「その金属で弾丸を作ればいいだろうナンシー?」となってしまい、またまた矛盾が生じます。
 SFの要は設定考証です。

 不思議金属でも不思議粒子でも人型兵器でも、それが存在すること自体は構いませんが、
 存在と世界に対する考証だけは怠りなくやっていきましょう。
 浪漫だけで突っ走ってしまうと、叩かれたい放題のジャンルですから。

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